パグの価格の違いは何で決まる?毛色?血統?顔立ち?

2019.09.14

パグの価格の違いは何で決まる?毛色?血統?顔立ち?

凛々しく堂々とした風貌なのに、コミカルで愛嬌たっぷりというギャップが可愛く人気のパグ。 購入時に価格帯の幅が気になる人も多いでしょう。 価格の違いは何なのか、その真相にじっくり迫っていきます!

【目次】
ケース1:レアな毛色のパグは価格が高い
 1-1.パグで認められている毛色
 1-2.毛色だけで「高い」「安い」が決まるとは限らない

ケース2:オスorメス…性別でも価格に差が出やすい
 2-1.流通量が少なめのメス
 2-2.扱いやすいメスを欲しい人もいる
 2-3.小さめのサイズだから

ケース3:スタンダードに近いかどうかで価格が違う
 3-1.パグの理想像に近いと高い
 3-2.両親の血統の良さも価格の違いに反映される

ケース4:顔立ちが良ければ高くなる

ケース5:若いパグなら高額になりやすい
 5-1赤ちゃんパグの方が人気
 5-2兄弟でも価格が違うケースもある
 5-3規定外だと安くなってしまう

ケース6:入手先の価格設定はそれぞれ違う

ケース7:健康状態も関係する

まとめ

ケース1:レアな毛色のパグは価格が高い

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パグにはいくつかの色が公認されていますが、色によっては「レアだ!」と高くなることがあります。

♦パグで認められている毛色

パグの毛色で認められているのは「フォーン」「ブラック」「シルバー」「アプリコット」です。

日本では、「フォーン」が主流でよく見られるパグの毛色です。
フォーンは、少し薄めの茶色で優しい色合いです。
4つのカラーのなかでは、比較的安い価格設定のケースが多いでしょう。

そして、最近人気なのは全体的にシュッと引き締まりが感じられる「ブラック」のパグ。
「黒パグ」と言われ、パグのなかでも注目度が高いです。
ただ、定番のフォーンよりも個体数が少なく、価格的には高いケースが多いでしょう。

また、「シルバー」「アプリコット」というカラーのパグもいます。
シルバーは、グレーに近いちょっと暗めの毛色です。
アプリコットは、オレンジでよりの茶色なので、フォーンよりも少し明るく温かみが感じられるかもしれませんね。
シルバーおよびアプリコットのパグは、 “超”がつくほどレアな毛色。
日本ではほとんど売られておらず、価格的にはほぼ情報がありません。
そのため、はっきりとしたことは言えませんが、もし売られるとすれば、かなり高くなりそうですね。

どのカラーにも共通しているのが「耳や目元、鼻、口周りが黒い」という点。
その黒い部分が「ハッキリしている」「より黒い」となれば、さらに価格にもプラスされる条件となるでしょう。

♦毛色だけで「高い」「安い」が決まるとは限らない

ただ、毛色だけで価格が決まるわけではないため、「珍しいブラックだから」という理由だけで高額になるとは限りません。
ほかの良い条件が重なりあって、「よりレアな個体」となれば、ブラックのパグは高ければ30万円を超えることもあります。

また、色合いがはっきりと綺麗だともちろん高い価格設定になりますが、「ツヤが感じられる」と美しさが増す条件がプラスされるとさらに高額になる傾向にあるようです。


ケース2:オスorメス…性別でも価格に差が出やすい

「パグを飼いたい」と思うパグ好きな人なら、性別はどちらでも可愛らしく思えるでしょう。
実は性別によっても価格は若干異なるケースが多く、オスの方がちょっと安く、メスの方がちょっと高い傾向のようです。

♦流通量が少なめのメス

ブリーダーさんによって違いますが、生まれた子犬をすべて手放すということではありません。
今後も繁殖をしていくため、生まれたメスを売り出さないというケースもあります。
こういった背景から、オスとメスでは流通量に違いが出ます。
全体的に売り出し個体数が少ないのはメスの方で、少し高い値段になってしまうのです。

♦扱いやすいメスを欲しい人もいる

「だいたいこんな性格になるかも」というパグの一般的な性格がありますが、実際にはオスとメスではその方向性が少し変わってくるでしょう。
オスの方が「たくましく強い」というワイルドな部分が出やすいことから、吠え癖や噛み癖などの問題行動に悩まされる可能性が高いのかもしれません。

そもそも動物全体に言えることですが、オスは闘争本能が強いので、散歩時にほかのワンちゃんとトラブルを起こす心配もあるでしょう。

個体差があるので「オスだか絶対荒い」とは言い切れませんが、一般的にはメスの方がおとなしいと考えられるでしょう。
そういったイメージから、扱いやすいメスの方を少し高めにしているケースもあるようです。

♦小さめのサイズだから

パグに限らず、どのワンちゃんでも言えますが、オスとメスでは体格が若干異なります。
普通は、オスの方が大きく育つので、同じ月齢でもメスの方が「小さくて可愛い」という印象を持つのかもしれませんね。
メスは成犬になっても「小ささ」がキープできるので、その分価格が高めの傾向にあります。


ケース3:スタンダードに近いかどうかで価格が違う

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犬種として「こんな特徴があるのが望ましい」を指したものをスタンダードと言いますが、これに近い個体ほど価格は上がります。

♦パグの理想像に近いと高い

スタンダードは、毛の色、大きさ、頭や尻尾の形、体型などのポイントごとに理想が掲げられています。

パグの場合、

・引き締まったプロポーション
・はっきりとした色合い
・マズルやマスク、耳などが黒いほど好ましい

などに当てはまるほど高くなるケースが多いです。

♦両親の血統の良さも価格の違いに反映される

どこで生まれているパグでも、必ず「お父さん&お母さん」が存在しています。
その血筋が「良」であるほどに、価格は高くなるでしょう。

例えば、「賞を取ったことがあるお父さん」「海外でチャンピオンになったことがあるお母さん」など、両親がなんらかのチャンピオン犬だと高額になるケースが多いでしょう。

「ドッグショーで賞を取れる」のは、パグとしての理想を満たしているということです。
毛質や毛色、体のサイズなど、ボディバランスがすべて整っている証をもらったワンちゃんの血統から生まれているなら、見た目的にも申し分ないと考えられます。
欲しいという人が多く予想される外見だからこそ、価格も高めになるのは当然かもしれませんね。


ケース4:顔立ちが良ければ高くなる

「パグと言ったらコレ!」というような代表的な特徴が反映されている個体ほど、「可愛い!」と多くの人が飼いたがります。
そもそもパグは「ブサイク」と「可愛い」が同居している“ブサカワ”が魅力ですが、やはり可愛いにこしたことはありません。
ブサカワのパグのなかでも、とびきり可愛い顔立ちだと価格は高めになるかと思います。

逆に、“ブサ”の方が強く出過ぎ、あまり可愛い雰囲気がないというケースもあるでしょう。
そんなときは、ちょっと価格を下げることもあるかもしれません。


ケース5:若いパグなら高額になりやすい

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月齢が浅いほど、価格は高く設定されることが多いです。

♦赤ちゃんパグの方が人気

生まれてから月日がかなり経っていると、価格は下げられる傾向にあります。
飼う人の心理として「小さい方がしつけしやすい」「性格が定まっていないような時期から飼いたい」など、子犬を望む傾向にあります。
生後2か月くらいの若いパグと生後半年を過ぎたようなパグでは、大きさにも差が出てしまいます。

月齢が浅い方が当然ですが「小さくて可愛らしい」と目を惹きつけられ、飼いたいという需要が高いです。
そのため、若い子犬の方が人気です。

ただ、その時期に必ず売れるとは限りませんので、残念ながら「売れ残り…」となってしまった月齢の高い子は、当初よりもかなり値下げされて売られているケースが見受けられます。

好みは人それぞれなので、「月齢が高くてもパグを迎えたい」という気持ちがあれば、子犬という月齢にこだわらずに安く購入することができるでしょう。

♦兄弟でも価格が違うケースもある

同じ日に同じお母さんから生まれた兄弟犬は、同じ月齢です。
ただ、個体差があって成長スピードも外見も一緒とは言えません。
毛色の違いはもちろん、筋肉や骨格についても微妙に違いが出るかと思います。
「同じお母さんから生まれた子犬」でも、見た目によって価格差が出るのは仕方のないことかもしれませんね。

♦規定外だと安くなってしまう

パグは6キロ弱から8キロ弱のサイズに成長します。
少し大きく感じるかもしれませんが、これでも「小型犬」の分類です。
子犬の頃の重さから将来的な大きさを推し量ったとき、「ちょっと大きいかも…」「少し小さくなりそう」と予想できるときには、パグのスタンダードと外れるため、価格が安くなる可能性もあるでしょう。
将来的な大きさは育ってみなければ分からないものですが、両親の大きさなどからもある程度予想できると言われています。


ケース6:入手先の価格設定はそれぞれ違う

犬を購入する先として考えられるのは、ペットショップやブリーダーでしょう。
生きている動物の価格には「これを基準にすべき」という決まりがないため、設定は自由。
ペットショップやブリーダーさんの判断で決められています。
そのため、「価格に幅があるな」と感じてしまうのです。

例えば、ペットショップの場合、お店の賃料や従業員への人件費、チラシ等の広告費もかかります。
繁殖先から店舗へと流通する際の費用もかかっていることでしょう。
ペットショップの規模や地域性でも経費の内訳は変わるかと思います。
それだけ費用がかかっていれば、子犬の価格に上乗せされるのは当然かもしれませんね。

イメージ的には、直接購入できるブリーダーの方が安いのでは…と考えそうになりますが、そうとは言い切れないようです。
ブリーダーもさまざまな経費がかかっています。
生まれた子犬への環境を整えたり、ドッグフードを高いものにしたりしているかもしれません。
独自のホームページを持っていれば、その管理費用がかかっていることもあるでしょう。
ブリーダーでも血筋の良さにこだわった繁殖をしている場合、おそらくペットショップよりも高額になるかもしれません。

ペットショップのなかでも、個体の状態によっては、ブリーダーさんよりも少し安く売っているケースも多いです。

その店舗ごとに決めているので、「ペットショップだから高い」「ブリーダーの方が安い」とは一概に言えないのが本当のところかもしれませんね。

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ケース7:健康状態も関係する

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一般的には、パグの値段は月齢や見た目によって左右されます。
ただ、なかには「可愛い!」「パグの理想形」などの外見を持っているのに、なぜか安く売られているケースもあるかもしれません。

パグを購入するときは、「パグの価格」だけでなく「迎えるための準備費用」もかかるため、安く迎えた方がいいという考えの人もいるかと思います。
「どんなパグでもいい」というのであれば、価格が安い方が良さそうに感じるかもしれませんね。

ここで理解しておきたいのが「安い場合にはなんらかの理由があるという点」です。
月齢や見た目では分かりにくい健康疾患があるケースもあります。
先天性疾患がある、感染症があるなどの問題があるのかもしれません。
「見た目的には可愛らしいし、安いにこしたことはない」と軽く考えると、後から動物病院の受診費用が高くつく可能性も考えられます。
苦しんでいる子犬を見るのもつらいですよね。

いったん家族に迎え入れ、同じ時間を過ごしていると、見た目や病気など関係なく可愛く思えるものです。
ただ、「迎えた後に動物病院の費用が高く」という現実的な部分が重荷になっても、「飼えないかも」と簡単に手放すわけにはいきません。
購入時に安く買ったとしても、後からこのような問題が起こるリスクもあるのは認識しておいた方がいいでしょう。


まとめ

パグの価格がどんな点で違いが出るかについてお話しました。
総じて言えるのは「見た目が可愛らしく健康的なパグ」が高い傾向にあるということでしょう。
やはり長く一緒に過ごしたいという願いを胸にワンちゃんを迎える人が多いため、それが価格に反映されるのかもしれませんね。

値段の安い・高いは関係なく、どんなワンちゃんも一生懸命生きています。
そして、素敵な飼い主さんとの出会いを待っています。
縁があって迎えたパグは、一生をかけて愛してあげてくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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