1.コーギーの魅力をおさらい!
2.コーギーには3種類存在する?
2-1.ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2-2.ウェルシュ・コーギー・カーディガン
2-3.フラッフィー
3.コーギーの種類・毛色まとめ
3-1.ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
3-2.ウェルシュ・コーギー・カーディガン
3-3.フラッフィー
4.希少カラー?黒のコーギーっているの?
4-1.ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
4-1.ウェルシュ・コーギー・カーディガン
コーギーの魅力をおさらい!
コーギーはイギリスのウェールズが原産の犬種です。
その歴史はかなり古く、紀元前からいたコーギーも存在しているといわれています。
コーギーの魅力といえば何といってもあのふっくらぽってりとしたお尻と短い足ですよね。
SNSでも「#コギケツ」と検索すると愛らしい後姿の写真を見ることができます。
その性格は社交性が高く、他の動物や人間とも仲良くできるので、人気犬種の上位にランクインするほどです。
コーギーは中型犬に分類され、体高は25~30㎝ほどと足は短いですが、元々は牧羊犬として活躍していました。
ボーダーコリーなどのように体高が高い犬種に比べると牧羊犬として活躍していたのは少し意外な気もしますが、コーギーは牛の脚を噛んで群れを誘導していたため、牛の脚の間を素早く動き回るために短い足は大活躍だったのです。
自分よりも何倍も体の大きい牛たちの間をちょこちょこと一生懸命走り回る姿は、想像しただけでも可愛らしいですよね。
のちにイギリス王室の元でペットとして可愛がられるようになったことから、世界中で人気の犬種となっていったのです。
昔も今もその人気の高さは変わりないようです。
コーギーには3種類存在する?
コーギーといえば茶色&白の毛色が代表的ですが、実は毛色にはいくつか種類があります。
また、毛色だけでなく体つきのタイプにも種類が存在しているのをご存知でしょうか?
◆ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
こちらのタイプはウェールズのペンブロークという地域に生息していたことが由来して名付けられました。
日本でも飼い犬として見られるのはほとんどがこちらの「ペンブローク」といわれています。
ペンブロークの一番の特徴ともいえる短い尻尾は、牧羊犬として働く際に長い尻尾が家畜たちに踏まれてしまわないよう断尾した結果なのです。
今でこそ人気の高いペンブロークですが、一時期はこの断尾が禁止されたことによってブリーダーたちがペンブロークの繁殖をやめてしまい、絶滅危惧種と指定されたこともありました。
◆ウェルシュ・コーギー・カーディガン
こちらはペンブロークに対して同じウェールズのカーディガンシャーという地域に生息していたことが由来しています。
ペンブロークに比べるとあまり見かけることは少ないのですが、実はペンブロークよりも歴史が古いといわれています。
カーディガンも牧羊犬として活躍していましたが、尻尾は長くフサフサとしていることが多いです。
ペンブロークと一見似ていますが、さらにしっかりと頑丈な体つきで、耳が大きいことなどで見分けることができます。
かつてはペンブロークと同じ犬種だとされていましたが、このような体の特徴の違いから別の犬種として登録されるようになりました。
◆フラッフィー
「第3のコーギー」とも呼ばれているフラッフィーは、まれに生まれてくる長毛タイプのコーギーのことです。
犬の中では短毛が優性遺伝、長毛が劣性遺伝とされており、通常のコーギーは優性遺伝の短毛で生まれるはずなのですが、まれに劣性遺伝の長毛で生まれることがあります。
もちろん個体差はありますが、決して劣性遺伝だからといって毛自体に何か問題があるわけではなく、病気がちということもありません。
フラッフィーはふわふわモフモフとしていて、よりおっとりとした印象です。
とても可愛らしいのですが、突然変異で生まれるためペットショップで見つけることが難しいので、専門のブリーダーさんに相談してみることをおすすめします。
コーギーの種類・毛色まとめ
飼い犬として見られるコーギーはペンブロークがほとんどですが、意外にもさまざまな種類のコーギーが存在していたことがわかりました。
毛色もこの種類によってはよく見られるもの、希少性が高いものと分かれています。
◆ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
JKCで定められているコーギーのスタンダード色は、レッド(赤茶)、セーブル(レッドカラーの先端が黒く染まったもの)、フォーン(黄味がかった淡い色味)、ブラックタン(黒と黄褐色)の単色です。
よく見かけるコーギーは白が混ざった2色の毛色が多いですが、この白い模様はあってもなくても認められることになっています。
・レッド(赤茶)
“コーギーといえばこの色”というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
コーギーの中でも人気が高く、明るい茶色が明るい印象です。
個体によって色味が淡いものから濃いものまでさまざまで、成長するにつれて色味が変わることもあります。
レッドに白い模様が入ると「レッド&ホワイト」と呼ぶこともあります。
・セーブル(レッドカラーの先端が黒く染まったもの)
ベースはレッドになりますが、こちらのカラーは毛の先端が黒く染まることが特徴です。
個体によっては目の周りが濃くなったり背中の毛色が濃くなったりと色の出方がさまざまで、印象も変わってくるので見比べてみると楽しいです。
白い模様が入ると「セーブル&ホワイト」と呼ぶこともあります。
レッドに比べると珍しいカラーなので価格が少々上がることもあります。
・フォーン(黄味がかった淡い色味)
フォーンとは「小鹿」を意味する言葉で、小鹿のように明るい茶色を指すときにこのように呼ばれることがあります。
レッドが赤茶色なのに比べてフォーンは黄色みが強く、金髪のようなカラーで、より淡く優しい印象です。
光を受けて輝く色が美しく、コーギーの中では珍しいカラーといわれています。
白い模様が入ると「フォーン&ホワイト」と呼ぶこともあります。
・ブラックタン(黒と黄褐色)
黒い毛色と眉毛のような模様が目の上に入るのが特徴のカラーです。
チワワやダックスにもブラックタンが存在しますが、日本にいるコーギーのカラーとしては比較的珍しい色とされています。
白い模様が入ると「ブラックタン&ホワイト」や「トライカラー」と呼ぶこともあります。
また、トライカラーは「3色」を意味しており、この他にも頭部がレッドカラーの「レッドヘッドタイプ」と黒いカラーの「ブラックヘッドタイプ」の2種類が存在します。
特にコーギーの黒い毛色は珍しいので、「ブラックヘッドタイプ」はより希少カラーともいわれています。
生まれた時はブラックヘッドでも、成長するにつれてレッドヘッドに変化したりすることもあり、色の変化を楽しむことができます。
◆ウェルシュ・コーギー・カーディガン
カーディガンの場合、より多くのカラーが許容されているといわれています。
ペンブロークで認められているカラーに加えてブルーマール(大理石のように灰色、黒、白が混ざったカラー)、ブリンドル(虎のように縞模様が入ったカラー)なども認められており、基本的にはどんな色でも認められていますが、白のみや白が多すぎる場合は認められないことがあります。
◆フラッフィー
フラッフィーであるだけでもかなり珍しいですが、ペンブロークやカーディガンと同じように認められているカラーは同じです。
希少カラー?黒のコーギーっているの?
コーギーにも毛色の種類がいくつかありますが、黒い毛色がほとんど存在していないのが意外と思う方もいるかもしれません。
実はコーギーにも黒い毛色の子は存在するのですが、かなり希少性の高いカラーといわれています。
柴犬やトイプードルなど、人気犬種には必ずと言っていいほど黒い単色の子が存在しているのに、なぜ黒いコーギーは珍しいといわれているのでしょうか?
実はこの黒いカラーについてもペンブロークとカーディガンとで違いがあるのです。
◆ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
先ほどご紹介した4色しか認められていないペンブロークの中では、黒いカラーは“ミスカラー”といわれています。
ミスカラーとは突然変異などで起こる毛色に何らかのミスがあることを指すのですが、ミスカラーの子が生まれるはっきりとした原因はわかっていません。
ただ、どちらかの親がミスカラーの遺伝子を持っていると子どもがミスカラーで生まれる可能性が高くなるのでブリーダーはミスカラーの子を繁殖させてはいけないといわれています。
そのため、黒い毛色を持った子が増えることがほとんどないということです。
ミスカラーの繁殖は完全に禁止されているわけではありませんが、なるべくミスカラーの子が生まれないように管理することはブリーダーの役割だといわれています。
ミスカラー自体は特に健康状態に何か問題があるわけではなく、生まれることを完全に防ぐこともできないのですが、ミスカラーを繁殖させるブリーダーは健康管理などにも問題があるのではないかと見られてしまうこともあるそうです。
黒い毛色のコーギーも可愛らしいので少し残念な気持ちもありますが、ブリーダー選びの際にはそのような点も気にしてみるとよいかもしれません。
◆ウェルシュ・コーギー・カーディガン
カーディガンタイプには黒いカラーの子が存在しており、認められているようですが、日本に入ってきていないため、見ることがほとんどないといわれています。
もしカーディガンの黒い毛色が入ってきても、日本で広めるためにはかなりの時間が必要になるでしょう。
コーギーのお手入れ
そんなコーギーの毛を美しく保つためにはきちんとしたお手入れが必要です。
コーギーは基本的に短毛種なので、こまめなトリミングは必要なく、毛玉になったり絡まったりすることも少なく、比較的お手入れが手軽な犬種と言えます。
ただし、2層の毛からなるダブルコートタイプなので換毛期と呼ばれる毛の生え変わる時期(春と秋)にはかなりの抜け毛があるので、普段以上に入念なお手入れが必要です。
お部屋中が毛だらけになってしまったり、抜け毛を放置しておくと毛にツヤがなくなってしまったり皮膚病になってしまうこともあります。
抜け毛が多い時期はスリッカーブラシなどの抜け毛をごっそり取り除けるタイプのブラシがおすすめです。
ワンプッシュで取り除いた毛のお掃除ができる「ファーミネーター」もおすすめです。
また、ブラッシングは毛を取り除いたり絡まりを解くだけでなく、皮膚をマッサージしたりしてあげるのもコミュニケーションの一つとして大切なので、少なくとも週に一回はおこなうようにしましょう。
その他、抜け毛対策として洋服を着せる方法もあります。
おしゃれにもなり、床に散らばったり舞ったりするのを防ぐことができますが、あまり長い時間洋服を着せたままにすると皮膚が蒸れてしまい炎症を起こすこともあるので、適度に着せたり脱がせたりしてあげることが必要です。
コーギーの毛色の変化は予測不能?それも魅力♪
今回はコーギーの毛色についてお話ししました。
日本でよく見られているのはウェルシュ・コーギー・ペンブロークなので、コーギーにも種類があることは知らなかった!という方もいるのではないでしょうか?
また、毛色もレッド&ホワイトだけでなく、何種類か存在していることがわかりました。
他の犬種に比べて、決して毛色の種類がかなり豊富とはいえないかもしれませんが、コーギーの毛色は子犬の時から色が変わることがあります。
例えば先ほどご紹介した「トライカラー(ブラックタン)」、生まれた時はブラックヘッドでも成長するにつれてレッドヘッドに変化することもあります。
他のカラーでも毛色の色味が薄くなったり濃くなったり、模様の入り方が変わったり、個体ごとに違いが出るのはもちろんですが、その個体の中でも色が変わるなんて、長く一緒に過ごしていく上でとても楽しいですよね。
もちろん個体差があるので色が変わらない子もいますが、じっくり毎日観察するのも楽しそうです。
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