長生きの犬種5選!
犬は15歳を超えると長寿だと考えられていますが、身体の大きさによって寿命は異なり、比較的大型犬よりも小型犬のほうが長寿の犬種が多い傾向にあります。
犬の平均寿命は小型犬12~15歳、中型犬11~15歳、大型犬10~13歳と言われていますが、近年発展している動物医療のおかげで長寿の犬が増えています。
◆長生きの犬種①マルチーズ
マルチーズの平均寿命は15歳とも言われています。皮膚病や外耳炎などの病気にはかかりやすいですが、命に関わる遺伝疾患がないことから、長寿の小型犬として知られています。
◆長生きの犬種②ミニチュアダックスフンド
ダックスフンドの平均寿命は14~16歳と言われています。椎間板ヘルニアが多くみられ、肥満になりやすい犬種なので、正しい食事管理と適度な運動で肥満を予防することが大切です。
◆長生きの犬種③ヨークシャーテリア
長寿の小型犬として知られているヨークシャーテリアは、平均寿命が13~16歳です。
特徴的な病気もないため、膝蓋骨脱臼や水頭症など小型犬に多い病気に注意し、しっかりと健康的な生活を送ることで長生きしてくれるでしょう。
◆長生きの犬種④パピヨン
立ち耳が美しい蝶のようなパピヨンは平均寿命が15歳と長寿の傾向にあります。また、400年以上かけて小型化された犬種のため、遺伝性疾患が少ない犬種として知られています。
しかし、小型犬がかかりやすい膝蓋骨脱臼や水頭症などには注意が必要です。
◆長生きの犬種⑤チワワ
人気犬種ランキングで常に上位にあるチワワは、平均寿命が15年と長寿であり、世界で1番小さな犬種として世界中で人気があります。チワワは小型犬に多い膝蓋骨脱臼や、チワワの先天性の発作に注意が必要ですが、命に関わる持病は少なく飼いやすい犬種です。
上記の犬種以外にも長寿とされている犬種がいる他、逆に短命とされている犬種もいます。しかし、犬種によっても寿命はそれぞれですので、愛犬に合った生活をさせてあげることが大切です。
犬の長寿のギネス記録は?
犬の長寿を記録する場合は「犬の出生年が確実に証明できる」という条件で記録することができます。
◆29歳5ヵ月の長寿犬「ブルーイー」
ギネスに公認されている長寿の犬は、オーストラリアに住んでいたオーストラリアンキャトルドッグの「ブルーイー」です。現在まで記録を破られていないブルーイーは、29歳5ヵ月という記録を保持しています。
ブルーイーは牧羊犬として活躍しており、家族から大切に育てられていました。平均寿命が12~14歳であるオーストラリアンキャトルドッグとしては驚くほどの長生きであり、近年発展している動物医療や平均寿命が短かった当時は大きな話題となりました。
◆30歳の長寿犬「マギー」
同じオーストラリアでは、なんと30歳という普通では考えられない長寿犬「マギー」も有名です。
マギーはオーストラリアンケルピーという犬種で、飼い主さんと農場の仕事を手伝う賢い犬でした。マギーは人間に換算すると100歳は大きく超える高齢であり、耳が聴こえない以外は不自由なく過ごしていたと言われています。
しかし、残念ながらマギーは出生を確実に証明することができなかったため記録更新にはなりませんでした。
18歳を過ぎると表彰してくれるって本当?
日本動物愛護協会(JSPCA)では、長生きした高齢のペットを長寿動物として表彰をしてくれます。
・10kg未満の小型犬…18歳~
・10kg~20kg未満の中型犬…15歳~
・20kg~40kg未満の大型犬…13歳~
・40kg以上の超大型犬…10歳~
このように、日本動物愛護協会で分類された中で表彰してもらうことができます。近年では動物医療も大きく発展しており、ペットの高齢化に伴って表彰年齢が2017年より改正されました。
表彰に必要なものがいくつかあり、
・指定の申込用紙
・予防接種や診断書などの証明書(1ヶ月以内のもの)
・動物の年齢を確認できるもの
などを記入し申請します。郵送で簡単に送ることができるため、興味のある方は是非日本動物愛護協会のホームページで確認してみてはいかがでしょうか。ホームページから指定の申込書もダウンロードすることができます。
犬に長生きしてもらうには?
愛犬に長生きしてもらうために、日々の生活から病気やケガの予防・対策が重要です。
◆食事管理で正しい食生活を
主に食べさせるのはドッグフードですが、体重や状態によって愛犬に合った食事管理をすることが大切です。
エサの与え過ぎは肥満の原因になり、骨や関節に負担がかかるだけでなく、糖尿病などの病気を引き起こす可能性が高くなります。
糖尿病は白内障や肝障害などの合併症、昏睡によって命に関わる生活習慣病ですので、愛犬が過剰にエサやおやつを欲しがっても我慢させることが重要です。
また、野菜や果物を与えると水分補給やダイエットなどの良い効果が得られる場合もあります。犬に与えてはいけないものやアレルギー、持病などに注意が必要ですが、獣医師さんと相談しながら与えてみるのもおすすめです。
◆毎日のお散歩は欠かさずに!
小型犬であっても、犬種によってはある程度の運動量が必要です。お散歩は犬にとって運動不足の解消になるだけでなく、社会性を学ぶ大切な時間であり、リフレッシュをすることができます。
特に日中部屋やゲージでお留守番をしている犬は、ストレスが溜まりやすく、ストレスは信頼感や問題行動にも繋がります。
成長期であれば筋肉をつけるために運動が必要ですので、1日に2回を30分~1時間程お散歩を行うことをおすすめします。毎日のお散歩で愛犬とのコミュニケーションを取ることもできます。
高齢犬は無理な運動は禁物ですが、ゆっくりとペースや距離を合わせたお散歩が重要です。
◆できるだけ一緒に遊んであげる
お仕事や学校で忙しく、なかなか遊んであげる時間が少ない方もいらっしゃいますが、家に帰ったら愛犬と遊んであげることでストレス解消にもなります。
また、愛犬と触れ合うことで体調やケガの有無を知ることができる大切な時間にもなります。歩き方や呼吸の早さ、食欲など早期発見のためには、毎日の観察が重要です。
パグやブルドッグなどの我慢強い犬種は見た目だけでは分かりにくいこともあるため、遊んであげながら日々の健康チェックは長生きしてもらうための秘訣とも言えます。
◆ワクチン接種や寄生虫予防は必ず行う
狂犬病は法律で決まっているため、ワクチン接種を受ける必要があります。しかし、その他のワクチン接種は任意のため、受けない飼い主さんもいらっしゃいます。
ワクチン接種の対象となる病気の中には、命に関わる病気も含まれています。
特にジステンパーウイルス感染症は致死率が高く、レプトスピラ感染症は人間にもうつる可能性がある「人畜共通感染症」です。
また、ノミ・ダニ予防やフィラリア予防は、住んでいる地域によっては必須とも言えます。ノミ・ダニは人間にもアレルギー症状を引き起こし、近年では大きな問題にもなっています。
フィラリアは予防する前に既にフィラリア症にかかっていないか、体内にフィラリアがいないかの検査が必要ですので、必ず病院で採血します。
ワクチン接種は獣医師さんと相談して愛犬の体調や体質に合わせたワクチンプログラムで行い、毎年欠かさず予防することが大切です。
◆病気やケガは早期発見!
愛犬のホームドクターである飼い主さんは、毎日のスキンシップを通して病気やケガの早期発見をしてあげることが大切です。命に関わる病気だった場合は、早急な治療が必要となることも少なくありません。
また、遊んでいるうちにケガをしてしまうと、今後の生活に影響が出ることも考えられます。
様子がおかしいと感じたら病院で受診し、気になることは獣医師さんと相談してみるのも良いでしょう。愛犬のかかりつけ医を探しておくと、今後の診察や治療がスムーズに進みます。
犬の長寿についてのまとめ
犬種や病気の有無などによって長生きするかは異なりますが、大きく発展している動物医療で長寿の犬もたくさん見られるようになりました。
愛犬は家族の大切な一員であり、パートナーとして楽しい毎日を過ごすためにも飼い主さんや家族からのお世話は重要です。家での健康チェックやスキンシップを通して、体調の変化を早期発見したり、普段と異なった様子がみられた場合はすぐに病院を受診することをおすすめします。
愛犬のお誕生日には家族でお祝いする方も多くいらっしゃいますが、敬老の日に愛犬の健康と長寿を願ってのお祝いをしてみてはいかがでしょうか。
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