1.どんな犬種が長生き傾向にある?長寿犬種7選
1-1.その1:短い足が愛らしい「ミニチュアダックスフンド」
1-2.その2:もこもこした毛がチャーミングな「トイプードル」
1-3.その3:美しく輝く被毛の「ヨークシャーテリア」
1-4.その4:活発で明るい太陽みたいな存在「パピヨン」
1-5.その5:日本犬の代表、大人気犬種「柴犬」
1-6.その6:運動能力が高い「ジャック・ラッセル・テリア」
1-7.その7:大きな瞳がチャームポイントの超小型犬「チワワ」
【掲載:2018.02.28 更新:2020.07.01】
どんな犬種が長生き傾向にある?長寿犬種7選
愛犬は、私たちの生活に楽しみや幸せ、癒しを与えてくれる「かけがえのない存在」です。
人間よりも寿命が短いのは分かっているものの「できるだけ長生きして欲しい」というのが多くの飼い主さんの望みではないでしょうか?
犬は人間よりも高スピードで年齢を重ねていきます。
そのため、人間よりも早く高齢化するのです。
数多くの犬種のなかでも平均寿命が長めで長生き傾向の犬について、どんな理由から長生きなのか、犬の特徴も合わせて紹介していきます。
◆その1:短い足が愛らしい「ミニチュアダックスフンド」
短い足で一生懸命動くミニチュアダックスフンドの姿は、多くの人に癒しを与えてくれます。
体の大きさも「小型犬」の部類になり、愛玩犬として日本では人気のワンちゃんです。
そんなミニチュアダックスフンドの平均寿命は、14~16年です。
ミニチュアダックスフンドと言えば「短足」をイメージしますよね。
そんな身体的特徴から、椎間板ヘルニアといった関節の負担が原因となる病気になりやすい傾向にあります。
しかし、このような疾患は生活習慣によって防げるものです。
飼い主さんが暮らしのなかで関節への負担を減らす工夫をすれば安心でしょう。
特に、気をつけたいのは「肥満」です。
痩せているよりも丸みを帯びた体つきになると見た目には可愛らしいかもしれませんが、身体についてしまった余分な脂肪がスムーズな関節の動きを遮ることになるでしょう。
ミニチュアダックスフンドの理想体重を超えないように、食事管理を徹底するようにしたいものです。
しかしながら、ミニチュアダックスフンドは関節の疾患に注意することを除けば、特に「命を縮めるような直接的な病気」があまりなく長寿傾向だと言われています。
◆その2:もこもこした毛がチャーミングな「トイプードル」
プードルにはいくつかの種類がありますが、なかでも体の小さいトイプードルはペットとしても大人気です。
その人気の秘密は、「もこもこした被毛」。
まるでぬいぐるみのような「ふわふわ感」が見た目から伝わってきます。
被毛が長く個性的なカットもできるので「トリミングが楽しい」という飼い主さんも多いでしょう。
トイプードルは、これといった重大な持病を持たない犬種のため、平均すると14~17歳程度の寿命と言われています。
性格は穏やかで優しいので、しつけがしやすい特徴があります。
飼い主さん家族との生活もスムーズに送ることができ、「長生きできる」という理由でペットとして飼う人も増えています。
◆その3:美しく輝く被毛の「ヨークシャーテリア」
美しく輝く長い被毛が魅力のヨークシャーテリア。
個体差がありますが、ストレートに伸びる被毛は、なめらかで絹のような触り心地でゴージャスな雰囲気を漂わせています。
現在では、愛玩犬の代表格とも言えるほどの犬種ですが、実は19世紀ごろには「ネズミ狩り」のために品種改良されていたのだとか…!
ネズミを追いかけていたなんて、その優雅な見た目からは想像つきませんよね。
その後は、優雅な雰囲気の見た目から貴族たちにもペットとして飼われるようになっていったようです。
現在は家庭のペット人気ランキングにも名前があがるほどの人気となりました。
そんなヨークシャーテリアは、超小型犬で14~16年くらいの平均寿命です。
寿命を脅かすような目立った持病がなく、小さな体で長生きしてくれるでしょう。
「狩りをしていた」という過去の名残から、運動も大好きです。
ヨークシャーテリアが楽しく活き活きと運動できるスペースを用意し、寿命の大敵でもある運動不足には気をつけるといいでしょう。
◆その4:活発で明るい太陽みたいな存在「パピヨン」
パピヨンは、長い飾り毛のピンと立った耳が蝶の羽のようにも見えることから、蝶を意味する「パピヨン」と命名された犬種です。
風になびくサラサラした被毛は、とてもエレガントです。
そんな見た目から、かつてはヨーロッパの貴族たちの愛玩犬として親しまれてきたのも理解できますよね。
パピヨンは高貴な印象を持つものの、社交性があって人間に対してもフレンドリーで可愛らしい性格です。
一緒に暮らせば、太陽みたいに明るく、家族の心を和ませてくれる中心的存在になると思います。
人懐こいパピヨンは、13~15歳という平均寿命のデータがあります。
犬種として大きな病気を持ちにくいというのが、長寿の秘訣でしょう。
平均的には長寿傾向ですが、飼い主さんとしても生活環境を整えてあげることも大事です。
明るく元気な魅力がある犬なので、家のなかでじっとさせるとストレスから体調を崩してしまいます。
寿命にも影響するので、一緒に遊ぶ時間を作り、スキンシップやコミュニケーションでパピヨンの心身を健康にキープしてあげてくださいね。
◆その5:日本犬の代表、大人気犬種「柴犬」
柴犬は、日本犬のなかでも体が小さく、人気者です。
日本では昔からなじみ深いですが、最近はその魅力が広く発信され、海外からも注目されています。
柴犬グッズも多く販売され、実際に飼っていなくても「柴犬好き」という人が多いと思います。
柴犬と言えば、「飼い主に忠実」という印象がありますよね。
ふだんは凛々しくカッコいい柴犬が、飼い主さんだけに甘えたような仕草を見せる…、そんなギャップも魅力です。
さて、そんな柴犬の気になる平均寿命ですが、15歳前後だと言われています。
なかには、なんと26歳まで生きた柴犬もいるのだそうです。
柴犬は、長寿を妨げるような疾患があまりないため、比較的元気に長く生きることができる犬です。
ただ、生活環境によっては寿命を縮める可能性があります。
最近では、完全室内犬として暮らすパターンが多いようですが、家の外で飼っていることもあるでしょう。
柴犬は基本的に日本の四季の温度差にも強い体をしているので、屋外での飼育環境でも大丈夫と言われていますが。
でも、異常気象と言われる昨今、「寒すぎ」「暑過ぎ」などに体調を崩すケースがあり、柴犬の健康状態を左右するようです。
すべての犬種に言えることですが、気温管理がしっかりしている「室内」で暮らす方が長生きできる傾向にあります。
◆その6:運動能力が高い「ジャック・ラッセル・テリア」
かつて狩猟犬として活躍していたジャック・ラッセル・テリアは、小柄ながらにも筋肉質でエネルギッシュに動きます。
瞬発力もあるので、ドッグレースなどでもおなじみのパワフルな犬なのです。
大きな犬に負けないくらいのスピードで颯爽と駆け抜ける姿はカッコいいですね。
そんなジャック・ラッセル・テリアの平均的な寿命は13~16歳ほど。
他の犬と比較しても寿命を短くする病気もあまり見られないため長生きできる犬種と言われています。
「動くことが生きがい」とでも言いたげに、日常的に活発な様子を見せてくれます。
室内運動だけでは物足りなさをアピールするので、一緒にアウトドアスポーツを楽しむことができる飼い主さんが適しています。
運動が大好きで健康で長生きできる傾向にありますが、注意したいのがケガ。
アクティブな犬種ゆえ、脱臼や関節痛などに注意する必要があります。
飼い主さんの健康管理によっては、かなり長生きしてくれる犬種ですよ。
◆その7:大きな瞳がチャームポイントの超小型犬「チワワ」
「チワワ」は、犬種名を聞くとその姿がすぐにイメージできるほど有名かつ人気の犬です。
日本でも人気犬種のトップを争うほどですよね。
世界的にもチワワの人気は高く、大きな瞳に見つめられると何でも許してしまいそうな可愛さが魅力です。
チワワは他の犬種と比較してもそのサイズはかなり小さいのが特徴。
小さすぎる体という見た目から体が弱そうなイメージを抱くかもしれませんが、体の割にはパワーがあって元気です。
小さい体なので、家のなかを動くだけでもかなりの運動量になるでしょう。
チワワは小さい犬種のなかでも長生き傾向にあり、15年前後の平均寿命です。
長生きできる理由は、その体の小ささも関係しています。
そもそも犬は体の小さい方が長生きできる傾向にあり、数ある犬種のなかでも小さいチワワは長生きできる犬種と言われています。
ただ、理想的な体のサイズを超えて「太り気味」になると寿命にも影響が出てきます。
食べ過ぎや運動不足に注意して、チワワの体を太らせない配慮が大切です。
また、室内の家具のちょっとしたところが体の小さすぎるチワワの大きな障害となりケガのリスクとなることもあります。
ケガが原因で健康状態を悪くすることもあるので要注意。
毎日の生活は、小さいチワワの目線を考えながら工夫することが大事です。
愛犬を長生きさせるために重要なこととは?
長生きする犬種を紹介しましたが、小型犬が多いことがお分かりいただけたでしょうか。
犬は体の大きさによって成長のスピードが違うので、体の小さい「小型犬」の方が長生きすると言われています。
そのため、長生き傾向にある犬種を紹介しようとすると小さいワンちゃんたちが多くなってしまいます。
また、紹介した犬たちは命にかかわるような病気があまり見られないのも長生きの秘密です。
そして、犬が長生きするためには飼い主さんが犬の健康管理を怠らないのも重要なポイントです。
◆昔よりも長生きになった犬たち
ひと昔まえと比較すると、家庭で飼われている犬たちの寿命はずいぶんと伸びてきました。
近年は、犬を番犬的に飼うよりも「家族として一緒に暮らす」という気持ちが強くなり、室内で飼育するケースが多くなってきました。
寒い冬や暑い夏も温度調整の効いている室内で暮らすことはワンちゃん達の体への負担を減らしてくれます。
それも、長生きの理由のひとつでしょう。
また、犬の体の栄養研究も進み、健康に適したペットフードが開発されているのも犬たちの健康に繋がっているのです。
◆長生きの秘訣は生活管理!
紹介した犬種による平均寿命はあくまでもデータによるものです。
なかには、平均を超えるくらい長生きする犬もいます。
逆に、なんらかの病気を発症して若くして命を落とすこともあるかもしれません。
紹介した犬種以外でも長く生きる犬だっているでしょう。
「上記にあげた犬を飼う=長生き」とは一概に言えず、暮らしていくうえでの生活環境も長寿と大きく関係しています。
犬たちに長く生きてもらうために大切なことは「食事管理」や「健康管理」です。
犬自身ではできないことなので、飼い主さんがしっかり管理してあげましょう。
食事についても、犬たちは「腹八分目」ということを知らずに、与えられた分をすべて食べることも多いです。
分量が多ければ「食べ過ぎ=肥満」となり、太った体が寿命を縮める要因にもなる可能性が大きいでしょう。
年齢に応じた量を与え、肥満を回避することが長生きに繋がります。
適度な運動で太らないようにするとともに、日々の健康管理も大事にしましょう。
また、ストレスを減らし、健康的な毎日を送ることが愛犬の長生きのためのポイントです。
長生きする犬種と長生きさせる秘訣に関するまとめ
長生き傾向にある犬種を紹介しましたが、寿命を決める要因は生活環境にあります。
食事や健康に飼い主さんが十分に気をつけることが大事です。
愛情を深く注いでいると愛犬の微妙な変化にもすぐ気づきます。
飼い主さんの心からの愛情度の深さが、愛犬の長生きへと繋がっていくことでしょう。
犬は大事な家族です。
一緒に多くの思い出を作るために、犬の健康を気遣い日々コミュニケーションを大切にしましょう。
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