愛犬との生活に自動給水器は必要?メリットやデメリットはある?

2022.02.18

愛犬との生活に自動給水器は必要?メリットやデメリットはある?

ペット用品として販売されている自動給水器。実際に使用している方や、ペットショップなどで目にしたことのある方も多いでしょう。この自動給水器、ペットを飼う上で揃えておくべきアイテムなのでしょうか?今回はその使い方や種類、おすすめ商品などを紹介していきます。お手入れや選び方にも触れていきますので、是非チェックしてみてください。

【掲載:2020.12.09  更新:2022.02.18】

犬の自動給水器とは

水を飲む犬

犬用自動給水器とは、その名の通り水を自動で給水してくれるペット用アイテムです。
循環型というポンプやフィルターが水をろ過してくれるタイプや、ウォーターディスペンサー型という減った分の水を給水してくれるタイプなど、様々な特徴をもった種類が販売されています。
人間同様、犬にとっても水分補給はとても重要なものです。水分摂取量が少ないと、脱水症状や下部尿路疾患などを発症するリスクも高まります。愛犬の健康を守るためにも、水をしっかり飲むことができる環境づくりが必要だといえるでしょう。
そこで役立つ便利なアイテムの一つが、今回紹介していく犬用自動給水器というわけです。それぞれにメリットやデメリットがありますので、ポイントを抑えて上手く利用していきましょう!

◆メリット

自動給水器の最大のメリットは、水が飲める環境を持続して保てる、という点でしょう。特に長時間の留守番をさせる場合や、多頭飼いの家庭で水がすぐに足りなくなってしまう、などのケースで困っている飼い主さんにはもってこいのペットグッズです。
水が飲めない状況が続くと、脱水症状などの原因となります。愛犬の健康維持のためにも、重要なアイテムとなるでしょう。
前述したように、自動給水器にはフィルターなどがついた循環型のタイプもあります。詳しい仕様は後述しますが、常に愛犬がきれいな水を飲める環境が保てるのです。飲み水の質も重視したい、という飼い主さんには、このような高い機能性をもったタイプの自動給水器を選ぶのをおすすめします。
また、水を飲む場所が皿・器状になっているタイプであれば、喉が乾いた愛犬が一気に水を飲むことができますよ。これは口内環境の向上にも繋がります。

◆デメリット

いずれの自動給水器にも、定期的なお手入れが必要です。
循環型はフィルターの定期的な交換が必要であり、構造が複雑なため掃除は少々面倒だと感じる方も多いでしょう。ウォーターディスペンサー型も同様に手入れが必要ですが、循環型と比べると掃除の簡略化が望める商品もあります。ただし、ペットボトルを使用するタイプでは給水タンク部分の掃除が難しいため交換が必要になるなど、やはりタイプによってお手入れの方法には差が出ます。
そして、設置場所についてもタイプによって限定される場合があります。循環型は電源が必要となるので、コンセントの場所を視野に入れた設置場所を選ばなくてはなりません。

◆どのくらいのコスト

自動給水器を使用する上でかかるコストも、タイプによって差が出ます。
ウォーターディスペンサー型は基本的に本体価格のみで使用できるものがほとんどですが、循環型のように電源やフィルターを使用するタイプでは、本体価格の他に維持費用がかかるのです。
この維持費用の主な内訳は、電気代と交換フィルター代です。
まずは電気代をみていきましょう。
循環型給水器で代表的なピュアクリスタルを例に挙げていきます。低消費電力という特徴をもつ商品ですが、
50Hz/1kWh=25円の場合、1日中使った1ヶ月の電気代は大体約43~58円程度(シリーズによって違い有り)となっています。「多頭飼育・中型犬用4.8L」という大きめサイズの商品でも、1ヶ月約92円だそうですよ。
こうみると電気代が大幅なコストとなるとは考えられませんよね。
実はウォーターディスペンサー型との大きな差は、主にフィルターにかかる金額なのです。フィルターにも様々な種類があり、特化した特徴を持つものはやはりその分価格帯もあがります。定期的な交換が必要となるフィルターで、やはり循環型にコストがかかるというわけですね。
購入する際は、本体価格に限らず、フィルターの交換時期を踏まえた維持費用もしっかり確認しましょう。

◆浄水機能の有無

自動給水器は浄水機能の有無によって、その仕様や価格に大きな違いが出てきます。
愛犬に与える水分の質を重視したい方は、浄水機能のついたタイプを選びましょう。
ただし、循環型の自動給水器には機械音の発生がつきものです。商品によって機械音が静かなタイプもありますが、個体によってはその音を怖がる子も中にはいます。機械音に怯えるようであれば、水を飲まなくなってしまう可能性もあるので、愛犬の様子や性格を踏まえて、購入を検討しましょう。


犬の自動給水器の種類

ペット用の自動給水器には、大きく分けて三つの種類があります。それぞれにどのような特徴があるのか紹介していきましょう。

◆循環式給水器

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循環式のフィルターが付いているタイプの自動給水器を、循環式給水器と呼びます。浄水器と給水器が一体となっているタイプとわれると、イメージが付きやすいでしょう。代表的な製品として、ピュアクリスタルシリーズがあります。
給水器に溜めた水が常に循環しており、食べカス・埃・抜け毛・ゴミなどが、フィルターによって除去されるため、新鮮で清潔な水を常に飲ませることが可能です。
基本的な仕様は大体同じですが、形状や材質、フィルターの種類などは、メーカー・商品によって違いがありますので、愛犬にとってぴったりのタイプを選ぶことが大切です。フィルターにも、軟水化フィルター、活性炭フィルターなどといった種類があり、特化した特徴をもつものがあるのです。
循環式給水器においてはいずれの商品でも、水道水をフィルターに通すことでカルキ臭を除去する効果も得られますので、愛犬の飲水量が増えるケースも多いようです。

◆ボトルタイプの自動給水器(ウォーターディスペンサー型)

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ペットボトルを使用するタイプの自動給水器で、ペットボトルに溜めた水が給水皿に自動で補給される仕組みになっているアイテムです。
給水皿に入っている水が減ると自動で給水されますので、多頭飼いの家庭や、外出の際などに安心して使用できます。
基本的に電源を使用しないタイプなので、電気代がかからない商品が多いでしょう。また、循環型と比べて本体自体の価格も抑えられます。
市販のペットボトルなら大体取り付け可能なタイプと、専用ボトル(タンク)が付属しているタイプの自動給水器があります。

◆ノズルタイプの自動給水器

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名前の通り、飲み口がノズル状になっているタイプの給水器です。ペットショップでケージに取り付けられていることも多いので、最も一般的な自動給水器だといえるかもしれません。
ただし、犬は舌を内側に巻き込むようにすくい上げて水を飲むので、ノズルタイプが犬にとって水を飲みやすい形状であるとはいえないのです。ノズルでは上手に水を飲めない子も中にはいますし、口内に水をたくさん取り込めないことから、口内環境が不衛生な状態になりがちだという点は覚えておきましょう。
また、このノズルタイプの自動給水器には、ケージに取り付けるタイプと自立して高さを調節できるタイプの種類があります。設置する場合は、愛犬のサイズをしっかり確認し、高さや位置などの設置場所に注意しましょう。これを誤ると、愛犬が快適に水を飲むことができなくなってしまいます。

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犬の自動給水器の選び方

自動給水器の特徴を紹介してきましたが、数ある商品数の中から選ぶのは大変ですよね。愛犬にぴったりで飼い主さんにとっても便利なアイテムを購入するためにも、以下のポイントを頭に入れておきましょう。

◆給水器のタイプ

前述したように、自動給水器には様々なタイプがあります。まずは飼い主さんがどんな機能を求めるのか、愛犬にとって何が必要なのかという点を整理しておきましょう。
循環型を選ぶ場合は、継続して使用できるように維持費用を計算したり、設置場所に困らないかきちんと確認しておいてくださいね。

◆愛犬に合った容量と形状

自動給水器の容量は、商品によって違います。まずは愛犬にとって、必要な容量が満たされているか確認する必要があるでしょう。
以下の数値が、給水器の容量の目安を体重別に表したものとなります。

    犬の体重→容量の目安
     (※成犬の場合の、おおよその目安です。)
    ・3kg→255ml
    ・4kg→316ml
    ・5kg→374ml
    ・6kg→429ml
    ・7kg→481ml
    ・8kg→533ml
    ・9kg→581ml
    ・10kg→629ml。

このように犬にとって必要な水分量は、体重によって異なるため、愛犬にどのくらいの水分が必要かをしっかり把握しておく必要があります。使用する自動給水器の容量が、愛犬にとって十分足りる容量でなければいけないのです。
また、愛犬が水を飲むときにむせるようであれば、それは愛犬の身体のサイズ(体高)に不適当なアイテムである可能性があります。首を下げ過ぎることで、喉が狭くなってしまっているのでしょう。
体格の大きい犬種の場合、床に置くタイプでは体に負担がかかる場合もありますので、愛犬にとっての使いやすさにも気を配らなければいけません。
そして、その形状にも注目しましょう。犬は、初めて見るものに警戒心を抱きます。自動給水器の形状や音などが愛犬に警戒心を与える場合、水を飲んでくれないといった事態を招く可能性があります。
特に愛犬が元々臆病な性格をしていたり、警戒心が強い、と感じる場合は、問題がないか愛犬の様子を観察しておきましょう。

◆お手入れのしやすさ

いずれの商品にも必要となるのが、お手入れです。その方法は様々で、複雑なものから簡単なものまであります。購入前に、どのような手入れが必要か、掃除の方法はどうするのか、などといった点をしっかり確認しておきましょう。
愛犬にとって適した商品であるかはもちろん大切なポイントです。しかし、飼い主さんにとって使いにくい商品であれば、結局継続して使用することが難しくなります。後悔しないためにも、きちんとリサーチしておきましょう。


自動給水器は水漏れをするのか

個体差はありますが、水を飲む際にこぼしてしまう子は結構多いですよね。給水皿をひっくり返してしまう場合もありますし、水を飲む勢いが強くて周辺に水が飛び散ってしまうケースもあります。水の飛び散りは、小型犬であれば被害は少ないかもしれませんが、大型犬クラスだと被害は拡大しますよね。
自動給水器においても、その形状によって水漏れの度合いには差があります。一番水漏れがしにくいのは、ノズルタイプです。短時間での使用や、子犬時期のケージ内での使用には向いている商品だといえるでしょう。

◆水漏れ対策

愛犬が水を飲む際に起こりがちな、水漏れ対策を紹介していきましょう。現在お困りの飼い主さんは、是非、試してみてください。

吸水マットを敷く

自動給水器の下に、吸水性の高いマットを敷きましょう。床がフローリングの場合は、こぼれた水で滑るなどして怪我の原因となる可能性もあります。マイクロファイバー素材などのマットや、タオルなどでこれを防止しましょう。

給水器のサイズを見直す

飲み口の大きいサイズに変更することで、水漏れが改善されるケースもあります。自動給水器の形状や高さが愛犬に適していない場合に起こりやすいので、一度見直してみるのも一つの方法です。
また、給水皿に高さを出すことで予防できる場合もあります。使用している自動給水器のタイプにもよりますが、下に台を設置するなどして高くすることで、水漏れや飛び散りを軽減できる可能性があります。

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サークル・ケージがなくても、お部屋のどこでもドリンクボウルを設置できる、専用のスタンドです(ノズルタイプの給水器にはご使用いただけません)ペットの身体の大きさに合わせて、自然な姿勢で飲める高さに調節できます(床から飲み口までの高さ:7.5~18cm)

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自動給水器のお手入れのやり方

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自動給水器のお手入れ・掃除の方法は、商品によって違いがあります。必ず、商品説明を確認してから行いましょう。
特に循環式自動給水器の場合は、構造が複雑です。取扱説明書に沿って、正しい方法でお手入れしてくださいね。
ペットボトルを使用するタイプの自動給水器では、ペットボトル内を洗うのが難しいため、定期的なボトルの交換を要します。また、暑さにも弱いので夏などの時期には使用する上での注意が必要ですよ。
またノズルタイプは、ノズルの先を舐める仕様なので雑菌が繁殖しやすい形状となっています。洗うときは、ノズル内部のボール部分をしっかり洗ってください。
お掃除アイテムとして、スポンジと併せて爪楊枝や歯ブラシを利用すると良いでしょう。細かい部分は洗いにくいですが、汚れが残る部分でもあります。

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まとめ

自動給水器の購入を検討する場合は、必要な機能やサイズ、お手入れ方法などを事前にしっかり確認しておきましょう。
水質の点からいうと、やはり循環型のタイプが個人的にはおすすめですが、各家庭、それぞれの愛犬に適切なタイプを選んでくださいね。
ポイントをしっかり押さえて後悔のない買い物をし、効果的に、上手にアイテムを利用することで、愛犬の喉と日々の生活を潤していきましょう!



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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