1.ポインター犬ってどんな犬?
2.イングリッシュ・ポインターの特徴
3.イングリッシュ・ポインターの性格は?
4.イングリッシュ・ポインターの飼育のポイント
5.イングリッシュ・ポインターの価格について
6.まとめ
【掲載:2020.10.17 更新:2026.09.08】
ポインター犬ってどんな犬?
ポインター犬とは、獲物の位置を知らせるために人間の狩猟に同行する犬の総称です。
イングリッシュ・ポインターをはじめ、ジャーマンポインターやほかの犬種もポインターの分類として位置づけられています。
それぞれ犬種名に“ポインター”が入っていますが、単に「ポインター」と言うときは、イングリッシュ・ポインターのことを指すのが一般的です。
そこで、今回の記事では、「ポインター=イングリッシュ・ポインター」としてみました。イングリッシュ・ポインターをメインに、“ポインター犬”に迫ってみましょう。
◆「ポインター」の意味とは?名前の由来は?
まず、ポインターの意味についてです。
ポインター犬は、長い間、鳥猟犬として活躍していた歴史があります。
ただ、猟犬といっても、自身が獲物を攻撃することはありません。
獲物を見つける力に長けていて、発見すると人間に「いるよ」と知らせてくれます。
犬が人間に“知らせる”手段と言えば、“吠える”というイメージがあるかもしれません。
でも、イングリッシュポインターの教え方は、なんとボディランゲージで指し示すのです。
獲物を発見すると、自分の鼻で獲物の方を指し示すような低めの姿勢を保ちながら立ちます。
そして、片足だけを上にあげて獲物の位置をハンターに教えます。
獲物の場所を教えている姿勢を「ポインティング」と言い、それが由来となってポインター犬と言われるようになりました。
◆同じ役割をする「セッター」とは何が違う?
猟犬のなかには、「セッター」もしくは「セター」と言われるワンちゃんがいます。
狩猟のお供として大活躍する点ではポインター犬とほぼ同じですが、獲物の位置の知らせ方が少し違います。
セッターの場合、獲物を見つけると地面に座る姿勢をとります。
獲物に向かって構える姿勢をすれば、後は人間が仕留めるだけです。
睨みをきかせて、獲物が動けないようにできる優秀なセッターもいます。
このように、「構える(セットする)」姿勢で狩猟のサポートをするところから、セッター犬と言われるようになりました。
セッター犬には、
・イングリッシュ・セッター
・アイリッシュ・セッター
・ゴードン・セッター
などの犬種がいます。
イングリッシュ・ポインターの特徴

次に、イングリッシュ・ポインターの特徴についてです。
◆ほっそり系の大型犬
・体高
オス 63~69㎝ / メス 61~66㎝
・体重
オス 22.5~25㎏ / メス 20~22.5㎏
体は大きいですが、全体的にほっそりしているので、気品や凛々しさも感じられます。
◆見た目の特徴
イングリッシュ・ポインターの立ち姿は、とても綺麗です。
キリっと前を向いた頭、長くてすらっとした足を持ち、無駄な筋肉がなく引き締まった体型など、シルエットの美しさが魅力のワンちゃん。
丸く大きな瞳、シュッと結んだ口元、ペタンと垂れた耳など、全体的に優しい表情をしているイングリッシュ・ポインター。
誰からも親しまれるような穏やか系の顔立ちが魅力的です。
◆光沢のある短毛
「レモン&ホワイト」「オレンジ&ホワイト」「レバー&ホワイト」「ブラック&ホワイト」が普通のカラーですが、単色や3色構成(トライカラー)も認められています。
毛は光沢を持ち、上品な雰囲気があります。
イングリッシュ・ポインターの性格は?
イングリッシュ・ポインターの性格について見てみましょう。
◆攻撃性が少ない
猟犬というと、敵に対してもひるむことなく向かっていく、「ワイルド」「強い」というイメージが一般的でしょう。
勇敢な性格のような気がしますよね。
でも、イングリッシュ・ポインターをはじめ、ポインター犬はとても穏やか。
猟犬として働いていても、自分は敵に向かっていってはいけないと分かっているので、基本的には攻撃性が少ないです。
◆家族に忠実でコミュニケーション上手
猟に行けば、人間に獲物の位置を教えることが役割です。
そのため、「人間の指示を守る」「人間に上手に伝える」とコミュニケーション能力が優秀です。
そして、周囲を見渡しながら任務をこなすことから、空気を読むことも得意。
集中力が高く、飼い主さんに忠実な性格をしています。
◆子どもとの生活や、多頭飼いもこなす
イングリッシュ・ポインターは社交的で、“孤独”よりも“仲間との時間”を好みます。
子どもがいる家族や多頭飼いをしている家庭でも、飼育することができるでしょう。
攻撃性があまりなく、無駄吠えに悩むことも少ないです。
イングリッシュ・ポインターの飼育のポイント
ポインターの体の特徴や性格を踏まえて飼育方法を見ていきましょう。
◆たくさんの運動量が必要
落ち着いている性格ですが、運動に対してはかなり意欲的。
遊んだり、歩いたりの場面では、エネルギッシュに動き回るでしょう。
散歩に行けば、嬉しそうに走り出すこともありますし、家族との遊びでもはしゃぐ様子を見せてくれます。
大型犬で体が大きいこともあり、1回あたり1時間程度を1日に2回が理想的。
ドッグランに連れて行くのもおすすめです。
散歩に連れて行けないと、持ち前の筋肉が動かせず、だんだん足腰が弱まるかもしれません。
それに、ストレスから問題行動へとつながる可能性も。
イングリッシュ・ポインターとの散歩や遊びは、できる限りたくさんの時間をかけてあげてくださいね。
◆広くて快適な環境で飼育する
体が大きいので、飼育環境は広いスペースが理想的です。
「ペット可」となっていたとしても、アパートなどの共同住宅での飼育は難しいでしょう。
戸建住宅なら飼いやすいかもしれませんが、動きが制限されるような狭い間取りはケガをしやすいので注意しなければなりません。
また、フローリングの上は滑りやすく、足腰への負担という心配もあります。
滑りにくい素材の床に変えたり、家具の配置を見直したりなど、快適な環境に整えてあげましょう。
◆留守番時間はなるべく短めにする
イングリッシュ・ポインターは、飼い主さん家族や、ほかの仲間の動物と一緒にいる時間がお好みなので、ひとりぼっちの留守番はあまり好きではないかもしれません。
集中力があって賢いので留守番は可能ですが、その時間が長ければ不安に感じてしまうでしょう。
少しの時間の留守番であれば、あまり心配はいりませんが、毎日のように朝から晩まで留守番となれば、孤独を感じやすく問題行動を起こすことも。
◆指示に従わせるように「しつけ」を
体力があって活発な面もありますが、基本的には穏やかなワンちゃんです。
ただ、もともと猟犬ですから興奮状態になりやすい面があります。
飼い主さんを見極める賢さもあるので、頼りない対応をすると指示に従わなくなることも。
主従関係をはっきりさせないといざという時にコントロールできなくなってしまいます。
子犬の時から、しっかりしつけに取り組むことが大事です。
◆被毛のお手入れを丁寧に
イングリッシュ・ポインターは短毛ですがダブルコートの被毛なので、季節の変わり目が近づくと抜け毛は増えます。
基本的なお手入れは、週に1回から数回程度でもOKです。
短毛種用のブラシで優しく撫でるようにブラッシングする、または、水を含ませギュッと絞ったタオルで体を拭いてあげるお手入れでもいいでしょう。
汚れ具合に応じてシャンプーも必要です。
大型犬なので、自宅でのシャンプーがスムーズになるように、子犬の頃から慣れさせておくといいかと思います。
また、垂れ耳の特徴を持つポインターは、通気性が悪くて耳が汚れやすいです。
外耳炎などの病気を防ぐためにも、こまめに耳のお手入れをしましょう。
耳が痒そうな時は、トラブルが起きている可能性もあります。
気になる時は、動物病院で診察と処置を行ってもらうと安心です。
イングリッシュ・ポインターの価格について
イングリッシュ・ポインターの価格は、月齢や性別、毛色、顔立ちなどで、決まります。
血統が良ければ、価格もかなり高くなります。
販売店舗によって、価格帯には幅が見られますがおおよそ30万円前後が価格相場の参考にできるでしょう。
25~35万円くらいを予算として考えておくといいかもしれませんね。
ポインターは、日本ではそれほど、知られている犬種とは言えません。
ペットショップやブリーダーでお迎えができますが、繁殖の頭数が少ないため、「イングリッシュ・ポインターを迎えたい」と考えたときに、お迎えできる子がなかなか見つからないケースも多いでしょう。
まとめ
ポインターとして優秀なイングリッシュ・ポインターは、美しいシルエットでたくさんの人を魅了するワンちゃんです。
ほっそりしつつも筋肉質で走る姿は、見惚れてしまいます。
一緒に暮らすときには、ポインターの特徴や性格をおさえておきましょう。
人間との関わりが得意なワンちゃんなので、毎日のたっぷりの散歩や遊び、スキンシップを通じて、ポインターが寂しい思いをしないようにしてくださいね。
もともと優しくフレンドリーな性格ですが、猟犬の“エネルギッシュな面”がある点は忘れてはいけません。
集中力があって優秀なので、子犬の頃からしつけをすれば習得してくれるでしょう。
しつけ不足で問題行動に発展しないようにしましょう。
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