1.フレンチブルドッグの毛色は4種類。値段は変わる?
1-1.クリーム
1-2.ブリンドル
1-3.フォーン
1-4.パイド
1-5.アメリカタイプ
1-6.ヨーロッパタイプ
2.フレンチブルドッグはどこで出会える?何を用意しておけばいい?
2-1.フレンチブルドッグに出会える場所
2-2.フレンチブルドッグに必要なグッズとは?
フレンチブルドッグの毛色は4種類。値段は変わる?
実はフレンチブルドッグには4種類の毛色といろいろな模様が存在するのです。
毛色や模様の入り方が違うだけでその表情は変わります。
また、フレンチブルドッグは難産になりやすいため、他の犬種に比べて高額です。
フレンチブルドッグの値段相場は大体20~35万円ほどですが、毛色や性別によって値段が変わってくるので、珍しい毛色の子など高額の場合は40万円以上することも。
どんな毛色があるのか、一つ一つ特徴を見ていきましょう。
◆クリーム
白っぽいクリーム色の単色のことをいいます。
ちなみに完全に真っ白の子は「ホワイト」と呼ぶことがあります。
ぽてっとした体と相まって、優しく柔らかい印象で人気が高い毛色です。
また、色が淡いことから「子ブタ感」が強めです。
本人たちはどう思っているかわかりませんが、フレンチブルドッグファンからすると、たまらなく可愛いポイントなのだそうです。
このように人気が高く最近ではよく見る毛色ですが、実は犬種の認定などを行う団体・ジャパンケネルクラブ(JKC)では、クリームは公式にフレンチブルドッグと認められていないのです。
ただ、非公認ではありますがその人気の高さのおかげで、ペットショップやブリーダーさんにも広く取り扱われています。
顔周りも白く明るい色なので、フレンチブルドッグのチャームポイントであるにっこりと笑ったような口角がとてもはっきり見えることもこの毛色の魅力の一つです。
クリームの値段相場は、約27~37万円です。
性別ではオスが約27~34万円、メスは約29~37万円となっています。
人気の毛色なので事前に調べてから行ったほうがいいかもしれませんね。
◆ブリンドル
柔らかな印象のクリームに比べて艶々と黒いボディがかっこいい印象です。
一部に白っぽい色が入っていることがあり、喉元からおなかにかけて縦に通る白っぽい模様は「エプロン」、足元に入る模様は「ソックス」などと呼ばれます。
黒ベースで茶色や白の模様が混ざった「タイガーブリンドル」というタイプの子もいます。
ブリンドルとは元々虎毛のことで、虎の縞模様のようにストライプが入っていたり、まだらに入っていたり、模様の入り方はそれぞれ違うようです。
元々フレンチブルドッグといえばこの色のみで、今でも人気の高い毛色とされています。
ブリンドルの値段相場は約22~32万円。
オスは約22~30万円、メスは約24~32万円と、こちらも性別によって変わります。
◆フォーン
黒いブリンドルに対して、こちらは茶色い毛色になります。
フォーンとは「子鹿」という意味があり、明るい茶色であることから名付けられました。
色の濃淡には個体差があり、クリームに近い薄めの色からレッド系まで、幅広く存在します。
フォーンは目元や口元が黒くなりやすく、
他の毛色に比べてさらに強そうな、ちょっぴりいかつい雰囲気が魅力的です。
顔だけが黒い模様のことを「ブラックマスク」と呼び、海外でも「歌舞伎フェイス」と呼ばれ、人気が高いそうです。
フォーンの値段相場は、約28~38万円です。
性別ではオスが約28~37万円、メスが約30~38万円となっています。
◆パイド
この毛色は白地のベースに黒(ブリンドル)や茶色(フォーン)の模様が入っています。
パイドとは「まだら」という意味があり、いわゆるぶち模様であることが特徴です。
模様の入り方は個体それぞれで、同じ模様の子はまずいません。
個性的な模様の入り方をしている子もいるので、注目してみると面白いです。
ブリンドルやフォーンのパイドというだけでもかなり珍しいのですが、さらに珍しいのが「ハニーパイド」と呼ばれる白地に薄い茶色が入ったタイプです。
ハニーパイドの見分けは難しく、クリームやフォーンとの区別をつけるのが難しいことがあるのだそうです。
さらに、生まれてすぐはクリームだと思っていたら、実はハニーパイドだったというケースも多く見られているようです。
パイドの値段相場は、約25~36万円です。
オスが約25~34万円、メスが約27~36万円が一般的ですが、ハニーパイドのように珍しいタイプの子はさらに高額になることも考えられます。
模様にもいくつかバリエーションがあります。
片方の目だけ黒っぽい模様が入った「片パンチ」や、目の縁に黒いラインが入った「アイライン」など、エプロンやソックス以外の模様もあります。
また、体格にも種類があり、「アメリカタイプ」と「ヨーロッパタイプ」の2種類に分かれます。
もちろん個体差はありますが、このタイプによって見た目の印象や性格などにも違いが生まれるようです。
◆アメリカタイプ
ヨーロッパタイプに比べてより胴が詰まっていて短く、コロンとしてコンパクトな印象です。
顔立ちも可愛らしい雰囲気で、目がクリクリとして丸顔の子が多いといわれています。
性格は陽気で人懐っこい子が多く、ヨーロッパタイプに比べてより幼い印象を抱くかもしれません。
◆ヨーロッパタイプ
シャープで筋肉質、よりがっちりした体型をしています。
顔立ちは少し四角いラインで、キリっとしたお顔の子が多いといわれています。
フレンチブルドッグは基本的に人懐っこく活発ですが、アメリカタイプに比べるともう少し慎重派で大人びた印象があります。
フレンチブルドッグはどこで出会える?何を用意しておけばいい?
フレンチブルドッグは珍しい毛色も多く人気の犬種なので、必ずしも希望する毛色の子が見つかるとは限りません。
初めてフレンチブルドッグを飼う方に、どこで出会えるか、事前に用意しておきたいグッズなどについてご紹介します・
◆フレンチブルドッグに出会える場所
ペットショップ
何といっても初めて飼う方はペットショップがおすすめです。
育てる環境がしっかりしていて、必要なグッズなども同時購入できるので事前準備が一度で済みそうです。
ただし、フレンチブルドッグの専門店であることはなかなか少ないので、もし出会いたい毛色の子がいるのであれば事前に確認しておいた方がいいかもしれません。
ブリーダー
ブリーダーさんはよくある犬種を専門的に取り扱っている方が多いので、比較的珍しい毛色の子に出会える可能性が高いかもしれません。
最近ではWEBでワンちゃんの写真を公開してくれているので、希望の毛色の子がいるか見てから行けますね。
ブリーダーさんは専門知識を持ってワンちゃんを育てているので、より詳しいお話を聞くことができますが、中には悪質なブリーダーさんもいたりするようなので、きちんと信頼できる方なのかを見極めなければなりません。
里親
やむを得ない理由で手放さなければならなくなったワンちゃんもたくさんいます。
フレンチブルドッグも里親を募集していることがありますが、里親募集で譲ってもらう場合は必ず譲ってくれる方が信頼できるかどうかをしっかり判断しましょう。
ワクチン接種の有無や病気に関することなど、これから一緒に長い時間を過ごしていく上で大切な情報はきちんと事前に知っておきたいところです。
◆フレンチブルドッグに必要なグッズとは?
食事
フードや食器は事前に用意しておいてあげましょう。
フレンチブルドッグはマズルが短い犬種なので、あまり底が深すぎると食べにくいことがあります。
なるべく浅い型のものを選んであげた方がよいでしょう。
ステンレスやブラスチック陶器など素材はさまざまですが、素材によってアレルギーを起こしたり、お手入れのしやすさが変わるので、食べている様子をよく観察してみるといいかもしれません。
また衛生面も気を付けたいところなので、2つほど用意してローテーションで使用した方がよいでしょう。
フードに関しては、なるべく食べ慣れていたものがベストなので、ペットショップやブリーダーさんが食べさせていたものを聞いてからにした方がよいです。
トイレ
フレンチブルドッグは室内飼いになるので、事前にトイレを用意しておき、なるべくお迎えしたその日からトレーニングを始めたいところです。
トイレトレー・トイレ用シート・お尻拭き(犬用ウェットティッシュ)は必需品です。
ワンちゃんはトイレの場所をニオイで覚えるので、もし間違えてトイレではない場所に排泄してしまった場合はすぐに消臭スプレーをしてニオイを消し、そこがトイレではないことを覚えさせましょう。
ケージ
特に子犬の頃は運動量が多すぎるとかえって体を悪くしてしまったりすることがあるので、初めのうちはなるべくケージや屋根のないサークルなどで囲ってあげるとよいでしょう。
また、フレンチブルドッグは元々闘犬の血を引いているので興奮しやすいことがたまにあります。
そんな時のクールダウンのためにも、ケージの中で大人しく過ごすことを覚えさせておくと便利です。
ブラシ
フレンチブルドッグは短毛種のため、頻繁なトリミングは必要ないものの、ダブルコートタイプなので定期的なブラッシングが必要です。
特に換毛期は毛が抜けやすく、放置してしまうと皮膚病の原因にもなってしまうのでこまめにチェックしましょう。
また、フレンチブルドッグは皮膚が弱い子が多いので、ラバータイプのソフトな肌触りのものがおすすめです。
その他シャンプーなどの皮膚をケアするグッズやおもちゃ、またフレンチブルドッグは温度調節が苦手な子が多いので、夏場は涼しく、冬場はあたたかく過ごせるアイテムがあるとよいでしょう。
とにかく飼いやすく可愛い犬種ですが、他の犬種に比べて少し高額になる場合も考えられるので、飼う前に事前にお金の余裕があるかどうかは考えておきましょう。
フレンチブルドッグの基本
◆歴史
その名の通り、フランスで異種交配により生まれた犬種が「フレンチブルドッグ」です。
元々闘犬の血を引いているブルドッグやマスティフと、穏やかで陽気なテリアやパグを交配し、愛玩犬として誕生しました。
誕生した当初はネズミ捕りに使われることが多かったのですが、その個性的な見た目と穏やかな性格が上流階級の人たちに愛されるようになり、人気が広まっていきました。
人懐っこく無駄吠えが少ないことから家庭犬として愛され続け、最近では人気犬種上位に挙がっているようです。
◆似た犬種との違い
ブルドッグ
ブルドッグと聞くとどうしても強いイメージをしてしまいがちですが、フレンチブルドッグは人に近づくことが大好きで、穏やかな性格なので、小さいお子さんがいるご家庭にもおすすめの犬種です。
また、先が丸まった立ち耳のフレンチブルドッグに比べてブルドッグは垂れ耳であることや、体の大きさがブルドッグの方が2倍ほど大きいなど、パッと見ただけでも見分けがつきそうな感じがします。
パグ
シワの寄った愛らしい顔やずんぐりした胴体が似ているパグは、特にフォーンのフレンチブルドッグによく似ています。
比べてみるとパグの方がよりシワが多く、体も小さいです。
また、垂れ耳や長めの尻尾など、ちゃんと見てみるとフレンチブルドッグとの違いがわかりそうです。
ボストンテリア
立ち耳で顔立ちも似ているので、よくパイドのフレンチブルドッグと間違われることがあります。
見分けるポイントは、ボストンテリアは比較的スリムで顔が小さいこと、足が長いことです。
少し分かりにくいかもしれませんが、フレンチブルドッグの耳に比べてボストンテリアの耳は先が尖っているところも特徴です。
ちなみにフレンチブルドッグの尻尾はほとんどなく、可愛らしいお尻なのでぜひ注目してみてください。
愛されキャラ・フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグにこんなに毛色や模様のバリエーションがあるとは知りませんでした。
もしかしたら今までパグだと思っていたワンちゃんがフレンチブルドッグだった、なんてこともあるかもしれませんね。
フレンチブルドッグの見た目の可愛さには多くの人が魅了されており、本人たちは喜んでいるかどうかわかりませんが、愛好家の中では「ブヒ」なんて呼ばれてしまうほど愛されています。
(短毛でつるっとした毛並みや、その体型が豚に似ていることから)
性格や行動も可愛らしいので、みなさんもフレンチブルドッグの可愛い魅力をたくさん見つけていってみてはいかがでしょうか。
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