無添加のドッグフードおすすめ3選!無添加フードのメリットと選び方

2022.01.30

無添加のドッグフードおすすめ3選!無添加フードのメリットと選び方

家族である愛犬には、安全なドッグフードを与えたいですね。近年、安全なフードのキーワードとして、「無添加」が注目されています。では、無添加のドッグフードは、普通のドッグフードとは何が違うのでしょうか?また、無添加と表示されたフードも種類が多く、どれが良いのか分かりにくいですね。今回は、無添加ドッグフードのメリットや普通のフードとの違いについてご紹介するとともに、選ぶ際のポイントについても解説します。

無添加のドッグフードを与えるメリット

犬とごはん

添加物とは、足りない栄養素を補うためや、自然素材だけで長期保存ができないときなどに添加される物質の事です。
添加物には、 安全な添加物と健康を害する添加物があります。これらを分ける大きな基準は、天然由来の添加物か、合成添加物かという点です。
健康を害するとは、発がん性がある、アレルギーの原因となる、涙やけの原因となるなどです。
無添加のドッグフードを与えるメリットは、健康を害する恐れのある物質を避けることができる点です。特に、食物アレルギーや涙やけが気になるワンちゃんの場合、無添加のドッグフードに切り替えると改善される可能性があります。


無添加のドッグフードと普通のドッグフードの違い

では、無添加のドッグフードは、普通のドッグフードと何が異なるのでしょうか?
ここでは、添加物の役割や、「無添加」が何を意味するかということについて、解説していきます。

◆添加物は何故使われる?

添加物の主な役割は、

・食品の栄養成分を補うため
・食品を製造または加工するときに必要なため
・食品を形作ったり、独特の食感を持たせたりするため
・食品の色や味、品質を保つため

などが挙げられます。
ドッグフードに用いられる主な添加物の種類と目的を簡単にまとめます。具体的な添加物の名称も例示しますので、参考にしてみてください。

【栄養強化剤】

犬の健康を維持するのに必要とされる栄養素は、30種類以上あります。これら全てを食材から取り入れるのは難しいため、ビタミン類やミネラル類を補填する栄養強化剤(サプリメント)は欠かすことのできないものです。

【酸化防止剤】

脂質は酸化しやすく、酸化したフードには嘔吐や胃もたれなどの健康リスクがあります。このため、酸化防止剤も必要不可欠な添加物です。
BHA、BHT、ミックストコフェロール、没食子酸プロピルなどが含まれます。

【保存料】

保存料は、水分の多いセミモイストフードやジャーキーなどのカビや腐敗を防止するために使用されます。ドライフードは水分量が少ないため、使われることが少ないです。
ソルビン酸カリウムなどが使用されます。

【着色料】

着色料には全くメリットがなく、必要のない添加物です。犬は色(視覚)で食欲を刺激されるわけではないので、見た目を整えるのはあくまで人のためなのです。
赤色3号、赤色102号、赤色40号、青色2号などが含まれます。

【発色剤】

発色剤は、肉の新鮮そうな赤色を保ち、腐敗を防ぐ働きがあります。赤色はあくまで人のためのものであり、水分の少ないドライフードであれば、腐敗を防ぐために添加する必要はありません。
亜硝酸ナトリウムなどが使用されます。

【甘味料】

甘みをつけることで、嗜好性(食いつき)をよくするために用いられます。
ソルビトールやコーンシロップなどが使用されます。

【香料】

犬は香りによって食べるかどうかを決めると言われているため、不可欠ではありませんが、食いつきをよくする効果があります。
原材料には「香料」とだけ記載されて、詳細が分からないことも多いです。

◆無添加のドッグフードとは?

「ペットフードの表示に関する公正競争規約・同施行規則」の規定によると、無添加である原材料名などが明確に併記されていて、かつ、次の基準のどちらかを満たしている場合に限り、「無添加」「不使用」という表示をすることができます。

(2)添加物に係る表示については、当該添加物につき、ペットフードの表示のための添加物便覧に記載された添加物(加工助剤、キャリーオーバー及び栄養強化目的で使用されるものを含む。)を一切使用していないことが確認できる場合>

(1)は添加物以外の原材料についての基準なので、例えば「穀物不使用」などの表記に関するものです。(2)は添加物についての基準で、一般に無添加のドッグフードという場合には、こちらが関係してきます。
「キャリーオーバー」とは、原材料として仕入れた時点で加えられている添加物を指し、これについては添加物として表示する義務がありません。製造工程で添加物が含まれていなくても、原材料にすでに含まれている添加物がフードに含まれている可能性があります。
また、「当該添加物につき」とあるように、ある添加物について無添加であれば、その添加物を併記することで、「無添加」と表示できるため、それ以外の添加物が使用されている可能性があります。
これらのことから、「無添加」と表示されているドッグフードが「完全無添加」とは限らず、キャリーオーバーの添加物に関しては、消費者が知ることは難しいと言えます。


無添加のドッグフードを選ぶポイント

ドッグフード

ここでは、無添加のドッグフードを選ぶ際に、押さえておきたいポイントをご紹介します。

◆何が無添加なのか

パッケージに「無添加」と表記するには、上述の通り、使用されていない添加物を明確に表示しなくてはなりません。逆に言えば、明記されていない添加物が使用されている可能性があります。
例えば、「着色料無添加」と表記されていれば、使用されていないのは着色料だけです。
無添加のドッグフードを選ぶ際には、パッケージの表記や原材料欄をよく見て、どんな添加物が不使用なのか、気になる物質が含まれていないかなどを確認しましょう。
上述の添加物の種類と目的、具体的な添加物を参考にしてみてください。
注意すべき添加物として挙げられていることが多いのは、以下の通りです。

・酸化防止剤:BHA、BHT、エトキシキン
・保存料:ソルビン酸カリウム
・着色料:赤色2、3、40、102、104、105、106号、青色1、2号、黄色4、5号、緑色3号
・甘味料:ソルビトール、キシリトール、グリシリジン、アンモニエート、ビートパルプ

◆天然由来の添加物か

上述の通り、安全な添加物と健康を害する添加物を分けるのは、天然由来か合成されたものかという点です。
安全な天然由来の添加物としては、酸化防止剤であるローズマリー抽出物やミックストコフェロール(ビタミンE)、クエン酸などが挙げられます。

◆安全性の高い原料が使われているか

できるだけ、使われている原材料のグレードが分かるフードを選ぶようにしましょう。
公式サイトで原料に関する情報が公開されていることも多いですが、よく分からない場合には、直接メーカーに問い合わせると教えてもらえる場合もあります。
ちなみに、近年、無添加のドッグフードで見ることが多い表記として、「ヒューマングレード」というものがあります。一般的に、「人でも食べられるグレードのもの」という意味で用いられることが多いですが、現在のところ、日本国内ではヒューマングレードの明確な定義や表示ルールはありません。あまり振り回される必要はないでしょう。

◆主食には総合栄養食を

犬が必要な栄養素をバランスよく配合したドッグフードが、総合栄養食です。主食には、総合栄養食と表示されたフードを選びましょう。
ドッグフードには、そのほか、間食、療法食、その他の目的食があります。間食はオヤツとして、療法食は病気などの際に獣医師さんの指導のもとで与えるフードです。

◆ライフステージに合ったものを

成長期の子犬と、成長が一段落した成犬とでは、体重当たりの必要なエネルギー要求量や栄養バランスが異なります。
無添加ドッグフードを選ぶ際には、愛犬のライフステージ(年齢、肥満などの生活状態、妊娠などの生理状態)にあったものを選ぶことが大切です。

◆メーカーをチェックしよう

第三者機関によって、ドッグフードまたは製造工場のチェックを受けているかという点も、大切なチェックポイントです。ドッグフードを検査している場合には、気になる添加物が検出されていないことを調べているかどうかを確認してみてください。

◆ランキングに惑わされない

ネット上の無添加ドッグフードのランキングを見ていくと、偏っていることが多いことに気づくのではないでしょうか?
ランキングや口コミは、あくまで参考程度に留め、実際にパッケージを見て飼い主さんが良いと思うものを選んでくださいね。


おすすめの無添加のドッグフード3選

◆オリジン

オリジン オリジナル 2kg
購入

オリジンは、アメリカのペットフードメーカー「CHAMPION PETFOODS」のブランドの一つです。
「起源」や「始まり」を意味する「オリジン」というブランド名からも分かるように、犬が進化するうえで食べるようになった食事を再現したいという熱意から生まれました。
生物学的に適正な地元産の新鮮食材にこだわり、他社に製造を任せることなく、自社の工場「キッチン」で製造されています。
キッチンは、アメリカ合衆国農務省(USDA)やアメリカ食品医薬品局(FDA)、カナダ政府、欧州連合(EU)などを含む厳しい標準に適合していて、数々の受賞歴を誇ります。
原材料は、信頼できる生産者によって飼育・栽培されたり、漁獲されたりした地域の新鮮なもので、人間用食材として認定を受けています。
たんぱく源は、良質な肉または魚で、肉類は抗生物質やホルモン剤を使用した餌を与えられていない牛、豚、鶏ほかが使用されています。上述のキャリーオーバーについても安心できるフードです。もちろん、製造工程でも、合成添加物は使用されていません。

◆ニュートロ シュプレモ

ニュートロ シュプレモ 各種
購入

ニュートロ シュプレモは、ペットフードやお菓子で有名なアメリカのメーカー「MARS」のブランドの一つです。
シュプレモには、厳選された自然素材の高い栄養価とおいしさをそのままに、最適な栄養バランスを引きだす「ホリスティック・ブレンド」が採用されています。「ホリスティック」とは、「全体」という意味で、身体/心/精神を総括的に捉えていく考え方です。
シュプレモにおけるホリスティック・ブレンドは、自然素材の最適な組み合わせとブレンドで、抽出された栄養成分の配合では得られない相互作用を生み出します。
また、ミートファースト/フィッシュファーストで、第一主原料として肉や魚を使用し、例えばチキンであれば「チキン(肉)」と表記されており、第一主原料が良質なたんぱくであることが分かります。また、乾燥ミールも、「副産物ミール」ではなく、良質なものを使用しています。
酸化防止剤も、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸が使用され、合成添加物は含まれていません。

◆HALLO

ハロー 各種
購入

HALLOは、「Vets Choice」のブランドの一つです。
HALLOのこだわりは、(1)オリジネイティブ、(2)キッチン・グレード・レシピ、(3)原材料、(4)ヴィーガンです。
オリジネイティブとは、地球環境や生態系を守り、飼育される動物全ての福祉を尊重し、品質の高い原材料のみを調達するということです。
キッチン・グレード・レシピとは、正肉(骨や余分な脂肪などを取り除いた食用肉)または魚のみを使用していて、肉・魚ミールを使用していないということです。また、野菜や果物は遺伝子組み換えでないものが使用されています。
原材料には厳選された素材を用い、アレルギーに配慮したグレインフリーまたは小麦グルテンフリーです。
さらに動物性たんぱく質に対するアレルギーに配慮した「100%植物由来」の「ヴィーガン」もあり、アレルギーに悩むワンちゃんと飼い主さんには嬉しいブランドです。


まとめ

愛犬の健康のためには、良質なドッグフードを与えたいですね。その中でも「無添加」のフードは、アレルギーや涙やけなどの改善につながる可能性があるため、フード選びの際に視野に入れておきたいものです。
添加物には、合成添加物と天然由来の添加物があり、前者は健康に害がある物質も含まれているのに対し、天然由来の添加物はその心配がほぼありません。
「添加物=悪いもの」というイメージがありますが、実際には、栄養強化剤や酸化防止剤のように必要不可欠な添加物もあります。一方、着色料や発色剤は、香りで食欲を刺激される犬にはメリットはなく、健康を害する恐れのあるものも含まれているため、避けた方がよいでしょう。
添加物の目的と種類を知り、パッケージの表記や原材料をよく確認して、何が使われていないか、気になる成分が入っていないかなどに注意して、愛犬のために最適なフードを見つけてあげてくださいね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。

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