【掲載:2017.01.31 更新:2023.10.24】
犬にも花粉症がある!
毎年、春と秋に訪れる『花粉の舞う季節』
日本には約60種の植物が花粉症を引き起こすと言われています。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれる花粉症は、鼻水やくしゃみが出たり、目がかゆくなったりして、アレルギー持ちの人にとって非常に大変な時期です。
そんな花粉症ですが、実は人だけでなく犬も花粉アレルギーを持っていて、花粉症になっていることがあります。
犬の花粉症は人とは異なる形で発症しますので、愛犬が花粉症であることに気づかないケースが多いようですので、犬の花粉症はどのような症状が出るのか、秋の花粉症は何によって引き起こされるのかなど、犬の秋の花粉症について見ていきましょう。
犬の秋の花粉症について
花粉症といえば、スギのイメージが強いかと思いますが、これは春に飛ぶ花粉です。
秋の花粉症の原因として一番にあげられるのが『ブタクサ』です。
他にもヨモギやカナムグラといった草の花粉が原因となり、8月から10月にかけて飛散します。
前述の通り、人は花粉症になると鼻詰まりや鼻水が出たり、少女がひどいと発熱などを引き起こす可能性もありますが、犬の場合は花粉のアレルギー反応が皮膚に現れます。
症状としては、他の物に対するアレルギー反応と大きな差はなく、目の周りの皮膚が赤くなったり目の充血が起こったり、その他アレルギー性皮膚炎が主な症状となり、皮膚のかゆみを伴う足先の皮膚炎や外耳炎などがよく見られます。
行動の変化としては、体を床や壁にこすりつけていたり、顔に何かがついているように、前足で顔をこすったりすることがありますが、どれも時々する仕草ですので、花粉が原因だとしてもなかなか気付くのは難しいかもしれませんが、異変を感じた際にはよく行動や体を観察してあげてください。
犬の花粉症は、お散歩などの外出時に周りにある花粉が体に付着することで、アレルギー反応が起こる可能性があります。
花粉によるアレルギー反応だと感じた際には、帰宅後体をよく拭いてあげたり、お風呂に入れてあげて、出来るだけ体から花粉を落とすことを試みるとよいでしょう。
◆花粉症が起こりやすい犬種はいる?
人の花粉症も、症状がひどく現れる人や全く平気な人と様々ですが、犬の場合も花粉症が出やすい犬と出にくい犬がいます。
花粉症の症状が出やすいのは、皮膚が弱い犬である事が多く、以下の犬種であると言われています。
あくまで症状“出やすい”というだけで、秋に皮膚炎の症状が見られたからと言って、必ず花粉症であるとは限りません。
愛犬に異変が見られた場合には、早めにお近くの動物病院を受診してあげてくださいね。
アレルギーの可能性がある秋の食べ物
花粉に対してアレルギーが出る犬は、果物にもアレルギーが出る子が多いと言われています。
秋の果物の中だと、「リンゴ」「ナシ」「柿」「イチジク」といった果物が犬にとってもアレルギーを発現させる可能性のある果物です。
アレルギー検査を受けたことがない場合は特に注意してみて下さい。
特にイチジクは、フィシンというタンパク質分解酵素と、ソラレンという光毒性物質が含まれており、食べてしまうと犬の健康を害してしまう食材になります。
正しい知識を付けて、楽しく秋の味覚を楽しんでくださいね。
犬の花粉症対策
獣医さんに相談して、もし自分の家の犬が花粉症だとわかったら、きちんと対策してあげましょう。
犬の花粉症対策も人の花粉症と同じ事です。
一番ベストな方法は、アレルギー源である物を取り除いてあげることですが、それは難しいので、外出時に愛犬に服を着せて体に花粉が付く量を減らしてあげたり、外から帰ってきたら、体についた花粉を取り除くようにブラッシングをしてあげるとよいでしょう。
こまめなシャンプーも効果的ですが、皮膚が薄く弱い犬たちにとっては、反対に乾燥や皮膚炎の原因になってしまうかもしれませんので、ブラッシング+シャンプータオル等での拭き取り+皮膚の保湿が良いでしょう。
また、犬は人よりも頭の位置が低く床に落ちた花粉などを吸い込む事が多いので、ブタクサの花粉などが多い季節は床そうじはこまめに、出来れば毎日水拭きをして花粉を取り除きましょう。
市販の犬用の花粉予防スプレーもありますので、それらを使うのも良いですね。
花粉は1日のうち、お昼の12時頃に最も飛散すると言われています。
またそれに続いて18時頃にも飛散しやすいと言われているので、少し時間をずらしてみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
犬の花粉症の症状や、食べ物アレルギー・その対策などをご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
思い返してみると、もしかしたらうちの子は花粉症なんじゃないかと思い当たる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
犬の花粉症は人とは違い、わかりにくいものです。
おかしいなと思ったらすぐに獣医さんに相談して、少しでも愛犬にストレスを与えないよう、心がけてあげたいものですね。
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