愛犬の突然の奇妙な行動…
シャメーンさんとキャスパーさんの家にやってきた、ダックスフンドのジョージ。サウスアフリカに住むこの夫婦の元で、彼の新たな生活が始まりました。
それ以来、ジョージを朝の散歩に連れ出すのは、シャメーンさんの日課となったのです。
ある日のこと、いつものように朝の散歩に出かけた2人ですが、その日はたまたまいつもとは違うコースを歩くことに。
すると、その散歩道で急にジョージが吠え出したのです。
「こっちだよ」とでも言うかのように急ぐジョージを見てシャメーンさんは、彼はきっと何かを見つけたんだと直感。
そして、彼に引っ張られるまま、道沿いにある排水溝の所へやってきました。
厚くて重いコンクリートの板が乗っかったその排水溝は、入り口が小さく中があまり良く見えません。
しかし、シャメーンさんはかすかに何かの音が聞こえてくるのに気づきました。
最初は猫か何かだと思っていた彼女。よく耳を傾けてみると、それはだんだん赤ちゃんの泣き声のようにも聞こえてきたのです。
驚きを隠せずパニック状態になったシャメーンさんは、そのコンクリートの板を動かそうとプッシュ。しかし、その板は重くてビクともしません。
そこで、彼女は道路を走りゆく車に向かって手を振り助けを求めたのでした。
排水溝には小さな赤ちゃんが!
何台か素通りしていく中、一台の車がシャメーンさんの前で止まり、運転していた60歳のコーニーさんが中から降りてきました。
コーニーさんは、シャメーンさんに連れられその排水溝へ。真っ暗で何も見えませんが、確かに赤ちゃんの声が聞こえるではありませんか。
驚きながらも、コーニーさんは車から鉄の棒を取ってくると、シャメーンさんと共にその棒を使って重いコンクリートをどけることに成功。そして自らその排水溝の中へと入っていったのです。
思ったよりも狭いその排水溝の中は赤蟻がウヨウヨ。狭すぎて約2m先の底まで手を伸ばすことができませんでした。しかし、赤ちゃんの足らしき感触が。
そうして、ようやく赤ちゃんを引き上げることに成功したのでした。
これは事件だと察したコニーさんは、その様子を携帯のカメラで撮影。その赤ん坊は裸で、まだへその緒がくっ付いた状態でした。
愛犬のおかげでひとつの命が救われた
その後、やってきた救急隊員たちにより手当をされた赤ちゃん。警察によると、心無い誰かがこのコンクリートの板をわざわざどけて中に彼女を置き去りにしたのだろうとの事でした。
赤ん坊の泣き声を聞きつけ、飼い主を誘導したジョージのおかげで、奇跡的にも命を取り留めたこの赤ん坊。今では病院の保育器の中でスクスクと育っているそうです。
<参考サイト>
littlethings.com
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