1.愛犬は何故飼い主におもちゃを持ってくるのか?
1-1.◆おもちゃを持ってくる心理
1-2.◆そのまま持ち去る時は?
1-3.◆咥えて歩き回る時は?
愛犬は何故飼い主におもちゃを持ってくるのか?
愛犬が自分のそばにおもちゃを持ってくることはありませんか?
そんなときの犬の心理は、遊んで欲しかったり褒めて欲しい、自分の存在をアピールしているなどです。
◆おもちゃを持ってくる心理
<飼い主さんに一緒に遊んでほしいときの心理>
大抵の場合、犬がおもちゃを持ってくるのは一緒に遊んでほしいときです。
おもちゃを投げてあげたり、引っ張りっこをしてあげたり、十分コミュニケーションを深めましょう。
ただし、犬が持ってくる度に遊んでしまうと、犬の言いなりになってしまいます。
忙しいときや適切なタイミングでないときには、目を合わせずに無視することで「こんなときはおもちゃを持ってきても遊んでもらえない」ということを理解させましょう。
犬と良い関係性を保つためには、十分なコミュニケーションの時間を確保することが大切ですが、同時にお互いの意思表示を理解し譲り合うことが大切です。
人が犬の気持ちに寄り添うだけでなく、人の都合もある程度は犬が理解することができる関係性を築けるよう心がけましょう。
<飼い主さんに褒めてほしいときの心理>
犬は褒めてほしいとき、または飼い主さんに大好きなおもちゃをプレゼントしたいときなどに、犬はおもちゃを持ってくることがありますので、そんなときは十分に褒めてあげましょう。
ここで注意が必要なのは、咥えたままおもちゃを離さないときは単純に遊びたいということです。
おもちゃを持ってきてすぐに離したら、犬が飼い主さんを信頼していたり褒めてもらうために持ってきているので、おやつを与えたり撫でたりして、十分褒めてあげましょう。
<自分の存在をアピールしたいとき>
自分の存在をアピールしたくて、おもちゃを持ってくる場合は、日ごろ犬と十分なコミュニケーション時間がとれているか確認しましょう。
単純に構ってほしいという要求が激しい性格の犬もいますが、十分なコミュニケーションがとれていないことが原因でおもちゃを持ってくることで自己をアピールしていることもあります。
犬と過ごす時間を見直し、しっかりと愛犬と向き合う時間をつくりましょう。
また、十分なコミュニケーションがとれているにも関わらず頻繁に自分の存在をアピールする場合、分離不安症をはじめとし精神面の健康管理にも注意が必要です。
◆そのまま持ち去る時は?
おもちゃを咥えてきたはいいものの、見せびらかすようにしてそのまま持ち去るときは、遊びに誘っていたり飼い主さんをからかっているような心理が隠されています。
こういった行為は犬同士で遊ぶときによく見かけますが、犬にとっては遊び方の1つですので、本当はおもちゃを取れても取れないふりをして遊んであげると犬は喜んで逃げます。
しかし、これは主従関係が同等になっていたり、もしくは逆転していることもあるので、しっかりと主従関係が築けていない場合は注意が必要です。
◆咥えて歩き回る時は?
犬がおもちゃを咥えて歩き回る時は、単純に自分に注目してほしいという理由が隠されていることがありますが、ストレスなど精神的理由が背景にあることもあります。
その他、徘徊するように咥えてウロウロと歩き回るような場合、不安が強まっていることがあるので愛犬の様子をしっかりと確認して、極度のストレス状態にないか、飼い主さんと犬の関係性が適切か、コミュニケーションが十分とれているかなど精神的なことが原因になっていないか見極めなければいけません。
徘徊行為が目立つ場合は、認知症や常同障害の可能性も考えて、頻繁に繰り返すようであれば獣医師に相談してみましょう。
愛犬がおもちゃを持ってきた時の対応
愛犬がおもちゃを持ってきた時の対応として、離さない場合の対処法には十分注意が必要です。
咥えているおもちゃを無理に奪うことをしないよう、細心の注意を払いましょう。
◆おもちゃを離さない時はどうしたらいいか
無理に犬からおもちゃを奪うと、反抗心や攻撃性の原因になることがあるので、犬がおもちゃを離さないときは、おやつと交換して咥えているおもちゃを犬が離すように仕向けましょう。
また、おもちゃを無理に奪おうとすると、犬は大好きなおもちゃを取られまいと必死になって、おもちゃを誤飲してしまう危険性もあるので、十分注意しなければいけません。
犬はとっさに想像以上に大きなものを飲み込んでしまうことがあり、このような誤飲事故が相次いでいます。
大きなおもちゃを誤飲してしまうと、窒息して命を落としたり、吐かせる処置や内視鏡で摘出てきない場合は開胸手術が必要になることもあるので、必ずおやつやフードなど愛犬が好きなものと交換するような形でおもちゃを回収しましょう。
飼い主と遊べるおすすめの愛犬のおもちゃ 3選
コング スモールウァバ ピンク
犬と楽しく遊びながらコミュニケーションをはかるために最適のコング社のおもちゃで、ユニークな形状で犬の関心を引きつけます。
紐部分がひらひらとしているので、口の小さな小型犬でも咥えて運びやすいのが特徴です。
コング スクイークエアー ウルトラ M 3個入
犬の歯に優しい素材でできている、テニスボール形状の鳴り笛おもちゃです。
コロコロ転がって一人遊びでも楽しめますが、投げてあげて持って来いの練習などをしても楽しいでしょう。
デンタルトーイ ロングロープ W
犬が大好きな引っ張りっこをしながら、歯の健康維持ができる一石二鳥のおもちゃです。
歯に付着した歯垢が落ちやすい形状ですので、口腔内の健康維持をしたい犬におすすめです。
犬がおもちゃを持ってくる?「持って来い」のトレーニング
犬と一緒に遊ぶために、ボールを投げて「持って来い」の練習をする方がたくさんいますが、このトレーニングはおもちゃを持ってくるためのトレーニングにも活用できます。
とても簡単なトレーニングですので、愛犬とのコミュニケーション時間をより楽しく有効なものにするために、是非試してみてください。
1. まずは、おもちゃに慣れさせます。
おもちゃは、どんな形状のものでも大丈夫ですが投げやすく犬が咥えて走りやすいものを選びましょう。
その他、おもちゃの誤飲だけは避けなければいけませんので小さなおもちゃは使用しないようにしましょう。
放っておいても犬がおもちゃに興味を示す場合は、少し自由に遊ばせて慣らしますが、万が一犬が興味を示さない場合は、犬の鼻先にもっていき匂いを嗅がせたり、口先に持って行って動かしてみるなど、犬が興味を示しおもちゃに慣れるよう工夫しましょう。
2. おもちゃを口から離すトレーニングを行う
犬がおもちゃを咥えるようになったら、犬がおもちゃを自ら口から離すためのトレーニングを行います。
このときおもちゃを無理矢理奪わずに、必ずご褒美(おやつ)を差し出し、おやつとおもちゃを交換するような形で仕向け、咥えているおもちゃを離したら十分褒めてあげましょう。
と、犬は「これを口から離すと良いことがある(おやつがもらえて、飼い主さんにたくさん褒めてもらえる)」と認識しやすいため、効率よくトレーニングを行うことができます。
3. おもちゃとの距離をとる
犬が咥えているおもちゃを離すようになったら、今度はおもちゃを犬から離れた場所に移動して置いてみます。
犬が自らおもちゃに近づいて、口に咥えたらごほうびを与えて2.と同じことを繰り返します。
4. おもちゃを持ってくるよう仕向ける
3までのトレーニングを十分行ってから、おもちゃを投げてみます。
犬が投げたおもちゃを咥えたタイミングで、おやつを差し出し犬の名前を呼びましょう
このとき、犬がおもちゃよりおやつに興味を示すようにチーズや肉類を使用したものを中心に嗜好性の高いおやつを差し出すと効率的にトレーニングを行うことができます。
咥えているおもちゃを持ってくるようになり、飼い主さんの前で口から離したら、おもちゃを取るタイミングでおやつを与えて十分褒めてあげましょう。
まとめ
犬は言葉を話すことができないので、おもちゃを持ってくるときだけでなく、全てにおいてカーミングシグナル(ボディランゲージ)や表情などで心理状態を理解してあげなければいけません。
それは時に、病気の早期発見や精神的な問題などの早期発見に役立つため、とても重要です。
愛犬とより良い関係が築けるように遊びやおもちゃを活用して、適切なコミュニケーションを図りましょう。
– おすすめ記事 –
・犬が大喜びする木のおもちゃオススメ4選!木のおもちゃのメリットと注意点を紹介 |
・犬飼い初めの方必見!犬との上手な遊び方とおすすめのおもちゃをご紹介 |
・大型犬が喜ぶ丈夫で壊れにくい犬用おもちゃ5選!大型犬のおもちゃ選びのコツ |
・犬の快適温度は人間とは違う?犬のいる部屋のエアコンの必要性と今日から実践したい節約術 |