1.粗相って何?マーキングとは違う?
2.粗相をする原因・理由は?
2-1.トイレがわからない
2-2.トイレが汚い
2-3.精神的に落ち着かない
2-4.構ってほしい
2-5.分離不安症
2-6.老化
2-7.病気
3.粗相をやめさせる方法は?
3-1.トイレの改善をする
3-2.落ち着きを与える
3-3.定期的にトイレに連れていく
3-4.病院に連れていく
5.分離不安症や精神的に不安定な犬におすすめのしつけは?
5-1.クレートトレーニングとは?
5-2.クレートトレーニングのやり方
6.犬の粗相に便利なグッズは?
6-1.シュシュット!お部屋の消臭&除菌 無香料 350ml
6-2.シュシュット!オシッコ・ウンチ専用 消臭&除菌 犬用 300m
粗相って何?マーキングとは違う?
粗相とは、不注意や軽率な態度、気持ちから起こす失敗のことを指します。
しかし、犬の粗相の場合は、うんちやおしっこなどのお漏らしである「排泄の失敗」を指すことが一般的です。
犬の排泄時の問題行動というと、マーキングが有名ですが、マーキングは自分の縄張りであることを知らしめるために行う行動であり、意識的な排泄行動です。
そのため、不注意から招く粗相とは全く別の行動です。
粗相をする原因・理由は?
では、犬が粗相をする原因・理由にはどんなものがあるのでしょうか。確認してみましょう。
◆トイレがわからない
トイレをしっかりと認識していないため、犬が粗相をしてしまうというパターンがあります。
これは、トイレトレーニングの不足によるものであり、犬の不注意というよりも飼い主側の問題といえるでしょう。
トイレがわからないことで粗相が起こっている場合は、トイレの位置をしっかりと決める、根気強くトイレの位置を覚えさせる、というトイレトレーニングの基本に戻り、しっかりと犬にトイレを教えてあげるようにすれば解決します。
◆トイレが汚い
トイレの掃除を怠ったなどでトイレが汚い場合は、犬が排泄することを嫌がることがあります。その際には居室で粗相してしまうことがあります。
トイレが汚くて失敗をしてしまう場合の多い例は、多頭飼いです。何頭もの犬がトイレを共同利用していることが多いため、飼い主の掃除が間に合わないことが多いです。
掃除がきちんとされていても、他の犬の排泄の匂いを嫌がり排泄をしない、という性格の犬もいます。
◆精神的に落ち着かない
犬が精神的に不安定になりストレスを感じると、粗相をしてしまう回数が増えることがよくあります。
飼い主が急に忙しくなった、引っ越し、犬のハウスやサークルを買い替えた、結婚した、赤ちゃんが産まれた、来客があった、騒音など原因は様々です。
この場合の粗相は、犬のSOSです。居室にオシッコ・ウンチをしてしまったことを怒る事無く、SOSを受け止めてあげるようにしましょう。
原因をしっかりと見極め、それを取り除くことで落ち着くことが多いです。
◆構ってほしい
犬が飼い主に構ってほしい時に、私を見て!という意味でわざと粗相をする場合もあります。
この場合は、アピール方法として粗相を使っており、他にも噛み癖や無駄吠え、家の中のものを破壊するなど他の問題行動で示すことも多いです。
犬が粗相をした際に怒ったり、心配したり、犬に構ってあげていることを逆手にとった行動のため、粗相の時に犬を無視することが一番の改善策です。
その後、淡々と粗相の片付け処理を行い、犬には目を合わせず、声もかけないことがポイントです。
何度も繰り返すうちに、粗相をしても自分に得は無い、と犬が理解します。
◆分離不安症
分離不安症(分離不安障害)とは、特定の人やもの、場所から離れることに対して不安を感じてしまう症状のことを指します。
犬の分離不安症の場合は、家やハウスなどの場所やものよりも、飼い主に対して起こすことが圧倒的に多いです。
飼い主が出掛けている、違う部屋にいる、自分(犬)の近くにいない、ということにたいして不安になり、粗相をしてしまうということもあります。
◆老化
老化によって、トイレの位置を誤認してしまったり、わからなくなってしまう、ということも粗相の原因の一つです。
犬も老化すると視力や嗅覚が低下するため、若い頃に比べて粗相の回数は増えがちです。
また、認知症により粗相をしてしまうことや、頭はしっかりしていても、足腰の筋力低下により漏らしてしまう、といったケースも多いです。
◆病気
病気によって、尿意を我慢できず粗相してしまうケースもあります。特に利尿剤を内服している場合に多いです。
腎臓病、膀胱炎、尿石症、糖尿病などの持病がある場合には気をつけるようにしましょう。
粗相をやめさせる方法は?
犬の粗相をやめさせる方法はあるのでしょうか。詳しくご紹介します。
◆トイレの改善をする
原因がトイレにある場合は、改善を図ることで行動が無くなることがあります。
・トイレの位置を変える
・トイレの段差を変える
・トイレの掃除をこまめにする
原因を探り、取り除くことで徐々に治まることが多いです。
◆落ち着きを与える
分離不安症や、精神的に不安定なことが原因の場合には、落ち着きを与えることを最優先にしましょう。
不必要に構いすぎることは逆効果なのでおすすめできません。自然に犬と生活をすることで改善されることが多いです。
犬の構いすぎ、犬に対しての無干渉、厳しすぎるしつけなどいきすぎた点が無いかどうか、自分や家族の犬に対する接し方を見直してみましょう。
◆定期的にトイレに連れていく
病気や老化など、止むを得ない状況での粗相はやめさせることが難しいです。これは、犬が意図的に理由をもって行動しているとは言い難い行動だからです。
そのため、排泄のタイミングを見極めて定期的にトイレに連れていき、膀胱を空にさせてあげることが改善策の一つとなります。
老化が進み、家中に排泄してしまう、寝ていても漏らしてしまうなどの場合には、老犬用オムツやマナーウェアの装着も検討するようにしましょう。
◆病院に連れていく
粗相は、病気や老化などが原因になっていることも多いです。回数が多い、いきなりその行動が始まった、という場合には、病気や老化を疑い、病院に連れていくことも改善策の一つです。
おしっこの色や回数などもしっかり観察し、受診の際には獣医師に伝えるようにしましょう。
粗相のしつけでやってはいけないことは?
粗相のしつけでやってはいけないことは、犬に対して過剰に相手することです。
構ってほしい気持ちから起こした行動の場合、過剰に怒ったり、相手をすることは「オシッコをここにしたら構ってくれた」という誤学習に繋がり、逆効果になってしまいます。
また、病気や老化など止むを得ないことが原因だった場合は、犬と飼い主の信頼関係を崩すことにも繋がりかねません。
犬が粗相をした際には、淡々と片付け、原因を探り、改善を図るようにしましょう。
分離不安症や精神的に不安定な犬におすすめのしつけは?
分離不安症や精神的に不安定なことが原因の場合には、クレートトレーニングを行うことがおすすめです。
◆クレートトレーニングとは?
クレートは、犬のサークルやハウスなどの犬のスペースのことを指します。クレートトレーニングとは、このクレートに飼い主の指示で入るようにするしつけのことです。
クレートトレーニングを行うと、犬は精神的に不安定な時にクレートへ向かい、安心感に包まれることができますので、問題行動の矯正にぴったりの方法です。
◆クレートトレーニングのやり方
まずサークル、ハウス、キャリーなど犬が落ち着ける場所を用意します。
留守番が多い犬はトイレも設置できる広めのサークルが良いですし、移動が多い犬は持ち運びに使用するキャリーにするなど、行動パターンと犬の性格に合わせてクレートの種類を選ぶようにしましょう。
クレートに入ったらご褒美をあげたり、思いきり褒めてあげたりして、クレートに入ると良い事が起きる、ということを犬に理解させます。
クレートトレーニングが完成すると、来客時や雷、踏切の音などの騒音の際にも犬が落ち着くことができるため、災害の際の避難時などにも安心です。
犬の粗相に便利なグッズは?
犬の粗相に便利なグッズをご紹介します。
◆シュシュット!お部屋の消臭&除菌 無香料 350ml
ペットがいるお部屋のニオイを強力に消臭&除菌!
ソファなどの布製品のペット特有の気になるニオイ(フン尿臭、ペット臭など)を瞬間強力消臭&除菌。
さらに、お部屋にただようペット特有のニオイまで長時間消臭効果が続きます。
犬猫はもちろん、うさぎ・ハムスター・鳥などの小動物のニオイにもおすすめです。
植物生まれの消臭&除菌成分配合。
ペットがなめても安心。
ペットがなめても安全な成分の消臭・除菌スプレーです。
ソファーやカーペットなどの布製品に粗相をした匂いも瞬間強力消臭・除菌効果があります。部屋の匂い消しにも利用できるため、おすすめのグッズです。
◆シュシュット!オシッコ・ウンチ専用 消臭&除菌 犬用 300m
犬猫のオシッコ・ウンチのニオイの元に浸透。
オシッコ・ウンチ臭を、99.9%強力消臭!
トイレまわりにしみこんだニオイの元に、「浸透成分LS」がアタック! プラスチック表面などの細かい凹凸部分もふき残りしません。
犬猫特有の排せつ物臭にマッチした植物生まれの消臭成分を配合。
オシッコ特有のツーンとしたニオイの発生を抑えます。
消臭成分・除菌成分は100%植物性。
ペットがなめても安心。
犬猫のオシッコ・ウンチ専用の消臭・除菌スプレーです。
プラスチック製犬用トイレの細かい隙間や凸凹でも拭き残りがありません。残りやすいオシッコ・ウンチ臭を元から消してくれるグッズです。
犬の粗相は原因を取り除いて解決させましょう!
この記事では、犬の粗相についてご紹介しました。
犬が粗相をする原因は、トイレがわからない、トイレが汚い、精神的に落ち着かない、構ってほしい、分離不安症、老齢など様々なものがあります。
粗相をやめさせるには、原因に合わせた対処法を取ることが必須です。まずは犬の行動をよく観察し、原因を探り、この記事にある対処法を試して犬の粗相を改善させましょう。
– おすすめ記事 –
・愛犬を叩くしつけはNG!トレーニングの基本は褒めること。つい愛犬を叩きそうになった場合は? |
・成犬になってからのしつけは難しい?トイレトレーニングのコツを紹介 |
・ドッグトレーニング玩具で愛犬とのコミュニケーションを!ディア・チルドレン PULLER/flyber |
・犬がチャイムに吠える訳とは?もう吠えない犬にするトレーニング方法 |