1.犬は嫉妬する?誰にやきもちを焼くの?
1-1.犬が嫉妬する対象は?
1-2.飼い主さんが夢中になっているものに嫉妬する
1-3.順位を守るために嫉妬する説も?
2.犬が嫉妬した時の行動は?
2-1.嫉妬による行動①新しい物・生き物に攻撃する
2-2.嫉妬による行動②物をかじる、破壊する
2-3.嫉妬による行動③わざとトイレを失敗する
2-4.嫉妬による行動④嫉妬している物から飼い主を離そうとする
3.犬が嫉妬した時の対処法は?
3-1.嫉妬の対処法①大声で叱らない
3-2.嫉妬の対処法②先住犬を一番にする
3-3.嫉妬の対処法③犬に疎外感を感じさせない
3-4.嫉妬の対処法④ストレスを発散させる
【掲載:2018.04.05 更新:2020.04.08】
犬は嫉妬する?誰にやきもちを焼くの?
犬は嫉妬をしたりやきもちを焼いたりするのでしょうか。
実は、嫉妬ややきもちは人間同士のものだと思ったら大間違いです。群れで生活していた犬だからこそ、嫉妬ややきもちを起こします。
では、誰に対して嫉妬ややきもちを焼くのでしょうか。
◆犬が嫉妬する対象は?
一般的には「飼い主さんが自分以外に夢中になっている人・物」に対して、嫉妬ややきもちを焼くといわれています。
犬が嫉妬ややきもちを焼く対象となる主なものを以下に挙げてみます。
①赤ちゃん
②ほかの飼い犬、飼い猫
③飼い主以外の家族
④飼い主の彼氏・彼女
⑤散歩中の犬
⑥テレビのリモコン
⑦スマホ
⑧新聞や本
◆飼い主さんが夢中になっているものに嫉妬する
飼い主さんが何かに夢中になると、犬は「自分を構ってくれていない!寂しい!構って!!」となり、嫉妬ややきもちを焼きます。
人間同士では、恋人がほかの異性と仲良くしていると嫉妬されるといった事が日常的に起こりますよね。
犬では、嫉妬ややきもちの対象が人間だけでなく、テレビのリモコンやスマホ・新聞・本にまでにも至ります。飼い主さんがついつい夢中になってしまうものに嫉妬ややきもちを焼くのですね。
お留守番をしている最中にだけ、テレビのリモコンがガジガジ噛まれてしまっている、新聞がビリビリになっているなどのいたずらが見られた場合、日頃飼い主さんに可愛がられている対象に嫉妬心が芽生え、悔しい!いたずらしてやる!と犬が反撃しているのかもしれません。
◆順位を守るために嫉妬する説も?
犬が飼い主さんを絶対的な存在であるリーダーのように慕っている場合、リーダーの愛情が自分以外に注がれるという事は、「犬自身の順位付けが変わってしまう」という危機感にさらされているからだという話もあります。
犬が嫉妬した時の行動は?
犬が嫉妬した時の行動はどのようなものがあるでしょうか。
飼い主を独り占めしたいがための行動として、主に4つの場面の行動を例にとって見ます。
◆嫉妬による行動①新しい物・生き物に攻撃する
飼い主が新しい家電製品を買えば、その家電製品に夢中になって犬を構わない時間が増える事が多いでしょう。
また、新しい犬や猫、その他のペットを飼ったとすると、もともといる犬は蔑ろになってしまうかもしれません。
新しい赤ちゃんという家族が生まれると、飼い主さんは赤ちゃんに付きっ切りになってしまうでしょう。
そんな新しい物・生き物に対して、犬は吠えたり噛みついたり、時には牙をむいて唸ったりします。
特に赤ちゃんが生まれると、犬が嫉妬をしてしまう事をよく耳にします。
赤ちゃんは犬にとっては未知の存在で、突然現れた人間のような生き物に飼い主さんを付きっ切りで取られてしまうのですから、犬には嫉妬の対象でしかありません。
牙やつめの鋭い犬が無防備な赤ちゃんを攻撃するのはとても危険ですので、赤ちゃんが生まれる際には犬の嫉妬に注意が必要です。
赤ちゃんが生まれるという事を犬に理解させておく事(完璧には理解しないと思いますが、毎日言い聞かせるのも重要です)、赤ちゃんが生まれても飼い犬を今まで通り可愛がることが大切です。
赤ちゃんが泣いたらすぐに駆け付けたいのはわかりますが、そこは先住犬のお伺いを立ててから行った方が、犬の嫉妬心を掻き立てない方法かもしれませんね。
また、この行動は、単に嫉妬している、やきもちを焼いているという場合もありますが、飼い主さんを得体のしれない新しい物・生き物から守ろうと行っている事も考えられます。
◆嫉妬による行動②物をかじる、破壊する
犬が嫉妬している対象がテレビのリモコンやスマホだったりすると、飼い主が対象物から離れたすきにガジガジと噛んだり破壊してしまったりします。
犬にしてみると「飼い主さんを夢中にさせやがって!」という悔しい気持ちがうかがえます。
また、犬に嫉妬心が芽生えると、現状をどうにかして変えたいという思いが生まれ、飼い主さんが振り向いてくれないとストレスを抱えてしまいます。
犬はそのストレスをどうにか発散させようと、近くにある物を破壊してしまう問題行動へと変化していきます。
◆嫉妬による行動③わざとトイレを失敗する
いつもはトイレがきちんとできていたはずなのに、犬は賢さゆえにわざとトイレを失敗することがあります。
トイレを失敗すると、たいていの飼い主は「あら、どうして失敗しちゃったの?」とか「こら~!失敗している~!」などと犬に声を掛けますよね。
この「声をかける」という行動が、犬にとっては飼い主さんに構ってもらえたと勘違いしてしまい、飼い主さんの気を引くためにわざとトイレを失敗するという行動が見られるようになります。
普段はトイレでできていたのに、最近はできなくなったという事がポイントです。
しかも、飼い主さんの目の前でチラチラと様子を伺うような目線を向けながらのトイレの失敗なら確信犯ですよ。
嫉妬心から自分を構ってもらいたいと思うあまり、トイレをわざとあちこちで失敗するようになると、飼い主さんの後片付けも大変になってしまいますね。
◆嫉妬による行動④嫉妬している物から飼い主を離そうとする
犬が嫉妬している対象が赤ちゃんや恋人などであれば、飼い主が赤ちゃんや恋人と仲良さそうにしている間に犬が割り込んで、飼い主の注目を自分に向けようとします。
新聞を読んでいる時に割り込んでくるのも、スマホを片手に寝転んでいるときに引っ付いてくるのもすべて「自分を構ってほしい」というサインです。
犬は飼い主のことが一番大好きであるがゆえに、飼い主側からも自分を一番に可愛がってほしいと思うのですね。
犬が嫉妬した時の対処法は?
犬が嫉妬をしてしまった際、どのような対処法をとればいいのでしょうか。
嫉妬ややきもちを起こしている時の感情として「自分を一番に見ていてくれない」「飼い主さんの気を引きたい」というものがあります。
犬が嫉妬をした際の対処法を4つあげておきます。
◆嫉妬の対処法①大声で叱らない
その嫉妬ややきもちの感情から、飼い主さんの気を引いて自分へと振り向かせようと、犬は吠えたり、対象物を噛んだり、傷つけようとしたりします。
トイレをわざと失敗するのもその1つ。せっかくトイレトレーニングが終わって、後片付けも楽になったかなと思った矢先のわざとの失敗。
そんな行動を目の当りにした飼い主さんは「止めなさい!」と大声で叱る事があるかもしれません。
でも、ちょっと待って下さい。犬にとってはこの「止めなさい!」と大声を出すのも、飼い主さんにかまってもらえたと喜んでしまう場合があります。
犬が問題行動を起こした場合には、大声を出すのではなく、静かに叱り、吠える声には一切反応せずに「無視」をしましょう。
トイレの後始末や、いたずらされた新聞紙が散らかっていても、何事もなかったかのように無言で素早く片付けてしまいます。
犬はかまってもらいたいがために吠えているのですが、吠え続ければ続けるほど、飼い主さんが徹底的に無視をすれば、吠えてもかまってもらえないと学習します。
飼い主さんにとっては根気がいる行動かもしれませんが、吠えても反応せずにぐっとこらえて下さいね。
◆嫉妬の対処法②先住犬を一番にする
犬は群れで暮らしてきた生き物ですので、同じ屋根の下に住んでいる家族や犬を群れの仲間として認識し、犬の中で序列をつけています。
そこへ新しい犬が増えた時、飼い主が新しい犬ばかりを構ってしまっては犬が「自分が群れの最下位になっている」と嫉妬をし、問題行動を起こしかねません。
新しい犬を迎え入れた時には、まずは積極的に先住犬を構いましょう。
ご飯は先に飼っていた犬に一番にあげる、新入りの犬が飼い主さんと遊んでいても先住犬が来たら真っ先にそちらを構う、先住犬と遊んでいる際に新入りの犬が来たとしても先住犬を構い続けるなどをして、何でも先に飼っていた犬を優先させます。
そうすれば、先住犬も新入りの犬も序列を理解して、自分が飼い主に構ってもらえないからと言って嫉妬をする事が無くなります。
◆嫉妬の対処法③犬に疎外感を感じさせない
犬が嫉妬をするという事は、飼い主の愛情が自分に注がれていないと勘違いをしてしまうからです。
もし新しい物・生き物が増えたとしても、飼い主さんが犬に寂しい思いをさせずに、今まで通り可愛がっていれば「飼い主さんは新しい物・生き物がいても、自分のことを構ってくれる」と犬は安心します。
犬に対して「いつも大好きだよ、今までと変わらないよ」と伝えれば、犬は絶対にわかってくれます。
そうしていくうちに、新しい物・生き物に対しても、飼い主が大切にしているものは自分も大切にしなければという忠誠心がわいてきます。
◆嫉妬の対処法④ストレスを発散させる
犬が嫉妬をするというのは、飼い主の注意が犬から別の方向に向いただけで起こる現象ですので、多少は仕方のない事かもしれません。
しかし、その犬の嫉妬が大きくなりすぎて、ストレスを抱えてしまい、問題行動、破壊行動へと変わってしまうのは寂しい事です。
嫉妬心はとてもストレスがたまるものです。そのストレスを、いつもよりも散歩時間を長くしてあげたり、公園などで思いっきり一緒に走り回ったりして発散させてあげましょう。犬は、運動をする事がとても大好きで、その運動を大好きな飼い主さんと行えば、日頃のストレスもどこかへ飛んで行ってしまいますよ。
また、コミュニケーションを多くとれば、その分犬と飼い主さんとの信頼関係も築けるので、嫉妬ややきもちを焼きにくくなる可能性もあります。
ストレスは日々重なり続けると、体調に変化が現れて、病気になってしまう可能性もありますので、ストレス発散はとても重要です。
まとめ
飼い主さんが大好きで、いつも一緒に遊びたい!自分のことを一番に見て!と愛情をめいっぱい注がれるのはうれしい事ですが、そこから嫉妬へと発展してしまうのは考え物です。
犬が嫉妬しているかもしれないな、いつもと違う行動だな、と思った場合は、すぐにこの4つの対処法を試してみてくださいね。
あなたと飼い犬が両想いになることを願っています!
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