1.短毛でスッキリしている「スムースコート」
1-1.ツヤツヤしている短毛が魅力
1-2.頭の形がハッキリしている
1-3.スムチーという愛称が可愛らしい
1-4.スムースコートはチワワの原型!?
1-5.ボディラインが見えるので体型が分かりやすい
2.ゴージャス感のあるフワフワな「ロングコートチワワ」
2-1.ボリュームがあってふんわりしている
2-2.全体的に飾り毛がたくさんある
3.スムースコートとロングコートの違いって何?
3-1.季節への耐性が違う
3-2.見た目の印象が違う
3-3.毛のアレンジバリエーションが違う
3-4.トリミングの料金が違う
4.スムースコートでも抜け毛はある
4-1.抜け毛を放置すると毛玉になるかも
4-2.丁寧なブラッシングで抜け毛を防ごう
4-3.洋服を着せて飛び散らない工夫
4-4.シャンプーして抜け毛を取り除こう
4-5.お部屋の掃除も忘れずに
4-6.ペット用の洗剤も効果あり
4-7.空気清浄機を使えば毛を吸ってくれる
【掲載:2019.10.24 更新:2022.03.21】
短毛でスッキリしている「スムースコート」
スムースコートは、短い被毛のチワワです。
スッキリとしたシルエットで海外では人気があります。
◆ツヤツヤしている短毛が魅力
スムースタイプは全体的に短い被毛で、毛質は柔らかい感じです。
一本一本はツヤがあって潤いもあり、触ったときには弾力がありつつ、ふんわりした感触かと思います。
毛の流れに逆らって撫でようとすると少しツンツンするので、毛の方向に沿って優しく撫でるといいかもしれませんね。
◆頭の形がハッキリしている
毛の長さが短いので、チワワの特徴のひとつでもあるアップルヘッドがより際立っています。
ロングコートのように頬の毛も見られないので、丸い顔立ちがハッキリと分かります。
顔の小ささも目立ち、あどけなく幼い表情にも見えるでしょう。
◆スムチーという愛称が可愛らしい
日本では、どちらかというとロングコートチワワの方の人気が高いようです。
海外ではスムースコートチワワの人気も高く、ドラマや映画に登場するスムースコートチワワも。
とは言え、日本では「チワワ」自体が人気なので、スムースコートだって人気があるということですよね。
“スムチー”/span>という愛称もあって、多くの人から愛されていることが分かります。
◆スムースコートはチワワの原型!?
今でこそ、スムースコートとロングコートと2つの被毛タイプに分かれていますが、チワワという歴史の始まりではスムースタイプが主流でした。
メキシコの「チワワ」という地方が原産地でしたが、アメリカへと渡って繁殖が進み、現在のチワワへと定着。
その後、毛の長い犬種との交配により、ロングコートのチワワが誕生しました。
チワワという歴史のなかで見ると、スムースタイプが原型に近かったのですね。
◆ボディラインが見えるので体型が分かりやすい
チワワの体型は、全体的にがっしりと筋肉がついている「ドワーフタイプ」、4本足がすらっとスリム体型の「ハイオンタイプ」、両方の中間的体型の「スクエアタイプ」と3タイプあります。
スムースコートは毛が短いので、これらの体型が分かりやすいかと思います。
ゴージャス感のあるフワフワな「ロングコートチワワ」
ロングコートは、ちょっとウェービーな長い毛でふんわりした印象のチワワです。
◆ボリュームがあってふんわりしている
全体的にスッキリしているスムースタイプと比べると、ロングコートタイプは毛にボリュームがあります。
なめらかな長い毛に包まれ、触り心地も良いでしょう。
◆全体的に飾り毛がたくさんある
ロングコートタイプのチワワは、体全体に飾り毛と言われる被毛があります。
首回りから胸にかけて、エプロンをしているような雰囲気の飾り毛が見られます。
しっぽにも毛がたっぷりあります。
喜んでいるときには、ふさふさのしっぽがユラユラとして可愛らしいですね。
飾り毛でボリュームのあるしっぽは、まるで旗のように見えることから「フラッグテイル」とも言われます。
また、スムースコートタイプと同じように、ロングコートタイプも耳はピンと上向きで三角形ですが、入口付近には羽根のような飾り毛があって特徴的です。
スムースコートとロングコートの違いって何?
スムースコートとロングコートは毛の長さのほかには、どんな点が違うのでしょうか。
◆季節への耐性が違う
そもそもチワワという犬種自体が、小型で華奢、そして南国出身という歴史から寒さは苦手。
それに加えてスムースコートは被毛が少ないので、冬には寒さを感じています。
部屋の空気は、チワワがいつも過ごす下側ほど冷えています。
暖房で暖かくするのはもちろんですが、「カーペットを敷く」「洋服を着せる」など、チワワが寒がらないようにしましょう。
逆にロングコートは毛が多いので、夏には暑がりになります。
スムースコートはロングコートのチワワよりは涼しげですが、被毛が少なく地肌への熱が吸収されやすい特徴があります。
気温が直に肌に伝わるので、夏の散歩は気をつけなければなりません。
それに、小型のチワワは地面からの熱も受けやすいです。
散歩をするときには熱中症に注意が必要。
暑い時間帯の散歩は危険なので控えた方がよさそうです。
◆見た目の印象が違う
毛が短いのでスムースコートは、ボディラインが分かりやすいですね。
ぽっちゃりしたチワワ、スマートなモデル体型チワワ…など、個性が強く表れるでしょう。
元気で幼い印象にも見えますね。
一方のロングコートチワワは、全体的に華やかでゴージャスな雰囲気。
ちょっと大人びたような雰囲気にも見えるかもしれませんね。
「スムースコート」と「ロングコート」では、同じチワワでも見た目の印象がかなり変わります。
◆毛のアレンジバリエーションが違う
ロングコートタイプは毛が長いので、カットによってアレンジの幅が広がります。
全体的に華やかですが、部分的にカットしてアクセントをつけるという飼い主さんもいます。
一方のスムースコートは、そもそも切るほど毛は長くありません。
カットによって印象を変えるのは難しそうです。
ただ、洋服を着せたり、リボンをつけたりなど、カット以外で見た目の印象を変えることはできます。
◆トリミングの料金が違う
スムースコートは、そもそも毛が短いので基本的にはカットをする必要はないでしょう。
そのため、ロングコートの方がトリミング料金はかかってしまうかと思います。
また、スムースコートでもシャンプーや爪切りなどでペットサロンを利用するケースも多いですが、やはり同じサービス内容でもスムースコートの方が料金は安く済みます。
スムースコートでも抜け毛はある
ロングコートと比べると、毛が短いスムースコートは毛のお手入れが楽ちんに思えるかもしれません。
ロングコートのように「定期的にカットに行く」という必要性はないものの、ブラッシングなどによる抜け毛対策は大切です。
また、スムースコートは抜け毛が少ないと言う人もいますが、実際には結構毛は抜けます。
しかも、短毛で短いので、抜けた毛が衣類やカーペット、ワンちゃん用の寝具などに刺さって取れにくくなっていることもあります。
飼い主さんがチワワの抜け毛について知り、対策を取った方がいいでしょう。
◆抜け毛を放置すると毛玉になるかも
ロングコートは毛が長いのでブラッシング不足による「毛玉」のリスクがあります。
スムースコートはロングコートと比べると毛が短いので毛玉にはなりにくいですが、「ブラッシングをサボり過ぎた」「毛が汚れたまま放置した」などにより、部分的に毛が固まることもあるので気をつけましょう。
◆丁寧なブラッシングで抜け毛を防ごう
抜け毛対策の基本は、丁寧なブラッシング。
普通にブラシをかけてあげるだけでもいいですが、抜け毛を絡めやすいスプレーを使うと、ブラッシングの最中にも周囲に飛び散らずに済みます。
皮膚の保湿の働きもあるので、利用してみてもいいかもしれませんね。
また、スムースコートは毛が短いので、ブラッシングの回数は少なく済みそうなイメージがあります。
しかし、少しずつ毛は抜けています。
結構な抜けた毛が部屋を飛び散っていることもあるので、なるべく回数を多めに、1日1回やれば抜け毛が少なくて済むでしょう。
◆洋服を着せて飛び散らない工夫
部屋のなかがチワワの抜け毛でいっぱい…を防ぐ対策のひとつとして、洋服を着せることもできます。
犬用の洋服には可愛いものが多いので、選ぶのも楽しくなりますよね。
それに、可愛いチワワが洋服を着ると、さらに可愛さアップです。
ただ、同じ洋服を長く着せていると蒸れにより皮膚に異変が起こるケースもあります。
寝るときには脱がせて翌日には新しい洋服に着替えるなど、同じ洋服を長く着続けることがないように配慮しましょう。
◆シャンプーして抜け毛を取り除こう
シャンプーすると、抜け毛がかなり取れます。
ブラッシングで抜けきれなかった毛も除去できるので、月に1~2回はシャンプーしましょう。
スムースチワワは、小型で毛が短いので飼い主さんが自分でシャンプーをすることもできます。
とは言え、シャンプータイムは臆病なチワワにとっては少しイヤな時間…。
飼い主さんの手際が少し悪いと「洗われたくない」と嫌がるケースもあるでしょう。
そんなときは、プロに頼んでみるのもおすすめです。
◆お部屋の掃除も忘れずに
いくらブラッシングをしても、毛は抜けます。
小さなチワワの抜け毛は、お部屋のあちこちに付着しているでしょう。
抜け毛がそのままになった寝具にそのまま寝ると、せっかくブラッシングしたチワワの体にまた毛がつくでしょう。
基本的には、毎日掃除機をかけて、綺麗な空間にすることをおすすめします。
それに、飼い主さんの洋服にも抜け毛がたっぷりついていることも多いですよね。
スムースコートのチワワでも、抱っこした後には衣類にたくさんの毛が付着してしまいます。
スムースコートの抜け毛は短くて衣類の表面に絡まりやすいです。
粘着クリーナーで気づいたときに取り除くようにするといいかもしれませんね。
また、フローリングの場合、掃除機をかけただけでは舞い上がった毛が再び床の上につくこともあります。
ウェットタイプの床用ワイパーや雑巾などで、拭き掃除をすると取れやすくなります。
ウェットシートで拭く場合には、愛犬が舐めても安心な成分かもチェックしておくといいですね。
◆ペット用の洗剤も効果あり
チワワの寝具も定期的に洗濯してあげる必要がありますが、たくさんの抜け毛がくっついていることも多いです。
粘着クリーナーでも簡単に取れないほどの毛がついたりもします。
犬の毛には皮脂からくる「油分」が含まれています。
これが普通の洗剤では落ちないので、洗濯しても毛が取れないケースも多いです。
それに、犬の抜け毛が衣類につくのは、静電気が原因とも言われています。
ペット用の洗剤は、「動物の油分」と「静電気」を防いで、衣類の表面を離毛効果のある成分でコーティング。
洗濯すれば「そもそも毛がつきにくい」という効果が得られるのです。
ワンちゃんの寝具を洗うとき中心に、ペット用の洗剤を使ってみてはいかがでしょうか。
◆空気清浄機を使えば毛を吸ってくれる
空気清浄機と聞くと、「空気を綺麗にしてくれる」というイメージですよね。
実は、空気清浄機には抜けた毛を吸ってくれる効果も期待できます。
一般的な空気清浄機では効果が期待できないかもしれませんが、ペット用を選ぶといいでしょう。
空気清浄機だけで抜け毛の悩みがカバーできるわけではないので、「ブラッシング・掃除・粘着クリーナー」などにプラスして考えてみてはいかがでしょうか。
掃除が楽になったという声も多いです。
まとめ
超小型のチワワには、スムースコートとロングコートと2種の被毛タイプがあります。
被毛の長短によって性格が変わることはありませんが、「元気いっぱいで幼いイメージのスムースコート」「エレガントな雰囲気のあるロングコート」というように、見た目の印象が違ってきます。
毛があまりない分、スムースコートの方が、小さな体に見えるかもしれませんね。
スムースコートは短毛なので抜け毛があまりない…と誤解されがちですが、短い毛だからこそ抜け毛は目立ちます。
スムースコートの“被毛”の性質に注目し、チワワが過ごしやすい生活環境を整えてあげてくださいね。
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