1.子犬をお迎えして1週間は無視した方がいいのか
2.お迎えして1週間で子犬にするべきこと
2-1.今までの慣れているフードを与える
2-2.飼育環境を整える
2-3.トイレトレーニング
2-4.コミュニケーションをとる
2-5.家の探索をさせる
2-6.ワクチンや登録
3.1週間で子犬に注意すること
3-1.室温の管理
3-2.遊びすぎない
3-3.体調の変化
4.子犬の心配な体調の変化
4-1.嘔吐・下痢
4-2.咳(ケンネルコフ)
4-3.異物の誤飲
子犬をお迎えして1週間は無視した方がいいのか
結論から言うと、お迎えした最初の1週間、子犬を無視する必要はありません。無視からといって特別得るもの・防げることというのは特にありません。しかし、必要以上に構いすぎないということはとても大切です。また、その他にも大切なことがいくつかあります。
入手方法にもよりますが、子犬は3〜5ヶ月くらいで家に来ることが多いです。そのくらいの月齢の犬はまだ体力的に十分とは言えません。そのため慣れない環境に来たばかりのうちは、負担をかけないように気を遣い、まず体を慣らすことに専念させてあげることが大切なのです。
では、初めの1週間は具体的にどのように接してあげるのがいいのでしょうか。そのことについてここから説明をしていきます。
お迎えして1週間で子犬にするべきこと
◆今までの慣れているフードを与える
まず子犬にあげる餌に関してですが、ペットショップやブリーダーさんのもとで与えられていた慣れているフードを与えるようにしましょう。急に今までと違う餌を与えると、お腹を壊してしまったり食べなくなるという恐れがあります。
子犬の時期のフードは体を作るために非常に重要なものなので、特に注意しましょう。
しかし、経済的な理由やニオイなどでどうしても別の餌を与えたい時もあると思います。そういう場合はいきなり変えるのではなく、元の餌と半分ずつ混ぜるなどして徐々に変えていくのが望ましいです。これは飼い始めて1週間に限らず、一生涯そうするようにしましょう。
◆飼育環境を整える
飼育環境をしっかりと整えてあげることは子犬を育てることにおいて最重要事項といっても過言ではありません。この場合の飼育環境に含まれるものは大きく
・ケージ内の環境
・ケージ外の環境
に分けられます。
ケージ内に揃えておくものとして、トイレや寝床、水などが挙げられます。それぞれ清潔なものを揃えておくようにしましょう。またケージ自体の大きさに関しても、広すぎたり狭すぎたりするとかえって犬が落ち着きません。きちんと犬の大きさに合ったものを選びましょう。
ケージ外の環境に関して最大限気をつけるべきことは、床の上にものを置かない・落とさないということです。子犬は非常に好奇心が旺盛です。初めて見るものをなんでも口の中に入れてしまいます。そのため子犬の行動圏内に物を落としていると非常に危険です。
家の中のもので、特に危険なもの・犬が口に入れがちなものには
・電化製品のコード…感電の恐れがある。
・食べこぼし…子犬がお腹を壊す、あるいは深刻な病気になる恐れがある。
・子供のおもちゃ…飲み込んで気管が塞がる可能性がある。
などが挙げられます。子犬の命に関わることですので、十分に注意しましょう。
また上記のもの以外として、散歩用のリードやブラッシングの道具、首輪なども必要になってきます。ワンちゃんに似合うものを選んであげましょう。
◆トイレトレーニング
トイレトレーニングもまた、必ず行うべきことのひとつです。トイレの場所を覚えないことには、室内での飼い主さんとの触れ合いを満足に行うことができませんよね。また、犬は歳を重ねるにつれてトイレの場所を覚えにくくなっていきます。そのため、うちに来たばかりの時に徹底して覚え込ませることが大切です。
トイレトレーニングの具体的な方法はとても簡単です。犬がうまくトイレができた時に「しっかりと褒める」これに尽きます。たまには褒めるときにおやつなどをあげてもいいでしょう。とにかく、うまくできたときにきちんと褒めることが大切です。
きちんと褒めてあげることで、犬の中で「ここでトイレをする→褒められる!」という思考回路が成り立ち、今後もそこでトイレをするようになります。この時に注意するべきなのは、トイレをしてすぐに褒めてあげることです。時間が空いてしまうと、犬が「トイレをすること」と「褒められたこと」をうまく結びつけることができません。
また逆に失敗してしまった場合は、叱るのではなく無視をするようにしましょう。大声で怒ると、犬が「注目された」と勘違いし、逆に喜んでしまうというリスクがあります。
◆コミュニケーションをとる
これからともに生活をしていく家族として、早いうちからしっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。子犬の頃に多くの人や動物と触れ合っておくことで、その子の社会性を育むことができます。また、このコミュニケーションによって犬との信頼関係を築くことができます。
逆にコミュニケーションを怠った場合、飼い主さんに吠えたり噛みついたりしてしまうことも有り得ます。また、そのような状態だと散歩をさせたり病院へ連れていくこともままならないため、ワンちゃんの健康にも支障をきたしてしまう恐れがあります。こういった事態を防ぐためにも、しっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。
◆家の探索をさせる
家の探索をさせることは、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても重要です。
家の中を歩き回ることで、犬は家の中がどうなっているのか、どんなものがあるのかをある程度記憶することができます。また飼い主さんも、今まで気づかなかったような危険を見つけ、対処することができます。どちらにとっても、危険を回避する手助けとなるわけです。
注意点として、ワンちゃんの動きから目を離しすぎないようにしましょう。思わぬ事故が起こる可能性があります。
◆ワクチンや登録
ワクチンや登録も、必ず行うべきことのひとつです。特に狂犬病のワクチンに関しては接種することが義務付けられているので、必ず動物病院にて接種してもらうようにしましょう。また登録もこの時に病院で一緒に行うことができます。この2つは最優先で行うようにしましょう。
一方でその他の感染症に対するワクチン(8種混合や13種混合など)は、販売前にペットショップ等で行われている場合が多いです。病院へ行く前に一度ペットショップへ相談してみるといいでしょう。
別でフィラリアやノミ・ダニの予防薬などもあるので、狂犬病ワクチンを打つ際に獣医さんに詳しく話を聞いてみましょう。
1週間で子犬に注意すること
ここまでお迎えしてから1週間子犬にしてあげるべきことについて説明をしてきましたが、その一方で注意・我慢しなければならないこともいくつかあります。ここからは、そういった事柄について説明をしていきます。
◆室温の管理
体温の管理能力の低い犬にとって、室温の管理は非常に重要です。犬は人間と違って汗による体温調節を満足に行うことができず、ハアハアと息をすることで熱を逃がしています。そのため、特に夏場の温度管理は重要です。
特に子犬は成犬に比べ体温調節能力が未熟です。そのためエアコンを長時間つけておくなど、室温をちょうど良く保っておく工夫をしっかりとしておきましょう。
◆遊びすぎない
先述の事柄からもわかるように、子犬は体力的にとても未熟です。また、自分での体力の管理もまだ上手くはできません。そのため、遊びすぎないように飼い主さんがきちんと管理をしてあげましょう。
家に子犬が来たばかりの時はついつい舞い上がって、ずっと見て構ってあげたくなりますよね。しかし、本来犬は1日のうち16時間を寝て過ごす動物です。ましてや子犬ですから、それ以上の睡眠が必要になってきます。遊びたい気持ちをグッとこらえて、優しく見守ってあげましょう。
◆体調の変化
体調の変化には、よく注意しておくようにしましょう。先述のように体力的に未熟な子犬は、環境の変化に対して非常に敏感です。一見わからないような小さな変化にも影響を受けてしまうことがあります。下痢をするようになった・咳が出るようになったなど様々な異常のサインを見落とさないように、しっかりと観察しておきましょう。
そして、そういった症状が長期間続く・ひどくなった等の場合には、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。目安として2〜3日続いたら、病院へ連れていくべきです。その時、症状や様子を動画で撮っておくと説明や治療がしやすいかもしれません。次の章から、子犬の心配な体調の変化について詳しく紹介していきます。
子犬の心配な体調の変化
上記のように、子犬は体力的にとても未熟です。そのため、様々な病気にかかりやすくなっています。ここでは、その中でも代表的なものをいくつか紹介していきます。 子犬に見られる症状として最もポピュラーなものが嘔吐と下痢です。原因は細菌・ウイルス・寄生虫と様々考えられますが、環境が変わったことで餌の-種類や量が急に変わってしまうことによる場合が多いです。 餌の変化が原因の場合、あまり長期間は下痢・嘔吐ともに続きません。もし「3日以上下痢が続く」「体が熱い気がする」などの症状が見られる場合、細菌やウイルスに感染している可能性が考えられるため早めに動物病院へ連れていきましょう。 また病院へ連れていく際、可能であれば子犬の便や吐瀉物をビニールなどに入れて持っていくようにしましょう。その中に細菌やウイルス、寄生虫がいた場合より迅速に治療を開始することができます。
子犬は成犬に比べ、外界からの細菌やウイルスに非常に弱いです。そのため人と同じように、それを追い出すために頻繁に咳をします。これをケンネルコフといい、日本語だと伝染性気管支炎と呼びます。特徴として「カハッ」と痰が絡んだような咳をします。 ケンネルコフの理由は細菌やウイルスなど様々ですが、中にはマイコプラズマなど重篤な肺炎につながるものもあります。そのため、咳をしているようであればなるべく早めに病院へ連れていきましょう。
子犬は非常に好奇心が旺盛です。そのため、目新しいものや美味しそうなものを片っぱしから口に入れ飲み込んでしまいます。飲み込むと危険なものには次のようなものが挙げられます。 タマネギなどのネギ類…犬の赤血球が機能しなくなり、低酸素状態に陥ってしまう。 これらのものを食べてしまった、あるいは飲み込んでしまった場合は速やかに病院へ連れていきましょう。
時には子犬を家に留守番させ、出かけないといけない時もありますよね。そのような場合の注意点について説明していきます。 留守番中は飼い主さんがそばについてあげることができません。そのため、何かアクシデントが起こった場合にすぐに対応することが難しいです。そのような思わぬアクシデントを防ぐため、基本的に子犬はケージ内に入れて出かけるようにしましょう。子犬がケージを嫌がらないように、日頃から慣らしておくことが大切です。 子犬にとって、飼い主さんは親同然です。そんな飼い主さんが突然長時間いなくなることは子犬にとって非常に不安です。ワンちゃんによっては飼い主さんが帰ってくるまで吠え続ける…というケースも珍しくありません。 そういったことを防ぐために、「飼い主さんは出かけても帰ってくる」と犬に印象付けるトレーニングを日頃から行っておきましょう。具体的な例を挙げると、15分くらい家を出て帰る、その次は30分、次は45分…と徐々にいなくなる時間を伸ばしていきます。こういった方法を取ることで次第にワンちゃんが飼い主さんの外出に慣れていきます。 ここまで、子犬をお迎えしてからの1週間のことについて説明してきました。子犬をお迎えしたからといって1週間無視するべきであるということは全くありません。むしろしてあげるべき、注意すべきことがたくさんあります。 しかしながら、あまり構いすぎると子犬の体力がもたないためその点ではある意味無視も大切かもしれませんね(笑) きちんとした子犬との向き合い方・見守り方を身につけ、楽しいペットライフを送ってくださいね!
◆嘔吐・下痢
◆咳(ケンネルコフ)
◆異物の誤飲
・チョコレート…中毒を起こしてしまう。
・小さなプラスチック類など…食道や胃、腸に詰まり深刻な症状を起こす。
子犬をお留守番させる時
◆基本的にケージの中にいれる
◆飼い主さんが出かけることに慣らしておく
まとめ
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