犬が散歩の時に走る!適切な運動量を紹介

2023.03.09

犬が散歩の時に走る!適切な運動量を紹介

犬を飼っている方は毎日の散歩は日課であり、欠かすことのできないお世話の一つです。 散歩には、さまざまな効果があり運動不足の解消やストレス発散になります。 しかし、愛犬が散歩のたびに全力で走り回っていると飼い主さんも疲れてしまいます。 犬が散歩の時に走る理由と運動量について紹介します。


【掲載:2021.10.17  更新:2023.03.09】

犬が散歩で走りたがる理由

走る犬

犬が散歩の時に走るには、いくつかの理由があり本能的なことでもあります。
愛犬が散歩の時に走る主な理由を紹介します。
散歩の時に全力疾走されて困る、なぜ走っているのか理由を知りたいという方は参考にしてみて下さいね。

◆何かを見つけた

散歩の役割として、運動不足解消の他にも周りの環境の情報収集を行い、刺激を求めていることがあります。
犬にとって散歩は、外の世界にふれる機会でもあり新しい発見がたくさんあります。

前の散歩の時にはなかった気になるものを発見すると、好奇心から早く気になるもののもとに辿り着きたくなり、走ることがあります。

他にも散歩の際にお友達の犬を見つけた、好きな近所の人がいたなどなにかを見つけた時に走ることがあります。

散歩は犬にとっては、1日の中でももっとも刺激の多い時間であり、外のさまざまなものに興味を惹かれます。
飼い主さんは草木や他の人、犬、物などを犬が見つけるたびに引っ張られて走られるとつらいものですが、多くの場合は外の刺激を受けることによりストレス発散になり、健康的な生活を送ることができます。

ガラス片や拾い食いしそうな物、事故につながる危ない物以外は極力愛犬の気持ちを優先して、見つけたものを観察させてあげましょう。
物以外にも他の犬の臭いが強い場所を見つけると、情報収集をするため臭いを積極的に嗅ぎに行くことがあります。

◆興奮している

散歩は多くの犬にとっては、楽しいものであり興奮しやすい状態になります。
散歩が楽しい、飼い主さんとのお出かけが嬉しい、身体を動かしたいなどの理由から興奮して走ることがあります。

特に体力が有り余ってるいるアダルト期の犬や、子犬は自分をコントロールすることができずに走り出してしまうこともあります。
興奮状態になると周りが見えなくなり、行動もいつもより大胆になります。

周りに何もなくて安全な散歩道であれば、ある程度は走らせてあげるのも興奮を落ち着けるために有効ですが、車の往来の激しい場所や他人や他の犬と事故の可能性がある時には飼い主さんが愛犬をコントロールしましょう。

普段から信頼関係を築いて、飼い主さんの指示に従えるようにしつけを行うことが必要です。
飼い主さんの声かけにより、クールダウンしてからお散歩を再開するのが、ベストです。

興奮状態のままお散歩を継続しても、外の情報が得られずに気分が高まったまま散歩が終了してしまうので、散歩に満足感が得られずにストレスを抱える可能性もあります。

愛犬の性格を把握して、興奮しやすい時にはクールダウンさせる方法を探しておきましょう。

◆ストレス発散

犬の散歩はストレス発散に大きな効果をもたらします。
犬は運動量の多い生き物であり、走ることが大好きです。

普段の家の中での生活だけでは、犬種によりますが運動不足になりやすく散歩の時に全力疾走することによりストレス発散の効果があります。

走ることは犬にとっては、気持ちの良い運動であり筋肉や骨格の健康維持にも効果的です。
公園や開けた芝生などを散歩コースに入れて、走らせてあげるのもおすすめですよ。


犬の適切な運動量

犬は走ることが好きであり、散歩は良い運動の機会であると紹介しました。
それでは、犬の適切な運動量とはどのくらいなのでしょうか?

犬の運動量について、小型犬などのサイズ別に紹介していきます。
犬の性格や個体差により、運動量には違いがありますので参考にしていただければ幸いです。

◆犬の適切な運動量①小型犬

小さな犬であれば、散歩は必要ないのでは?と考える方もいるかもしれませんが散歩には運動不足解消の他にも社会性を養ったり、外の刺激に触れたりとメリットがたくさんあります。
小型犬であっても散歩に連れ出してあげるのが、ベストです。

散歩時間は中型犬や大型犬よりは少なくて大丈夫ですので、1日2回、30分前後散歩するようにしましょう。
犬種や年齢によっては1日1回でも大丈夫ですが、愛犬の様子を見ながら散歩の時間は調節しましょう。

1日1回は散歩に連れ出してあげたいですが、チワワやポメラニアンなどの身体が小さく華奢な犬は長い距離を歩くと関節を痛めたり、ちょっとの段差でも骨折してしまう可能性があります。
愛犬の様子を見ながら最初は家の周りや庭を散歩させるなどして、徐々に距離や時間を伸ばすようにしましょう。

◆犬の適切な運動量①中型犬

中型犬の場合には、1日2回40分〜1時間前後の散歩が理想的です。
中型犬になってくると、走る運動など身体を動かす時間も必要であり散歩の中でボール遊びやドッグランなどで思いっきり身体を動かす時間を作ってあげるのが良いでしょう。

特にコーギーや柴犬は、中型犬の中でも運動がより多く必要です。
コーギーや柴犬は作業犬として活躍してきた歴史からも運動が大好きであり、走り回れない環境にストレスを感じやすいです。
毎日ドッグランに行くのは難しいため、月に2.3度ドッグランは走り回れる公園などにお出かけすると良いでしょう。

注意したいのは、コーギーなどの足が短い犬種は思いっきり走らせると足腰を痛める原因になるため、愛犬の様子をよく観察しながら調節して運動するようにしましょう。
また、ドッグランなどで放すときには必ず呼び戻しできる状態になってから利用するようにします。
飼い主さんが愛犬を適切に導いてあげることにより、事故を防ぐことにつながります。

◆犬の適切な運動量③大型犬

大型犬は身体も大きく、運動量が最も必要なサイズになります。
1日2回1時間前後の散歩が理想的です。
大型犬こそ思いっきり走らせて運動させるのが理想、というイメージがありますが、大型犬の場合には体にかかる負担も大きくなるため、足腰や内臓に負担がかからないように全力疾走させすぎないのが大切です。

大型犬は賢く従順な犬種が多く、飼い主さんと歩いてお散歩することに喜びを見出して、ストレス発散になります。
足腰を労りつつ、お散歩の中で歩く、走るを繰り返してあげると良き運動になります。

また、中型犬同様に月に数回はドッグランや広い場所で走らせてあげるとより質の良運動時間を確保して、健康的に過ごすことができますよ。

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走るのに向いている犬種

犬を飼う時に一緒に思いっきり走って運動したい!と考える方もいるかもしれません。
また、うちの子はどのくらい走らせたら良いのだろうと感じている飼い主さんもいるでしょう。

その子の性格にもよるため、一概には言えませんが、犬種としての歴史からその子がは知るのに向いているのかある程度知ることは可能です。

特に走るのに向いている犬種は、ボーダーコリーやシェルティーなどの牧羊犬として活躍してきた犬種や柴犬やジャックラッセルテリアなどの猟犬やその手伝いをしてきた犬種は山の中を1日走り回っても疲れないスタミナを持っているため、走るのに向いています。

反対にチワワやポメラニアン、パグやヨークシャーテリアなどの愛玩犬として飼育されてきた犬はあまり運動量が多くなかったため、気分転換の目的で散歩に連れ出すのが良いでしょう。

運動が好きな犬種でも、ダックスフンド やゴールデン・レトリーバーのように股関節や腰に遺伝的に疾患が出やすい犬種はあまり全力疾走させることはおすすめしません。

また、血統のなかに股間節や筋肉などの疾患がある場合には、注意が必要です。
走らせなくても、飼い主さんとボール遊びをしたり、小走りで散歩しながら運動量を確保しましょう。
もちろん、健康第一であり体調不良の時は走らせないようにして、安静にしましょう。

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犬と走る際に注意すること

レトリバー

犬と走るのは、コミュニケーションにもなり絆を深める絶好の機会です。
しかし、健康的にストレス発散できるように安全に走ることを楽しみたいですよね。

前提として愛犬が走るためには、健康体でなければなりません。
病気や怪我などをしているときに無理に走らせると、状態が悪化してしまうこともありますので回復してから走ることを楽しむようにしましょう。

また、走るためには愛犬が走ることが好きであることが大切になります。
走ることが嫌いであるにもかかわらずに、無理矢理走らせると怪我の原因や飼い主さんとの関係が悪化してしまうきけんもあります。

愛犬が走ることを楽しんでいる、安全に走る場所を確保できるこの条件は最低限満たしてあげましょう。
股関節などが弱い愛犬は状態を見ながら短めに走らせて楽しいお散歩時間にして下さいね。


まとめ

犬が散歩中中走る原因と適切な散歩時間について、紹介しました。
犬は運動量の多い生き物であり、毎日の散歩や走ることは健康維持のためにも大切です。

走るのが好きなのか、散歩の仕方の一つとして、ドッグランや走る散歩わお楽しみください。



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のえコアラ

のえコアラ

犬の専門学校を卒業後、犬のテーマパークにて飼育員を5年間しておりました。 様々な犬種の飼育経験があります。 その後ホームセンターでペット用品の販売をしておりました。 現在はペット系の記事を中心にライター活動しております。 資格 愛玩動物飼養管理士1級 小動物看護士


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