1.大きなプードル「スタンダードプードル」
1-1.6種類のプードル
1-2.大型の可愛らしいスタンダードプードル
1-3.ふわふわの巻き毛が可愛すぎる
1-4.個性的なトリミングを楽しめる
2.スタンダードプードルのトリミングの頻度は?普段できるお手入れは?
2-1.どのくらいの頻度でトリミングに行けばよい?
2-2.費用はどのくらいかかるの?
2-3.飼い主さんができるふだんできるお手入れは?
3.スタンダードプードルの性格は
3-1.頭が良いスタンダードプードル
3-2.フレンドリーで大らかな性格
3-3.運動が大好き
5.スタンダードプードルのしつけで注意すべき点は
5-1.しっかりとした態度でしつける
5-2.「良いこと」「悪いこと」の違いを明確にするしつけ方法
5-3.ときには褒めて喜ばせる
【掲載:2019.07.02 更新:2020.10.22】
大きなプードル「スタンダードプードル」
プードルというとふわふわの毛並のキュートな犬種という特徴のイメージが強いのではないでしょうか。
特に、人気犬種ランキングでおなじみのトイプードルあたりは愛好家も多いです。
ひとくちにプードルと言いますが、実はいくつかの種類に分けられています。今回お話しているスタンダードプードルは、そのなかでも特に大きい犬です。
◆6種類のプードル
プードルは「スタンダードプードル」「ミディアムプードル」「ミニチュアプードル」「トイプードル」「タイニープードル」「ティーカッププードル」と6種類に分類されています。
なかでも、「タイニープードル」「ティーカッププードル」は、特に小さい体でJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)からは公認されていません。
タイニープードルは、体重2~3.5キロ程度で体高はなんと23㎝。さらに小さいティーカッププードルは、体重2キロ、
体高は20㎝と名前の由来にもなっているティーカップに入るほどの小ささです。そんな小さいプードルと対照的なのが、プードルのなかでも最も大きいスタンダードプードルです。
◆大型の可愛らしいスタンダードプードル
スタンダードプードルは、とても大きな体が特徴です。体重は15~25キロくらいが平均的な数値。体高は45~60㎝くらいです。
人気犬種のトイプードルは、26~28㎝の体高、3~4キロの体重なので、比較するとかなり大きめということが分かりますよね。
でも、スタンダードプードルは人気のトイプードルに負けずに、その可愛らしい見た目の特徴は変わりません。体のサイズは大きいですが、プードルの可愛さは持ち合わせています。
◆ふわふわの巻き毛が可愛すぎる
スタンダードプードルの見た目で一番特徴的なのが、なんと言ってもふわふわの巻き毛。ぬいぐるみのようにモコモコした被毛を独特にカットし、スタンダードプードルの見た目の魅力を磨く飼い主さんも多いはず。つぶらな丸い瞳、下側に垂れた耳、ピンと上を向いた特徴的な尻尾のスタンダードプードル。どれをとっても美しく気品がある印象です。
スタンダードプードルは、毛色のバリエーションがあるのが特徴。透き通ったホワイト、光沢があるブラック、温かみのあるクリーム、明るい印象のレッドなど、色彩豊かです。カラーによって印象もちょっとずつ変わるので、どの色のスタンダードプードルにするかはじっくり検討してみるといいかもしれませんね。
スタンダードプードルは、プードルのなかでも体が大きい特徴があります。ふわふわしている被毛のおかげで品格があって優しい雰囲気が特徴なのです。
トイプードルと違って軽く抱き上げられる体のサイズではないですが、スタンダードプードルをギュッと抱きしめれば幸せな気持ちになりそうですね。
◆個性的なトリミングを楽しめる
プードルと言うと、独特なトリミングが可愛らしい特徴があり注目されることが多いです。ときどき違うスタイルにカットしてみるなど、スタンダードプードルは飼い主さんの考えで可愛さをどうやって演出するかという楽しみがあります。
スタンダードプードルは、実は、もとは泳ぎが得意なことを活かして、水鳥の回収をする作業犬だったという歴史があります。
胸周りにふわふわの被毛を残して、足の一部分をカットするスタイルの独特のカットを見かけることがありますよね。
実は、あのスタイルは水のなかで作業しやすくするために発案されたもの。水のなかでも体温低下を防ぐために胸周りには被毛を残しておき、後ろ脚の一部をカットして水中で泳ぎやすくしたのだとか。
ただ、スタンダードプードルのふわふわした巻き毛の特徴は、定期的なトリミングによってキープされます。カットをしないで放置すれば、巻き毛の被毛は絡まって大変…。ブラッシングする時に引っかかって、愛犬が辛いだけです。
スタンダードプードルを飼うなら、被毛のお手入れが定期的に必要と考えておきましょう。ふだんのブラッシングは飼い主さんがしてあげればよいですが、
体が大きいので自分でカットをするのも大変。スタンダードプードルのトリミングをトリマーさんに依頼するにしても、費用は結構かかります。スタンダードプードルを飼うときには、トリミングに費用がかかることを覚悟しておきましょう。大型の犬でもあり、一般的な価格よりも高めとなります。
スタンダードプードルのトリミングの頻度は?普段できるお手入れは?
スタンダードプードルには、定期的なトリミングが必要ということが分かりましたね。でも、どのくらいの頻度で行くべきなのでしょう?そして1回にかかる費用は…?
◆どのくらいの頻度でトリミングに行けばよい?
スタンダードプードルのトリミング頻度は、少なくても1か月に1回くらいが理想的と言われています。
飼い主さんによっては、月に2回のトリミングで「1回はカットも含み、もう1回はシャンプーコースのみ」とトリミング内容もアレンジすることもあるようです。
また、夏季に人気のサマーカットならかなり短いので次回までの間隔をあけてもいいでしょう。短めに切ってもらったときには、1.5~2か月に1回…というようにもできます。
短くカットしてもらうと、飼い主さんのふだんのブラッシングもしやすくなります。特に暑い時期なら、短めカットで愛犬自身もサッパリと快適。皮膚炎も起こりにくくなるので、季節に合せたカットを楽しんでみてもいいかもしれませんね。
◆費用はどのくらいかかるの?
スタンダードプードルのトリミング料金は8,000円くらいとリーズナブルにやってくれるところもあれば、30,000円くらいと高額になるところもあります。ペットサロンによって価格帯にはかなりバラつきがあるようです。
やはり、「ふわふわの巻き毛」という特徴的な被毛のスタンダードプードルは、一般的なワンちゃんより手間がかかって費用も高めになってしまうのが現状です。
また、飼い主さんのふだんのお手入れ状態によっても費用が変わってくるでしょう。日々のブラッシングにより被毛の状態が良ければ、10,000円前後くらいで済むことが多いでしょう。
一方、前のトリミングから時間が経っていて「毛がかなり伸びている」「もつれがひどい」「毛玉ができている」という状態なら、かなり時間がかかるので価格も高めとなります。
また、カットを含まないコースだと安くなるなど、トリミングメニューによっても費用が変わってきます。
◆飼い主さんができるふだんできるお手入れは?
ペットサロンで定期的にトリミングしてもらうのがスタンダードプードルの被毛をキレイにキープするコツですが、飼い主さんのふだんのお手入れもかなり重要です。ふだんのお手入れをサボると抜け毛が絡まり毛玉になってしまいます。それに、抜け毛が落ちない状態だと蒸れが起こり、それが原因で皮膚の炎症を起こすかもしれません。
伸び放題&ほつれ放題の被毛状態でペットサロンに行くと、トリミング時間が長くなります。長ければ6時間もかかるため、その間おとなしくしているのもストレスとなるでしょう。サロンでのトリミング時間の短縮のためにも飼い主さんが行うふだんのブラッシングはとても大切です。必ず長毛種用のクシを使って、抜け毛の処理をしてあげてくださいね。
また、トリミング費用をおさえようと飼い主さんが「自分でカットしよう」と考えることもあるでしょう。しかし、スタンダードプードルのトリミングは慣れない人が行うと失敗しがち。手際のいいトリマーさんと比べると時間がかかるうえ、カット後の見た目はイメージ通りとならないものです。それに、おそるおそるカットしようとすると、その不安が伝染し愛犬がビックリ。嫌がって暴れるなど、愛犬をハサミで傷つけるリスクも考えられます。愛犬のストレスを増やさないためにも、プロのトリマーさんに任せるのがいいかもしれませんね。
スタンダードプードルの性格は
外見的な魅力もたっぷりのスタンダードプードルの性格について紹介していきます。
◆頭が良いスタンダードプードル
私たちがペットとして飼う動物のなかでも、犬は頭が良いと言われています。そんな犬のなかでも、トップに位置づけされるほどの賢さを持っているのがスタンダードプードルです。
一般的な犬でも人間の幼児なみの知能を持っていると言われていますが、スタンダードプードルはさらにそれを上回るほど。
人間の言葉も多く理解してくれるため、しつけがしやすい特徴があります。また、その頭の良さからたくさんの芸を覚えてくれるでしょう。
テレビやメディアを通して、スタンダードプードルが人々を喜ばせているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ドッグショーでも大活躍です。飼い主にも忠実なので、芸達者になる素質がある特徴のワンちゃんなのです。
◆フレンドリーで大らかな性格
スタンダードプードルは、とても明るく穏やかな特徴があります。家族として一緒に暮らせば、スタンダードプードルの愛くるしい動きに毎日が癒されるはず。
太陽のように明るい存在になってくれるのかもしれませんね。
また、フレンドリーで大らかな性格をしています。家族に忠実なのはもちろんですが、見知らぬ人に対してもフレンドリーに接することができるでしょう。
散歩中に他の動物に会っても、社交的な様子。性格がとても穏やかなので、可愛らしいと多くの人から愛されます。
また、スタンダードプードルは、しつけがしっかりとできていれば多頭飼いもしやすいです。初めて犬を飼う人や多頭飼いの家庭でも、受け入れられやすいワンちゃんです。
◆運動が大好き
運動の能力が高い特徴がありますので、たくさん運動させてあげましょう。家のなかでは比較的穏やかに過ごせますが、家族と遊ぶのも大好きなので一緒に遊べるスペースがあると喜びます。犬用のおもちゃでコミュニケーションを取れば、運動不足解消にもなります。
スタンダードプードルの価格は
大きいプードルに癒されたい人には、スタンダードプードルがおすすめです。そこで気になるのは、どのくらいの価格で購入できるかですよね。
体が大きいので、価格も高いのではないか…という気がする方も多いでしょう。
スタンダードプードルの価格帯は、平均でみると「20~35万円前後」というところです。安い価格だと、10万円台で購入できることもあります。
逆に高ければ、40万円を超えるような高めの価格になることもあるでしょう。
生き物の価格なので「○○円が相場」とは言い切れず、販売する店舗や個体差によって異なるのが現状です。
例えば、スタンダードプードルが持つ美しさにこだわりたいのであれば、両親や祖父母などまでさかのぼって血統が良いタイプを選べばいいでしょう。
価格は少し高めですが、理想に合ったワンちゃんと出会えると思います。
ただ、ペットショップやブリーダーによって、価格の付け方が違うものです。そのため、同じような血統や美しさにこだわっても、購入する場所によって多少価格が異なることもあるのです。ペットを迎え入れるときには、どうしても価格を気にしがちですが、あまりにも安い価格のワンちゃんを飼うのも不安な気がします。逆に、血統が良く高い価格だからと見た目や性格が思い通りになるとも限らないでしょう。
大切なのは、愛犬とのこれからの関わり方です。スタンダードプードルを飼うときに注意したいポイントに気をつけて、愛情をたっぷり注ぐことが大事です。
スタンダードプードルのしつけで注意すべき点は
体が大きい犬なので、単なる愛玩犬として飼うだけでなく、注意点もあります。特に、しつけに関してはポイントを押さえておきましょう。
◆しっかりとした態度でしつける
前述しましたが、スタンダードプードルは頭が良いため「しつけ」がしやすいです。だからと言って、簡単にしつけができることはありません。
飼い主さんがしっかりと向き合わなければ、賢いスタンダードプードルなので余計なことまで覚えてしまうでしょう。しつけ以外のところも、自分のメリットになる部分は自然に覚えてしまうようです。
そのため、飼い主さんがリーダーである威厳を失わずに「これはNG」「これはOK」について、スタンダードプードルにしっかり教え込まなければなりません。
最終的には、愛犬と飼い主さんの「信頼関係」が大事になるので、愛情を持ちながらしっかりしつけてあげてくださいね。
◆「良いこと」「悪いこと」の違いを明確にするしつけ方法
スタンダードプードルは、とても大きい体です。大型犬を飼うときの心構えとして、好き勝手にさせないようにしっかりしつけることが重要となります。
しつけができていない場合、散歩などで外出したときに他の動物や人間に危害を加えてしまう可能性もあります。
スタンダードプードルは、それほど攻撃的になることはありませんが、好奇心旺盛な性格。しつけがされていない状態だと、遊びのつもりで力加減を分からずに周囲に対していたずらを仕掛けてしまうこともあります。
見た目が可愛らしいのでずっと可愛がっていたいですが、それだけだと飼い主さんのしつけが通用しなくなります。悪いことをしたら徹底的に叱り、それをきちんと守ってくれるような愛犬に育ててあげてくださいね。小さいころからしつけを始めましょう。頭の良いスタンダードプードルなら、きっとすぐに覚えてくれるはずです。
また、スタンダードプードルはストレスからいたずらをすることもあります。日ごろから、毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。
家のなかでもスタンダードプードルとコミュニケーションがとれるようなスペースを設けて、ストレス解消と運動不足解消のためにたっぷり遊んでくださいね。
◆ときには褒めて喜ばせる
賢い犬種でも名前があがるスタンダードプードルなので、しつけていくといろんなことを覚えてくれます。
しつけのなかで悪いことはしっかり叱る必要がありますが、あまりにも叱ってばかりだとストレスから人間不信にもなってしまうでしょう。
「しつけの時間」「コミュニケーションの時間」とメリハリをつけて、スタンダードプードルとたっぷり遊んであげてくださいね。飼い主には忠実な犬なので、愛情を感じることでより信頼関係が強くなると思います。
大型犬のスタンダードプードルはしつけが肝心!
見た目が優雅なスタンダードプードルは、一緒に散歩していると注目されるでしょう。ふわふわの被毛も触り心地がよく、体は大きいけれど癒してくれる魅力がたくさんある犬種です。
ただ、体が大きいため、飼い主さんとしてのお世話やしつけが重要になります。スタンダードプードルと一緒に暮らすときには、手間や金銭的負担が多くなることを事前に知っておくべきでしょう。
愛情を持ってしっかりしつけ、素敵なスタンダードプードルと一緒に幸せな毎日を過ごしてくださいね。
– おすすめ記事 –
・大型犬・超大型犬ってどんな犬種?その魅力や飼育に必要な用品、独特なグッズなどをご紹介! |
・【新商品】株式会社リードッグから大型犬のための新商品が登場!唐草模様が可愛いハーネス&リード |
・【癒し】まるでファンタジー!子供と大型犬たちのなかよし写真集にほっこり♪ |
・大型犬とのお出掛けを楽しもう!! |