1.保護犬カフェってどんなところ?
1-1.保護犬カフェとは
1-2.保護犬カフェの目的
1-3.保護犬カフェの活動
保護犬カフェってどんなところ?
ワンちゃんと一緒に入れるカフェはよく聞きますが、保護犬カフェとは異なるものです。
保護犬カフェには、ワンちゃんを飼っている人だけでなく、里親になりたい人や、ワンちゃんと触れ合いたい人など、多くの人が集まります。
実際に保護犬カフェに足を運ぶ前に、どのようなところか知っておきたいですね。
まずは、保護犬カフェの目的や活動について、詳しく紹介していきます。
◆保護犬カフェとは
保護犬カフェとは、店内の保護犬と里親さんとの出会いの場をつくるために、ボランティア団体などによって運営されている施設です。
飲食のできるカフェスペースと保護犬の譲渡が、同じ施設で運営されていることが特徴です。
また、カフェといってもお店として運営しているわけではなく、ボランティア団体などによって非営利目的で運営されている所が多いです。
保護犬カフェと共に、保護猫カフェの人気も年々高まっており、どちらも施設数が増加しています。
軽食を楽しみながら保護犬たちと触れ合うことができるため、家庭に向かい入れたときの想像がつきやすいのも、保護犬カフェの良いところです。
また、リラックスした空間で保護犬たちと触れ合うことができるので、譲渡会に比べて敷居も低く、里親さんを募集しやすいのもポイントになります。
◆保護犬カフェの目的
保護犬カフェの目的は、「里親募集」と「保護活動の運営」の大きく2つです。
保護犬カフェにくるお客さんには、里親になりたいという理由で来訪する方も多いです。
カフェとしても運営されている保護犬カフェであれば、自分のスケジュールに合わせていきやすいということもあり、多くの里親希望さんの注目を集めています。
里親を希望する方と保護犬たちとの懸け橋になる役目を、保護犬カフェは担っています。
そのため、里親になりたいと思ってもらえるよう、日頃のお世話はもちろん、人と関わるためのしつけなど、多くの手間と愛情を保護犬たちにかけています。
また、カフェの運営で発生した収益は、保護活動の資金として運用される仕組みになっており、保護犬カフェに訪れるだけで、活動の援助をすることができるのも特徴です。
里親が見つかるまでの間、多くの保護犬たちのお世話をしなければいけないため、保護犬カフェは多くの経費がかかります。
また、企業ではなくボランティアやNPOなどの非営利団体によって運営されていることが多いため、
その経費の一部を、保護犬に興味持ってくれた人々のカフェ利用で補充できる仕組みになっています。
また、保護犬カフェの運営の他にも、保健所や民間家庭などから保護犬を引き受ける活動や、保護活動全般における支援活動なども行っており、保護犬カフェとして見えている部分以外にも、保護犬カフェの目的が多数存在しています。
◆保護犬カフェの活動
保護犬カフェの活動は、「里親募集」と「カフェの運営」と「保護犬の保護」の大きく3つです。
目的と似ていますが、具体的な活動内容について、ここでは紹介していきます。
保護犬カフェでは、保護犬たちと里親さんとが出会う機会を増やすため、カフェ運営を中心に活動しながら、保護犬たちの情報拡散などの広報活動も行っています。
それに加えて、保護犬たちのお世話もしているので、イメージよりも忙しいです。
また、里親を希望する方がいた場合、その人の飼育経験や家庭環境などを参考にしながら、保護犬を譲渡できるかの判断も行います。
カフェの運営としては、軽食の準備や、メニューの考案、配膳などが主な業務です。
最近の保護犬カフェは、普通のカフェと変わらないほど高クオリティなメニューを提供している場所も多く、ワンちゃん専用のメニューがあったりもします。
また、人と関わっても大丈夫なように、ワンちゃんたちを人慣れさせて、しつけするのも大切な仕事です。
カフェ運営によって出た収益の多くは、保護犬の保護活動に充てられます。
保護活動の内容としては、新しい保護犬の受け入れはもちろん、保護犬の飼育、カフェの運営、里親募集など、多岐にわたる活動が含まれます。
これらの活動を維持する収入源の一つとして、カフェが運営されているので、例え里親になれない方であっても、保護犬カフェに足を運ぶことで、支援活動に協力できるシステムになっています。
保護犬カフェで犬を引き取りたい
「保護犬を家族に向かい入れたい」と考えて、保護犬カフェに訪れる方も多いです。
しかし、誰でも簡単に里親になれるわけではありません。
保護犬の里親になるのは、一定の条件が必要になります。
一度家族に向かい入れた後で「子供ができたから」などという理由で、保護施設に受け渡すケースも一定数あるのも、悲しい事実です。
本当の家族との出会いを待っている保護犬たちに、同じ道を辿らせるわけにはいきません。
そのためにも、厳しい条件をつけるのは必要だということを理解しましょう。
運営している団体さんの方針によっても、条件が微妙に異なるため、一概に「これが条件」とは言えませんが、一般的によく確認される項目について、ここでは紹介していきます。
◆里親になるには
そもそも里親とは、ペットを元の飼い主から引き受けて飼育する人のことを指します。
そのため里親になる方法は、人によって様々です。例えば、以下のような方法があります。
-
・譲渡会へ参加する
・保健所から引き取る
・愛護センターから引き取る
・里親サイトで募集している人に連絡する
・保護犬カフェに行く
・知り合いから譲り受ける
一般的に、譲渡会や保健所に行って、里親になる子を探すケースが多いです。
しかし、保健所が遠い地域や、譲渡会が開催されない地域もあるため、自分のスケジュールに合わせて現場に行こうとすると、難しい場合も多いです。
カフェとして運営されている保護犬カフェであれば、スケジュールもつけやすく、敷居も低いため、年々人気が高まっています。
◆里親になる条件
里親になる条件は、運営元の方針などにより違いがあります。
いくつかの条件をすべてクリアしなければいけないケースが多いですが、それはワンちゃんの幸せを叶えるために必要なことです。
多くの施設で共通している条件には、下記のようなものがあります。
-
・経済的に自立している(犬を飼育する余裕のある人)
・先住犬がいる場合は相性が良い
・完全室内飼いができる人
・飼育に関する知識がある人
・家族の同意がある
・一人暮らしではない(在宅の時間が長い)人
・家の近くに動物病院がある人
この中でも、完全室内飼いができることと、在宅の時間が長いことが条件になることが多いです。
また、男性の一人暮らしの場合、譲渡が難しいこともあります。
施設などにもよりますが、ワクチン接種の証明をしたり、元気に過ごしている写真を送ることが条件にされることもあります。
また、先住犬がいる場合は、相性のいいワンちゃんが分かるように、一緒に同行するのもいいと思います。
なかには大変な条件もあるかもしれませんが、それも全てワンちゃんの幸せのためです。
どうしても満たせない条件がある場合は、保護施設などに相談してみましょう。
なによりも大切にされるのは飼い主さんの人柄なので、話していくうちに譲渡してもらえることもあります。
関東のおすすめ保護犬カフェ
CATS&DOGS CAFÉ
保護犬・保護猫カフェなので、ワンちゃんだけでなく猫ちゃんとも出会うことができます。
元保護犬で看板犬のサラちゃんがとってもキュートです。
料金は、30分ごとに500円の時間制です。
スカイツリーに近いので、観光ついでにも立ち寄りやすいです。
HOGOKEN CAFE 八王子店
JR八王子駅から徒歩7分、料金は、ワンドリンク制です。
1階が保護犬フロア、2階が保護猫フロアになっており、ペットグッズも多数販売されています。
愛犬と一緒に入店できるので、散歩のついでに寄ってみてはいかがでしょうか?
関西のおすすめ保護犬カフェ
HOGOKEN CAFÉ 天神橋店
JR環状線天満駅・地下扇町駅から徒歩3分、ワンドリンク制です。
入口側が保護犬コーナー、奥側が保護猫コーナーになっています。
時間制限がないため、のんびりと過ごすことができ、癒しの空間になっています。
まとめ
ここまで、保護犬カフェについて、詳しく解説してきました。
里親になりたいと考えている方も、ワンちゃんと触れ合いたいと思っている人も、保護犬カフェに行くだけで活動に協力できるので、ぜひ一度足を運んでみて下さい。
自分が飼えない場合であっても、情報を拡散してみたり、知り合いに広めるなどして、保護犬たちと新しい家族とを繋ぐ手伝いができるといいですね。
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