ミニチュア・ピンシャーはどんな犬?
◆ミニチュア・ピンシャーの歴史
ミニチュア・ピンシャーとよく似ていると言われるのがドーベルマンです。ミニチュアピンシャーの特徴を表現する時に日本では昔から有名だったドーベルマンが引き合いに出されたことで、ドーベルマンを小さく品種改良した犬だと勘違いしている人がいるようです。しかし、犬の歴史的にはミニチュア・ピンシャーの方が古くて、ドーベルマンより100年ほど前に生まれています。元々ドイツにいたヘル・ピンシェルという犬を小型化したものがミニチュア・ピンシャーのはじまりです。ネズミなどの害虫駆除のための犬として小さく品種改良されてきた犬種です。
●ミニピンと似ている?ドーベルマンについてはコチラ
ドイツの軍用犬として有名な犬「ドーベルマン」。ドーベルマンに興味がある人のために、その性格や特徴、飼い方や子犬の値段などをご紹介します。かっこいいドーベルマンについて知りたい人はぜひ参考にしてください。
◆ミニチュア・ピンシャーの見た目の特徴は?
そんなミニチュア・ピンシャーの特徴はといえば、脂肪がうっすらと乗った筋肉質の体をしていることがいえるでしょう。ミニチュア・ピンシャーの体つきの特徴などを以下にご紹介します。
体高・・・体長とほぼ等しい体つきで25cmから30cm程度
体重・・・5kg程度
毛色・・・単色:ディアー・レッド、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウンなど バイカラー:ブラック&タン、チョコレート&タン
被毛の様子・・・短く柔らかい体毛、シングルコート
ミニチュア・ピンシャーの性格は?
ミニチュア・ピンシャーをテレビや動画などで見たことがある人は、小型犬によく見られる活発に動き回るのをご覧になっているのではないでしょうか。ミニチュア・ピンシャーの性格は非常に元気が良く、好奇心旺盛です。一方で、多少人見知りをしやすい面もある犬種といえるでしょう。
また、元々小動物の狩りに使用した犬ということで、敵に対して勇敢に立ち向かっていくことから、番犬としても優秀な犬種となっています。体は小さいので撃退するほどの力はありませんが、よく吠えて家族に侵入者の存在を知らせてくれる頼もしい家族となってくれます。
ミニチュア・ピンシャーの性格で気をつけたいのは人見知りの部分でしょう。それを克服するためにも、小さい時のしつけは大切。次ではミニチュア・ピンシャーのしつけについてご紹介します。
●ミニチュア・ピンシャーの性格についてもっと詳しく♪
ミニチュア・ピンシャーは個体差もありますが、引き締まった体つきと、ドーベルマンがそのまま小さくなったような体のバランスがとてもかっこいい犬種ですね。クリクリとした好奇心旺盛そうな目と、機敏な動きで、元気な子供さんの相棒にと飼い始める人も多いようです。ドッグショーの常連とも言われるミニチュア・ピンシャーの性格と特徴は?どんな子なのか見ていきましょう。
ミニチュア・ピンシャーのしつけ
飼い方でまず気にしたいことが犬のしつけです。ミニチュア・ピンシャーに限らず犬と一緒に暮らしていくには子犬の頃からのしつけが大切。ミニチュア・ピンシャーの性格を把握して、適切なしつけをしていくことで、他の犬や人とも良い関係を築いていくことができます。
ミニチュア・ピンシャーはとても賢い犬で飼い主との主従関係が良好であれば人間のいうことをよく聞き、守る賢い犬です。しかし、逆に利口であるがために主従関係がしっかりしていないと人のいうことを聞かない犬に育ってしまいます。どのような犬のしつけにも大切なことですが、まずはミニチュア・ピンシャーと人との主従関係をわからせることからはじめましょう。
◆必ず身につけたいしつけは?
ミニチュア・ピンシャーの性格は活発。しつけをする時は犬をじっとさせる「まて」をまず教えるとその後のしつけがうまくいきやすくなるでしょう。
また、人見知りな性格から知らない人や犬に対して恐怖や時には敵意を表して吠えるという行動も気になります。無駄吠えをするようなら、それを止めさせるしつけも大切となってきます。その時に使えるのは空き缶です。無駄吠えをしたときに空き缶の中に石を入れて鳴らしてみましょう。犬は空き缶を鳴らす音が苦手です。「だめ」と言うのと一緒に空き缶を鳴らすと次第に(吠えたら)「だめ」の意味を理解していくでしょう。
音でのしつけをする際には市販されている「クリッカー」という商品も有効です。覚えさせたいコマンドを教えるときに鳴らして練習してみましょう。次第に、クリッカーを鳴らすだけでそのコマンドをするようになるでしょう。
16ページの「ほめるしつけ」日本語マニュアル付き。「お手」などのやってほしいことができたときにクリッカーを鳴らし、それからごほうびをあげることで、効果的に「ほめるしつけ」ができます。
ミニチュア・ピンシャーの毎日のお世話
◆ミニチュア・ピンシャーの食事
犬に朝・昼・夕の3回の食事をさせている人はあまりいません。一般的には1日に2回に分けてドックフードなどの月齢や体の大きさによって決められている量を与えると考えれば良いでしょう。
しかし、痩せすぎに見えるときや肥満に見えるとき、愛犬がお腹を壊しやすいなど、些細なことでも食事に関する悩みを抱えている場合は、獣医師に相談の上フードの与え方を変えてみるのもよいでしょう。
必ずしもミニチュア・ピンシャー用のドッグフードを与える必要はありませんが、この犬種の気になる疾病として皮膚病や関節炎などがありますので、皮膚の健康と骨のためのカルシウム、それから筋肉のためのタンパク質を重視してフード選びをされると良いでしょう。
◆ミニチュア・ピンシャーの散歩
ミニチュア・ピンシャーの魅力といえば引き締まった体つきです。食事に気をつけるだけでなく適度な運動をさせてあげることも犬には大事なお世話です。
この犬種の散歩の目安は、1日30分以上の長距離の散歩が理想的です。ドッグランなど犬を自由に走らせる場所があれば、運動のために積極的に連れて行ってあげると良いでしょう。犬は運動不足がストレスになります。特に活発な性格のミニチュア・ピンシャーの飼い方として気をつけるのは十分な運動をさせてあげることと言えるでしょう。
◆その他に必要なお世話は?
その他、ミニチュア・ピンシャーの飼い方として気をつけるお世話は、毎日のブラッシングやシャンプーなどがあります。ミニチュア・ピンシャーは犬種的に皮膚病が心配される犬ですので、ブラッシングやシャンプーは皮膚のことを考えて注意をしてあげましょう。シャンプーは月に2回程度を定期的に行うと良いでしょう。
●ミニチュア・ピンシャーの被毛におすすめ商品
手にはめてお手入れできる多機能性。
シャンプーにも使える、両面ラバーブラシ。
ミニチュア・ピンシャーがかかりやすい病気
◆脱臼・骨折
ミニチュア・ピンシャーは運動が大好きな犬種です。走り回ることを好みますが、四肢の骨が細いので、興奮しすぎて過度な負担がかかると、骨折や脱臼といった大怪我をしてしまうことがあるので注意が必要となります。
また、家のソファーなど少し高いところからジャンプすることで足のケガにつながる場合もあります。高いところから飛び降りないような対策はしっかりしておきましょう。愛犬のお気に入りの場所にはステップをつけてあげるなど対策が必要です。
●足腰を痛めやすい小型犬におすすめ商品
ワンちゃんがソファーやベッドから飛び降りる動作は、足腰の負担となり脱臼や骨折などにつながる可能性があります。膝を痛めやすい室内の小型犬のワンちゃんや、歳をとったワンちゃんに特におすすめです。
◆レッグペルテス
ミニチュア・ピンシャーのような10kg未満の小型犬はレッグペルテスという股関節の病気にかかりやすくなっています。大腿骨頭の近くの血管の損傷により大腿骨頭に血液がいかず壊死してしまう病気です。特にレッグペルテスは1歳未満の子犬がかかりやすい病気と言われているので、小さなうちはミニチュア・ピンシャーの歩き方などに注意をして足を痛がったりおかしな歩き方をする時にはすぐに獣医につれていきましょう。
◆皮膚病
その他ミニチュア・ピンシャーに起こりやすい病気といえば、皮膚病があります。
愛犬の皮膚病のために飼い主が出来るのは、食生活の見直しがあります。愛犬の免疫力をあげ、脂質が少なく、アレルギー物質を含まない食事選びに気をつけることで、ミニチュア・ピンシャーの皮膚を丈夫に育てることが出来るでしょう。
健やかな皮膚のためには毎日のお手入れも大切です。散歩に行ったあとは特に皮膚にたくさんの細菌がついていることも考えられますので、体を拭くシートなどを活用し清潔に保ってあげましょう。
●毎日のお手入れにおすすめ商品
空気浄化・消臭効果に優れた「機能性樹木抽出液クリアフォレストR」配合!
「ニオイブロック成分」配合なので、ペットの嫌なニオイを抑えシャワー仕立てのサッパリ感が続きます。
◆肥満
ミニチュア・ピンシャーは食べることが大好きな食欲旺盛なワンちゃんです。可愛くおねだりをされると、おやつをたくさんあげたくなってしまう気持ちもわかりますが、愛犬の健康のためにも一日の給与量を守りましょう。
ミニチュア・ピンシャーを迎えるにあたって
◆ミニチュア・ピンシャーの価格の相場
ミニチュア・ピンシャーを実際に買う時に気をつけたいのが値段の相場ですね。ミニチュア・ピンシャーの子犬の値段は15万から25万といわれています。中でもブラックタンは人気の毛色なので他の毛色に比べると割高になっていることが多いです。親がドッグショーの優勝犬であったりすればさらに値段は上がるでしょう。
相場より安い子犬がいたら思わずとびついてしまうかも知れませんが、値段が安いのは何か理由があるはずです。以下に子犬選びで気をつけることをご紹介しますので、子犬を買う時の参考にしてください。
◆子犬選びで気をつけること
●病気の子犬を見分ける方法
ミニチュア・ピンシャーの子犬を見る時は後ろ足の開き具合を見ます。股関節に障害があると後ろ足が開きがちになります。そのまま成長すると、成犬になった時の立ち姿にも影響します。
●性格を見極める
ミニチュア・ピンシャーといっても個体差があり性格も1頭ずつ違います。特にやんちゃな子、人見知りが強い子など個性があるでしょう。大人しい子が良い、活発な犬が欲しいというのはそれぞれのご家庭の希望の性格の子犬を選びましょう。
里親として成犬をひきとる場合にチェックしておきたいのは「里子に出されるまでの子犬のしつけ」です。トイレや人との関係などある程度のしつけがされているものを選ぶとその後の育て方が格段に楽になります。
●ブリーダーから?ペットショップから?
ペットショップでも取り寄せてくれるところであれば早く親から離されることもなく安心ですが、出来れば自分でブリーダーを訪れてどのような環境で飼育されているのか見ることが出来た方が安心できます。
最近では、儲けだけを重視した悪徳なブリーダーもいると問題になることもありますので自分の目で確認して、ブリーダーさんとコミュニケーションを取りつつ選べるのが良いですね。
ペットショップに並んでいる子犬とブリーダーさんから選んだ子犬が同じ値段であれば、数頭いる子の中から自分の好みの色や性格、元気なのか大人しいのかなど選べた方が良いですよね。
かわいいミニチュア・ピンシャーを家族の一員として迎え入れよう♪
ミニチュア・ピンシャーの性格、特徴や飼い方、値段をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?スリムな体型が魅力的なミニチュア・ピンシャーは、肥満や皮膚病に注意した食事選びが飼い方のポイントとなるでしょう。
集合住宅の室内犬として飼うなら、吠えグセのしつけも必要となってきます。
家族として一緒に生活することになる犬は、適正な値段で病気などのない健康な子犬を買うことをおすすめします。元気でかわいいミニチュア・ピンシャーを選び、たくさんかわいがってあげてください。
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