犬用給水器・水飲みの種類と選び方
◆給水皿のメリット・デメリット
・メリット
給水皿のメリットは、何といっても衛生管理のしやすさです。複雑な構造の給水皿は少ないので、シンプルなデザインのものであれば簡単に洗うことができます。
その他、色やデザインが豊富に揃っているので、飼い主さんも選んだり見たりしているのが楽しいのではないでしょうか。
・デメリット
デメリットとしては、犬が水を飲むときに床にこぼしやすく、皿状で給水部分が常に空気に増えているため、水が汚れやすい・ハウスダストや雑菌が入りやすいことが挙げられます。
犬によっては、水を出して遊んでしまうことがあるので、犬の性格に合わせて検討すると良いでしょう。
水が汚れたり腐ってしまったりするのを防ぐためには、こまめに水を入れ替えてあげることが大切ですので、特に腐りやすい夏場は気をつけましょう。
◆ディッシュ式給水器のメリット・デメリット
・メリット
給水ボトルに飲み皿が付いているディッシュ式給水器のメリットは、水をきれいに保つことができる点と犬が飲みやすいという点で、愛犬に嬉しいメリットが揃っています。
商品によって異なるものの、水が少なくなると自動でボトル内の水が水飲み皿に流れる仕組みになっているので、新鮮な水を快適に飲むことができます。
・デメリット
デメリットとしては、通常の給水皿と違い構造が複雑なものが多いので、衛生管理に手間がかかりやすいことと、水量を感知したりする目的で機械がついている商品に関しては壊れやすいという点です。
ディッシュ式給水器の場合、大抵は犬が口をつける部分(汚れや菌が発生しやすい部分)を取り外して簡単に洗うことができるようになっており、ケージへの取り付けなど設置する高さが調整できる商品もあります。
◆ノズル式給水器のメリット・デメリット
・メリット
ノズル式の給水器は、給水ボトルの先のノズル部分にボールが入っていて、それを犬が口や舌で転がす(舐める)ことで水が出てくる仕組みになっているので、お水を飲んだ時に水滴が飛びにくくまわりが汚れにくいです。
・デメリット
一方、ノズルから菌が入りやすく犬が一度にたくさんの水が飲めないのがデメリットです。
ボトル内を洗うのも手間がかかりますが、水をがぶ飲みしてしまう犬にはあえて少量ずつ水がでてくるノズル式給水器を使用するのも良いでしょう。
最近では、愛犬が摂取した水分量を把握できるよう、ボトルにメモリが書かれているものもあります。
◆自動給水器のメリット・デメリット
・メリット
自動給水器は種類や機能が豊富で、種類によってメリットが異なるものの、フィルター付きの循環タイプの給水器が一般的です。
この場合は、愛犬にいつでも新鮮な水を与えることができるという点がメリットです。
・デメリット
デメリットは、本体が他の給水器と比較すると高額になりがちで、電気代やフィルター代のランニングコストがかかること。電気製品ですので普通の給水皿より壊れやすいのが特徴です。
最近では犬用自動給水器も種類が豊富で色やデザインを選ぶことができるので、飼い主さんもインテリアとしても楽しめるのではないでしょうか。
お散歩時に持ち歩ける給水器もある
お散歩や外出先で役立つのが、給水ボトルと給水皿が一体になった持ち歩ける給水器で、中にはおしっこをした後に水をかけることができる、シャワー付きの携帯給水器も販売されており、1つの商品で2つの用途に使用できます。
外出先では、飲み水とおしっこ用の水を別々に持っていくと荷物が嵩張りやすいので、シャワーヘッド付きの持ち歩ける給水器はとても便利です。
どの種類の給水器でも清潔キープ・衛生管理をしっかりと!
犬にとって水は生命維持・健康維持に必須で、喉がかわいたらすぐにきれいな水を飲めるような環境を整えなければいけません。
常にキレイな水を与えるためには、水をこまめに入れ替えるだけでなく、給水器自体を清潔にキープ・衛生管理をしっかりと行うことが重要です。
給水器はどんな種類のものであれ、愛犬が口をつけて水を飲むものですので、菌も入りやすいです。汚れた水をさらに犬が飲んでしまうと、健康被害を与える危険性もありますので、衛生管理には十分気をつけましょう。
長時間外出する際は、電気を使用する給水器に注意!
新しい給水器ではそれほど心配いりませんが、電気機械が付いている長く使用している給水器の場合は、長時間外出時に注意が必要です。
長時間飼い主さんが不在の時に万が一故障してしまうと、犬が水を飲むことができなくなってしまいます。
心配であればペットモニターを活用して、噛み癖のある犬の場合は電源コード部分が噛んでも壊れにくい丈夫・丈夫なものを選ぶなどの工夫をしましょう。
ボトル式の給水器であっても定期的に水は入れ替えよう!
ボトル式で、雑菌やハウスダストが入りにくい給水器であっても水は最低でも1日2回は交換しましょう。
また、水は犬の生命維持にとって必須ですので、残量が少なくなったら忘れずに追加します。
最近ではボトルに線が書かれている商品もあるので、水を入れ変える際に愛犬が適度な水分量を摂取しているかも確認すると良いですね。
線がない給水器の場合は、ご自身で測って予めマジックなどで消えないよう記載しておくことをおすすめします。
犬の給水器と給水皿に関するまとめ
給水器を選ぶときは、洗いやすさなどの飼い主さんにとってのメリットだけでなく、愛犬がいつでも快適に水を飲むことができるように、個々の犬に合った(犬が好む)給水器を選んであげることも大切です。
足や関節が弱った老犬やヘルニアなど何かしらの疾患がある場合は、高さを変えることができる給水器を選ぶなど、犬の立場に立って考えることが給水器選びに失敗しないためのポイントです。
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