1.ダックスフンドの種類
2.ダックスフンドの1日のドックフードの量を知る
2-1.◆体重の表記に注意
2-2.◆安静時エネルギー必要量(RER)・1日の必要エネルギー量(DER)
3.ドックフード選びの基準
3-1.◆高たんぱく、低脂肪、低カロリー
3-2.◆骨・関節軟骨成分が含まれている
3-3.◆成分が無添加物
3-4.◆ドックフードのパッケージを見る
3-5.◆人間の食べ物を与える時は注意しよう
4.愛犬の成長に合わせたごはんの変化
4-1.◆子犬の場合
4-2.◆成犬の場合
4-3.◆老犬の場合
4-4.◆おやつの与え方に注意
ダックスフンドの種類
ダックスフンドと言っても体の大きさが3種類あります。
「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」の3種類で、
「スタンダード」:体重5kg以上・胸囲35cm以上
「ミニチュア」:体重5kg以下・胸囲35cmほど
「カニンヘン」:体重3~3.5kg・胸囲30cm以下
と生後15カ月を経過した時点で測定し、この3種類に分類されます。
とそれぞれに分かれていますが、どのダックスフンドにも体重や大きさの差があります。愛犬の体重や体格に応じたドックフードの量を計算できるようになりましょう。
ダックスフンドの1日のドックフードの量を知る
ダックスフンドに最適なご飯の量を知るために、まずはドックフードなどの裏に書いてある項目を見る飼い主さんも多いでしょう。そこには年齢や体重に応じた1日に必要な与える量や回数などが記載されているため、必ず見るようにしましょう。
◆体重の表記に注意
パッケージを確認したときに、「私の愛犬はこの体重に近いからこのドックフードの量でいいか」と思うかもしれませんが、その体重は目安です。もっと詳しく知るためには、愛犬の体重や活動量などを参考に計算します。
それに必要になるのが愛犬の「安静時エネルギー必要量(RER)」と「1日の必要エネルギー量(DER)」です。
◆安静時エネルギー必要量(RER)・1日の必要エネルギー量(DER)
ワンちゃんは生きていくために毎日ドックフードを食べて栄養補給をしなければなりません。この栄養補給の事を「1日の必要エネルギー量(DER)」と言います。この(DER)を求める公式は以下の通りです。
「1日の必要エネルギー量(DER)=安静時エネルギー必要量(RER)×係数です。
「安静時エネルギー必要量(RER)」とは、「健常な動物が、気温は中程度の環境で休んでいるが絶食はしていない状態でのエネルギー要求量」と定義されています。
まずはこの(RER)を計算しましょう。電卓を使えば簡単に計算できます。
1. 愛犬の体重を3回かけてください(体重×体重×体重)
2. 電卓の√を2回押します
3. 最後に出た数字に70をかけてください
これだけで愛犬の(RER)がわかります。難しい場合はRER「早見表」を載せるので参考にしてください。
kg kcal
3 160
4 198
5 234
6 268
7 301
8 333
9 364
(RER)がわかったら「係数」をかけましょう。「係数」とは、ワンちゃんのライフステージに合わせて設定された倍数の事です。係数は以下の通りです。
去勢・避妊していない成犬=1.8
去勢・避妊済みの成犬 =1.6
肥満傾向 =1.4
高齢 =1.4
妊娠1~4週 =2.0
5~6週 =2.5
7~8週 =3.0
授乳中 =4.8
生後4ヵ月 =3.0
4~9ヵ月 =2.5
10~12ヵ月 =2.0
これを先ほど紹介した(RER)にかけると(DER)がでます。
例えば「体重5kg、去勢・避妊済みの成犬」でしたら、
(RER)234kcal×(係数)1.6=(DER)374kcal
これで愛犬の1日当たりに必要なカロリーがわかります。
1日当たりの愛犬のカロリーがわかったら今度はごはんのグラム数を計算しましょう。計算方法は以下の通りです。
1日のドックフードの量(g)=(DER)÷与えているドックフードの100gあたりのカロリー×100
例で「体重5kg、去勢・避妊済みの成犬」の(DER)374kcalが、100gあたり378kcalのドックフードを与えている場合。
99g=(DER)374÷378×100
これにより「体重5kg、去勢・避妊済みの成犬」は1日に99gのドックフードが必要だとわかります。
これで愛犬に最適なごはんの量を計算することができます。
ただ、この計算式や答えはあくまでも推定値です。実際には愛犬にとってそれがベストなドックフードの量なのかはわかりません。
まずはこの計算式で出てきた数字の量のドックフードを与えて、太ってきたと感じたら、少なく調整し、逆に痩せてきたと感じたら、増やすようにしましょう。
大切なのは、ただ漠然と愛犬にドックフードを与え続けるのではなく、愛犬の体型の変化や、筋肉の付き具合など、常日頃から観察して付き合っていきましょう。
ドックフード選びの基準
ダックスフンドのドックフードを選ぶ基準として以下のことに気を付けましょう。
◆高たんぱく、低脂肪、低カロリー
ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。ダックスフンドは「軟骨異栄養症」の遺伝子を持っているからです。
椎間板ヘルニアを予防するためには体重管理が必要です。そのためには、ダックスフンドに必要な高たんぱく、低脂肪。低カロリーのドックフードを探しましょう。
◆骨・関節軟骨成分が含まれている
高たんぱく、低脂肪、低カロリーも大切ですが、同時に骨や、関節軟骨成分が含まれているドックフードを選んであげると良いでしょう。
代表的な成分だと、カルシウム、コラーゲン、コンドロイチン、グルコサミン、ヒアルロン酸などです。
◆成分が無添加物
必ず無添加物のドックフードを選ぶようにしましょう。添加物はワンちゃんには必要のない成分です。
◆ドックフードのパッケージを見る
栄養素の成分を見るのも大切ですが、ドックフードの種類によって100g当たりのカロリーが変化します。それに気が付かずに、前に与えていたドックフードと同じ量を与えてしまうと、肥満になってしまったり、痩せていったりしてしまいます。
ドックフードを変更した時は、必ずパッケージを見るようにしましょう。
◆人間の食べ物を与える時は注意しよう
ワンちゃんは飼い主さんが美味しそうに食べ物を食べていると欲しがります。ただ、それがとても可愛いからと言って安易に与えてはいけません。
食物繊維が豊富な野菜などを大量に与えないようにしましょう。ワンちゃんの胃腸は、肉質はとても良く消化しますが、繊維質は消化しにくくなっています。
人間にとっては身体にいいものでも、ワンちゃんにとっては消化不良を起こしたり、体調不良にもなる可能性があるので、調べるようにしてから与えるようにしましょう。
心配であるのなら、ドックフードだけでもワンちゃんに必要な栄養素は詰まっているので、無理に与えなくても大丈夫です。
愛犬の成長に合わせたごはんの変化
ワンちゃんの成長の度合いによったごはんの与え方も変わるのでご紹介していきます。
◆子犬の場合
ダックスフンドのような小型犬の子犬は、1年間の過ごし方によって一生を左右すると言ってもよいほど、大切な時期です。
生後1年でだいたいの成長は止まりますので、1歳の時の体重や体の大きさが、そのダックスフンドの大きさの目安になります。
食事に含まれる栄養素が、骨や筋肉、内臓など体のすべてを作り上げます。成長しやすい時期だからこそ、より栄養素が良いドックフードを選びましょう。
子犬は、成犬に比べて必要な栄養素が多く、子犬用のドックフードは成犬期よりも、体重あたりの与える量が多く記載されています。
他にもカルシウムやミネラル類、ビタミン類など栄養素が豊富なドックフードがたくさんあります。
子犬の時は品質が良いドックフードを探しましょう。
子犬へのドックフードの与え方を説明します。
「子犬へのドックフードの与え方と回数」
生後90日程度までは、お湯でふやかして与えます。量はドックフードと同量ぐらいのぬるま湯を用意してください。
容器にドックフードとぬるま湯を入れて30分程度常温で置いておきましょう。ぬるま湯は35度から40度程度が良いです。
指でつぶしてみて中に芯がなく、柔らかくつぶれるくらいになれば完成です。
ぬるま湯が多すぎるとドックフードが水分を吸収できなく、残ってしまいますが、その水分は捨ててください。
30分の置き時間を短縮していくとドックフードの中に芯が残るので、成長度合いに合わせてドックフードの柔らかさを調整してください。
食べつきが悪い時は、犬用の粉ミルクや、子犬用の肉缶、ササミをお湯で茹でた物などをドックフードに混ぜて与えるなどをして、食欲を増進させましょう。
生後から1歳までは、1度に大量にドックフードを与えるのはやめましょう。子犬の時は、まだ消化器官が未成熟の状態なので、少量ずつしか消化できません。
大体の目安は以下の通りです。
6ヵ月~8ヵ月になるころには2回と減らしていきます。2回に移行する時は、昼の量を少しずつ朝と晩に移していくようにしましょう。8ヵ月頃には成犬用のドックフードに切り替えても大丈夫です。
ただ、いきなり変えるのではなく、ふやかしたドックフードの中に少しずつ混ぜていき、慣らすように与えていきましょう。
◆成犬の場合
1~5歳までが成犬と言われています。
1歳にもなれば、消化器官は十分に発達している立派な成犬です。。1日分の食事のリズムを朝晩の2回に分けてあげましょう。
時間はなるべく決まった時間にしてあげると、生活のリズムが正しくなり、排泄の時間や体のサイクルが整い、健康になります。
◆老犬の場合
6歳からシニア犬。11歳から高齢犬になると言われています。
老犬やシニア犬になると、消化器官が衰え、食事の量が減っていきます。運動量も減っていくので、たくさん食べさせなくても大丈夫です。
むしろ、運動量が少なくなっているので、肥満予防を心掛けるようにしましょう。ダックスフンドは元々太りやすい子が多いので要注意です。
1日の食事の回数も2回から3~4回に増やし、食事の量や内容をコントロールする必要があります。シニア用のドックフードもあり、これはカロリーが控えめに作ってあるので、体重が増えてきたと感じたら切り替えるようにしましょう。
このようにワンちゃんは生後から老犬にかけて適正な食事の与え方が大きく変わります。愛犬のためにも飼い主さんがしっかりと管理しましょう。
◆おやつの与え方に注意
ワンちゃんはおやつが大好きです。飼い主さんも、愛犬が美味しそうに食べたり、おやつを嬉しそうにもらう姿を見るのが嬉しいのもわかりますが、与えすぎには注意してください。
おやつは愛犬と飼い主さんのしつけやコミュニケーションを取る上では有効なものです。
ワンちゃんのおやつは、人間の駄菓子と同じで、必要な栄養が含まれてるわけではありません。おやつを与えすぎると、おなかがいっぱいになって、大切な栄養素が詰まっているドックフードを食べなくなる事があるので、注意してください。
まとめ
ダックスフンドにかかわらずワンちゃん達にごはんを与える時は、。ワンちゃんに必要な栄養素の事を考え、今の愛犬の体のコンディションに合った分量のごはんを計算して与えることが大切です。
与え方にも工夫をしてワンちゃんが食べやすいようにしてあげることも大切です。
大好きな愛犬がいつまでも健康に過ごせることを願っています。
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