熱中症のシーズンはいつまで?
夏が過ぎたからと言っても、日本ではすぐ涼しくならないのが例年の習いです。犬を飼っている家では、秋の熱中症も心配ですね。いったいいつまで暑い日が続くのでしょうか?
「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざをご存知でしょうか。彼岸とは春分の日や秋分の日を中心とした7日間のことをいいます。「冬の寒さは春分頃まで、夏の暑さは秋分頃までには和らぐ」という意味の言葉です。
逆に言えば、「日本は昔から、彼岸までは暑い」ということになるのです。
お盆をすぎたあたりから台風シーズンになり秋の長雨などで気温が低くなりますが、湿度も高くなり、まだまだ熱中症の心配をした方が良い状態と言えます。
2017年の気象庁の長期予報では、「平均気温は、北・東・西日本で高い確率50%、沖縄・奄美で高い確率60%です。」(7月)と発表されました。9月いっぱいはまだまだ暑い日が続きそうですね。
暑さなどによる熱中症の心配はいつまでしたら良いのかと言うと、総務省が調べている資料を参考に考えてみると、熱中症が多いのは9月までと言ってもよいと思います。
総務省の出している統計のうち、28年度の熱中症による救急運搬情報という資料によると、熱中症のピークは8月のお盆も過ぎた20日くらいまでとなっていてその後急激に減少します。一方で平成28年度から総務省の熱中症患者の救急車による運搬情報をによると、資料がある26年度までで見てみると9月に入っても、特に週末の熱中症患者の数が増えているのです。これは、運動会シーズンにより外で活動していることが原因ではないかと思われます。
このことから9月に入っても、無防備に外で活動していると熱中症リスクが高まってしまうことがわかります。9月一杯までは外気の暑さや湿気などによる熱中症の心配をした方が良さそうですね。
秋の熱中症対策法
夏が終わっても熱中症になる人がたくさんいることがわかりました。人が熱中症になるなら、犬だって熱中症のリスクは高いはずです。秋の犬の熱中症対策を考えていきましょう。
まずは、秋にも熱中症になってしまう理由から見ていきます。
●秋にも熱中症になる理由は
1.地球温暖化で9月に入っても気温の高い日が続く
2.気温の寒暖差による体温調節機能の低下
3.もう秋だからという気の緩み
この3つが秋の熱中症の理由と考えられています。
特に3の「秋になったんだから涼しいはず」という気の緩みで熱中症になってしまう人も多いのです
●秋の熱中症予防と対策
秋といえ、夏の熱中症予防と変わりはありません。 犬のための熱中症対策として有効なことを次にご紹介します。
①水分補給
体温調節機能を働かせるために、水分は必要です。一度に飲むのではなく、ちびちびとこまめに飲むことが有効です。犬にとっても同じ。水分補給は欠かさず行いましょう。
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②残暑の散歩も朝夕の涼しい時期に
真夏なら犬の散歩の時間を気にしていた飼い主さんも、もう9月なんだからとか秋だからという理由で、犬を散歩の時間を気にしなくなります。まだまだ日中は気温が上がる日も多いですし、アスファルトも熱いので犬の散歩はしばらく朝・夕の涼しい時間帯を選んであげたいですね。
③家の中でも熱中症犬だけで留守番させる時の注意
風通しの悪い場所に犬のケージがあったり、日中エアコンを切って出かけたり、太陽の位置が変わってきたことなどにより、犬がいる場所が高温になってしまっている場合もあります。犬だけで日中留守番させる時は、カーテンを閉めて出かける・暑い日にはエアコンをつけて出かける・飲水をたっぷり用意して出かけるなどの犬に対する熱中症対策が必要となってくるでしょう。
その他、手軽に出来る熱中症対策として、愛犬がいつも寝ているベッドやお気に入りの場所に凍らせたペットボトルを置いておくと、急な停電やエアコンの故障で高温になってしまった時にも役に立ちます。ペットボトルに水を入れて凍らせておくだけなので、日中外出して犬だけにしてしまう時は、もしもの時を考慮して、置いておいてあげたいですね。
④犬を車中に置き去りにしない
夏になると、子どもが暑い車中に長時間放置されていてニュースになることがあります。秋とは言え、締め切った車中に置き去りにするのは熱中症になってくださいと言っているようなものです。これは犬でも同じことです。犬のことを考えたら犬を車中に置き去りにするような状況にしてはいけません。
⑤屋外で飼っている犬には日陰を
9月から10月頭くらいまでは、外の犬のハウスにもすだれを立てかけてあげたり、グリーンカーテンで日陰を作ってあげましょう。犬小屋があるとは言え、土の方が涼しいと感じて小屋に入らないでいる犬もいます。そのための対策です。
⑥クールグッズを利用する
犬の夏用の服には、体温を下げる効果があるものもあります。そのようなものを利用して、秋の熱中症対策を行うのもひとつの手ですね。
接触冷感、消臭、速乾の機能を持った特殊生地使用
クールグッズとあったかグッズの切り替えの目安
それでは、犬を涼しくしてあげるクールグッズはいつまで使ったら良いのでしょうか熱中症を予防する意味でのクールグッズの使用に限定して考えてみました。
犬が熱中症になりやすい気温のボーダーラインは25度と言われています。25度を過ぎる日があるなら、まだまだ犬用のクールグッズはしまってはいけないということになりますね。毎日の予想最高気温をチェックしていればいいのですが、日によって最高気温が高くなる日もあります。犬用クールグッズが必要になりそうな日は何月までなのか
ということで、平成28年度の9月と10月の最高気温を見てみました。
平成28年度は9月の最後の週でも最高気温が28度から31度とまだまだ犬に熱中症の心配がある気温となっていました。10月は……というと、6日まで残暑が続き、28度から31度と9月下旬と同じ最高気温をキープしていました。その後はその他の日は最高気温でも25度以下となっており、犬の熱中症が心配になる気温を下回っていました。このことから、10月上旬までは犬用クールグッズを片付けてしまわない方が良さそうということになります。
クールグッズが必要な日の目安は気温25度以上になる日。28年では10月上旬までという目安ができました。では、あったかグッズはいつ出してきたらよいのでしょう。
犬種にもよりますが、犬はほとんどが暑さには弱く寒いのは比較的平気なものです。一般的に、犬のための冬の暖房温度は20度から21度が良いとされています。20度を下回るようであれば、あったかグッズが必要なのかと言われれば多くの犬の飼い主さんは首をひねるのではないでしょうか。
そこで暖房や湯たんぽやマットなど犬のためのあったかグッズは、人が肌寒いと感じはじめたら出してあげるのが良いタイミングでしょう。
少し早めに出すとしても、11月上旬頃から用意しておけば良いのではないでしょうか。
以上のことをまとめると
・クールグッズは最高気温が25度を下回るまでは出しておく。目安は10月上旬。
・あったかグッズは人が肌寒いと感じはじめたら出す。目安は11月上旬。
このようになりました。28年の最高気温と最低気温ですので、その年の長期予報をチェックして、寒くなりそうだったら早めに用意するなどの工夫が必要です。
まとめ
犬の熱中症対策は10月ころまで必要だということがわかりました。10月までエアコンを入れて室温管理をするのが難しい場合には。犬のケージの位置を工夫したり、凍らせたペットポトルを用意する、クールマットを置いてあげるなどで犬の熱中症対策をしてあげてはいかがでしょうか
犬のためのあったかグッズは、熱中症対策よりは神経質になる必要はありませんが、急に寒くなった時のことを考えて、11月までには用意しておくと良いでしょう。
自分で暖房やクーラーをon、offできない犬のためには、飼い主さんが注意してあげる必要があります。大切な愛犬のために、残暑もしっかりと室温管理をして熱中症を予防してあげてください。
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