ポメラニアンのミックスを紹介！人気犬種とお迎えする際の注意点

ポメラニアンって？

ポメラニアンは体重1・5〜3㎏、体高20cmほどの超小型犬です。ぴんと立った三角の耳につぶらな瞳、つねに笑っているような口もとが魅力のポメラニアンは小柄ながらとても勇敢な性格をしています。

ポメラニアンは祖先がそり犬だったこともあり、活発で、飼い主やその家族を危険から守ろうとしてくれます。

また、ポメラニアンは飼い主によく懐くことでも知られています。性格は明るく、好奇心旺盛でなにかにつけて興味を示します。

ポメラニアンは他の犬とも仲良く遊ぶことができ、社交性の高い犬種ですが、飼い主ファーストな一面があります。そのため、飼い主と過ごす時間をなにより好む傾向にあります。

◆バラエティ豊富な毛色

ポメラニアンの毛色はバラエティに富んでいます。愛玩犬として飼育がはじまった当初は、ホワイトとブラックの2種しかなかった毛色が今日では20種以上にのぼります。

・ホワイト
・ブラック
・ブラウン
・オレンジ
・レッド
・クリーム
・セーブル
・ブラック＆タン
・チョコレート
・チョコレート＆タン
・オレンジセーブル
・ウルフセーブル
・ブラック＆ホワイト
・ブリンドル
・イザベラ
・パーティカラー

など、ポメラニアンの毛色はとても多彩です。

ミックス犬とは

ミックス犬とは、母父ともに純血種から生まれた犬のことをいいます。お母さんが「ポメラニアン」でお父さんが「チワワ」といったように、純血種2頭の間から生まれた子がミックス犬です。

現在、ミックス犬の数は100種を超えるといわれています。

◆世界でたった一匹だけの存在

ミックス犬の最もたる魅力は唯一無二の存在であるということです。ミックス犬は両親が持つそれぞれの特徴を受け継ぎます。

両親のどちらに似るのか、想像がむずかしいミックス犬だからこそ、その成長を見守ることに深い味わいを感じます。

◆ミックス犬は病気に強い？

ミックス犬は病気に強いと耳にすることがありますが、実際はどうなのでしょうか。おそらく、これらは遺伝的な病気のことをいっているのでしょう。

たとえば、純血種であるポメラニアンは呼吸器系の疾患にかかりやすい傾向にあることが知られています。ポメラニアンとチワワから生まれたミックス犬では、その遺伝因子が分散されているため、呼吸器系の疾患にかかる確立が低くなるというわけです。

つまり、ミックス犬は両親それぞれの遺伝子を受け継いでいるため、遺伝病のリスクが分散されるということです。

ただし、これらはあくまで遺伝に関する病気を指しており、すべての病気に強いわけではないということを理解しておくようにしましょう。

ポメラニアンのミックスで人気な５犬種

ここでは、ポメラニアンのミックスでとくに人気の高い犬種をご紹介します。どの犬種があなたにとってぴったりなのか、想像しながら読んでみてくださいね。

◆ポメマル【ポメラニアン×マルチーズ】

ポメラニアンとマルチーズのあいだから生まれた「ポメマル」は、両親ともに小型犬です。そのため、成長してもサイズは小ぶりで体高は約20センチと予測されます。

★体重予想サイズ
約２～３㎏
★ポメマルの性格
親犬であるポメラニアンの勇敢で動じない性格に、マルチーズの無邪気で飾らない性格が合わさったポメマルは飼い主やその家族によく懐きます。また、社交性もあるので、ほかの犬ともうまく付き合うことができるでしょう。

ポメラニアンの性格、マルチーズの性格、どちらが強くあらわれるかは個体差がありますが、家族の一員としてきっとあなたの生活を豊かにしてくれることでしょう。

また、ポメマルは上記の性格に加え、ポメラニアンが持つ警戒心の強さを受け継いでいることから、吠えるなどの行動がみられることがあります。
子犬の頃からしっかりしつけをおこなうことが大切です。

★ポメマルの毛質

気になる毛質ですが、親犬のポメラニアンとマルチーズどちらの血を強く引くかによって変わってきます。

仮にポメラニアンの毛を強く継いだ場合、ダブルコートといって二重構造の被毛になります。
反対に、シングルコートを持つマルチーズの遺伝子を強く継いだ場合は、シルクのような上品でなめらかな毛触りとなる可能性が高いです。

★毛色
親犬のマルチーズが白一色なのに対し、ポメラニアンの毛色はバラエティが豊富です。オレンジ、ブラック、クリームなど、ポメマルの毛色はさまざまです。

◆ポメプー【ポメラニアン×プードル】

小型犬のポメラニアンとプードルのあいだから生まれてきた「ポメプー」は、ポメラニアンの特徴やトイプードルの特徴をうまく受け継いでいることで人気です。トイプードルの体臭の少なさを継いでいるところも注目されている理由のひとつではないでしょうか。

★体重予想サイズ
約2～4㎏
比較的サイズの大きめなトイプードルが親犬の場合、その血を引くポメプーもまた4㎏ほどに成長することがあります。ただし、体重はあくまで予想です。

★ポメプーの性格
ポメプーは、親犬であるポメラニアンとトイプードルの両方の血を受け継いでいます。
ポメラニアンの活発で好奇心旺盛あふれる性格と、トイプードルのフレンドリーで懐っこい性格を併せ持つポメプーですが、どちらか性格が強くあらわれるかは個体差によって異なります
。

★ポメプーの毛質
親犬であるポメラニアンはダブルコート、トイプードルはシングルコートですが、どちらの犬種も同じく毛の量が多いことがあげられます。

異なるポイントとしては、ポメラニアンが直毛なのに対して、トイプードルは巻き毛だということです。どちらの毛質が強く出るかは子犬の頃には判断がしづらく、成長するにつれ確立されていきます。

また、ポメラニアン寄りの直毛、プードル寄りの巻き毛といったように特徴が顕著にあわられる場合もあれば、両種の毛質を均等に受け継ぐこともあります。

★毛色
親犬のポメラニアン、トイプードルの毛色はともにバラエティに富んでいます。

・ブラック
・ホワイト
・レッド
・オレンジ
・アプリコット
・クリーム
・ベージュ

など、毛色のバリエーションの多さもポメプーが人気の理由のひとつです。

◆ポメチワ【ポメラニアン×チワワ】

ポメチワは、ふわふわで上品な毛を持つポメラニアンと、丸い頭につぶらな瞳をしたチワワの特徴を受け継いだミックス犬です。ポメチワの特徴のひとつとして、チワワのように大きな耳を持つことがあげられます。

★体重予想サイズ
約2～3.5㎏
★ポメチワの性格
個体差がありますが、ポメチワの性格はチワワに似ていることが多いといわれています。

親犬であるチワワの特徴を強く引いたポメチワは、飼い主やその家族などに対しては甘えん坊ですが、初めての人には吠えたりするなど、強い警戒を示すことがあります。

★ポメチワの毛質
ポメラニアンとチワワ（ロングチワワの場合）はどちらもダブルコートを持つ犬種です。そのため、時期によっては抜け毛が多くなります。

1日2回のブラッシングをおこなうなど、抜け毛対策をするとよいでしょう。また、ブラッシングは皮膚を清潔に保つ効果もあります。

★毛色
カラーバリエーションの豊富なポメラニアンとチワワのあいだから生まれたポメチワの毛色もまた多彩です。

・ブラック
・ホワイト
・レッド
・クリーム
・ブラックタン
・ブルータン
・チョコレート
・チョコレートタン

など

◆ポメックス【ポメラニアン×ダックスフンド】

ポメラニアンとミニチュアダックスフンドを親犬に持つポメックス。ポメラニアンのつぶらな瞳とダックスフンドの大きな耳が特徴的な犬種です。

ポメラニアンとダックスフンドの良いとこ取りのポメックスは、近年とくに人気の高いミックス犬として名を馳せています。

★体重予想サイズ
約3.5～9㎏
★ポメックスの性格
親犬であるポメラニアンとダックスフンドはどちらも明るく、社交性があります。またポメックスは、ダックスフンドの温厚さを兼ね合わせているため、お家では飼い主さんのそばでくつろぐ姿も多く見られます。

ポメックスはしつけがしやすいミックス犬としても知られており、おとなしい性格の個体が多いことからも、犬を飼うのがはじめての方にもオススメの犬種です。

★ポメックスの毛質
親犬のポメラニアン、ダックスフンドの毛はどちらもダブルコートです。

ポメラニアンの特徴を強く受け継いでいるためか、ポメックスの胸や首まわり、耳は飾り毛に覆われている個体が多いです。また、耳はダックスフンドのように垂れ耳となる子や、中には半分ほど立っている子もみられます。

★毛色
親犬のポメラニアンやダックスフンドがそうであるように、ポメックスの毛色はバリエーションが豊富です。

・ブラック
・ホワイト
・ブラックタン
・ブラウン
・シルバー

など

◆ポメズー【ポメラニアン×シーズー】

活発で明るい気性のポメラニアンと、温和でやさしい性格を持つシーズーを親犬に持つ「ポメズー」はミックス犬のなかでもとくに飼いやすい犬といわれています。

立ち耳のポメラニアンと垂れ耳のシーズー、どちらの要素が濃くあらわれるかは個体差がありますが、口まわりはマズルの短いシーズーの特徴を強く受け継ぐ子が多いようです。

★体重予想サイズ
約5～8㎏
★ポメズーの性格
親犬であるシーズーのおとなしく温和な性格を受け継いだポメズーは、犬の飼育がはじめてだという方におすすめの犬種といえます。

★ポメズーの毛質
ポメラニアンとシーズーのあいだから生まれてきたポメズーはダブルコートの被毛を持ちます。基本的にダブルコートの被毛を持つ犬種は毛が抜けやすいといわれていますが、その中でもシーズーの毛は抜けにくいことで知られています。そのため、シーズーの特徴を強く受け継いだポメズーは抜け毛が少ないといわれています。

また、親犬のポメラニアンは、ある一定の長さまで毛が伸びますが、それ以上は伸びません。対するシーズーは毛が伸びつづける犬種です。ポメズーをお迎えした際は、トリミングサロンなどで定期的にカットをしてもらいましょう。

★毛色
・ホワイト
・ゴールド
・ゴールド＆ホワイト
・フォーン＆ホワイト

ポメズーは、個体によってさまざまな模様を持つ魅力的なミックス犬です。

ポメラニアンのミックスを飼う際の注意点

　
人気犬種ランキングでも上位を占めるポメラニアンのミックスをお迎えするにあたって、注意したい点をまとめました。

成長した姿の想像がつきにくい

ミックス犬は親犬それぞれの特徴を受け継ぐことから、その成長が予想しづらい傾向にあります。
とくに親犬のどちらに似て成長していくのか、見た目や性格など、予測は簡単ではありません。

ポメラニアンのミックスをお迎えする際は、子犬から成犬へ成長するにつれて、容姿や体格が変わる可能性があるということを事前に認識しておくことが大切です。

成長した姿の予想がつきにくいというのは、ミックス犬を飼育する上での醍醐味ともいえます。「こういう見た目に成長してほしい」など、執拗な期待を抱かず、家族としてちいさなパートナーの成長をあたたかい気持ちで見守ってあげましょう。

飼育スペース

上記でもお話したとおり、ミックス犬の成長は想像がつきにくい部分があります。親犬が小型犬のようにからだのちいさな犬であっても、個体によっては大きく成長することもあります。

親犬であるポメラニアンは超小型犬ではありますが、生まれてくる子によっては予想成長サイズを上回ることもあります。飼育スペースにはゆとりを持つようにしましょう。

血統書

ミックス犬は純血種同士の親犬から生まれた犬種です。そのため、血統書は発行されません。

一般的な飼育においては、血統書がなくてもとくに問題はありませんが、犬種にこだわっている方やドッグショーに出場させたい方など、条件によっては血統書が必要なケースもあるので注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ポメラニアンを親犬に持つミックスのご紹介をはじめ、ミックス犬をお迎えする際に押さえておきたい注意点をご紹介しました。

今回ご紹介したポメラニアンのミックスのほかにも、「ポメシバ（ポメラニアン×柴犬）」「ポメヨン（ポメラニアン×パピヨン）」「ポメキー（ポメラニアン×ヨークシャーテリア）」など、ポメラニアンを親犬に持つミックス犬がいますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

ポメラニアンのミックスを家族にお迎えしようと考えているあなたにとって、すてきな出会いがありますように。本記事が少しでもお役に立てていましたら幸いです。

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