1.パピヨンのしつけはいつから行う?
3.トイレのしつけについて
3-1.ポイント
3-2.トイレトレーニングで準備するもの
4.無駄吠えのしつけについて
4-1.パピヨンの性格から見る無駄吠えの要因
4-2.かまってほしい要求吠え
4-3.噛み癖に対するしつけ
パピヨンのしつけはいつから行う?
パピヨンのしつけは基本的に家にお迎えをしたその日から始めるのが基本です。
新しく可愛い家族が増えてスキンシップをたくさんしたい!と思ってしまうのは仕方ありませんが、最初にしつけの仕方を間違えてしまいますとその後のパートナーとしての関係を築いていくのに時間がかかってしまいます。
パピヨンのしつけについて、ポイントは大きく以下のように分けられます。
・社会化期
・トイレのしつけ
・無駄吠えのしつけ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
社会化期
社会化期はパピヨンに限ったことではないのですが、ワンちゃんが人間社会の様々な刺激に慣れ、暮らしやすくする期間です。
一般的に社会化期は生後3週齢から12週齢といわれており、この時期に体験したこと、経験、人との触れ合いは生涯を通して慣れしんだものになると考えられています。
子犬のパピヨンをお迎えするのは最短でも生後8週齢ほどで、12週齢を迎えるまで一カ月もありません。
できれば社会化期の12週齢までに様々な環境、人、音など体験させてあげるとベストです。
12週齢を過ぎると恐怖心が芽生え、怖くて近づけなくなったり、経験、体験させること自体が難しくなることがあります。
また、この時期に体を触られるにも慣れなせておきましょう。
パピヨンは好奇心旺盛で活発な性格ですので、ブラッシングやお風呂、動物病院、トリミングサロンなど長時間拘束されることに抵抗を感じてしまいます。この社会化期に顔や耳、しっぽ、口まわりなどを触ることによって「触れることに対する抵抗」が減り日々のケアが楽になります。
トイレのしつけについて
子犬を迎えて最初に行うのはトイレトレーニングです。パピヨンは小型犬ですので室内で過ごすことが多くなります。
しっかりとトイレトレーニングを行い飼い主がいなくても正しい場所で排泄を行えるようにしましょう。
◆ポイント
トイレトレーニングで気を付けなくてはいけないのが“うまくいかなくても決して叱らない”ということです。
例えば正しい場所でトレイができなかったことに対して叱ったとしても、パピヨンの子犬は「排泄をしたことに対して怒られた」と思ってしまいます。そうすると排泄行為自体に消極的になりトイレトレーニングがうまくいかなくなってしまいます。
逆に褒めるのも時間がたってしまうと“何に対して褒められたか”がわからなくなってしまうからです。(3秒以内が理想とされています)トイレトレーニングは時間がかかりますが根気よく続けていきましょう。
◆トイレトレーニングで準備するもの
トイレトレーニングを始めるにあたり、まず準備しなければならないのがサークルです(パピヨンがお家に来る前に準備しておきましょう)
目が届きやすい、すぐに褒めることができる、という観点からもトイレトレーニングが終わるまではサークル内で過ごさせるのがよいでしょう。
まずはサークル内にトイレシートを敷き詰めます。もしも移送中に排泄をしていなければすぐに排泄する可能性もありますので、準備をしておきましょう。
お家に迎えてリビングで排泄をしてしまうとそこをトイレだと認識してしまいます。最初が肝心ですので「かわいそう」と思ったりせず、サークルに入れてあげてください。
最初、全面にトイレシーツ敷き詰めるのがおすすめです。“排泄はトイレシーツでする”ということを覚えさせることが重要です。
サークルに入れて最初の排泄を終えたらトイレシートを半分にして寝床を作ってあげましょう(褒めるのを忘れずに!)。
ワンちゃんは基本的に寝床では排泄はしないので“気持ちのいいふかふかした場所”は寝る場所、トイレはトイレシート、という認識を少しずつ持ち始めます。
トイレトレーニングがここからが本番です。
一度や二度、トイレシートで排泄できたからといってパピヨンがトイレの場所を認識するのは難しいと思います(個体差はありますが)
子犬のうちは排泄のタイミングも自分でもわかっていない子が多いので、
・床のにおいを嗅ぎだす
・起床後
・運動後
・食後
などトイレのタイミングかな?と思ったらトイレへ誘導してあげましょう。
トイレまで誘導してあげたあとは「ワンツーワンツー」「シーシー」など排泄をうながす声掛けをします。
必ず決まった言葉で声掛をしてあげてください。
そして上手にできたら褒める。トイレトレーニングはこの繰り返しになります。
この時、排泄を促してもできないこともあります。そんな時は無理をせず(決して叱らず)再挑戦しましょう。排泄しない理由としてパピヨンはきれい好きで、汚れているトイレでは排泄しない場合もあります。
常にトイレを清潔に保つことを心がけましょう。
排泄はトイレシーツでするもの、という認識ができればサークルの外にいてもトイレのタイミングで自らトイレに向かうようになります。
もしもトイレで排泄ができなくても叱らず、すぐにふき取り臭いを消してください。臭いが残っているとそこがトイレ、という認識を持ったままになります。
誤った場所でしてしまった理由として、トイレの場所はわかっているけど、間に合わなかった、勘違いしてついしてしまった、などの理由も考えられます。その後の経過をみてトイレシートでの排泄がうまくいかないようであればサークル内での誘導、声掛けからやり直しましょう。
室内でのトイレトレーニングが成功すれば、留守番もある程度心配なくなりますし、より素敵なパピヨンとの共同生活が送ることができます。根気よくトレーニングを続けましょう。
無駄吠えのしつけについて
パピヨンはその愛らしい見た目と華奢な姿から想像できないほど活発で甘えん坊、かつ警戒心が強い傾向にあります。
無駄吠えに関して吠えないワンちゃんはいないので、ある程度は仕方のない部分もありますが、パピヨンは声が甲高く、時にはご近所の迷惑になってしまうこともありますので、無駄吠えを抑えるためにしつけはしっかりとする必要があります。
しつけをする際に考えなくてはいけないのは「なぜ吠えているのか」を理解することです。
人間にとっては無駄吠えにしか聞こえなくても、ワンちゃんとっては何か意図があって吠えているのですから、その意図を汲み取ってしつけをしていく必要があります。
◆パピヨンの性格から見る無駄吠えの要因
パピヨンが無駄吠えをする理由としては2つの性格が起因していると考えられます。
・警戒心が強い
・活発で甘えん坊
知らない人に吠える、音に対して吠える(チャイムなど)新しく見るものに吠える(おもちゃなど)
これらの無駄吠えは警戒心から吠えていると考えられます。警戒心を抱くということは恐怖心からくるものですので、まずは恐怖心を取り除いてあげる必要があります。
知らない人に吠える、初めて見るものに吠える、などは冒頭に紹介した社会化期の経験・体験が影響を与えます。
色々な物や事、人に触れることで「怖くない」と理解するスピードが大きく変わってきます。
幼い頃から積極的に外出させ、家族以外の人間にも慣れさせておけば、警戒して吠えることは少なくなるでしょう。
室内でのチャイムなどの音に対する無駄吠えは、慣れさせるしかありません。この時、ワンちゃんが吠えたからと言って飼い主さんが大きな声で「静かに!」「ダメ!」と怒鳴ってしまうと飼い主さんも大きな声で警戒している、とますます恐怖心を抱いてしまいます。
※大きな声で注意すればするほど大きな声で吠えてしまうのは、飼い主が自分と同調していると勘違いしてしまうためです
まずは低く静かな声で「静かに」「ダメ」と注意し落ち着かせましょう。落ち着いたらおやつを上げる、褒めてあげてチャイムが鳴っても吠える必要はない、と理解してもらう必要がります。
飼い主さんが一緒にいる時に電話やチャイムが鳴って吠えたとしても注意することができますが、留守場をしてもらっているときは注意のしようもありません。
ご近所への配慮も考え、慣れるまではわざとチャイムを鳴らしたり電話をかけてみたりと、繰り返しトレーニングを行いましょう。
◆かまってほしい要求吠え
警戒心からくる無駄吠えとはまったく別の理由として要求吠えがあります。
遊んでほしい、かまってほしい、おやつが欲しいなどワンちゃんは様々な要求を吠えて飼い主にアピールしてきます。
かわいさの余りついつい、要求に負けてしまいそうになりますが、子犬のころから甘やかしていると「吠えれば自分の要求が叶えられる」と思い、飼い主よりも自分の立場が上、と思い込んで言う事を聞かなくなり要求吠えもますます増えていってしまうことでしょう。
要求吠えに対するしつけは「無視」これにつきます。
おねだりを無視するのは心が痛みますが、ワンちゃんのため、心を鬼にして完全無視してください。「今はダメ」「あとでね」などといった返事もしないようにしましょう、返事をすることによって「吠えると返事をしてくれる」と認識してしまいます。
その代わり、吠えていない時に遊んであげたりおやつをあげるなど。スキンシップ思う存分とるようにしましょう。こうすることによって「吠えている時、飼い主はかまってくれない」、という認識を持たせることができます。
おやつをあげるタイミングや遊ぶタイミングは飼い主さんがコントールすることが大事です。
要求吠えに対する無視は家族全員で徹底するようにしましょう。パピヨンは賢い犬種ですので「吠えて返事をしてくれる、かまってくれる人」を選ぶようになります。
要求を叶えることは一見、パピヨンにとって良い飼い主と思われがちですが“吠えれば要求を叶えてくれる飼い主”としか見なくなり、本当の意味での信頼関係を築いているとは言い難いでしょう。
◆噛み癖に対するしつけ
無駄吠えと同様にしつけをしなければならないのが噛み癖です。歯がかゆい、甘噛みなど理由はありますが、成犬になってからの噛み癖は重大なトラブルを引き起こすことがあります。
子犬の時からしっかりとしつけを行い、早めに噛み癖をなくすようにしましょう。
噛み癖はワンちゃんの元々もっている本能的な部分もありますので、完全に無くすのが難しいとも言えます。
歯の成長期でむず痒かったりすることもあるので「噛んでもいいもの、ダメなもの」をしっかりと分けましょう。
おもちゃで遊んでいるときは手で持って遊ばないようにしてください。おもちゃと一緒に動いているもの=手は噛んでいいものとなってしまいますので、おもちゃは与えるだけに留めておきましょう。
手を甘噛みしてくる時の対処方として2つあります。一つは無視すること。もう一つは叱ることです。
叱ることは悪いことをする=叱られる、という認識があれば効果がありますが、叱られることを理解していないときは噛むとなにかしらアクションしてくれる、と認識してしまうかもしれません。
甘噛みに対しては無視することで、段々と回数が減ってくるのでおすすめの方法と言えます。
してはいけない叱り方
叱り方について基本は短く低い声で「ダメ」などが基本になります。
「●●ちゃん、してはいけません!」と名前を呼んで叱るのはNGです。
繰り返していると名前を呼ばれる=叱られる、という認識になり名前を呼んでも反応しなくなってしまいます。
繰り返しになりますが、叱る時はダメなことをしたその時に叱るようにしましょう。時間が経つと何について叱られたかがわからなくなるからです。また理由をつけて叱っても当然、ワンちゃんは理解することができません。
例えば「ソファーをかじったらボロボロになるからダメでしょ!」と叱っても意味がないので、かじり始め、かじっている最中に「ダメ」と叱るようにしましょう。※後からボロボロになったソファーを見せて叱っても同様に効果はありません。
まとめ
パピヨンは賢い犬種ですので、しつけ自体はそれほど難しくないと言えます。ただ、その賢さが「ずる賢さ」に変わってしまうとリカバリーが大変になってしまいますので、正しいしつけの方法、そしてワンちゃんのため!と時には心を鬼にして取り組んでいってください。
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