1.ヨークシャーテリアってどんな犬?
1-1.ヨークシャーテリアが誕生した背景
1-2.とても小さいワンちゃん
1-3.エレガントな見た目
1-4.実はとても活発で甘えん坊
2.ヨークシャーテリアの子犬の選び方は?
2-1.ポイント1:オス?メス?性別を決めよう
2-2.ポイント2:どこから迎えるか考えよう
2-3.ポイント3:体全体をチェックしよう
2-4.ポイント4:性格も見ておこう
2-5.ポイント5:毛色は変化することを知っておこう
3.ヨークシャーテリアはどんな風に育っていく?体重推移を見てみよう
4.ヨークシャーテリアの飼育方法とは?どんな点に気をつけるべき?
4-1.被毛のケアは念入りに
4-2.室内でのケガに注意
4-3.ケージやサークル、ゲートの選び方にも注意
4-4.たくさん遊んであげる
4-5.寒さが苦手な体質
4-6.早めのしつけを
ヨークシャーテリアってどんな犬?
ヨークシャーテリアは、とても人気がありますよね。
どんなワンちゃんなのでしょうか。
犬種の特徴や性格について、紹介していきます。
◆ヨークシャーテリアが誕生した背景
ヨークシャーテリアは、19世紀のイギリス「ヨークシャー地方」で発達したワンちゃん。
もともとネズミなどの小動物を狩る目的で繁殖が進められた犬種です。
工場や倉庫に潜むネズミを捕獲するという役目を果たし、人間にとっては「愛玩犬」という位置づけではなく、人々の生活の裏側で活躍していた「使役犬」だったのです。
繁殖が進むにつれ、その見た目の可愛らしさや、フレンドリーな性格が多くの人に注目されています。
初めはネズミハンターだったヨークシャーテリアですが、少しずつ愛玩犬として広まっていきました。
◆とても小さいワンちゃん
ヨークシャーテリアは、全体的にコンパクトな体型をしています。
理想的な体重は3.2kgまでとされている超小型犬です。
◆エレガントな見た目
ストレートの長い被毛は、絹のような繊細さがあります。
美しくゴージャス、気品ある見た目をしています。
作出された当時は狩猟犬だったものの、交配が進みエレガントな雰囲気になってからは、貴族たちの間にも広まっていきました。
また、被毛が長いため、ヘアアクセサリーでアレンジできるのも魅力です。
◆実はとても活発で甘えん坊
気品のあるイメージのヨークシャーテリアですが、ネズミハンターだった過去から勇敢でアクティブなワンちゃんです。
物怖じせずに相手に向かっていける気質があるため、番犬的な存在にもなるでしょう。
家族に対しての愛情はとても深く、抱っこされたり、近くに寄り添ったりなども大好きな甘えん坊タイプです。
ヨークシャーテリアの子犬の選び方は?
ヨークシャーテリアは見た目が可愛いので、「一目惚れ」というケースもあるかもしれません。
でも、迎える前にはいろいろな観点から慎重に選ぶことが大事です。
どんな選び方をすればいいでしょうか。
◆ポイント1:オス?メス?性別を決めよう
迎えるときには、ヨークシャーテリアの性別による違いをおさえておきましょう。
オスは、甘えん坊で人間との触れ合いも大好き。
何歳になっても比較的わんぱくで、飼い主さんとの遊びに夢中でいられる純粋なタイプが多いです。
年齢を重ねても、幼い雰囲気かもしれません。
マーキングというオス特有の行動も見られますが、去勢手術をすることで軽減できるでしょう。
一方のメスですが、オスよりは小柄なことが多いです。
子犬期は元気ですが、縄張り意識もあまりなく、年齢とともに落ち着いてきます。
メス特有の生理で出血もありますが、避妊手術をすれば解決できるでしょう。
◆ポイント2:どこから迎えるか考えよう
ヨークシャーテリアを迎える方法は、ペットショップやブリーダーが主なものです。
ヨークシャーテリアは人気があるので、ペットショップでも見かけることが多いですよね。
「まずは見てみたい」という検討段階でも、ペットショップなら気軽に見に行きやすいという特徴があります。
また、購入時に、飼育に必要なものも一緒に揃えられるのもペットショップから迎えるメリットです。
「ヨークシャーテリア」を専門としているブリーダーもいます。
子犬の親を見せてもらえることもあり、成犬になったときのイメージが掴みやすく、詳しい話も聞けるメリットがあります。
ただ、見学のために予約をしてから行かなければならないので、タイミングが合わないと飼うまでに時間がかかるかもしれません。
◆ポイント3:体全体をチェックしよう
体全体をくまなくチェックし、健康な子を選びましょう。
☆目ヤニが大量に出ていないか
☆濁った眼をしていないか
☆毛並みはツヤツヤしているか
☆耳から変なニオイがしないか
☆音は聞こえているか
☆鼻水が垂れていないか
☆歯から異臭がないか
☆歩き方の異常がないか
☆肛門まわりは汚れていないか
☆痩せ過ぎていないか
健康状態が良い場合、全体的にいきいきとした雰囲気が分かるかと思います。
気になる点があったら、スタッフの方に質問してみましょう。
◆ポイント4:性格も見ておこう
性格も見ておきましょう。
初対面でも「チラチラ見る」「近くにやってくる」などの様子があれば、フレンドリーなタイプでしょう。
臆病なタイプは、声をかけてもあまり反応してくれないかと思います。
ただ、初めて会う人に緊張しているだけかもしれません。
「いつもはどんな様子ですか?」と聞いてみるのもいいかもしれませんね。
◆ポイント5:毛色は変化することを知っておこう
ヨークシャーテリアは、「動く宝石」と言われる被毛の特徴があります。
これは、被毛に「シルクのようなツヤ」「毛色が何度も変わる」という特徴があることから生まれた呼称です。
被毛の色は、生まれた後に7回も変わると言われています。
生まれた頃は、黒をベースに茶色が混ざった「ブラック&タン」ですが、その後、シルバーやスチールブルー、ゴールドというように変化していきます。
色の変化は個体差があるため、赤ちゃんの頃には「将来どんな被毛の色になるか」が予想できません。
そのため、ペットショップやブリーダーで見たときの毛色で迎えても、次第に別の印象になっていくことは理解しておきましょう。
ただ、個体によっては「ほとんど毛色の変化がない」ということもありますし、「予想していた色と違う」などということもあります。
ヨークシャーテリアはどんな風に育っていく?体重推移を見てみよう
犬種としては3.2キロまでが理想とされているヨークシャーテリアですが、成犬になったときの個体差があります。
やや小さめに成長する子の体重推移を参考に見てみましょう。
・生後3~4か月⇒700~1000g
・生後5~6か月⇒1200~1400g
・生後7~8か月⇒1500g前後
・生後9~12か月⇒1600~2000g
上記のように、一般的には、ヨークシャーテリアのように小型な犬種の場合、生後6か月くらいまでの体重推移は大きいでしょう。
その後は、少しずつ増えていき、1歳頃に体重が落ち着くことが多いようです。
がっしり系のタイプの場合、生後半年くらいですでに3kgほどになってしまう子もいます。
華奢なタイプの場合、生後半年ほどでもまだ1kg台でしょう。
どのくらいの体重に育つかは、生まれて間もない頃にはなかなか予想ができません。
ただ、親の体重が参考になることも。
お父さんやお母さんと同じくらいの体重になるケースも多いので、迎えるときに参考に教えてもらうといいでしょう。
また、ここでお伝えした体重推移は、あくまでも傾向のひとつです。
食べさせ過ぎや運動不足から、肥満になる可能性もあります。
フードを与え過ぎにも注意しましょう。
「親犬が小柄」だったとしても、フードを与え過ぎると大柄に育ってしまうかもしれません。
生後1年ほどまでは成長期で、たっぷり栄養を取ることが大事ですが、適正量以上を食べさせると急激に太ります。
パッケージに表記されている適量をきちんと計り、正しい与え方を意識しましょう。
そして、ときどき体重も計測し、体重管理で肥満を防ぎましょう。
ヨークシャーテリアの飼育方法とは?どんな点に気をつけるべき?
次に、ヨークシャーテリアの飼育方法で覚えておきたいポイントを紹介していきます。
◆被毛のケアは念入りに
ヨークシャーテリアは綺麗な被毛が魅力です。
シングルコートで抜け毛の心配はあまりありません。
ただ、絡まりやすい細く柔らかな毛質のため、ブラッシングは毎日行うようにしましょう。
長毛種用のアイテムを使って、正しいブラッシングをしてあげてくださいね。
また、地面につくほどの長い毛を真っ直ぐ伸ばしたままでは、毛の絡まりによる事故のリスクや、汚れがつきやすい難点もあります。
ヨークシャーテリアを迎えた後には、定期的にペットサロンで動きやすく短めにカットしてもらうという飼い主さんも多いです。
ヨークシャーテリアは、顔周りの被毛を束ねてリボンをつけてオシャレにできる楽しみもあります。
ただ、きつく縛ったままだと、結び目が引っ張られて痛みを感じることも。
被毛や皮膚に負担がかかっていないか、ときどきチェックしましょう。
◆室内でのケガに注意
ヨークシャーテリアは、それほど運動量はいらない超小型サイズなのに、好奇心旺盛で活動的。
おうちのなかを探検するように、ちょこちょこ走り回る姿は可愛いです。
しかし、超小型犬に多い「膝蓋骨脱臼」という症状に注意が必要です。
走ったりジャンプしたり、床で滑ったり…などのふとした衝撃で、膝のお皿が外れる症状を引き起こすこともあります。
症状が深刻になれば、普通に歩けなくなる可能性も。
滑りにくい床材にして、そもそもケガをしにくい環境にしておきましょう。
◆ケージやサークル、ゲートの選び方にも注意
留守番や来客のときに重宝するケージやサークルも、わんぱくなヨークシャーテリアのケガを予防する方法のひとつです。
ただ、天井がない「サークル」の場合、ジャンプで飛び越えようと頻繁にジャンプをすることもあります。
実際に飛び越えられないにしても、「飛び越えたい」とぴょんぴょん跳ねているときの関節への負担はかなり大きいです。
また、キッチンや廊下など、侵入防止にゲートを設置したときも、ジャンプで飛び越えられる高さではないか確認しましょう。
◆たくさん遊んであげる
飼い主さんと「いつも一緒にいたい」と言わんばかりに、寄り添うタイプです。
留守番の時間が長いと「元気がなくなる」「イタズラっ子になる」など寂しがります。
たくさん一緒に遊び、寂しい思いをさせないようにしましょう。
◆寒さが苦手な体質
ヨークシャーテリアは、シングルコートの被毛構造です。
そのため、寒さにはあまり強くありません。
室内の温度を快適に保つことはもちろん、洋服を着せたり、ペット用ヒーターを使ったりなど寒さ対策を考えておきましょう。
◆早めのしつけを
ヨークシャーテリアは、可愛い見た目の反面、性格的にはワイルドなところがあります。
飼い主さんへの愛情は強く甘えん坊のため、たくさん可愛がってあげたくなりますよね。
でも、可愛がり過ぎると「自分が一番だ!」と、飼い主さんをまるで家来のように扱いワガママさを発揮することも。
できるだけ早めにしつけをしておきましょう。
もともと、頭が良く、トレーニングもしやすいワンちゃんです。
また、甘えん坊なヨークシャーテリアは、留守番が長いと分離不安の症状が見られることがあります。
子犬のときから、少しずつ留守番に慣れさせておくようにしましょう。
まとめ
ヨークシャーテリアの子犬を選ぶときに、どんなポイントをチェックすべきかお伝えしてきました。
超小型犬と言われている犬種ですが、遺伝や飼育環境によって、どんな風に成長するかは異なってきます。
家族に迎えるときには、まずはヨークシャーテリアの特徴や性質などについて詳しく理解しておくことが大事です。
また、迎え入れた後は、大事な家族の一員です。
被毛のお手入れやケガ予防のための工夫など、愛犬の幸せのためにできることをしてあげましょう。
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