パピヨンの子犬の選び方。意外と気にできてない細かいポイントまで解説!

2020.06.23

パピヨンの子犬の選び方。意外と気にできてない細かいポイントまで解説!

丸い大きな瞳で可愛らしいパピヨンは、たくさんの人に愛されている犬種です。 そんなパピヨンを家族に迎えるなら、どんな選び方をすればいいのでしょうか。 意外と見逃しがちな細かいポイントを徹底解説していきます!

【目次】
1.パピヨンの選び方のポイント~健康面
 1-1.◆その1:パピヨンの大きな目をチェック
 1-2.◆その2:お口のニオイ大丈夫…?臭くないか確認を
 1-3.◆その3:耳の中の汚れやニオイはどう?
 1-4.◆その4:健康的な鼻をしている?
 1-5.◆その5:皮膚状態は大丈夫?
 1-6.◆その6:お尻の穴まで確認してみよう
 1-7.◆その7:足の動きをチェックしよう

2.見た目のチェックはどうすればいい?耳の形、顔立ち
 2-1.◆耳の形、顔立ち
 2-2.◆パピヨンの被毛をチェックしてみよう
 2-3.◆パピヨンの被毛の色は変わる!

3.内面がチェックできると安心
 3-1.◆チェック方法1:抱っこしてみる
 3-2.◆チェック方法2:声をかけてみる

4.性別を考えておこう

5.まとめ

パピヨンの選び方のポイント~健康面

これから家族の一員として迎え入れるパピヨンの子犬。
一緒に散歩したり、おもちゃで遊んだり、どこかに出かけたり…。
子犬がいることで、家族みんなが笑顔になって楽しい生活になりそうですね。

でも、それは健康な子犬だからこそ実現できること。
迎えた早々、病気がちになるのはかわいそうです。

健康なパピヨンの子犬を迎えるには、どんなポイントに気をつければいいのでしょうか。

パピヨンの子犬を一瞬見ただけでは健康かどうかは分かりません。
健康チェックのため、細かいポイントに分けて見ていきましょう。

◆その1:パピヨンの大きな目をチェック

パピヨンのチャームポイントは、大きな目です。
とてもかわいらしく、見ているだけで癒されますよね。
パピヨンの子犬を迎えるときには、目の健康度もチェックしましょう。

まず、目ヤニの量のチェックです。
ほんの少量ついている程度なら、特に不安視しなくても大丈夫でしょう。
しかし、びっくりするほど目ヤニがたくさんついているなら、要注意です。
目の病気で、目ヤニが増えているのかもしれません。

また、視力的な問題もチェックしておきたいところ。
犬は、そもそもあまり視力がよくない動物です。
個体差があるかもしれませんが、0.2~0.3程度と数メートル離れるとぼやけて見えるようです。

とは言え、生まれて3週間ほど経つと、目はきちんと見えています。
つまり、新しい飼い主さんを待っている状態の2~3か月の頃には、目が見えている状態です。

犬はちょっと離れたところにいるものは「ぼやけ気味」のようですが、動体視力が良いので、動くものは目で追いかける傾向にあります。

子犬をチェックするときは、「動くものを目で追っているか」「歩くときに、近くの物にぶつかっていないか」など、目がきちんと機能しているか確認しておきましょう。

◆その2:お口のニオイ大丈夫…?臭くないか確認を

子犬は産まれて20日ほど経過すると、歯が生えます。
3週間もすれば歯が生えるなんて、成長スピードの速さを感じますね。
でも、家族に迎えるのは生後2~3か月程度。
まだまだ、お口のトラブルとは無縁の頃でしょう。
そんな子犬の時期は、それほど口が臭わないのが普通です。

それでも「お口がクサい」と感じるときは、内臓系の疾患が原因となっている場合もあります。

また、歯の噛み合わせもチェックしましょう。

ちょっと出っ歯だったり、しゃくれたような口元の場合は、これから生活していく上で、不都合となることが起きやすいです。

「フードを食べるときに噛みづらい」
「歯磨きすると磨けない部分が残る」
「口臭がしやすい」
「歯周病のリスクが高まる」
「歯で口内を傷つける」
などです。

ワンちゃんの歯は、通常生後2か月頃に生え始め、生後4~5か月頃で乳歯から永久歯へと生え変わります。
噛み合わせが悪い犬は、永久歯の生え方が変になることがあります。

それに、乳歯が抜けずに残る「乳歯遺残」になり、抜歯が必要になる可能性も。
噛み合わせは乳歯の頃にチェックしておきたいところです。

迎える時期によっては、永久歯へと生え変わりの途中かもしれません。
「歯並びが悪くなっている」
「上顎から生えている歯が出っ歯のようになっている」
「下顎から生えている歯が上顎の歯よりも出っ張っている」
など、歯がよくない状態になっていることもあるので、チェックしましょう。

◆その3:耳の中の汚れやニオイはどう?

しきりに耳を気にしている」「足で耳をかく」「頭を振る」などの様子があると、外耳炎が起きているかもしれません。

外耳炎の症状にもよりますが、ひどくなったまま適切な処置がされていないと、何度か繰り返すことがあります。
変なニオイがしないかチェックしてみましょう。

◆その4:健康的な鼻をしている?

犬の鼻は、湿ったり乾いたりなど、その時の気温や状況に応じて変化します。
ちょっとくらいの乾燥なら、それほど気にしなくてもいいことがあります。
ただ、極端に乾燥し過ぎて皮が剥けているような場合は注意が必要です。

また、鼻水が垂れていないかも、チェックしてみましょう。
透明な鼻水がちょっと垂れている程度は特に問題ないですが、色のついた鼻水がじゅるじゅると見られたら病気の可能性も考えられます。

◆その5:皮膚状態は大丈夫?

パピヨンは長い毛に覆われて分かりにくいかもしれませんが、皮膚の状態もチェックしておきたい項目です。
皮膚に「ブツブツと湿疹が現れている」「赤くただれた皮膚炎」などがないか見てみましょう。
皮膚炎があると治療が必要になってきます。

◆その6:お尻の穴まで確認してみよう

見落としがちな部分として、お尻周りがあります。
肛門が赤く腫れているときは、下痢をしているのかもしれません。

また、お尻を床に擦り付けているときは、膿や分泌物が溜まっていることも。
なかなかチェックしづらい部分かもしれませんが、排泄の異常が起こっているかを知るヒントにもなります。

◆その7:足の動きをチェックしよう

足に異常があると、変な歩き方をします。
フラフラしていないか、パピヨンの子犬が歩く様子をじっくり見てみましょう。

また、抱っこして動きをチェックするのもおすすめです。
触ったときに痛がるようなら、関節炎の可能性があります。


見た目のチェックはどうすればいい?

次に、パピヨンの子犬の見た目において、どんなチェックポイントがあるのでしょうか。

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◆耳の形、顔立ちなど

パピヨンは、蝶のような形のピンと立った大きな耳がチャームポイントですが、垂れているケースもあります。

子犬の頃は垂れていても不思議ではなく、成長するにともない、次第に立ち耳になるのが普通です。
しかし、垂れたまま成長することもあるようです。

親が立ち耳ではない場合、生まれた子犬もなかなか耳が立たない可能性があります。
両親の耳がどうか、聞いておくといいでしょう。

また、顔立ちも成長とともに雰囲気が変わるので、子犬のときに見極めるのは難しいかもしれません。
ただ、子犬の頃と成犬とで極端に変わることはないでしょう。
「ちょっと垂れ目で柔らかい感じ」とか、「キリっとして美形だ」など、顔立ちも自分の好みかどうか、飼い主さん目線でチェックするといいですね。

両親の顔立ちがどうだったか、写真を見せてもらえると参考になるでしょう。
ただ、親の写真に関しては、販売元で見せてくれるかどうかは、一概に言えません。

◆パピヨンの被毛をチェックしてみよう

パピヨンは、飾り毛が豪華です。
耳や胸、しっぽまでモフモフですが、シングルコートという被毛のため、抜け毛は比較的少なめでしょう。

また、長毛なのでブラッシングが不足している状態だと、毛のツヤはよくありません。
それに加えて、抜け毛が結構増えているかと思います。
被毛を見るときは、抜け毛や毛のツヤも確かめてみましょう。

◆パピヨンの被毛の色は変わる!

パピヨンの被毛は、ホワイトを基調とし、黒や茶、レッドなど他の色が加わります。
2色、もしくは3色の毛色パターンが認められています。

ただ、子犬の頃の毛色がずっと続くということでもありません。

パピヨンの毛色で最もメジャーなのは、白と茶の組み合わせ。
しかし、「白×茶で優しい雰囲気が可愛い!」とパピヨンの子犬を選んでも、生後1~2年後に濃い色に変化していくこともあるようです。

逆に、「白×黒でクールな印象がカッコいい」と選んでも、黒が薄めに変わることも考えられます。
それも、パピヨンの個性です。
子犬の頃の毛色は変わるかもしれないと、あらかじめ頭に入れておくといいでしょう。

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内面がチェックできると安心

見た目と同じように、性格も子犬から成犬になるにつれて、まだまだ変わるかもしれません。
でも、今現在どんな性格の傾向かをチェックしておくと安心です。

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ただ、ペットショップ、ブリーダーのどちらかで迎えるにしても、対面時間は短め。
そんな短い時間でパピヨンの性格を知るのは難しいかもしれません。
何回か訪れてパピヨンに接触し、慎重に判断するという人が多いです。

◆チェック方法1:抱っこしてみる

抱っこは健康チェックもできますが、その子の性格を知る手がかりにもなります。

無理やり抱き上げようとするのは怖がらせる原因になるのでNGですが、ブリーダーさんやペットショップのスタッフの指示のもと、優しく抱っこしてみましょう。

「抱っこすると暴れて大変」「抱っこしようとすると吠える」「抱っこされるけど緊張している」など、なかなか抱っこができない状態だと、今の時点で少し育てづらい傾向と言えるかもしれません。
生まれつき「気が強い」「怖がり」という子は、これからしつけで苦労する可能性もあります。

抱っこに対して愛想よく振舞ってくれる子は、これからしつけやすいかと思います。

◆チェック方法2:声をかけてみる

ブリーダーさんやペットショップのスタッフから了承を得て、子犬の近くで声をかけたり、手を叩いて呼んでみましょう。

好奇心旺盛で社交性のある子犬は、初対面の人が声をかけても「自分を呼んでくれている?!」と興味を持って近づいてくれます。
しかし、まったく無反応だったり、呼ばれた側と反対方面に逃げたりなど、こちらと距離を取ろうとするケースもあるでしょう。

相手はまだまだ子犬で人間慣れしていないため、さまざまな反応が見られるのは当然のことです。
迎えた後にトレーニングすれば、距離感も縮まることもあるでしょう。
そのため、たった一回の接触で「この子は積極的」「この子は消極的」と決めつけるのもよくないかもしれません。

ただ、初めてでもある程度近寄って来てくれる子の方が、これから飼いやすい傾向かと思います。

逆に、何回面会しても距離感がある子は、家族に迎えてもトレーニングしづらい可能性もあります。


性別を考えておこう

犬の場合、一見して性別が分かりにくいものですよね。
見た目がほとんど一緒のため、「パピヨンならオスでもメスでもいい」と迎えるワンちゃんの性別を軽く考えることもあるでしょう。
でも、性別によって、飼い方や性格など違う部分は結構あります。

これから長く家族として暮らすワンちゃんです。
オス・メスの特徴を比較し、どちらを飼うかを決めるようにしましょう。

縄張り意識を持つオスは、自分でリーダーシップを取ろうとすることがありますが、甘えん坊で社交的なケースが多いです。
メスは、オスよりも穏やかな傾向にありますが、生理時のケアが必要。

去勢手術や避妊手術についても、理解しておかなくてはありません。

基本的には、性別が違ってもパピヨンであることには変わりありませんが、オスとメスでは飼い方で気をつけなければならない点が若干違うので気をつけましょう。

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まとめ

子犬のパピヨンはかなり可愛いので「連れて帰りたい」とひとめぼれする人も多いのではないでしょうか。
多くの人を惹きつける魅力満載のワンちゃんです。

でも、見た目だけでは、パピヨンの健康面や内面は分かりません。
パピヨンは子犬のときと毛色が変化することもよくあります。

迎える前に「顔立ちが可愛い」と見た目を重視して飼う方も多いかと思いますが、意外に細かいポイントまでチェックすることが大事です。
分からない点があれば、ブリーダーさんやペットショップのスタッフから詳しく聞いてみましょう。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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