白菜は愛犬と一緒に楽しめる食材?!メリットやデメリットとは?

2021.10.18

白菜は愛犬と一緒に楽しめる食材?!メリットやデメリットとは?

冬野菜の代表格である白菜。寒い時期はお鍋などで大活躍する野菜の一つですよね。この白菜、犬が食べても問題のない食材なのでしょうか?今回は白菜が犬にもたらすメリットやデメリット、正しい与え方や注意点を紹介していきます。愛犬の健康的な食生活を支えるためには、まず与える食べ物に対する知識をもつことが重要です。旬の野菜を愛犬と一緒に味わい、食事の時間をより楽しく過ごしましょう。

犬は白菜を食べても大丈夫?

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結論から言うと、白菜は犬が食べても問題のない食材です。しかし、部分によっては硬いところもあるので、与え方には気を付けなくてはいけません。また、含まれる栄養素の中には個体によって注意すべき成分が入っています。正しい知識をしっかりと見に付けておく必要がありますね。
まずは白菜に多く含まれている成分から、チェックしていきましょう。

◆白菜に含まれる主な成分

白菜は95%が水分でできています。そのため含まれる栄養素の所要量はわずかですが、さまざまな栄養素がバランスよく配合されているのです。
食物繊維が豊富なので消化にも良く、水分補給を補うことができます。便秘がちな子にとっても最適な食材であり、カロリーも非常に低いことからダイエット食としても重宝するでしょう。
その他、ビタミンCとカリウムが比較的多く含まれているので、愛犬の健康バランスを整える手助けをしてくれます。
それでは、白菜を愛犬に与えることで期待できる健康効果についてもお伝えしていきましょう。

◆期待できる効果は?

白菜に含まれる主な栄養素には、愛犬にとって以下のような効果的なメリットが期待できます。

ビタミンC

抗酸化作用のあるビタミンCには、愛犬の加齢による酸化ストレスや関節炎、風邪の予防や、免疫力を高める効果があります。運動面においても必要な栄養素といえるでしょう。ちなみに白菜100g中に22mgが含まれているそうです。
しかし、犬は体内でビタミンCを生成できます。そのため、必ずしも体外から摂取すべき栄養素ではないのですが、肝臓でビタミンCの生成がうまくできないワンちゃんには、主食(ドッグフードなど)にビタミンCを加えて与えるのがオススメです。特に外側の葉に、ビタミンCが豊富に含まれているようですよ。

ビタミンK

ビタミンKも犬の腸内で生成される栄養素の一つですが、一日の必要量は生成できません。このため、不足分を食事で補う必要があるのです。
白菜にはこのビタミンKが含まれているので、食事にトッピングするなどして与えると良いでしょう。普段与えているのがドライフードであれば、効率よく水分補給もできるのでおすすめです。

カリウム

カリウムには、体内の塩分を外へ排出してくれる働きがあります。ドッグフードやペット用おやつには、ほとんどの場合、塩分が含まれているのです。白菜にはこれを排出する効果があるため、愛犬の塩分過多を予防することにも繋がります。
また、カリウムは血液・骨の維持にも欠かせない栄養素なので、積極的に適量を摂取するように心掛けたいですね。
さらに腎臓病を患っている場合、カリウムのバランスが損なわれやすく、水不足にもなりやすいといわれています。上手に利用することで、腎臓への負担を軽減できる可能性があると考えられるでしょう。

カルシウム

筋肉を動かすために必要不可欠なカルシウムは、特に運動面において活発な愛犬には絶対的に必要となる栄養素です。カルシウム不足が原因で痙攣を起こす可能性もあるため、不足に注意して積極的に摂取しましょう。
またカルシウムは、日光に当たることで生成されるビタミンDによって吸収が活発化します。毎日のお散歩や運動とカルシウム摂取を意識して、愛犬が健康的な生活を送れるよう配慮してくださいね。

イソチオシアネート

がん予防に効果を期待できる成分であるイソチオシアネート。解毒抗菌作用や食欲増進効果、血液をサラサラにする効果を持っています。
ただし、愛犬が甲状腺機能に問題を抱えている場合、与えてはいけない成分ともなるのです。これは、イソチオシアネートが体内に入ると、甲状腺を腫れさせたり、悪化させる成分(ゴイトロゲン)として作用する可能性があるためです。
健常な犬でも、イソチオシアネートの摂取がきっかけで甲状腺疾患を発症するケースもあるようなので、心配な飼い主さんは一度かかりつけの獣医師に相談してみるとよいでしょう。
ちなみにこのイソチオシアネートは、白菜の他にもキャベツや大根などアブラナ科の野菜に含まれています。

食物繊維

前述したように、白菜には食物繊維も含まれています。この食物繊維には腸内の善玉菌を増やして、悪玉菌を排出する働きがあり、これによって腸内環境を整えてくれる効果を期待できます。
ちなみに食品成分データベースによると、100g中に1.4gの食物繊維が含まれているそうですよ。

◆犬に白菜を与えるデメリット

白菜を与えることで期待できる効果を紹介してきましたが、やはりデメリットも存在します。あらかじめ、以下の注意点をしっかり把握しておく必要があるのです。

●ゴイトロゲンやグルコシノレートの存在に注意

甲状腺ホルモンの生成を阻害するというゴイトロゲンや、分解されてイソチオシアネートに変化するグルコシノレートは甲状腺を腫れさせる物質です。甲状腺機能低下症や、甲状腺腫瘍、甲状腺癌を引き起こす可能性があるのです。
しかし、加熱調理をすることで不活性化させることができますし、毎日大量に与えない限り大きな問題になることはないでしょう。
与え方に関しては後述しますが、それらの注意点や1日の摂取量をしっかり守って、安全に配慮することが大切です。

●アレルギー症状に注意

白菜はアレルギー発症に関する報告が多い食材ではありません。しかしやはり個体差がありますので、可能性はゼロではないのです。
白菜を与えた後に愛犬が身体を痒がったり、嘔吐や下痢などの症状が見られた場合は動物病院を受診しましょう。初めて与える場合は、まず少量を与えて様子をみてくださいね。
アレルギーや中毒症状の出方はそれぞれです。ワンちゃんによっては重度の症状がみられる危険性もあるため、少しでも異常を感じたら早めに獣医師に相談することをおすすめします。

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◆白菜の芯は与えても良い?

白菜の芯も犬は食べることができます。しかし、生のままだと硬いので消化にはよくありません。また、喉に詰まらせてしまう可能性もあります。
芯の部分は必ず細かく刻むようにしましょう。切る際は、そぎ切りという繊維に沿って斜めに切る方法を用いると、火が通りやすくなりますよ。
また芯に限ったことではありませんが、加熱して柔らかくしてから与えることも大切です。
せっかく作った愛犬用の手作りごはんやトッピングが、身体の負担となっては元も子もありません。調理法や与え方には、きちんと配慮しましょう。


犬に白菜を与える時の注意点

愛犬に白菜を与えることで得られるメリットやデメリットを踏まえた上で、与える量にも注意が必要です。どの食材にもいえることですが、過剰に摂取することで健康被害を引き起こす場合があるのです。
犬の栄養素は基本的に、総合栄養食であるドッグフードで賄うことができます。このため他の食材を与える場合は、主食ではなく栄養をサポートする目的として少量をプラスするものだと考えておくべきでしょう。
しかし犬種や個体によって体重などは異なります。それぞれに適量が存在するのです。個体差があるのであくまで目安となりますが、犬の体重別に適正量を紹介していきましょう。

◆与える白菜の適正量とは?

◎超小型犬/体重4kg未満→約10g(白菜の葉1枚が80~100g前後として大体10分の1程度)
◎小型犬/体重10kg以下→約20g(白菜の葉4分の1程度)
◎中型犬/体重25kg以下→約30g(白菜の葉3分の1程度)
◎大型犬/体重25kg以上→約40g(白菜の葉2分の1程度)

◆子犬の場合は要注意

白菜を子犬に与える場合は、注意が必要です。消化器官が未発達であることが、この理由にあたります。
子犬の時期はまだ消化器官が発達しきっていないため、下痢や嘔吐などの消化不良を起こしやすいのです。
絶対に与えてはいけないわけではないのですが、わざわざ与える必要はないでしょう。もし与える場合は体重に関わらず、ほんの少量に留めてくことをおすすめします。

◆人間用メニューや加工品は与えない!

冬は美味しいお鍋の季節。白菜が活躍する料理が食卓に並ぶことも多くなるでしょう。温かいスープや柔らかく煮込まれた白菜を、愛犬に与えたくなるかもしれませんね。
しかし、人間が食べるものは犬にとって塩分が濃く、特にお鍋にはネギ類など犬に害となる食品が材料として含まれていることが多いです。犬に与えるものには調味料を使わないことが基本です。一緒に楽しみたいからといって、愛犬に与えるのはNG行為ですよ。
また、白菜の代表的なレシピの一つでもある漬物にも同様のことがいえます。浅漬けだとしても犬にとっては塩分過多であり、心臓・腎臓への悪影響が懸念されるでしょう。加工品のほとんどは人間用に味付けがされたものです。愛犬に与えることは避けましょう。


白菜の与え方

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生の状態の白菜を、犬が食べられないわけではありません。もし少量を食べてしまったとしても、大きな問題になることはほとんどないでしょう。
しかし、生のままでは硬く消化には良くないので、できるだけ加熱して柔らかくしたり、細かく刻んで与えることがすすめられます。

◆加熱する

加熱調理をすることで、消化がよくなります。また前述したように、ゴイトロゲンやグルコシノレートのリスクを下げることにも繋がります。
愛犬に与える場合は、可能な限り加熱してからトッピングとしたり、手作りご飯の材料としてください。

◆茹でる

白菜の加熱方法の一つとして簡単なのが茹でるという方法ですよね。茹でることで白菜が柔らかくなり、愛犬も食べやすくなります。ただし茹ですぎるとビタミンが出てしまうので、茹で時間は1分程度とすることを目安にしましょう。

◆蒸す

蒸し料理は手間がかかりますが、栄養素が残りやすく白菜の甘味も引き立ちます。蒸し器などを使用しなくても、電子レンジで簡単に蒸す方法もありますので、ぜひ試してみてください。


体調を崩した場合の対処方法は?

適正量を超えて白菜を与えてしまったり、アレルギーを発症したりと、白菜を食べることで愛犬が体調を崩す可能性はゼロではありません。
もしも何らかの異常を感じた場合は、すぐに白菜を与えるのを中止して動物病院を受診しましょう。獣医師には、どんな症状が出たか、何をどれだけ食べたかをしっかり伝るようにしてください。排泄物や嘔吐物がある場合は、持参して診てもらうとよいでしょう。


まとめ

様々な料理で活躍する、身近な野菜の一つでもある白菜。
犬に与えることでメリットもある食材なので、おやつとしてトッピングとして、愛犬に与えてみてはいかがでしょうか?ただし、与え方や与える量には注意が必要ですよ。
白菜を使った犬用レシピの記事も沢山あります。栄養素の解説やレシピに対するコメントも参考にしつつ、白菜料理にチャレンジしてみてください。
適切な方法で、適正量を守って、旬の野菜を愛犬と一緒に楽しみ季節を感じてみましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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