ドイツ
動物愛護の精神が高いドイツは、犬たちが幸せに暮らせる国と言われています。世界の中でもペット先進国のため、犬事情も日本とは違う点も多々あります。
●ワンちゃんのトイレは外でする
土地が広いなどの一定の条件を満たせば外で飼うこともありますが、ドイツではほとんどの犬が室内で暮らしています。
日本でも室内で暮らしている犬は多いですが、大きな違いがトイレは外でするのが一般的というところ。
日本でも、トイレは散歩のとき限定という飼い方をしている飼い主さんもいるかもしれませんが、
ペットシーツを準備して家の中にトイレを設置していますよね。ドイツではその習慣がなく、ペットシーツ自体が売ってないそうです。
そのため、ドイツでは散歩のときにトイレをさせます。ただ、マナー的な部分は日本の方が優れているとも言われています。
日本では、外で愛犬がウンチをすれば、ビニール袋に入れて持ち帰るのがマナー。しかし、ドイツではこういった飼い主が少なく、
置き土産的に道端や公園などのあちこちに犬のウンチが残されている光景を見かけることも少なくありません。
●家の中にケージがない
日本では、室内犬として飼うときにケージやサークルの準備をするのが一般的。「犬のお部屋」として自宅のリビングに置く方も多いものです。
しかし、ドイツでは犬はリビングで自由に過ごさせます。ケージやサークルなど、犬を入れるものがありません。
その代わり、犬用のベッドがとても充実しています。日本でも見られるような布製の小さなベッドから、
小さな家具のようにしっかりした豪華なベッドまで…。愛犬の寝床としてリビングに置いている家庭が多いです。
ただ、クレートに犬を入れることがないわけではありません。外出時や緊急時に犬をクレートに入れて運ぶことはあります。
日々の暮らしの中で、ケージやサークルに犬を長い時間閉じ込めることはよくないことというイメージが大きいのだそうです。
日本では、ケージにいれて留守番をさせる家庭も多いので、ドイツの人から見ると「変わっている」と思うのかもしれませんね。
また、ドイツにかぎらず、ヨーロッパ諸国やアメリカなどの欧米などの世界各国では犬はリビングを自由に行き来しているのが当たり前の光景になっているのです。
イギリス
イギリスも世界の中で犬がとても暮らしやすい国として知られています。日本とは大きく違っている部分を比較しながら、見てみましょう。
●留守のときにはペットシッター、ドッグボーディングを利用する
日本では飼い主が旅行などで家を空けるときには、ペットホテルを利用する方が多いかもしれません。
日本のペットホテルの多くは、小さなケージに入れられるスタイルです。
イギリスでは、飼い主が泊まりで不在にするときには、いくつかの選択肢があります。
まずは、ペットシッター。家に来てもらい、食事や水などの世話をしてもらうというものです。
そして、ドッグボーディングというサービスも。ドッグボーディングでは、一般のお宅に「犬」を預けるというスタイル。
犬好きの人達が多数登録しているので、留守中も愛情を注いでもらえる安心感がありますよね。散歩に連れていってもらうこともできます。
●大型犬も乗り物OK
日本では公共の乗り物に犬を乗せる場合、いくつかのルールを守る必要があります。
基本的には、手荷物としてキャリーバッグやクレートなどに入れることが求められます。
ただ、重量制限もあるので、あまりにも大きな犬は乗り物に乗ることができないのが日本の現状です。
一方、イギリスではワンちゃん達の乗車はキャリーバッグなどに入れる必要はありません。
それに、重量規制もないため、大型の犬たちが電車や地下鉄に乗っている様子もよく見かけます。運賃はなんと無料。
また、リードでつなぐなど一般的なマナーは必要ですが、イギリスの犬たちは乗り物も慣れているのか、
皆おとなしい様子で乗っています。飼い主さんと一緒にお出掛けができてうれしそうです。
フランス
フランスと聞くとパリのオシャレな街並みが頭に浮かびます。そんなパリの街では、犬の姿を見ない日がないほどペットとして犬が飼われ、愛犬家の方が多い国なのです。
●基本的に集合住宅でも犬と暮らせる
犬や猫など日本では多くの人がペットと暮らしています。ただ、部屋を借りる場合に、
引っ越し先で困ったことがある人も多いのではないでしょうか。日本では基本的にペットとの生活では
「ペットOK」という賃貸物件を探さなくてはなりません。しかし、ペットOKという物件数は少ないのが現状。家族のような大事な存在なのに、
物件探しで難航してしまうことも多いものです。
フランスでは、アパートやマンションなどは基本的に犬との暮らしに規制がありません。
実は、ペットたちとの暮らしは法律で守られているので、大家が「ペットがいるなら貸さない」などということはできないのです。
そのため、物件探しでも「ペット可」「ペット不可」という文字自体を見ることはありません。
ただ、周囲に危害を加える、迷惑をかけている…という事情が背景にある場合には何かしらの要望を大家から言われることもあります。
●ウンチに罰金が!?
街を歩けば犬たちと散歩しているパリの人の姿はたくさん。しつけがしっかりとされているので
、多くのワンちゃんたちは大人しく飼い主さんとの散歩を楽しんでいます。中にはリードをつけていない犬もいますが、
散歩中に飼い主さんから離れていってしまうことは基本的にありません。
そんな街中の散歩にまつわる犬事情で変わっているのが、犬のトイレの後始末について。
なんと、ウンチをきちんと始末しなかった飼い主には、183ユーロもの罰金が科せられるのだとか…!
日本円にするとなんと25000円ほどなので高いですよね。ただ、この罰金のおかげで以前よりはウンチの不始末が減ってきたのだとか。
お国柄を問わず、ワンちゃんたちとの楽しい散歩をするためには、ウンチの後始末は飼い主さんがしっかりと行いたいものですね。
スウェーデン
北欧にあるスウェーデンは、広大な面積に森林が豊かな自然の国です。スウェーデンと聞くと、
世界の中でも福祉が充実して人々が幸せに暮らせるイメージが大きいですが、犬との暮らしについてはどうなのでしょう。
●ペット保険加入率が高い国
健康保険がない犬たちは、病院に行けば実費で治療費を支払うもの。そのために、ペット保険というものが存在しています。
ただ、日本ではその加入率はあまり高くありません。
一方、スウェーデンでは世界の中でもペット保険の加入率がトップ。犬を飼っている約7割近くにもの飼い主さんがペット保険に加入しています。
いったいどうしてこんなに加入率が高いのでしょうか。
実は、100年くらい前に作られ、世界初となったペット保険はスウェーデンが始まりなのです。
世界的にも長い歴史があるペット保険がある国だからこそ、「犬を飼えば保険に入るのが当たり前」という気持ちが国民全体に浸透しているのかもしれませんね。
●犬は電車で座席に乗ることもできる
スウェーデンでは、電車に乗る際にワンちゃんも座席に座れることがあるのだとか。
ただ、周囲への迷惑にならないようにリードをつけ、タオルなどの上に座らせることいったルールを守ることは必要です。
すべての電車でOKとなっている訳ではありませんが、飼い主さんの横に座って外の風景を眺めているワンちゃんはとても可愛らしいです。
アメリカ
世界の中でも広い国のアメリカはペット大国として知られています。そんなアメリカでは、
犬の登録数が8000万匹以上。日本と比較すると10倍近くものワンちゃんたちがペットとして人間たちと暮らしていることが分かります。
●都市部では室外犬はいない?!
最近の日本では室内で犬を飼う家庭も増えてきましたが、大型犬は室外で飼うのが当然のような風習もかつてはありました。
現在でも、気候の変化に弱い洋犬や小型犬は室内で飼うケースが一般的ですが、大型犬はいまだ室外で飼っている方も多いでしょう
そもそも犬は野生で生きていたので「室外」で暮らすことは問題なさそうな気もします。
しかし、天候の変化や環境がワンちゃんにあまりよい影響を与えないというデメリットも懸念されています。
日本では、まだまだ室外で暮らす犬が多いですが、アメリカではほとんど室外犬がいないとか…。アメリカなら、
日本と比較しても住居の敷地が広いので、庭で飼ってもよさそうなイメージがありますよね。
しかし、アメリカでは環境の変化に応じて犬がストレスを受けてしまうこと、
そして鎖に繋がれた状態で長く放置されてしまうことなどが虐待ととらえられてしまうこともあるそうです。
州によっては、鎖で繋ぐことに対してさまざまな規制もあります。
オーストラリア
世界的にみても海や山などの自然が多く、一年中暖かな気候のオーストラリア。約半数以上の世帯でなんらかのペットを飼っています。
●ウンチ袋が無料…!?
愛犬との散歩のときに嬉しいのが、公園やドッグランなどに「ウンチ袋」が無料で設置されているということ。
日本では、散歩のときには飼い主さんがビニール袋を持ち、ワンちゃんの排泄物を持ち帰るのがマナーですよね。オーストラリアでは、
無料のウンチ袋が各公園にあるだけでなく、なんとそれを捨てるためのゴミ箱も一緒に設置されているのです。
国全体がペットのことを考えている国だからこそ、国民一人一人のマナーもきちんとしているのでしょう。
カナダ
カナダでは犬を飼っている人が多く、散歩をしている姿を見かけるのは日常茶飯事です。カナダでは動物愛護の精神を持つ国民が多いので、
「ペット=家族」として考えられています。それもあってか、犬にとって嬉しいサービスも結構多い国なのです。
●犬の保育園がある
カナダには犬の保育園として、ドッグデイケアセンターがあります。日本では、
仕事を持っている飼い主さんでも帰宅までの数時間の間に犬を置いて留守番をさせる家庭も多いですよね。
カナダでは、仕事で留守をするときに、朝預けて夜迎えに行く…というように利用をしている飼い主さんも多いようです。
日本でも犬のためのデイケアセンターがありますが、日々の仕事のために利用する方はまだ少ないのが現状です。
まとめ
いかがでしたか?
世界各国で犬たちは人間の身近なパートナー。ただ、世界はとても広いのでお国柄が違えば、
犬の対するサービスや法律も異なることが多いことが分かりました。
世界中、どの国の飼い主さんも愛犬には愛情を注いでいることには変わりありません。
世界はとても広く、多くの国が存在します。上記にあげた日本との違いはまだ一部分ではありますが、
世界ではこのほかにもさまざまな犬事情があるのかもしれませんね。
日本もこれからワンちゃんたちにとって暮らしやすい国になることを願うばかりです。
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