1.チワワは多頭飼いに向いている?
1-1.チワワ同士(同じ性別)
1-2.チワワ同士(オスメス)
1-3.ほかの犬種とは?
1-4.大型犬との多頭飼いは?
2.チワワの多頭飼いするとき、ケージは2つ必要?
2-1.小さなチワワでも頭数分のケージを用意しよう!
3.チワワを多頭飼いするときに準備するグッズ
3-1.食器
3-2.トイレ
3-3.ベッド
3-4.ドッグフード
3-5.おもちゃ
チワワは多頭飼いに向いている?
人気の高い犬種のひとつであるチワワは、そのルックスはもちろん、賢くてしつけがしやすいという特徴からも票を得ています。
さらに身体も小さいことから、比較的、多頭飼いに向いている犬種だといえるでしょう。
犬を多頭飼育する上では、身体のサイズは無視できない問題です。
日本の住宅事情からも、チワワのような小型犬のサイズは大きなメリットとなりますよね。
さらに、身体が小さいことから、食べる量も少ないです。他の犬種に比べると、食事に関する費用もかなり抑えられるかもしれませんね。
このように、チワワは多頭飼いに向いている要素が詰まった犬種ではあります。
しかし、その組み合わせは十分に考慮する必要があるのです。チワワの多頭飼い生活をスムーズに送るためには、どういう組み合わせがよいのでしょうか?
◆チワワ同士(同じ性別)
多頭飼いをする上での犬同士の相性は、性別によって大きく左右されます。
基本的に、同性だとケンカやトラブルが起きやすいといわれているのです。オス同士、メス同士、といった組み合わせは避けた方が無難だと考えられるでしょう。
特にオスは、縄張り意識が強いです。このため、オス同士の組み合わせはケンカやトラブルが多くなる可能性があることを頭に入れておいてくださいね。
◆チワワ同士(オスメス)
一般的に相性が良いとされるのは、異性となるオスとメスです。
メスにも縄張り意識は多少ありますが、オスほどではないケースが多いでしょう。
さらに、オスの方がメスに対して寛容だともいわれています。先住犬である愛犬がオスならば、新しく迎える子にメスのワンちゃんを選ぶと、共同生活がスムーズに進む可能性が高いかもしれませんね。
しかし、オスとメスの組み合わせで多頭飼いをする場合は、繁殖を望まない限り避妊手術や去勢手術が必須となります。安易に子犬が増えないように、飼い主さんが責任をもって対応しましょう、
◆ほかの犬種とは?
基本的に、犬種によっての相性の良し悪しは決まっていません。
性別によって相性の良さが左右されることは多いですが、もちろん性格は個々に違います。チワワとどの犬種が良いか、という点では明確な決まりはないでしょう。
しかし、テリア犬種は特に気が強いといわれており、独立心も旺盛なので、多頭飼いには向いていない犬種です。こういった特徴をもった犬種は、避けた方が良いかもしれませんね。
◆大型犬との多頭飼いは?
さらに、犬種によって違う「体格」についても注意した方がよいでしょう。
チワワのサイズはとても小さいですよね。あまりに体格差の生じる犬種と組み合わせた場合、生活を共にする中で不慮の事故が発生する可能性は否めません。
体格差があると必要な運動量にも大きな差が出てくるので、散歩時間や距離などの運動量を管理するのも、同等のサイズの犬種を多頭飼育するよりは大変だということを頭に入れておきましょう。
ちなみにチワワの場合は、先住犬が大型犬・超大型犬の場合、2頭目にチワワのような超小型犬を迎えるのはおすすめできません。しかし、先住犬がチワワであるならば、2頭目との体格の違いにはあまり問題がないといわれています。
チワワの多頭飼いするとき、ケージは2つ必要?
超小型犬のチワワには、2頭くらいなら共用できるペットアイテムも多いのでは?と考える方も少なくないでしょう。例えば犬用ベッドなどに、2頭が丸くなって一つのベッドを使っている姿などが容易に想像できます。一般的なケージもサイズ的には収まるのでは?と考えられますよね。
チワワの多頭飼いの場合、ケージは頭数分用意する必要があるのでしょうか?
◆小さなチワワでも頭数分のケージを用意しよう!
結果からいうと、いくら身体の小さいチワワに対しても、ケージは頭数分用意することが好ましいといえます。
愛犬それぞれが個別に落ち着ける空間を与えることで、ストレスがかからないようにするためです。
もちろん、他の子とくっついて寝るのが好きな子もいれば、一匹では寂しがる子も中にはいるでしょう。
しかし、愛犬達に選択肢を与えるためにも、まずは頭数分のケージを揃えることがすすめられます。
それぞれ個性も性格も違うので、多頭飼いを始めてからしばらくは、愛犬達の様子をしっかり観察してください。頭数分のケージを用意しても全く使用していない、という事態が起こる可能性もありますが、まずは様子見から始めましょう。
チワワを多頭飼いするときに準備するグッズ
一頭の犬を飼うのと、多頭飼いするのでは、やはり準備の段階から違いがでてきます。
アイテムによっては共用できるものもありますが、前述したケージのように、頭数分の準備が必要なものもあります。
飼育する上での必需品である、食器・トイレ・ベッド・ドッグフード・おもちゃに関してはどうでしょうか?頭数分の準備が必要なのか、それぞれの必要数をしっかりチェックしておきましょう。
◆食器
エサを与える食器は、頭数分の準備が必要です。
特にケージの外でご飯を与える場合は、食べる量をきちんと管理する必要がありますし、個体によって餌の種類を変えたい場合にも頭数分の食器があると重宝します。
病気や怪我などで薬をフードに混ぜて与える場合も、それぞれの食器があると与えやすいですよね。
ちなみに、食事のとり方もそれぞれですから、食欲旺盛の子が他の子のエサを取らないように、食事中はしっかり飼い主さんが見張っておく必要がありますよ。
◆トイレ
トイレの数も、頭数分の用意をできることが理想的です。可能であれば、それぞれのトイレの場所を認識させて、そこで排泄・排便を行うようにしつけるとよいでしょう。
犬の排泄物は健康チェックにとても役立ちます。それぞれのトイレが決まっていれば、排泄物に異変があった場合にも、どの子のものか特定しやすいですよね。このように、体調管理の助けともなるでしょう。
しかし、トイレスペースは一つでもかなりの場所をとってしまいます。住居のスペースや金銭的な問題から、頭数分のトイレやトイレスペースを確保できない場合は多いでしょう。
私自身も多頭飼いをしている愛犬家の一人ですが、我が家でもトイレスペースを頭数分用意することはできていません。
この場合は、トイレシートの交換をこまめにすることで対策しましょう。
ワンちゃんは基本的にきれい好きな動物です。トイレシートが汚れていることが原因で、粗相をしたり、排泄を我慢したりと、様々な悪影響を及ぼす可能性があるのです。
一度したら取り換える、これを徹底することでストレスをかけることもなくなりますし、衛生面においても、清潔な環境保持やニオイ対策にもなります。
シートの交換は一日に何度も必要になるので、飼い主さんの苦労には繋がりますが、そこは多頭飼いの家庭にとっては避けては通れない道だと割り切りましょう。
排泄行為が愛犬にとってストレスとならないように、しっかり努めてくださいね。
◆ベッド
前述したケージと同様で、ベッドもまずは頭数分用意することがすすめられます。
それぞれが落ち着ける空間を作っておき、愛犬達に選択肢を与えるためです。
誰かとくっついて寝る子が好きなタイプもいれば、一人でのんびりしたい子もいます。愛犬それぞれの性格をしっかり把握し、毎日の様子を観察しながら、最終的には飼い主さんが必要数を判断しましょう。
ベッドにも多数の種類があります。他の子と一緒に寝たがるタイプの愛犬であれば、少し大きめのベッドを用意するなどして、性格やライフスタイルに合わせたぴったりの商品を探してあげてくださいね。
◆ドッグフード
食器の項目でも紹介したように、頭数分の食器にそれぞれドッグフードを入れて与えることがすすめられます。
犬の多頭飼いをする中で、トラブルの原因となりやすいのが「食事」に関することです。
家族内での順位付けが明確でなかったり、ワンちゃん同士の相性が悪い場合には、フードの取り合いが始まってしまいます。飼い主さんの指示に従えることが最も重要ですが、ご飯を与える順番も大切です。先住犬には一番初めに与えるのがポイントですよ。言うことを聞かない、トラブルが毎回起こる、という場合は、別の部屋や個々にケージ内で食べさせるなどして、食事をさせるエリアを区切りましょう。
そして多頭飼いをする上でもう一つ気を付けたいのは、個々に対して適切なドッグフードを与えているか、という点です。
たとえ飼っているのが同一犬種であるチワワだとしても、年齢が違えば必要とする栄養素や食べやすいフードの形態は変わってきますよね。それぞれの年齢に合わせたフードを与えることが大切です。
どの犬種にも病気の心配は起こることですが、チワワの場合は水頭症や膝蓋骨脱臼、低血糖症や心臓病などの病気を発症しやすいといわれています。個々の体調管理と健康チェックを欠かさずに行い、適切なフードで健康保持のためのサポートをしてあげるよう心掛けましょう。
◆おもちゃ
おもちゃの必要数は犬の性格やその家庭によって様々ですが、やはり初めは頭数分の用意をしておくことがおすすめです。
おもちゃの好みもそれぞれなので、色々なタイプのおもちゃを用意して、どのタイプを好んでいるかを把握しておくとよいでしょう。
一つのおもちゃを二頭で引っ張り合って遊ぶのが好きな子もいますし、一人で噛んで遊ぶのを好む子もいます。このため必要個数は明確にはいえませんが、最低でも飼育頭数分のおもちゃは用意しておくと良いでしょう。
チワワは多頭飼いに向いている
チワワに限らず、犬を多頭飼いする上では予め注意しておくことが多々あります。
喜びも幸せも飼う犬の頭数分増えるのは確かですが、かかる費用やお世話の時間が増えるのは事実です。居住スペースが十分であるか、飼い主さんのライフスタイルが多頭飼いに対応できる状態かという点も、しっかりチェックしておく必要があるのです。
これから犬の多頭飼いをしたいと考えている飼い主さんは、しっかりと多頭飼いに関する知識を得ておく必要があるでしょう。多頭飼いに関する特集記事や、経験者の解説など様々な情報を集めてみることをおすすめします。
比較的チワワは多頭飼いをしている家庭も多い犬種だといえます。チワワの多頭飼いをしている先輩飼い主さんは沢山いるので、ネット上でも実体験やお役立ち情報を得ることができるでしょう。
チワワの多頭飼いをしたいと考えている愛犬家の方は、まず多頭飼いをできる環境であるかを考え、可能であれば相性を考えたパートナー選びをしてくださいね。
大変な分、幸せを感じられるのも多頭飼いの魅力です。犬達との幸せな毎日を過ごすために、しっかり準備をしましょう。
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