1.チャイニーズクレステッドドッグの特徴は?
1-1.2種類のチャイニーズクレステッドドッグ
1-2.チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスタイプ
1-3.チャイニーズクレステッドドッグのパウダーパフタイプ
3.チャイニーズクレステッドドッグの値段は?
3-1.値段には月齢や血統・容姿などが大きく関わる
3-2.チャイニーズクレステッドドッグの値段相場
4.チャイニーズクレステッドドッグの迎え方は?
4-1.チャイニーズクレステッドドッグは比較的珍しい犬種
4-2.ペットショップから迎える
4-3.ブリーダーから迎える
5.チャイニーズクレステッドドッグの飼い方・注意点は?
5-1.散歩や運動量
5-2.肌や被毛のケア
5-3.しつけの方法
5-4.気を付けたい病気
5-5.その他の注意点
【掲載:2018.07.30 更新:2020.05.05】
チャイニーズクレステッドドッグの特徴は?
チャイニーズクレステッドドッグは、その名の通り中国原産の小型犬です。「チャイクレ」という略し方で呼ばれていることも多いでしょう。
◆2種類のチャイニーズクレステッドドッグ
チャイニーズクレステッドドッグの理想の体高は23~33cm、体重は5.5kg以下で、実は外見には2つの種類が存在します。
細身の体には毛がなく、頭部・足先などの体の末端にフワフワの被毛をもつヘアレスタイプと、
全身がシングルコートの被毛で覆われているパウダーパフタイプです。
チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスタイプは、その特徴的な風貌から数々の映画へ出演していることが多いので、チャイクレといえばヘアレスタイプを想像する方が多いかもしれません。
しかし、同じ犬種であっても、まるで別の種類のように違う外見をしたパウダーパフタイプがいる、というのもチャイニーズクレステッドドッグの大きな魅力の一つといえるでしょう。
◆チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスタイプ
ヘアレスタイプは、頭・足の先・尻尾の先・耳などに飾り毛のような被毛をもち、その他の体の部分には、被毛のない銅色の肌が露出しています。中にはピンク色の斑が肌に現れる個体もいるそうです。
また、チャイクレのヘアレスタイプの場合、ほとんどが立ち耳です。
大きな特徴である被毛の生え方は、名前の由来にもなっています。満州の人の髪型である辮髪(クレスト)に、ヘアレスタイプの頭の被毛が似ていたことから、チャイニーズクレステッドドッグという名前が付けられたといわれています。
当時の中国では、伝説上の動物である麒麟に似ているとして、「麒麟狗」とも呼ばれていたそうです。
そしてヘアレスタイプにはもう一つ大きな特徴があります。それは、人間と同じように汗をかくという点です。
犬は基本的に、皮膚に体温調節を目的とした汗腺をもっていません。唯一あるのは肉球や鼻先くらいです。体温調整は主にパンティング(口を開けて舌を出す)という方法で行われます。
しかし、チャイクレのヘアレスタイプは皮膚に体温調節のできる汗腺をもっており、人間同様に汗をかくことで体温調整が行えるのです。この為ヘアレスタイプにパンティングはみられません。
更にチャイニーズクレステッドドッグは、生えている被毛が抜け毛の少ないシングルコートの上に、ヘアレスタイプは中でも被毛が少ない種類です。室内での被毛の散らばりを抑えたいという方にとっては、比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。
◆チャイニーズクレステッドドッグのパウダーパフタイプ
パウダーパフタイプは、ヘアレスタイプとは真逆で、全身が美しく豊富な被毛で覆われています。その被毛は絹のように柔らかく、艶があります。
その外見からは優しい印象・雰囲気が醸し出されているので、ヘアレスタイプとはまた別の魅力が感じられるでしょう。
チャイクレは被毛のカラーには指定がないので、様々なカラーが認められます。ただしショーにおいては、ホワイト1色、またはホワイトに有色の模様をもつ個体が多くみられるようです。
また、耳は、ヘアレスタイプには立ち耳がほとんどであるのに対して、パウダーパフタイプには垂れ耳の個体もいるそうですよ。
チャイクレといえば、どうしても知名度はヘアレスタイプの方が上です。しかし、パウダーパフタイプは、チャイニーズクレステッドドッグという犬種の絶滅を防ぐ為に、絶対的に必要なのです。
これは、チャイクレのヘアレスタイプ同士の交配では、お腹の中で胎児が死亡し、死産する可能性が非常に高くなる為です。更に、ヘアレスタイプの風貌は「ヘアレス遺伝子」によるものなのですが、この遺伝子は無毛になる点の他に、欠歯(歯が少ない)という状態を引き起こすなどの健康被害を引き起こす場合が考えられます。
これらのことから、チャイニーズクレステッドドッグの交配には、ヘアレスタイプ・パウダーパフタイプの掛け合わせが必要不可欠なのです。
チャイニーズクレステッドドッグの性格は?
チャイニーズクレステッドドッグは、感受性が強く繊細ですが、基本的に明るく、愛情深い性格をもっています。家族や飼い主さんを喜ばせることが好きで、とても忠実な犬種といえます。
社交的で他人や他の犬とも仲良くできる子が多いですが、内向的でシャイな一面があり、外部からの攻撃に対しては反撃するよりも、内にこもってしまう傾向が強いようです。
しかし、チャイニーズクレステッドドッグにはマイペースでプライドの高い性格をもつ子や、繊細故に警戒心から無駄吠えをする子も中にはいます。
しつけは根気よく、遊び好きだという性格を利用して、遊びながら、楽しみながら教えてあげるのが良いでしょう。
チャイニーズクレステッドドッグの値段は?
チャイニーズクレステッドドッグを家族にしたい!という愛犬家さんにとっては、チャイクレをどのように迎えればよいのか、またその価格も気になる所ですよね。
◆値段には月齢や血統・容姿などが大きく関わる
子犬の価格、値段には通常幅があり、これはチャイクレに限ったことではありません。どの犬種に関しても、月齢や血統・容姿などが大きく関わり値段に差が出ます。
JKCの犬種標準に近い要素を持つ子犬であるかどうか、犬種によってのレアカラーであるか、などの点から高額になる傾向もあるようです。
◆チャイニーズクレステッドドッグの値段相場
これらの理由から、明確な相場は決まっていませんが、チャイニーズクレステッドドッグの場合、大体15万~20万円で販売されていることが多いようです。勿論中には10万円以下であったり、25万~30万円以上するチャイクレもいますよ。
ちなみにチャイニーズクレステッドドッグの場合、ヘアレスタイプとパウダーパフタイプの2種類が存在しますが、タイプによる価格差は大きくは感じられません。
チャイニーズクレステッドドッグの迎え方は?
子犬を迎えるには、一般的にペットショップやブリーダ―から購入する方法が用いられます。
◆チャイニーズクレステッドドッグは比較的珍しい犬種
犬を飼いたい場合、里親募集などで飼い主さんを探しているワンちゃんを家族に迎える方法もあります。
ただし、飼いたい犬種を限定して考えている場合、チャイニーズクレステッドドドッグは国内で飼われている犬種としては多い方ではないので、里親として迎えるには気長に機会を待つしかありません。
◆ペットショップから迎える
ペットショップであれば、比較的身近に店舗があったり、気軽に見て回ることが可能なので、購入する方法としては容易といえるでしょう。
しかし、やはりメジャーな犬種と比べてチャイニーズクレステッドドッグはまだ珍しい部類の犬種です。人気と共に知名度も上がってきているチャイクレとはいえ、運よく巡り合える確率は高くはありません。
偶然立ち寄ったペットショップでやっと会えた!という機会に恵まれたとしても、そこが自宅から遠方であれば購入後の子犬に負担が掛かることとなります。更にその店舗が信頼できるペットショップであるかどうかも見極めなければなりませんね。
◆ブリーダーから迎える
もう一つの方法として、チャイニーズクレステッドドッグのブリーダーから購入する手があります。最近では、ネット検索でも簡単にブリーダーを探すことができますよね。
チャイクレのようにまだ珍しい犬種の場合は、ブリーダーを探すことが一番の近道かもしれません。
また、犬種ごとの特徴に詳しいブリーダーであれば、飼育に必要な的確な情報をアドバイスしてもらえるという利点もあります。
チャイニーズクレステッドドッグの飼い方・注意点は?
チャイニーズクレステッドドッグを飼う上で、基本的な飼い方や注意点を覚えておきましょう。
◆散歩や運動量
チャイニーズクレステッドドッグは、激しい運動や沢山の運動量を必要としない犬種です。散歩は1日20分程度で十分だといわれています。
チャイクレは寒さに弱い犬種なので、冬などの寒い時期には室内での運動のみでも問題ないそうです。
◆肌や被毛のケア
チャイニーズクレステッドドドッグはシングルコートなので、そこまで抜け毛は酷くありませんが、毛が細いので絡まり防止や衛生面からもブラッシングは必要です。
特に長毛のパウダーパフであれば、被毛は絡まりやすいので、週に2~3度はブラッシングを行い、被毛の絡まりをほどきましょう。
ヘアレスタイプは、他の犬種よりも皮脂が多く出る傾向にあります。シャンプーは月に2回程度必要だといわれますが、肌が露出しているので乾燥に注意が必要です。洗いすぎは禁物なので、シャンプー後はしっかりと保湿クリームを塗るなどして肌ケアを行いましょう。
また、紫外線対策も忘れずに行う必要があります。特に夏場は、直射日光を避ける工夫や日焼け止めを使用して、紫外線から肌を守ってあげてくださいね。
◆しつけの方法
チャイニーズクレステッドドッグは人間の生活に馴染みやすく、基本的には穏やかな性格をしていますが、マイペースな一面があります。トレーニングを好まない犬種ともいわれているので、しつけの際は、叱りつけるようような形をとらずに、遊びや運動を取り入れながら行う工夫が大切です。
また警戒心が強い子は、他人や他の犬に激しく吠えたてる場合もあります。子犬の頃から、色んな人や犬達と接触する機会を設けて、社会性を養いましょう。
◆気を付けたい病気
チャイクレに限らず、一般的に小型犬が罹りやすい疾患には注意が必要です。
例えば、大腿骨骨頭壊死、肘・膝関節形成不全、心臓病などです。
身軽でジャンプ力のあるチャイニーズクレステッドドッグですが、手足の骨は細いので骨折・脱臼をしやすい傾向にあります。生活環境を整えて日常的に怪我を防止したり、運動の際には注意をしましょう。
◆その他の注意点
前述した通り、基本的にチャイクレは寒さに弱い犬種だといえます。特にヘアレスタイプは、冬場などに衣服を着用させるなどして、体温調整を助けてあげましょう。
更に、遺伝的に欠歯であることが多い犬種です。歯磨きの習慣を子犬の頃から身に付けておきましょう。
チャイニーズクレステッドドッグに関するまとめ
独特な風貌に愛情深さを併せ持つ、チャイニーズクレステッドドッグ。飼いやすい点からも、正に愛玩犬として素晴らしい犬種だといえますね!
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