1.パグってどんな性格なの?
4.トイレのしつけってどうやるの…?
4-1.具体的にはどんな方法で…?
4-2.失敗したからと叱るのはNG
4-3.トイレのしつけってどうやるの…?
5.パグの子犬をしつけるときに知っておきたいこと
5-1.ポイント1:噛み癖になる前にしつけよう
5-2.ポイント2:無駄吠えのしつけをしよう
5-3.ポイント3:叱るときのタイミングを間違えない
5-4.ポイント4:体罰をするのはNG!
5-5.ポイント5:飼い主さん=上の立場と理解させよう
5-6.ポイント6:家族みんなで統一させよう
パグってどんな性格なの?
2018年の「ジャパンケネルクラブ」の犬種別犬籍登録頭数ランキングによると、パグは第11位です。
ジャパンケネルクラブの登録数ではトップ10入りしていないものの、独特のキャラクターで日本では人気のあるワンちゃんと言えるでしょう。
一見、ちょっと小難しそうな顔立ちですが、意外にも性格はとても穏やかです。
フレンドリーで無邪気、独特な走り方やお茶目な座り方、少しどんくさい仕草…と周囲をホッと和ませてくれるのが人気の理由かもしれません。
飼い主さんが大好きなパグにとって、「飼い主さんの喜びは自分の幸せ」。
そんな感じで飼い主さんとの暮らしを楽しんでくれる性格です。
しつけは難しい…!?
パグの体はそれほど大きくないので日本の住宅環境でも飼いやすいようにも思えますよね。
社交性があってお茶目なので、性格的にも難があるような感じもしません。
ただ、一方ではパグの飼育で悩みを抱えている飼い主さんの声も耳にします。
パグは幼少期の飼い方次第で「しつけが難しい」と言われることもあるようです。
そもそも、パグは親しみやすく素直ですが、実はちょっと「頑固」という性質も隠れています。
迎えたばかりのパグの子犬はとても可愛らしく、溺愛してしまう飼い主さんも多いでしょう。
このときに、パグにとって「飼い主さんは頼れるリーダー」と自分よりも上に見てくれるといいですが、「単に自分を甘やかしてくれる人」と認識してしまうと、パグが自分の方が偉いと誤解するかもしれません。
パグに甘い態度を取ってしまうとパグがワガママとなり、結果的にそれが悩みになるようです。
そういった背景から、一部では「しつけが難しい」という意見もあるのかもしれませんね。
パグの子犬をしつけるのはいつがベスト?
パグのしつけは「早ければ早いほどいい」と言えるでしょう。
パグを子犬のときに迎える人が多いかと思いますが、迎えたときから「しつけ」に向き合うのがいいでしょう。
パグの一般的な性格には「明るくて人懐こい」だけでなく、「頑固でプライドが高い」という部分があります。
家族に迎えてから早くしつけ、飼い主さんの指示に従える関係性を築くことで指示がしやすくなるのです。
トイレのしつけってどうやるの…?
パグを迎えたら初めにやっておきたいしつけが「トイレトレーニング」です。
そもそも自然界で暮らすときには、犬には「トイレ」という概念がありません。
しかし、室内であちこちに排泄されると飼い主さんは困りますよね。
飼い主さん側の都合ですが、トイレの場所をしつけてお互いの共同生活が快適になるように頑張りましょう。
♦具体的にはどんな方法で…?
トイレだけでなく、ペットハウスのなかや、その周りを取り囲むように、広い範囲にペットシーツを敷きましょう。
パグが「シーツの上でならトイレをしても良い」と分かるようにします。
トイレトレーニングで大事なのは、愛犬の「トイレサイン」を見逃さないことです。
排泄したそうな素振りがあったら、すかさずトイレへと連れていってあげます。
一般的に、尿意を感じているときの犬は「ソワソワしている」「落ち着かずに床のニオイを嗅ぐ」「クルクルと回る」というような尿意サインを見せます。
便意を感じるときも同じような感じ。
ウンチが出そうなときは、ソワソワやクルクルと落ち着かない雰囲気にくわえ、お尻の穴がちょっと膨らんでくるような様子も見られるでしょう。
だいたい食事後に排尿や排便をするワンちゃんが多いです。
トイレに行きたそうなら優しくトイレの位置を誘導しますが、体を掴んで無理やりペットシーツに運ぶのは止めましょう。
自然に誘導できるのが理想ですが、無理そうならオヤツを用いて教えていってもいいかもしれません。
トイレシーツの上で排泄できたら、ちょっと大げさなほどに「お利口さんね♪」と褒めてあげるといいでしょう。
最終的には、トイレの周辺だけにペットシーツが残るようにしつけていきます。
♦失敗したからと叱るのはNG
しつけが成功する過程で必ずあるのが「失敗」です。
トイレ以外の場所でしてしまうこともあるでしょう。
部屋が汚れると、子犬の失敗を叱りそうになるかもしれませが、大声で叱るのはNGです。
パグに対して声を荒げることなく、そっと片付ければOKです。
そもそも迎え入れたパグの子犬は環境そのものに慣れていない状態。
飼い主さんのことも「この人は仲間なのか?リーダーなのか?それとも…敵か?」などと疑心暗鬼になっているとき。
そんな関係性のままきつく叱ると、子犬の気持ちはブルーになるばかりです。
それに、犬的には「トイレの場所をしつけられている」という意識はないため、排泄のタイミングできつく叱られると「ウンチする=悪いこと=叱られる=怖い」と心を開かなくなる恐れも…。
元気をなくすだけでなく、排泄そのものを人間の前でできず、ウンチ後に「やってしまった!」「怒られるから証拠隠滅」と自分がした便を食べることも考えられます。
トイレトレーニングがうまくいかずに「食糞」などの問題行動に発展する場合もあるので、気をつけたいところです。
トイレトレーニングでは、「叱る」よりも「褒める」がしつけ成功のカギです。
褒めるときは、ちょっとオーバーかな…と感じるくらいでもOK。
愛犬との絆を深めながら学習意欲を高めましょう。
パグの子犬をしつけるときに知っておきたいこと
パグの子犬をしつけるときに、「これは知っておきたい」というポイントをまとめました。
個体差によって異なる部分もありますが、愛犬の個性を理解しつつ、飼う前の参考にしてみてくださいね。
♦ポイント1:噛み癖になる前にしつけよう
楽しく遊んでいるなかで、飼い主さんの手をオモチャと勘違いするパグもいます。
甘噛み程度の痛くない噛み方なら、飼い主さん的にも「これくらいいいか」と寛容に許してしまいがち。
しかし、パグの子犬もいずれは成犬になります。
体重が増えてパワーがある成犬になって噛み癖が直っていないと誰かがケガをするかもしれません。
噛み癖へと発展する前、子犬の甘噛み程度で「噛むのはダメだよ」と理解させるしつけが大事です。
噛んだときに低めの声で、「痛い!」「ダメ!」「いけない!」と短いワードを伝えると効果があります。
いつもと違う飼い主さんの低音ボイスにびっくりしたら噛むのを止めるかと思いますが、これを何度か繰り返して「噛むのはダメなのだ」と理解してくれるとしつけは成功です。
♦ポイント2:無駄吠えのしつけをしよう
比較的落ち着いた性格のパグですが、子犬の頃は好奇心旺盛で元気なワンちゃんです。
新しいものや景色、音にも興味があって興奮します。
チャイムや散歩中にワンワン吠える「吠え癖」に悩んでいるパグの飼い主さんもいるようです。
パグの立場からすると「チャイムが鳴っているよ!」と飼い主さんに教えているのかもしれません。
散歩中なら「見知らぬ犬がこっちを見ているよ!」とどうしたらいいかを飼い主さんに問いかけているのかも。
パグが大きな声で吠えると「静かにして!」とこちらも大声で反応しがちですが、パグ的には「飼い主さんも僕と同じ気持ちなんだ!」と勘違いし、ますます吠えることもあるでしょう。
パグが吠えてもこちらが反応しなければ「自分が吠えているのに飼い主さんが反応しないから止めよう」と興奮がおさまるケースもあります。
また、「マテ」という指示でパグが吠えるのを制止させる方法もいいでしょう。
散歩に行ったときに「マテ」で従えるようになると、ほかの犬とのトラブルにも発展しにくくなります。
♦ポイント3:叱るときのタイミングを間違えない
トイレトレーニングのしつけでは「褒めて伸ばす」は効果がありますが、それ以外のしつけではときには叱るシーンもあるでしょう。
イタズラ好きな子犬パグなら、なおさら叱って注意しなければならないことも多いかと思います。
そこで気をつけたいのが「タイミングを間違えない」という点です。
留守番中にパグがイタズラした場合、それを見つけるのは飼い主さんの帰宅後。
「イタズラ⇒空白期間⇒叱られる」というタイムラグが生じると、パグにとっては「なんのこと?」という気分ですよね。
自分がしたことを覚えていないのに叱られている状況なので、その「叱り」が無駄になってしまいます。
基本的に叱るときは、悪さをした瞬間がベストです。
♦ポイント4:体罰をするのはNG!
何度叱っても効果がないと「しつけが上手くいかない」と途方にくれるかもしれません。
しかし、やってはいけないのが体罰です。
パグの子犬の小さな体を叩いたり、おさえつけたりなど、「人間の力でおさえつける」ことが信頼関係を壊しかねません。
個体差にもよりますが体罰によって、頑固さが増すこともあります。
頑固な気分のときに体罰的なしつけをされると、反抗的で覚えてくれないときも。
パグの子犬のしつけは「根気」が必要です。
何度言っても分かってくれないこともありますが、正しく続けることで効果が表れます。
体罰で従わせようとせず、パグの気持ちを理解しながら粘り強くしつけにチャレンジしましょう。
♦ポイント5:飼い主さん=上の立場と理解させよう
パグの子犬のしつけにおいて重要となるのが「飼い主さんの立場をはっきりさせること」です。
パグは信頼できる人に対しては「喜ばせよう」とする性格です。
「自分よりも下の立場」と認めた人間の指示は従おうとしないため、しつけはかなり困難となるでしょう。
そのため、「しつけがなかなか上手くいかない」と思ったら、まずはパグの子犬との関係性をハッキリさせることが大事です。
無理やり従わせるのではなく、愛情を持ってスキンシップやコミュニケーションを深めていきましょう。
「この人は自分を愛してくれている」「自分よりも立場が上だ」と理解できたパグは、飼い主さんの指示に反抗せずにスムーズに聞くことができます。
♦ポイント6:家族みんなで統一させよう
飼い主さん家族の人数が多いと、パグにとっては「どの人の言うことを聞けばいいの?」と迷うシーンもあるでしょう。
パグの同じ行為に関しても、「この人は許してくれるのに、この人は叱るのは何故だろう?」とパグの子犬が悩まないように、家族みんなでしつけに関する取り決めをしておくのが理想です。
また、しつけのシーンでは「おすわり」「マテ」「ハウス」「ヨシ」など、さまざまな指示語が登場します。
「おすわり」と言わずに、「シット」や「スワレ」という言い方もあります。
しかし、言葉の数が多いほど、パグの子犬は行動と指示語が結び付けられずに学習ができなくなります。
家族が複数いる場合には、「どんな指示語で理解させるか?」「許していいことと、注意すべきことの境界線は?」など、しつけに関して統一できるように話し合っておきましょう。
まとめ
パグの子犬のしつけは、家族に迎えたらさっそく始めましょう。
特に、トイレのしつけはすぐにでも取り組みたい部分です。
パグは基本的に穏やかで愛らしい犬種ですが、頑固な部分が強くでるとしつけが難しくなります。
「褒められる」と嬉しく学習意欲が高まるので、パグが良いことをしたときにはたくさん褒めましょう。
悪いイタズラをしたときでも感情にまかせて体罰や強く叱るとなかなかしつけの効果が得られないケースもあります。
子犬の頃にはしつけで悩む飼い主さんが多いかと思いますが、同じようにパグ側でも不安や悩んでいるかもしれません。
まずは、パグとの信頼関係を見直し、パグが快適に暮らせるように二人三脚で取り組んでみてくださいね。
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