1.犬は梨を食べても大丈夫?
2.梨に含まれる栄養素と期待できる効果
3.犬に梨を与える時の注意点
4.梨アレルギーについて
5.梨を使ったおすすめレシピ
6.犬に梨を与えることについてのまとめ
【掲載:2018.08.10 更新:2026.09.02】
犬は梨を食べても大丈夫?

梨は、基本的に愛犬に与えても大丈夫な果物です。和梨・洋梨ともに問題ありません。
梨は、果物の中でも犬が好んで食べる果物として名前が挙がることが多く、飼い主さんと一緒に食べる犬もいるほどです。
他の果物に多く含まれるビタミンは少ないですが、犬の健康にとって良い効果を与えるさまざまな成分がたくさん含まれています。
梨に含まれる栄養素と期待できる効果
犬に梨を与えると、どのような効果があるのでしょうか。あまり知られていませんが、犬にとって梨はさまざまなメリットがあります。
◆梨は夏の水分補給にピッタリ
全体の約90%が水分で構成されているため、夏季などの暑い時期や水をあまり飲まない犬にはおすすめです。水は飲まない犬も、梨は食べ応えがあってよく食べてくれるという犬もいます。
ストルバイト結晶など石が溜まってしまう病気の犬は、おしっこの回数を増やす必要があるため、梨を与えるのも良いでしょう。
◆疲労回復効果がある
梨に含まれるリンゴ酸やクエン酸、アスパラギン酸には、疲労回復する効果があります。リンゴ酸とクエン酸には体内の乳酸を取り除き、アスパラギン酸はタンパク質合成の手助けやアンモニアを体外へ促すことで疲労回復をサポートします。
よく運動をする犬や、高齢犬には是非とも摂取したい成分が梨にはたくさん含まれています。また、アスパラギン酸は犬が過剰摂取しても問題はないと言われているので安心して与えることができます。
◆利尿作用や血圧を下げる効果も
老廃物や塩分の排出を促すカリウムが、利尿作用として働きます。水分も多く含まれているので、尿の回数も増え、血圧を下げる効果も期待できるため、高齢犬には嬉しい成分です。
しかし、カリウムは腎臓病の犬には多く与えると危険ですので注意が必要です。どうしても与えたい場合は獣医師と相談してから与えることをおすすめします。
◆消化の手助けをする
梨にはタンパク質を分解する「プロテアーゼ」という酵素が含まれています。ドッグフードを食べている犬にはタンパク質を普段から多く摂取しているため、消化の手助けをしてくれます。
また、肉料理に梨を入れる理由は「プロテアーゼ」がタンパク質を分解することで肉が柔らかくなるからです。
◆便秘に良い
梨に含まれる「不溶性食物繊維」は、便の水分を増やし、「ソルビトール」は便を柔らかくする効果があります。
そのため、便秘気味の犬や便が硬くて回数や量が少ない犬にはおすすめの果物です。
また食物繊維は、糖分の吸収スピードを穏やかにし、血糖値の急激な上昇を防ぎます。
犬に梨を与える時の注意点

◆皮などは取り除き細かくしてから与える
梨を犬に与える場合は、すりおろしや細かく刻んでから与えましょう。特にあまり噛まない犬では大きいまま与えると喉に詰まらせてしまう可能性もあります。
与え方としては、フードに混ぜる、おやつとして与えるのがおすすめです。皮や種、芯は消化不良の原因にもなるため、必ず取り除いて与える必要があります。
◆与えすぎやアレルギーの場合などは注意
比較的カロリーの低い梨ですが、やはり与えすぎると肥満の原因となってしまいます。
梨の独特なシャリシャリは、「石細胞」と呼ばれる消化されにくい細胞からできています。便通を良くする効果もありますが、与えすぎは下痢や嘔吐の原因になります。
愛犬に梨を与える際には、1日に必要なカロリーの10%以下を目安にしましょう。
子犬や高齢犬には余計にトイレが近くなる可能性があるため、無理に与えないようにしましょう。
また、梨アレルギーを持っている犬、食事管理が必要な持病を抱えている犬、腎不全などの腎臓病を患っている犬など、摂取に制限が必要な場合があるため事前に確認してから与えると安心です。
◆加熱はせず生のままで与える
梨はカリウムをたくさん含んでいますが、カリウムは熱に弱く加熱してしまうと利尿作用が低下してしまいます。水分補給としても最適な梨の成分を損なわないためにも、梨は生のままで与えることをおすすめします。
◆未成熟の梨は中毒になる危険があります
スーパーなどで売られている梨は成熟しているものがほとんどですが、未成熟の梨には「アミグダリン」という体内で分解されると中毒を起こしてしまう青酸配糖体が含まれています。
「アミグダリン」は種にも含まれているので、種は必ず取り除き、梨を選ぶ際は注意が必要です。
梨アレルギーについて
人にも食物アレルギーがあるように、犬もアレルギーを起こすことがあります。
◆アレルギー症状
・じんましん
・激しい嘔吐や下痢
・目が充血している
・元気がなくぐったりしている
・呼吸が苦しそう
梨を食べた後に上記のようなアレルギー反応がみられたら、梨アレルギーの可能性があるので、すぐに動物病院を受診しましょう。
果肉を食べてすぐに症状が出ない場合もあるので、初めて梨を与える場合は少量を数回に分けて、変わった様子がないか1時間は様子を見ることが重要です。
◆梨アレルギーを起こしてしまった時の対処法は?
梨のアレルギーは珍しいと言われていますが、重症なアレルギーを長時間放置してしまうとアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックは命の危険があるため、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
動物病院では、食べた後すぐの様子を聞かれることが多くあります。病院へ着くまでの様子を写真で撮影し、メモをしておくとスムーズな診察をすることができます。
初めて梨を与えてアレルギーを起こしてしまうと飼い主さんはびっくりして慌ててしまいますが、じんましんや目の充血はどの程度か、呼吸困難になっていないかなどの愛犬の様子を落ち着いて確認してから、動物病院を受診しましょう。
梨の美味しいおすすめの与え方

梨が好きな犬は生のままでも喜んで食べてくれますが、水分補給したいのに水を飲まない犬や梨に飽きてしまった犬には、少しアレンジすることで食べてくれるようになる場合もあります。
火を使わずに作れる、美味しいおやつのレシピをご紹介します。
◆梨入りヨーグルト
ヨーグルトは乳酸菌が含まれており、人間と同じく腸内環境を整えてくれます。ヨーグルトにすりおろした梨を混ぜて与えることでお通じが良くなり、便秘気味の愛犬に嬉しいおやつになります。
しかし、下痢気味の犬や与えすぎは症状を悪化させる原因になるため注意が必要です。
◆ぷるぷる梨ゼリー
暑い季節にぴったりなゼリーは、犬にとっても嬉しいおやつです。すりおろした梨に粉ゼラチン2g、お湯100mlを混ぜて容器に入れて冷やすだけで、簡単おやつになります。
冷やし過ぎたゼリーをそのまま与えてしまうと下痢や腹痛の原因になる可能性があるため、冷蔵庫から出してしばらくしてから与えるのがおすすめです。
犬に梨を与えることについてのまとめ
梨には他の果物にはない成分も多く含まれており、適量さえ守れば大きなメリットになる果物です。腎臓病の犬や下痢気味の犬には避けなければなりませんが、厳しい暑さを乗り越えるための水分補給や疲労回復にはぴったりです。
冷房が付いている部屋にいる犬や、冬季になると寒さから水を飲みたがらない犬は多く、便秘の原因になります。そんな時も梨で水分補給をすると便秘予防や脱水の予防にもなります。
梨アレルギーについては注意が必要ですが、梨以外にもアレルギーを持っている可能性は十分考えられますので心配な方は1度動物病院で血液検査を行うこともおすすめです。
これからの季節に美味しい梨が店に並び、飼い主さんも手に取ることが多くなる梨を愛犬と美味しく食べるためにも、適量と梨アレルギーに注意しながら与えてあげてくださいください。
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