ブルテリアはどんな犬?特徴、性格、価格、飼い方をご紹介。

2020.05.07

ブルテリアはどんな犬?特徴、性格、価格、飼い方をご紹介。

ブルテリアは、その個性的な顔や筋肉質のずんぐりした体つきから、コミカルな犬として見られることも多い犬種です。でも、その本当の性格は見た目と少し違う部分もあるのです。ブルテリアの性格の他、子犬の価格、その飼い方のコツなども見ていきましょう。

【掲載:2017.05.27  更新:2020.05.07】

ブルテリアの特徴(歴史、見た目の特徴、毛色、体の大きさなど)

bullterrier-345330_640

◆ブルテリアの歴史

ブルテリアの歴史は、比較的浅く、絶滅したホワイトイングリッシュテリアとブルドッグの交配で産まれた犬種です。ホワイトイングリッシュテリアとブルドッグから名前を取って「ブルテリア」という名前が付けられました。

ブルテリアといえば個性的な顔つきも特徴ですよね。しかし、交配がはじまった当初は通常のよくある犬の顔つきをしていました。その後、ペットとしてのブルテリアの交配が必要となった時、他の犬種の血を交配させ、だんだんと今のようなブルテリアの顔つきになっていき、あの独特の姿へと完成されることになったのでした。

◆ブルテリアの毛色は豊富

ブルテリアの毛色は、「ブラック」「ホワイト」「レッド」「ブリンドル」など、交配の途中で豊富な毛色が発生しています。その中でも、ブルテリアのイメージでもあるアイパンチ(目の周りに特徴的なブチがある)ものが有名で人気が高くなっています。まるで目にパンチを受けたように見えるのでこの名前が付けられています。ブルテリアの独特の顔つきと相まって魅力を引き立てている模様ですよね。このアイパンチの模様を持つ子犬は、ブルテリアを飼いたいと思う人の間で人気が高い物となっているのです。
そのほか、ブルテリアの人気の色には、白があります。闘犬時代から、白色のブルテリアは特別な愛称で呼ばれていて、特に真っ白なブルテリアには「白騎士」という呼び名を与えられ、現代でも愛され続けているのです。

◆ブルテリアには「スタンダード」と「ミニチュア」がいる

体の大きさも、初期の闘犬としての扱われていた時は、スタンダード型である中型犬程度の大きさに改良されていました。しかし、その後室内で飼いやすいように、品種改良がされるようになってからは、小型化しミニチュア種としても大きさが確立してきました。現在はスタンダードとミニチュアの二種類の大きさのブルテリアが存在します

スタンダード種のブルテリアは体高48〜56センチ程度。重さが20〜28キロ程度となるものが一般的と言われています。
ミニチュア種のブルテリアはそれよりもだいぶ小さくて、体高25〜35センチですので小型犬に分類されます。体重は7キロ程度であるものが一般的なミニチュア種のブルテリアの特徴です。


ブルテリアの性格

ブルテリアの性格と言えば、漫画や映画などではコミカルな犬としての役回りが多いせいか「賢くないが憎めない愛嬌のある犬」というイメージが強いのではないでしょうか。

しかし、実際のブルテリアは賢くない性格ではありませんし、愛嬌があるというのも少し違うでしょう。元々が闘犬ですので気性が激しい個体も多いのです。飼っていないとブルテリアのことを「おバカ犬」と思う方もいるかもしれませんが、ブルテリアオーナーからは、むしろ賢い犬として認識されている犬種です。

闘犬として品種改良され、その後ペット用に改良を重ねられてきたので、元々の闘犬としての活発さが残っている犬が多いです。その分、性格はちょっと荒いのが目立ちます。他の犬と喧嘩になったりすることもあるので注意が必要です。
特に、夢中になってしまうと闘犬としての血が抑えられないのか飼い主さんでも手を付けられないほど興奮してしまうことがあります。

かわいい犬ですので、ついちょっかいを出してしまうこともあるでしょうが、特に子供さんが必要以上にブルテリアにかまっていくと、事故にもつながります。力も強く、噛み癖のある個体の場合には、子供と犬だけにすることのないよう、飼い主さんは十分注意してあげてください。

性格は少し意固地な部分もあります。飼い主さんには忠実であることが多いのですが、他の犬種と仲良くするのは難しい犬と言えるでしょう。多頭飼いには不向きな性格であると言えます。


ブルテリアの飼い方(しつけ、ケア、病気など)

@asakumokayaがシェアした投稿

◆ブルテリアのしつけは根気よく、毅然とした態度で行う

性格の説明でも出てきましたが、ブルテリアは決してバカな犬ではありません。しかし、頑固な部分がありますので、しつけには時間とコツが必要となってくるでしょう。ただ、ブルテリアだから飼い方が難しいということはありません。どの犬にも共通する「子犬の頃からしっかりとしつける」ということが、ブルテリアにも大切となってきます。

ブルテリアの子犬をしつける時のポイントは飼い主さんがリーダーであることを教え、毅然とした態度で接することです。正しい飼い方をして、きちんとしつけてあげれば頑固なブルテリアでも飼い主さんのいうことをよく聞く良い子として育ちます。ブルテリア全体の性格として、噛み癖がある子が多いですが、飼い方のコツは厳しく叱っても逆効果だということです。遊びの中に、しつけを組み込んでいく感じで、おもちゃを使い噛んでも良いもの、人や他の犬など噛んではいけないものを教えていく方がうまくいくことが多いでしょう。

●あわせて読みたい
成犬の噛み癖は直る?噛む原因や改善方法とは?

成犬になっても噛み癖が治らない原因は、遊びだと思っている、飼い主を下に見ている、環境に慣れない、縄張り意識、恐怖、本能など様々あります。本来噛み癖のしつけに最適な時期は、歯が生え変わる生後7ヶ月ほどの子犬の時期までです。成犬のしつけし直しは時間がかかりますが、低い声で叱る、噛んで良いものを与える、しつけ教室を利用するなど、根気強く取り組むことで改善されます。 成犬の噛み癖としつけについて、詳しくご紹介します。

記事はコチラボタン

多頭飼いには向かない犬種とは言いましたが、幼犬期のしつけとしては社会性を覚えさせることが大切です。ブルテリアの扱いに慣れたトレーナーさんや、穏やかな性格の他の犬と過ごさせることで、社会性を身につけさせることに、飼い方の重点を置きましょう。成犬になった時の扱いやすさが段違いです。

◆ブルテリアは被毛のお手入れが楽な犬種

犬の飼い方で気を使う人が多いのは、抜け毛ケアだという人も多いのではないでしょうか。毛玉になってブラッシングがしづらくなったり、ブラッシングをすると季節によっては部屋が犬の毛だらけになったりと、悩みの多いケアですね。犬の被毛にはダブルコートとシングルコートという2種類の生え方があります。ブルテリアはシングルコートの犬の分類されていて、ダブルコートと比較すると抜け毛ケアがしやすく飼い方も楽な犬種に入ります。気をつけるのは毛か生え変わる季節の変わり目くらいで、あとは普通にブラッシングするだけで飼い方の手間はかからないのが特徴です。

●あわせて読みたい
【トリマー監修】犬のブラッシングブラシ・コームの種類と選び方は?

犬の被毛や皮膚を健康に保つためには、毛質にあったブラシを使ったブラッシングが欠かせません。 ブラッシングは被毛を健康に保つと同時に、皮膚のトラブルの早期発見や、ノミ、ダニ予防、毛玉防止による皮膚病の予防など様々なメリットがあります。 毎日ブラッシングを行う事が望ましいですが、難しい場合には週1~2回は行うことをおすすめします。 ブラッシング用ブラシには、スリッカーブラシ、コーム、ピンブラシ、ラバーブラシなど多種多様なブラシがあります。 ブラシの選び方や、ワイヤーヘア、ヘアレスドッグの場合のケア方法など、犬のブラッシングについてご紹介します。

記事はコチラボタン

◆ブルテリアは遺伝病に注意

そのほか、犬の飼い方で気になるのは病気の予防ですね。ブルテリアは個体数が少ないので、危険な交配をされている場合もあり、先天性異常があらわれる子もいます。どんなペットでも被毛の白い個体はそのような傾向にありますので、かわいいですが白色の被毛を持つのブルテリアの飼い方には注意が必要です。「水晶体脱臼」など目の病気、心臓疾患、聴覚障害などが懸念されます。白だけでなく有色の犬でも時おり遺伝性の腎臓障害があらわれる場合があります。ブルテリアは先天性の病気が出やすい犬種と認識しておくことが飼い方のポイントでしょう。


ブルテリアの価格

◆ブルテリアはブリーダーからのお迎えが主流

ブルテリアは個体数も少なく、珍しい犬種です。一時期とても流行して数が増えたとはいえ、まだまだペットショップに並ぶような犬種ではありません。ブルテリアの子犬がほしいと思った時、ブリーダーさんを探して手に入れるのが一番近道でしょう。その価格は、20万から30万程度の値段のものが一般的です。

◆子犬のほうが価格が高い

ブルテリアは犬種としての性格が激しい気性の持ち主なので、小さな子犬の時のしつけが重要だというお話をしましたね。購入する時も、2ヶ月を目安にした子犬を購入するのが良いでしょう。ブルテリアは成長が早く5ヶ月くらいになると成犬と同じくらいまで大きくなります。そのくらいになると価格も下がってきますが、しつけも終了していないといけない時期なので、安いからと言って大きな子を購入してしまうと後からしつけがうまくいかずに後悔することになる場合もあります。犬の価格よりもしつけのしやすさを重視して、小さな子犬の時から飼い始めることをおすすめします。良いブリーダーさんの元で育てられたブルテリアの子犬なら、性格も温和である程度のトイレのしつけなども済まされていることも多いので、多少価格が良くても評判のよいブルテリアブリーダーさんを探すのがおすすめです。

◆アイパンチがある子は価格が高め

この他、ブルテリアは色や模様によっても価格が変わることがあります。一番人気は白のアイパンチがある子でしょう。ブルテリアはこの組み合わせであることが強く印象つけられているため、他の模様の子供と比べた時にどうしてもこちらの方がかわいいと感じてしまう人も多いですね。他の模様や色で価格が安くなることはあっても、これらの要素は性格やしつけやすさには全く関係しませんので、ご自分のかわいいと思うものを選ぶのが良いでしょう。


ブルテリアに関するまとめ

個性的な愛らしい姿をしたブルテリアの特徴・性格・飼い方・価格についてお話してきました。いかがでしたでしょうか。ペットショップでは見かけることがない犬ですので、飼いたいと思った時は自分でブリーダーさんを探して手に入れるのが一般的です。価格の幅はそれほどありませんが、ブリーダーさんの個性によって激しい性格に育っていたり、温和な性格に育っていたりという差が大きいので、いくつか見てなるべく温和な子を選ぶのが後々の飼い方にも影響しますのでおすすめです。
室内飼いする場合は、運動を十分させるように注意してください。運動不足からの肥満に、注意することで、その他の疾病を防ぐことも出来ます。健康に気をつけ少しでも長く家族の一員として楽しい時を一緒に過ごしてください。



– おすすめ記事 –

・ベドリントンテリアってどんな犬?どんなカットができるの?
・ボストンテリアの特徴、なりやすい病気とは?似ているフレンチブルドッグとの違いは?
・自家用トラックが湖へ突進!なんと運転手はヨークシャーテリア?
・超希少犬種!日本テリアの性格や体型の特徴とは?


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こまち

こまち

犬の人に対する信頼の眼差しを見ると胸がキュンとします。小さな子供の頃から大の犬好き。犬に関する面白かったり役に立つ情報を発信できたらなと思っています。

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら