子犬を飼う前に知っておくべき知識や心構えとは?
子犬を飼う前には、「飼うスペースがあるか」「飼っていけるか」ということをしっかりと考えましょう。
●子犬を飼うのは「室内?」それとも「屋外?」
どんな犬であっても、子犬の時にはとても小さいですよね。しかし、子犬の成長スピードは速く、
あっという間に「成犬」へと成長していきます。超小型犬と言われる小さな犬は、大人になっても小さいまま。
体重は2~3キロとサイズも小さいため、家の中のスペースはそれほど必要としないものです。
しかし、大型犬は子犬時代と比べるとかなり大きな外見へと成長します。
基本的に、超小型犬、小型犬、中型犬は室内で飼うことがほとんどですよね。
しかし、大型犬は室外で飼うというケースもあります。
子犬を室内で飼う場合、室外で飼う場合ともに、飼う前には犬のサイズに合せたスペースをしっかりと
確保する必要があります。
事前に飼うこと予定している子犬について「将来どれぐらい大きくなるか」を事前に調べておきましょう。
子犬を屋外で飼う場合には、暑さをしのぐ工夫をしなければなりませんし、
場合によっては時々家の中に入れてあげる必要もあります。実際には近隣への配慮から大型犬であっても家の中で
暮らしていくのが理想とも言われています。日中は家の外で飼い、夜間には家の中に入れるというパターンにする家庭もあるようです。
ただ、できれば「家族」として迎え入れる子犬は、室内犬として飼育するのが理想的です。
室内で暮らすメリットは、子犬の安全が確保できるということ。目の届く場所にいるので、犬の健康管理にも気をつかえます。
また、家族とのコミュニケーションも取りやすいです。
屋外での暮らしは、犬にとっては不安がつのるばかり。特に、夜間には寒さや暑さという気温の変化があります。
それに、周囲の音に敏感になってしまいます。また、人が通る音に反応して「遠吠え」をして近所から苦情がくるケースもあります。
子犬として飼う前には、成長した時に愛犬を過ごさせる場所についてもしっかりと考えておきたいものです。
●家族全員が子犬の迎え入れに賛成している?
犬の寿命は昔と比較するとかなり長めになっています。子犬を室内で飼うケースが多くなった現代では、
犬の寿命も延びていて、一緒に長く暮らしていくことになります。
子犬を家族で飼うと決めた場合には、その家に住む人間たち全員でお世話をしていくのが望ましいです。家族で飼っているのに、
一人しか面倒を見ない…という状態はよくありません。
また、犬は散歩が必要な動物。散歩の係についてもしっかりと考えておきましょう。
できれば、交代で散歩に行くなど、迎え入れた子犬がどの家族とも散歩が可能なようにするのが理想です。
仮に、誰かが用事で散歩に行けなくても他の誰かが行けるようにするといいですね。
●ずっと責任を持って飼っていけるか?
実は、あまり深く考えずに子犬を飼ってしまい、事情により子犬を手放す飼い主が多いのです。
「責任持って面倒を見る」という意識のもと迎え入れても、予想外に飼えなくなる事情ができることもあるでしょう。
特に多いのが、転勤となり子犬を手放すケース、一人で飼っていて病気になって子犬を飼えなくなったケース、犬が病気になり手放すケース…。
家族として暮らしてきた愛犬を手放すのは辛いものです。しかし、犬にとっては事情が分からないもの。
もし、上記のケースになったらどうすべきか?という、万が一のケースについてまでも飼う前にはしっかりと考えておくべき必要があります。
子犬を飼う前に準備しておくといいグッズ!
●ケージ、サークル
家の中でケージを設けずに子犬を自由に過ごさせるという家庭もあります。
ただ、子犬が落ち着ける「子犬だけの場所」として飼う前にはケージやサークルを準備してあげるのがいいでしょう。
子犬を飼う前の準備品として「ケージ」と「サークル」はよく耳にするワードですが、その違いはなんなのでしょうか。
「ケージ」は、「おり」という意味があります。底と屋根、側面とすべての面に囲いがあり、
扉がついています。一方「サークル」は、側面だけに囲いがあり屋根はありません。
どちらも準備することもあれば、どちらか一方だけ準備することもあるでしょう。
ただ、迎えたばかりの子犬のころはおとなしくても、次第に環境に慣れて元気になっていきます。
すると、屋根のないサークルだと、ジャンプして柵を乗り越えようとすることも…。飛び越えようとしてケガをしてしまうのは危険ですよね。
ケージは屋根がついている分、子犬が外に出ることができなく安心と考えられています。
また、ケージやサークルには大きさがあります。子犬はすぐに成長することを考えると「成犬」となった大きさを考慮して選ぶといいですね。
●ベッド(寝床)
犬が眠るための場所です。市販されているベッドの種類はたくさんあります。
平らなベッド、周囲が囲まれてまるでかまくらのようなドームタイプなどさまざま。素材もいろいろと違います。
どれがおすすめということは一概には言えません。その子犬とベッドとの相性があるようです。
肌触りなどが気になると「せっかく買ったのに使ってくれない」ということもあります。
また、ドームタイプなどは中に入れずに、上から乗ってつぶしてしまう…なんてケースも…。
そして、ベッドの中に入れる毛布やタオルなども準備してあげるといいですね。
環境に慣れるまでは、子犬が夜泣きしてしまうこともあります。子犬が安心して眠れるように、
入手できるようなら母親のニオイのついたおもちゃや洋服、タオルなどを入れてあげると安心することもあるようです。
●トイレ、シーツ
家の中でトイレを覚えさせるためには、犬用のトイレが必須です。子犬のサイズにあった大きさのものを飼う前に準備してあげてください。
実は、トイレシーツを破いてしまうことは子犬の時にありがちないたずらです。それを防止するために、トイレはメッシュタイプを準備するといいかもしれませんね。
そしてトイレシーツですが、トイレのしつけを覚えさせるまではかなりの枚数を毎日使います。トイレの場所以外にも、
シーツを並べて「トイレシーツにおしっこをする」ということを覚えさせるので、比較的安価なものをたっぷり準備しておいてもOKです。
●食器、水飲み器
子犬の頃は、忙しく動き回ってしまうでしょう。そのため、食器や水飲み器が安定していないタイプのものだと、
すぐにこぼしてしまうこともあります。
食器は、プラスチックタイプのものは表面に傷がつきやすく、衛生面では少し心配です。
一方、陶器タイプは安定していてひっくり返す心配がありませんし、ステンレスタイプは洗いやすく衛生的にも安心です。
給水器に関しては、ケージやサークルにつけておくタイプのもの、ペットボトルを指し込んだ状態で足りなくなれば自動的に給水されるものなどがあります。
●ドッグフード
子犬の頃は、迎え入れる直前まで育っていた場所で食べさせていたフードを与えてあげるようにします。
急にフードの種類を変えると、子犬が食べなかったり、お腹に合わなく体調を壊すことが多いです。ペットショップやブリーダーさんに聞いてみてくださいね。
●ウェットティッシュ
子犬がトイレをした後にお尻や足を拭くために必要です。舐めることもあるので、「舐めてもOK」のペット用のものを準備しましょう。
●おもちゃ
子犬とのコミュニケーションには、おもちゃが活躍します。ただ、子犬の時には気になったものをガジガジと
噛んでしまう傾向にあります。硬すぎるものを与えると歯を傷めてしまうこともあります。
また、ぬいぐるみなどをおもちゃにするのもいいですが、取れやすい部分があると誤飲の危険も…。子犬にとって安全なものか注意しながら準備してあげましょう。
後から準備してもOKなもの
まずは後から様子を見ながら準備するといいものは、おやつやお手入れ用品などです。
●おやつ
いろいろなしつけをしていくかと思います。そんな時に欠かせないのが「おやつ」です。
ただ、おやつを与え過ぎると主食を食べなくなることもあります。しつけの時には、記載されている分量をきっちり守って与えるようにしましょう。
また、ガムやジャーキーなどは硬いものも多いので、与える時には飼い主さんがそばで様子を見ながら気をつけて与えましょう。
●キャリーケース
子犬と外出時に必要になるのがキャリーケース。プラスチックタイプのものだと、
公共の乗り物や自動車での移動に重宝します。また、動物病院や近所への外出時には、
布製のバッグタイプでも利用が便利です。肩に掛けることができるショルダーバッグタイプなら、力のない女性でも利用しやすいです。
●身の回りのお手入れグッズ
爪きり、シャンプー、耳掃除の綿棒、ブラシなどは少しずつ準備していくといいですね。
子犬のころは小さいので人間の爪きりでも代用できますが、犬用のものを準備してあげるといいでしょう。
爪きりはコツをつかめば飼い主さんでもできますが、難しいという場合には動物病院や犬の美容室へ連れていくようにしましょう。
いずれにしても、子犬の時に爪切りを嫌がってしまうとそのまま成長してしまいます。
暴れてしまって爪を切るのも一苦労…とならないように、小さなうちから習慣づけましょう。爪きりを怠ると伸びすぎた爪で犬がケガをしてしまうこともあります。
また、シャンプーも刺激の少ないものを選んであげてください。飼い主さんが怖がってシャンプーをしてしまうと、
それが子犬に伝わり「シャンプー嫌い」な犬になってしまうこともあります。自信がない場合はトリマーさんにお願いしてもいいかもしれませんね。
子犬との散歩はいつから?
子犬を家族に迎えて楽しみなのが、一緒に外をお散歩に行くことではないでしょうか。「早く外に連れて行きたい」と思いますが、
ある程度の月齢になってワクチン接種を行った後にしましょう。一般的には生後3~4か月くらいが散歩デビューの頃と言われていますね。
散歩のときの準備グッズとして、首輪、ハーネスがあります。首輪をすると、散歩のときの主従関係を覚えさせやすいといいます。
子犬は首輪を引っ張られることにより、「イケナイ」ということを認識しやすくなるといいます。
ただ、首を絞めつけられるのが弱い子犬の場合は注意が必要です。特に子犬の頃には、首回りがまだ成長していません。
首輪で強い力を入れ過ぎると首周辺の器官を傷めてしまうのです。できれば、散歩デビューの頃はハーネスを使うといいかもしれません。
ただ、子犬だからと緩くしてしまうと、散歩中に体がハーネスから抜けてしまうこともあるので気を付けてくださいね。
子犬を飼う前に準備するグッズ…犬種で違いはある?
基本的に飼う前に準備するものは、どんな犬種であっても同様のものが必要です。ただ、犬種によって成長した時のサイズが違うので
ケージやサークル、キャリーケースなどはそれぞれの犬種に合せたサイズのものを準備することになるでしょう。
それほど大きくならない犬種の場合はあまり気にする必要はないですが、大型犬となる子犬を迎え入れる場合には成長したサイズを
把握してから飼う前に準備するようにするといいですね。
いかがでしたでしょうか。子犬を迎える準備をしていくととても楽しくなってきますね。飼う前に準備しておくべきものと、
少しずつ後から揃えればOKなものまでさまざま。愛する家族が増えるための準備はとても楽しいものです。
ただ、生き物を飼う責任も知る必要があります。子犬を飼う前にはグッズの準備以外にも、飼う前の「心構え」もしっかりと準備しておきましょう。
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