土佐犬は国内最強犬種!?まわし姿は王者の貫禄!

2017.01.22

土佐犬は国内最強犬種!?まわし姿は王者の貫禄!

土佐犬といえば、堂々とまわしを付けた闘犬が連想されますね。 最強の闘犬を目指して改良されたこの犬種、マイナスイメージを持たれる方もいるのです。 しかし、誤った解釈をしていませんか? 土佐犬の歴史を知り、正しい知識を得れば、違う見方が出来るかも!?

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土佐犬という名称

ILMARIさん(@ilmari_insta)が投稿した写真


まわし姿が連想される土佐の闘犬、実は正しくは「土佐闘犬」といいます。
土佐犬とは現代では四国犬と呼ばれる犬種のことでした。
これは、現在一般的に呼ばれる土佐犬と呼ばれる土佐闘犬を生み出す為のベースが、当時の土佐犬(四国犬)だったことが所以です。
四国犬の名称は、土佐闘犬との混同を避ける為に改称されたものなのです。
といっても、天然記念物の指定名称は「土佐犬」のままなので、大型の土佐犬を土佐闘犬、中型の土佐犬を四国犬と呼びます。
現代では改称後の呼び名が浸透しており、土佐犬といえば垂れ耳のマスティフ系の顔をした大型犬、四国犬といえば立ち耳の和犬らしい顔立ちをした中型犬をイメージする方がほとんどですよね。
以下、中型の土佐犬を四国犬、大型の土佐犬(土佐闘犬)を土佐犬と記載し紹介していきます。


土佐犬の歴史

土佐犬の歴史

土佐犬は、闘犬の為に人間がコントロールして交配を行い生み出された犬種です。
闘犬は鎌倉時代から実施されており、当時、土佐藩で四国犬を使った闘犬が盛んに行われていました。
明治時代に、四国犬をベースとして様々な犬種と交配を重ね、最強の闘犬を作る試みが成されたのです。
掛け合わされた犬種は、マスティフ・ブルドッグ・ブルテリア・グレートデーンなどです。
改良が重ねられた結果、本来の四国犬の姿とは別物の体格・顔つきをもった、現在の土佐犬となりました。
マスティフの血が濃く出ているので、ジャパニーズマスティフともいわれます。


土佐犬の特徴

Mi3toさん(@irielife_miiichan)が投稿した写真


土佐犬は全て超大型犬種と思われがちですが、実は体格差は幅広いのです。
様々な犬種で改良を重ねたせいか、体重は30kg台~100kg台、体高は約60~80cmと、かなりの個体差があります。
毛色は赤・黒・虎毛・金色がかった茶色が基本色です。昭和初期までは、白地に赤の斑をもつ個体が多かったようですが、その後の改良で赤色が増加したとされています。
身体は筋肉質で頭が大きく、マズルはマスティフにそっくりです。
大きな体格ですが動きは機敏で、皮膚は噛まれても大丈夫なように弛んでいます。
尾は長い垂れ尾で、耳もほとんどが垂れ耳ですが、稀に笹耳の個体もいるそうです。
闘犬を目的として改良された為、性格は縄張り意識が強く、闘争心が高いといわれています。
しかし一方では、主人や家族に対して従順な面を持ち、本来は大人しい犬種とのことです。
ただあまり知能は高くなく訓練性は低いので、愛犬家初心者さんには不向きといえます。


土佐犬は本当に危険犬種?

@e.t.1.6が投稿した写真


土佐犬は、攻撃的になると見境がなくなり、飼い主でも制御不能となる可能性の高い犬種でもあります。
世界最強の闘犬となるよう改良されたのですから、当たり前の結果ともいえますね。
しかしそれが故、土佐犬が起こす咬傷事故が、国内で絶えず報告されています。
イギリス・フランス・ドイツ等では、土佐犬は危険犬種とされており、ペット飼育規制対象に指定されています。
地域によっては飼育自体を禁止していたり、飼育可能であっても口輪の装着が義務付けられるなど、厳重な管理体制が敷かれているのです。しかし、日本においてはこのような規則がなく、一部自治体で規制があるのみです。
世界中で闘犬が起こす事故が発生していますが、国内で土佐犬が起こした事故の全てが、飼い主のずさんな管理、無責任な飼い方が原因のものです。
知識のない飼い主のせいで、凶悪・凶暴だというレッテルを貼られてしまう…、ある意味土佐犬は被害者ともいえます。


まわしは最強の称号!?闘犬を知ろう

まわしは最強の称号!?闘犬を知ろう

豪華な化粧まわしをぶら下げた土佐犬、メディア等で見たことがありますよね。
相撲と一緒で番付が組まれ、最強を手に入れたのがまわし姿の土佐犬なのです。
闘犬は、犬同士が柵の中で闘うブラッド・スポーツの一種です。ちなみに土佐犬の場合、オスのみが闘犬となります。
国内の闘犬競技では細かい規則が設定されており、簡単に言えば「相手への威嚇で吠える」「鳴く」「戦意がなく戦わない」等が全て負けとなります。闘技によってはすぐに勝敗がついたり、勝敗が決まればすぐに犬を引き離す等、決してデスマッチを行うものではありません。
それでも、やはり怪我をする場合もあるので、闘犬を動物虐待だと訴える反対派の方々がいるのも事実です。
私自身、犬の悲鳴はあまり聞きたくないので苦手ではありますが、闘犬達は闘う意思を持ち、飼い主との信頼関係の元、共に競技しているといわれています。


まとめ


信頼関係と適切なしつけ・管理が最も重要な土佐犬。
闘う為に創られたと聞けば悲観的に思われがちですが、最強を手にした逞しいまわし姿は、圧倒的で感嘆させられます。
土佐犬や闘犬への誤った認識が広まり、マイナスイメージを払拭しきれないのが実情ですが、意味もなく恐れ遠ざける存在ではないのです。
飼い主は勿論、他の愛犬家にとっても、正確な知識を得ることが大切ですね。

http://is-factory.com/post-2127/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BD%90%E9%97%98%E7%8A%AC
http://tosaken.jp/index.html

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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