1.長持ちするおやつの種類
1-1.デンタルガム
1-2.ジャーキーや肉巻きガム
1-3.チーズスティックなどの削りながら食べるおやつ
1-4.鹿の角などの素材系
1-5.おもちゃと組み合わせるおやつ
2.犬が長く噛み続けるおやつ5選
2-1.ペットキッス 食後の歯みがきガム プレミアム
2-2.ローハイドガム 骨型
2-3.特選逸品 ささみデンタルガムロール
2-4.特選逸品 牛アキレス
2-5.特選逸品プレミアム 豚スティック プレーン 15本
3.長持ちするおやつを犬に与えるときの注意点
3-1.与えっ放しにしない
3-2.長時間与えない
3-3.小さくなったら回収する
4.犬用おやつの選び方
4-1.犬におやつを与える意味
4-2.目的別に選ぶ
4-3.原材料で選ぶ
4-4.形状や硬さに注意して選ぶ
4-5.対象の年齢・大きさで選ぶ
【掲載:2021.07.16 更新:2023.08.10】
長持ちするおやつの種類
犬用のおやつといえば、定番のガムから犬用クッキー、液状タイプのおやつなど様々な種類があります。
手軽にあげれるもの、機能性に特化したおやつなどそれぞれの商品に特徴がありますが、『長持ちしやすいおやつ』のポイントとしては、
- 嗜好性がよく長く楽しめる
- 食べるのに時間がかかる
- 食べるまでに時間がかかる
といった特徴が挙げられます。
犬が長く楽しめるおやつにはどのようなおやつがあるのか、見ていきましょう。
◆デンタルガム
長さ12cmのロング&ストロングタイプだから手に持って与えやすく、しっかり噛んで歯みがきができる。着色料・保存料・酸化防止剤・香料無添加。超小型犬~小型犬用。
デンタルガムの目的は、歯の汚れを落とすことです。
愛犬のお口の健康を守るために、デンタルガムを与えている飼い主さんも少なくないでしょう。
デンタルガムの形状が歯にフィットして歯垢を落としてくれたり、よく噛んで唾液が分泌されることで歯の汚れを洗い流してくれるといった効果が期待できます。
デンタルガムは奥歯などでしっかりと噛んでもらう必要があり、飼い主さんが手で持って左右均等に噛ませてあげることが推奨されているので、必然的におやつを食べている時間が長くなります。
◆ジャーキーや肉巻きガム
保存料、着色料、発色剤、酸化防止剤を使わずに作りました。魚と鶏の軟骨が入った噛みごたえあるスティックに、白いむね肉を巻きつけました。軟骨形成成分が、関節の健康を維持します。
牛皮やガムなどのスティック部分に、鶏や鴨のささみやむね肉を巻きつけたオヤツです。
嗜好性が高く、長く楽しむことができます。
◆チーズスティックなどの削りながら食べるおやつ
とても硬く、長時間楽しめます。
べたつきにくく、汚れにくいチーズガムです。
小さくなったチーズは電子レンジ(500W)で約1分温めるとパフ状になり、最後まで美味しく与えられます。
硬いチーズスティックなど、削りながら食べるおやつも、歯の汚れを落とす効果が期待できます。
少しずつ削りながら食べるので、長持ちして、噛むのが好きな子でも数週間~1ヶ月ほど持つ商品もあります。
また商品によっては、低カロリーのものもあり、長持ちすることと合わせてダイエット中の愛犬にもピッタリです。
◆鹿の角などの素材系
国産鹿の蹄を豪快に髄付きで仕上げました。
素材系のおやつには、鹿の角や牛のひづめ、鶏などのアキレス腱を乾燥させたものなどがあります。
これらは、犬が本来獲物にしていた動物の一部なので、夢中になる子が少なくありません。
素材のみでできているので、添加物を気にする飼い主さんにも安心です。
ただし、非常に硬く、噛み方によっては歯が割れたり折れたりするリスクがあり、高額な治療費が必要になることもあります。
硬すぎるおやつを与える前に、愛犬がどの歯で噛むかを観察しましょう。
奥歯で噛み、力をかけ続けていると、歯が折れたり割れたりする危険性がありますので、夢中になっていても、「オフ」(放せ)のコマンドでおやつを放すようなしつけをしておくことも大切です。
◆おもちゃと組み合わせるおやつ
やわらかいペースト状の愛犬のおやつ コングに詰めてしつけトレーニングに。
使いやすいチューブタイプ。
全犬種、成犬用。
これまで紹介した長持ちおやつとは系統の異なる、おもちゃと組み合わせることで長く楽しめるおやつです。
こちらのペーストをコングに詰めて、少しずつ舐めることで美味しさを味わってもらえます。
コングの穴は奥行きがありますので、しっかり詰めれば奥まで舐めようとするため、長い時間楽しむことが出来ます。
こちらはガムとは違い、噛むほどに小さくなったり誤飲の危険性はありませんので、お留守番時のおやつとしておすすめです。
その他、おもちゃと組み合わせるものといえば、ノーズワークなどの知育玩具があれば、ドライフードや小さなおやつなどでも長く遊ぶことも可能です。
犬が長く噛み続けるおやつ5選
◆ペットキッス 食後の歯みがきガム プレミアム
特殊な形状をしており、噛むと歯に食い込んで歯垢を削ぎ落すデンタルガムです。
弾力があり、長く噛むことができるので、唾液での洗浄効果も期待できます。
ミルク風味で、愛犬も喜ぶでしょう。
超小型犬用から中型犬用まで揃っているので、愛犬の大きさに合わせて選ぶことができます。
犬用オヤツのランキング記事でも、よくランクインしている人気の商品です。
◆ローハイドガム 骨型
犬が好む牛皮製のガムです。
原料は牛皮のみで、無添加なので、安心して与えられます。
おいしくて、犬が良く噛むので、ストレス発散に役立ちます。
白い牛皮のおやつは、柔らかくなるように加工されているので、特に小型犬や子犬にピッタリです。
◆特選逸品 ささみデンタルガムロール
犬が大好きな牛皮ガムと鶏ささみでできた、肉巻きガムです。
安心の国産原料、日本産です。
食べやすいショートタイプと食べ応えのあるロングタイプがあります。
◆特選逸品 牛アキレス
牛のアキレス腱の素材系オヤツです。
ハードタイプで、噛み応え十分なので、長く楽しめます。
◆特選逸品プレミアム 豚スティック プレーン 15本
嗜好性の高い豚肉を使っていて、噛み応えも十分の長持ちオヤツです。
豚肉は、コラーゲンが豊富でビタミンB1が多く含まれていて、ヘルシーです。
また、低カロリーなので体型が気になる愛犬にもおすすめです。
長持ちするおやつを犬に与えるときの注意点
◆与えっ放しにしない
愛犬が退屈しないよう待ち時間の多い留守番時に長持ちするおやつを与えたいという方は多いと思いますが、ガムなどの長持ちする硬いオヤツは、噛んでいて小さくなった時に丸呑みするなど誤飲の恐れがあります。
長持ちするオヤツは、留守番時には与えないようにしましょう。
留守番時におすすめなのは、知育おもちゃに詰められるようなオヤツです。
知育おもちゃに詰めるペースト状の商品は、匂いが強くカロリーが高いので、パッケージに記載されている量の半量で十分でしょう。
硬い長持ちするオヤツに関しては、必ず飼い主さんが見守ることができる状態で与えます。
誤飲だけでなく、興奮しすぎていつもより強めに噛むことがあり、歯が削れたり割れたりするおそれがあります。
誤って丸飲みしたり喉に傷つく事故など起きる可能性もありますので、目を離さないようにしてあげてくださいね。
ガムなどを誤飲して喉に詰まらせた場合には、犬は、苦しそうな声を出して肩を上げ、頭を下げるポーズを取ったり、同じところをぐるぐる回ったりします。
万が一そのような事故が起きてしまった時の対処法としては、やや首寄りの肩甲骨付近を4~5回叩いて、飲み込んだものを吐き出させます。
飼い主さんが吐き出させるのが難しそうなら、無理に吐かせずに、すぐに動物病院に行って処置をしてもらいましょう。
動物病院に行く前に電話で簡単に状況を説明しておき、スムーズに獣医師さんに診てもらえるようにしましょう。
◆長時間与えない
長持ちオヤツは、適度な時間与える分には、デンタルケアになったりストレス解消になったりするメリットがあります。
しかし、一方で犬の歯は人間の歯よりも弱く、硬いものを長い間噛み続けることは、歯にダメージを与えることになります。
永久歯が生えそろったとしても、あまりにも硬いものを与えることはおすすめしません。
◆小さくなったら回収する
犬は食べ物を丸呑みにする習性があるため、小さくなってしまうと丸呑みしてしまう危険性があります。
鹿角などは、小さくなったら回収して、新しいものや他のおやつ、おもちゃと交換しましょう。
回収する目安は、鼻先から口角までの長さの2倍~3倍と言われています。
与える前にも、飲み込めるサイズになっていないか確認するようにしましょう。
犬用おやつの選び方
最後に、犬用おやつの選び方のポイントをご紹介します。
◆犬におやつを与える意味
犬のおやつの役割は、「コミュニケーション」と「栄養補給」の2つです。
しつけの時に上手く活用すると、愛犬との信頼関係を築くことができます。
また、ドッグフードでの栄養補給が十分でない場合に、オヤツで補うことも可能です。
ただし、与えすぎは肥満の原因になるので、適切なタイミングで適切な量を与えるようにしましょう。
基本的に、1日に与えるフード全体のカロリーの2割以内に留めるようにします。
◆目的別に選ぶ
最初に、オヤツをあげる目的を明確にしましょう。
あげ方とあげるタイミングによって、適したオヤツは異なります。
外出の前や、お留守番のご褒美として帰宅時にあげる場合には、少量ずつ与えられるものがよいでしょう。
食べすぎて肥満しないように、できるだけ低カロリーのものを選びましょう。
お散歩中に他の犬や人に対して吠える癖のある子は、意識をおやつに集中させるとよいでしょう。
風味が強いものがおすすめです。
型崩れしにくいものなら、お散歩バッグや飼い主さんのポケットに入れやすいです。
子犬のトイレトレーニングやおすわりの練習などのしつけには、普段与えているドッグフードに似ているものがおすすめです。
嗜好性の高いものを与えると、オヤツばかりを欲しがり、本来のフードを食べなくなることがあります。
栄養補給として与える場合は、肉や魚などの自然素材でできた動物性たんぱく質の豊富なものがよいでしょう。
カロリーより、動物性たんぱく質が豊富であるかどうかで選びましょう。
ダイエットが必要な愛犬でもおやつをあげたい場面はあります。
その場合は、脂肪分が少なくて太りにくい、魚をメインにしたものがおすすめです。
◆原材料で選ぶ
愛犬には、安心安全なおやつをあげたいものです。
オヤツを選ぶ時には、原材料まできちんと確認しましょう。
ペット用として販売されている商品は、基本的には安全なものです。
しかし、よりリスクの低いものを選ぶなら、保存料や着色料などが無添加のものがよいでしょう。
アレルギーのある愛犬の場合は、アレルゲンとなる物質が入っていないかもチェックしましょう。
また、「副産物」や「動物性油脂」が原因でアレルギーになる可能性もあるので、これらが入っていない商品を選ぶとより安心です。
◆形状や硬さに注意して選ぶ
硬すぎるものや、噛んだ時に割れた部分が尖って刺さる可能性のあるものは避けましょう。
硬すぎるおやつは歯を傷つけますし、割れた破片を飲み込んで腸閉塞を起こした例や、腸から出血した例もあります。
オヤツを噛んでいて出血する場合もあるので、その際は、すぐに食べるのをやめさせてください。
食べ物を丸呑みする犬は多いので、大きさや長さが十分なものや丸呑みしても消化器に負担のかからない原材料のものを選びましょう。
◆対象の年齢・大きさで選ぶ
おやつを購入する前には、パッケージの裏に記載されている対象年齢や犬の大きさを確認しましょう。
子犬にはうまく消化できない成分が入っているものや、妊娠・授乳中に与えることを推奨しないという記載のあるものもあります。
また、例えば大型犬に小型犬用のおやつをあげると丸呑みする危険性がありますし、小型犬に大型犬用のおやつを与えると硬すぎることもあります。
まとめ
留守番の時や雨や暑さが続いてお散歩に行けない時に長持ちするおやつを与えると、退屈を紛らわせたりストレスを軽減したりする効果が期待できます。
長持ちするオヤツの中には、デンタルガムや肉巻きガムなど、歯の汚れを落とす効果が得られるものもあり、歯磨きの苦手な子のデンタルケアにおすすめです。
ただし、長持ちするオヤツの中でも硬いものは、小さくなった時に丸呑みするなど誤飲のリスクがありますので、留守番時には、知育おもちゃに詰めるタイプのものがおすすめです。
また、硬すぎるおやつは、歯が割れたり折れたりすることがあるので、愛犬がどのように噛むかを観察して適切に与えましょう。
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