犬にブロッコリーを与えても大丈夫?ブロッコリーの栄養素も紹介

2021.01.03

犬にブロッコリーを与えても大丈夫?ブロッコリーの栄養素も紹介

愛犬の健康を守るためには、日々の食事管理は欠かせません。 大切な家族の一員である愛犬に長生きしてもらうために、栄養バランスが整った食事を用意したいと考える飼い主さんは多いですが、犬にブロッコリーを与えても大丈夫なのでしょうか? ブロッコリーは食べ応えもあり、栄養価の高い野菜ですので効果的に利用して愛犬の健康づくりに役立てましょう! 犬にブロッコリーを与える時のポイントや注意点を紹介します。

【目次】
1.犬にブロッコリーを与えてもいいのか
 1-1.基本的には与えてOK
 1-2.ブロッコリースプラウトは?

2.ブロッコリーに含まれる栄養素と効能
 2-1.ビタミンC
 2-2.ビタミンK・E
 2-3.スルフォラファン
 2-4.βカロテン
 2-5.食物繊維
 2-6.カリウム
 2-7.葉酸

3.ブロッコリーの与え方と注意点
 3-1.量
 3-2.生のブロッコリー
 3-3.茹でたブロッコリー
 3-4.ブロッコリーの茎や葉っぱ
 3-5.ブロッコリーのゆで汁

4.ブロッコリーを与えはいけない犬
 4-1.甲状腺機能低下症
 4-2.腎不全・尿血症
 4-3.アレルギー

5.ブロッコリー以外の野菜
 5-1.与えてもいい野菜
 5-2.与えてはいけない野菜

6.まとめ


犬にブロッコリーを与えてもいいのか

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根本的に犬にブロッコリーを与えても良いのかという疑問ですが、答えはイエスです。
適量であれば犬にとってブロッコリーの栄養素は丈夫な身体を作るための役に立ちます。

ブロッコリーの基本的な情報と一緒に、犬にブロッコリーをあげるためのポイントを紹介します。

◆基本的には与えてOK

冒頭でも紹介したように、犬にブロッコリーを与えるのは問題ありません。
栄養価の高い野菜として知られているブロッコリーですが与え方や適量があり、与えすぎてしまうと逆に健康を害することにもなります。

ブロッコリーを初めて与える場合には、少量ずつ愛犬の様子を見ながら与えることが大切になります。
もし、愛犬の好みではなくブロッコリーを吐き出したり、食べたくなさそうにしている場合には無理やり与えることは避けましょう。

また、犬によってはブロッコリーを与えない方が良い場合もあるので次項目から解説していきます。

◆ブロッコリースプラウトは?

ブロッコリーと同じような名前の食材として、ブロッコリースプラウトがありますがこちらはブロッコリーの新芽のことです。

柔らかい葉が食べやすく、天然のサプリメントと呼ばれるぐらい栄養価が豊富な点が魅力の野菜です。
ブロッコリーよりも「スルフォラファン」というファイトケミカルの一種がブロッコリーの20倍も含まれています。

このスルフォラファンという栄養素には、ガンの抑制効果、動脈硬化の予防、貧血改善の効果が期待できる犬にも嬉しい成分が含まれていますよ。

与えすぎは下痢などの原因になるため、少量ずつドッグフードのトッピングとして与えるようにしましょう。

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ブロッコリーに含まれる栄養素と効能

ブロッコリーの豊富な栄養素を効果的に犬に摂取してもらうためには、基本的な栄養素話や知ることも大切です。

ブロッコリーに含まれる犬に有効な栄養素を紹介します。
参考にしてくださいね。

◆ビタミンC

ブロッコリーには、ビタミン類が豊富に含まれていますが中でもビタミンCの含有量が多いのが魅力です。

抗酸化作用があり、運動後のストレスや関節炎などのサポートに効果的です。
また、抗酸化作用によりさまざまな病気の予防にも効果を発揮してくれます。
肝臓機能が低下している愛犬にも効果的です。

◆ビタミンK・E

ビタミンCに次いでブロッコリーに含まれているのが多いのが、ビタミンKとEです。
抗酸化作用の他にもタンパク質を活性化させる効果があり、いきいきとした身体づくりに効果的です。

身体の機能や調整をしてくれる成分であるビタミンKとEは健康な身体づくりに欠かせない栄養素です。

◆スルフォラファン

ブロッコリースプラウトにも含まれているスルフォラファンはガンの抑制効果や肥満予防にも効果的であり、嬉しい成分の一つです。

近年注目されているこのスルフォラファンは、解毒作用もあるのでデトックス効果も期待できます。

◆βカロテン

皮膚を守る作用があるβカロテンは、皮膚トラブルが起こりやすい愛犬には嬉しい成分ですね。
特に季節の変わり目や梅雨や夏場などの湿気のたまりやすい時期には、皮膚炎になるリスクが上がるため日頃からβカロテンを意識した食事をとり、健康的な皮膚をつくっていきたいですね。

◆食物繊維

食物繊維は、お通じがよくなる効果があります。
人にも食物繊維は良い成分であると有名ですが、優秀な整腸作用をもたらす食物繊維は犬にも有効です。

特にドライフードを主食にしている犬は意識して水分補給をしないと、身体のなかの水分量が少なくなってしまい便が固くなりやすいです。
食物繊維はそんな便秘気味の愛犬のお通じ改善にも効果的です。

◆カリウム

代謝や神経の働きをサポートしてくれるカリウムにはむくみを抑制する効果があります。
血流など身体のめぐりをスムーズにしてくれる効果があるので、老廃物を排出しやすい身体づくりをサポートします。

◆葉酸

ビタミンの一種である葉酸は身体の細胞が生まれ変わるサイクルをサポートしてくれます。
主に身体の成長をサポートしてくれる作用があるので、子犬や免疫力が低下しがちのシニア犬には嬉しい成分です。


ブロッコリーの与え方と注意点

ブロッコリーを与える時は喉につまらないように一口大に小さく切って与えましょう。
特に茎部分は硬いため、柔らかく茹でてすりつぶすなどペースト状にして与えるのがおすすめです。

茎は繊維質で詰まりやすいので細かく刻んで与えましょう。
 

◆量

ブロッコリーの適量は犬のサイズにより異なりますが、目安として1日5g〜10g程度に留めます。

ブロッコリーはその栄養素の高さが魅力的ですが、与えすぎると逆に栄養過多になってしまい肥満の原因や健康を害することにもつながります。
毎日与えることはしないで、2.3日おきにドッグフードのトッピングやおやつがわりに与えるようにします。

◆生のブロッコリー

生のブロッコリーを犬に与えることはあまりおすすめできません。
健康な犬で少量では問題はありませんが、生のブロッコリーは硬く繊維質なため、うまく消化できずに下痢などを引き起こす危険があります。

基本的には、茹でたブロッコリーを犬に与えることが理想的です。

◆茹でたブロッコリー

茹でたブロッコリーを犬に与えるようにするときの適当な固さは、箸がスッと茎の硬い部分に入る程度の柔らかさまで茹でましょう。
平均的なゆで時間は20分前後が目安です。

あまり長時間茹でてしまうと、ブロッコリーのせっかくの栄養素が失われてしまうため調節しながら茹でてくださいね。
茹でたては熱いので必ず冷ましてから細かく刻んで愛犬に与えます。

◆ブロッコリーの茎や葉っぱ

茎や葉っぱを与えても害はありませんが、ブロッコリーの皮は硬く消化不良を起こしやすい部分です。
茎部分を与える時は厚めに皮を必ず剥いて、細かく刻んだものを与えるようにします。
房の部分に茎部分を少量混ぜて与えるようにすると、バランスよく、消化不良を起こしにくく与えることができます。

◆ブロッコリーのゆで汁

ブロッコリーのゆで汁はシュウ酸など、犬にとっての毒素が染み出しているため捨てましょう。
健康のためにブロッコリーのゆで汁を与えたいと考えることはありますが実はゆで汁には毒素が染み出しているため犬に与えないようにしましょう。
 


ブロッコリーを与えはいけない犬

ブロッコリーの適量などについて紹介しましたが、ブロッコリーを与えない方が良い犬がいます。
ブロッコリーを与えると健康を害することになるため、絶対に与えないようにしましょう。

◆甲状腺機能低下症

ブロッコリーはアブラナ科の野菜に含まれますが、ゴイトロゲンという成分が甲状腺ホルモンの分泌を阻害するという報告があるため、注意が必要です。

ゴイトロゲンにより甲状腺ホルモンの分泌が阻害されるまでになるのは大量のブロッコリーを摂取しないといけないため毎日大量に与えなければ問題ないと考えらています。

しかし、危険がある以上は与えない方が無難でしょう。

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◆腎不全・尿血症

ブロッコリーには尿結石や腎不全の原因になるシュウ酸が多く含まれています。
そのため、腎不全や尿血症など下部尿路に疾患がある犬がブロッコリーを食べると状態が悪化してしまう危険があります。

シュウ酸は体内でカルシウムと結びつくことにより、結石を作る原因になるため腎機能の低下などを指摘されている愛犬には与えないようにしましょう。

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◆アレルギー

ブロッコリーに対してアレルギーがある犬がブロッコリーを摂取してしまうと命の危険があります。
ブロッコリーを食べた後に身体の痒みやくしゃみ、発疹などの症状が見られる場合にはアレルギーの可能性があるため、早急に動物病院にて診察を受けましょう。

アレルギーは動物病院にて血液検査を行いアレルゲンを特定することができます。
ブロッコリーがアレルゲンの場合には、生活からブロッコリーを除去する必要があります。

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ブロッコリー以外の野菜

ブロッコリー以外にも野菜をいくつか与えることにより、栄養バランスが良い食事にすることができます。
犬に与えられる野菜を紹介します。
日々の食事管理の参考にどうぞ。

◆与えてもいい野菜

    サツマイモ、キャベツ、トマト、かぼちゃ、にんじん、じゃがいも、きゅうり、大根、ほうれん草、ピーマン、ナス、小松菜、オクラ、たけのこ、ゴーヤ、ゴボウ、パプリカ

基本的には、加熱したものを与えるようにします。
生ですと消化不良になり、下痢などの原因になるため加熱したものを愛犬の口の形に合わせて与えましょう。

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ぜいたくに国産野菜を使いました。ささみとおじゃがを練り込んだ生地にほうれん草・にんじんをトッピングしました。やわらかい仕上がりで、小型・シニア犬にもオススメ。

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◆与えてはいけない野菜

    タマネギ、長ネギ、ニラ

上記の野菜には犬に有毒な成分が含まれているため、絶対に与えないようにしましょう。
ネギ類には体内に取り入れることで赤血球が変異してしまい貧血になります。
最悪の場合、死に至ることもあるため絶対に与えてはいけない食材の一つです。

ニラはネギ中毒になる可能性があります。
ニラは少量でも健康を害する危険があるため、特に、犬の手の届くところには置かないようにしましょう。

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まとめ

犬にブロッコリーを与える際の注意点とブロッコリーに含まれる栄養素を紹介しました。
ブロッコリーは柔らかく茹でて、ドッグフードのトッピングとして与えるのがおすすめです。

ブロッコリーは栄養価が高く毎日与えると、栄養過多になり肥満の原因になるため頻繁には与えないようにしましょう。
適量を守って愛犬が楽しく食事をするためのヒントになれば、幸いです。



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のえコアラ

のえコアラ

犬の専門学校を卒業後、犬のテーマパークにて飼育員を5年間しておりました。 様々な犬種の飼育経験があります。 その後ホームセンターでペット用品の販売をしておりました。 現在はペット系の記事を中心にライター活動しております。 資格 愛玩動物飼養管理士1級 小動物看護士


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