1.犬のオムツの役割
1-1.犬がオムツをするべき時
1-2.マナーベルトとオムツの違い
2.犬用オムツと人間用オムツの違い
2-1.どっちも使える?どう選べば良い?
2-2.おすすめの犬用オムツ
3.犬のオムツの作り方
3-1.人間用からオムツを作るメリット
3-2.オムツの作り方
3-3.大きさ別、対応する人間用のサイズ
【掲載:2020.07.05 更新:2022.03.14】
犬のオムツの役割
◆犬がオムツをするべき時
オムツといえば、人間の赤ちゃんやお年寄りの方が利用するアイテムというイメージが湧くでしょう。
犬にとっても同様で、トイレトレーニング中の子犬だったり、介護が必要となった老犬などに必要なものとなります。
愛犬がシニア期に入ると、トイレを失敗するケースが増えてきます。高齢になるにつれて、トイレやペットシーツ以外の場所でおしっこをするようになってきたら、オムツの使用を検討してみるとよいでしょう。
しかし、子犬や老犬に限らず、犬にとってオムツは様々な用途で使い分けることができる便利なアイテムなのです。
他の用途として、子犬に限らず粗相の対策としても用いられますし、オス犬のマーキング防止や、メス犬の生理に対して利用することもできます。
ただ、マーキング予防にはマナーベルト、生理にはサニタリーパンツなど、専用アイテムも販売されているので、この場合は専用アイテムを使用している方も多いでしょう。
このように、オムツには様々な使い道がありますよね。おもらし対策や介護用としてはもちろん、お出かけの際の周囲への配慮としても活用できるアイテムなのです。
人間用のオムツと同様で、犬のオムツにもオス用・メス用・兼用、さらに巻くタイプやパンツタイプといった種類があり、現代ではサイズや種類も豊富に販売されています。
通常タイプから長時間用と機能性に違いのある製品もあり、愛犬や用途によって、ぴったりのアイテムを探すことができるでしょう。
犬用オムツはマナーを守るため、トレーニングを行うため、また飼い主さんの負担を減らすためにも、大変有効なものなのです。
◆マナーベルトとオムツの違い
前述したように、オムツはマナーベルトの代用品として使用することが可能です。しかし、マナーベルトをオムツの代わりとして使用することはあまりおすすめできません。
マナーベルトとは、あくまでマーキング対策のものであり、マーキングの際に出る少量のおしっこを吸収するためのアイテムです。
長時間の移動や留守番中などに使用する場合、マナーベルトではおしっこを吸収しきれずに漏れてしまう可能性があります。
このため、比較的長い時間使用する、一回のおしっこの量が多い、といった場合にはオムツを履かせた方がよいといえるでしょう。
犬用オムツと人間用オムツの違い
◆どっちも使える?どう選べば良い?
人間用・犬用、いずれのオムツも形状に大きな違いはありません。どちらも尿を吸収するためのアイテムなので、用途としても同じです。
ただし犬用オムツは、尻尾が出せるように尻尾穴がついており、足を通す部分も犬の足に合うように作られています。愛犬の身体にジャストフィットするのは、もちろん犬用オムツの方だといえるでしょう。
しかし、人間用のオムツでも少しアレンジを加えれば、充分愛犬用として利用することが可能です。その作り方は後述しますので、手作りしたいという方は是非、チェックしてみてくださいね。
オムツを履かせても外れてしまいそう、という懸念がある方は、まずは犬用オムツから試してみましょう。
愛犬が活発に動く、オムツを嫌がって取ろうとする、いたずらする、という場合には、人間用のオムツではやはりずれやすいかもしれません。
オムツに慣れるまでは犬用オムツを使用し、慣れてきたら人間用を使ってみる、というのも一つの手です。まずは愛犬にぴったりの犬用オムツを探してみることから始めてみるとよいでしょう。
とはいえ、人間用のオムツにも多数の種類があるように、犬用オムツも各ペットメーカーが幅広く商品化しているために種類が豊富です。どれを選べばよいか迷ってしまう飼い主さんも少なくないでしょう。
そんな時は、まず性別(兼用も有り)やサイズで商品を絞り込んだ後、オムツのタイプに注目してみてください。
前述したように、犬用オムツにも巻くタイプとパンツタイプがあるので、愛犬にはどちらが合っているか考えてみましょう。
巻くタイプは、基本的にオス犬専用のものであることが多いです。愛犬の身体に巻き付けてテープで止めるだけなので、着脱がとても簡単です。
パンツタイプは、メス犬専用、もしくは兼用のアイテムとして販売されていることが多く、犬の腰からお尻まで、幅広くカバーすることが可能です。このため巻くタイプよりもずれにくく、尿漏れしにくいのです。メス犬は、身体の構造上、パンツタイプを使用することとなるでしょう。
さらに、室内で使用するのであれば、吸水性の高さ、肌への優しさに特化したもの選んだり、外出先では着脱の手軽さに重点を置くなどして、愛犬の身体の構造と使うシーンに適したオムツを探してみてください。
◆おすすめの犬用オムツ
マナーウェア 男の子用 小型犬用 Sサイズ 青チェック・紺チェック 46枚
くるっと巻くだけのオス犬用おむつです。散歩や外出、留守番や室内でのマーキング防止に活躍します。2種類のオシャレなデザインになっているので、洋服感覚で使用できるという嬉しいポイントも!
何を隠そう我が家でも愛用しており、巻くだけの手軽さは本当におすすめです。
こちらは男の子用ですが、女の子用オムツももちろん商品化されています。いずれもサイズは超小型犬(SSS)~中型犬(L)まで。女の子用は女の子にぴったりの可愛いデザインになっていますよ!
お試しパックもあるので、ぴったりのものを探してみてください。
犬のオムツの作り方
◆人間用からオムツを作るメリット
人間用オムツを犬用にアレンジする作り方は、とても簡単です。前述したように、尻尾穴をあけるだけでも十分愛犬用として使用できるのです。
人間用のオムツを使用する大きなメリットは、なんといってもコスパの良さでしょう。
犬用オムツと比べると、人間用オムツはとても安価なのです。犬用オムツには愛犬の身体にフィットするという重要なメリットはあるのですが、やはり価格は高め。その点、人間用オムツは、安い物であれば1,000円前後で40枚以上が購入できることもあります。
そしてさらに、履かせやすいというポイントもあります。ほとんどの商品が、開口部はゆるいゴム状になっているので、簡単に履かせることができます。テープタイプとパンツタイプがあるので、お好みのタイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、デメリットとしてやはり犬用オムツに比べるとずれやすいという点が挙げられます。動きが激しい愛犬にはあまり向いていないかもしれませんね。
とはいえ、人間用オムツの利用が可能であれば、経済面からも飼い主さんにとって大きな助けとなります。人間用オムツを犬用にする作り方は本当に簡単なので、試しに挑戦していることをお勧めします。それでは、最も簡単な作り方を紹介していきましょう。
◆オムツの作り方
<用意するもの>
・人間用オムツ
・ハサミ
・サインペン
・サージカルテープ(メディカルテープなど)
② 一度そのまま履かせてみます。
③ 愛犬の尻尾の位置を確認して、サインペンなどで尻尾穴をあける位置を記します。(尻尾穴は逆三角形の形にすると漏れにくくなります)
④ ハサミで尻尾穴をあけましょう。
⑤ 穴をあけたら、その淵にそってサージカルテープやメディカルテープなどを貼って下さい。切りっぱなしにしておくと、切り口から吸水ポリマーの粒粒などがこぼれてしまいます。
⑥ 愛犬に履かせて、問題なく尻尾が出てくれば完成です。
尻尾穴の大きさは、用途によって変えると使いやすいです。
排尿・排便を閉じ込めたい場合は、尻尾の大きさにフィットするように小さめに開けて下さい。
オムツでカバーしたいのがオシッコのみで、うんちを外にさせたい場合は、尻尾穴を大きめに開けて、肛門部分までしっかり見えるようにするとよいでしょう。
この作り方であれば、簡単に取り組むことができますよね。まずは材料を揃えて、人間用オムツのアレンジに挑戦してみましょう。
◆大きさ別、対応する人間用のサイズ
人間用オムツも、サイズによって大きさが分かれていますが、同じサイズでもメーカーごとに多少の違いが出ます。本体の大きさ自体ももちろんですが、ウェストギャザーの伸び方もそれぞれです。
犬にも個体差がありますので、実際に履かせてみなければフィット感は明確には分かりません。
あくまで目安ですが、体重5kg程度までであれば新生児用、4~8kg程度でSサイズ、6~11kg程度でMサイズ、9~14kg程度でLサイズ、が合うのではないかといわれています。
しかし、やはり商品によって違いがあったり、愛犬の体格によってもフィット感は大きく左右されます。
3kg程のチワワでSサイズがちょうどよいという話もあります。ちなみに我が家のキャバリアの男の子は、体重が7kg台ですが、パンツタイプのLサイズを使用していました。
色々なサイズやメーカーを試してみるのが、やはり一番良いでしょう。
ただし、オムツは大体が大量パックで販売されているので、それぞれを購入するととんでもない枚数を買うことになります。サイズ感を試したい場合は、コンビニ等で販売されている少量パックを選びましょう。
赤ちゃん・乳幼児のいる友人・知人がいる場合は、お試し用のオムツを数枚譲ってもらえると助かりますね。
尚、テープタイプの人間用オムツであれば、腰回りの調整ができるので合わせやすいかもしれません。
ぴったりのサイズを探すのは大変かもしれませんが、継続して使用することを考えると、人間用オムツを活用するのがやはりお財布には優しいといえるでしょう。
犬がオムツをする際の注意点
オムツは様々な面で役立つアイテムですが、あまりに頼りすぎてもいけません。
皮膚の弱い子であれば、排泄後に放置することで皮膚炎を起こす可能性も十分にあります。
特にトイレトレーニング中の子犬などは要注意です。子犬の皮膚はとても敏感なので、排泄後はすぐにオムツの交換をするよう留意しましょう。オムツの使用は、最低限、必要な時だけに限定して行ってくださいね。
また、生理用に使用する場合も注意が必要です。生理中のメス犬はホルモンバランスが乱れており、ストレスを感じやすい傾向にあるのです。オムツを履かせられるのを嫌がる子も多いので、その場合は無理にオムツを履かせずに対策法を変更するなどして、臨機応変に対応することがすすめられます。
オムツを履かせることは、排尿・排便が皮膚に付着した状態が続くことでもあります。可能な限り使用頻度を最低限にしたり、皮膚に異変がないか定期的にチェックするなどして、愛犬に大きな負荷をかけないよう気を付けてくださいね。
まとめ
犬のオムツは色々な用途に対応できる、とても便利なものです。愛犬のトイレ関係でストレスを抱える飼い主さんにとっては、それを軽減してくれるありがたいアイテムとなるでしょう。
コスパの面が気になる方は、是非、人間用オムツのアレンジに挑戦してみてください。作り方を少し変えたり、独自の作り方をみつけることで、愛犬にジャストフィットするオムツができるかもしれませんよ。
オムツの使用時は使い方に注意して、愛犬にピッタリのものを探してみてくださいね。
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