犬を飼うのに向いてる人・難しい人はこんな人!犬と暮らす責任と覚悟

2022.05.09

犬を飼うのに向いてる人・難しい人はこんな人!犬と暮らす責任と覚悟

犬を飼いたいけれど、本当に飼えるのか不安な方もいるでしょう。飼い主さんも様々なので、具体的にどんな人が犬を飼うのに向いてる人なのか、なかなか分かりませんよね。犬と暮らすことは命を預かることなので、安易に考えることはできません。責任と覚悟が必要です。今回は、犬を飼うのに向いてる人、飼うのが難しい人はどんな人かを具体的に解説しますので、参考にしてみてくださいね。

犬と暮らすということ

はじめに、犬と暮らすことについて、きちんと理解しておかなければなりません。

犬も人と同じ、一つの命です。犬と暮らすということは、その大切な命を預かることであり、最後まで責任を持つ覚悟を持たなければなりません。

一般社団法人ペットフード協会が行った「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の平均寿命は14.65歳です。平均寿命は年々伸びており、2011年は13.85歳でした。この10年で、約1歳伸びていることが分かります。
つまり、犬を飼うということは、少なくとも約15年、生活を共にすることを覚悟しなければなりません。
また、今後も寿命が伸びていくであろうことも、考慮する必要があるでしょう。

15年の間には、飼い主さんにも愛犬にも様々な変化が起きます。飼い主さんには、進学や就職、結婚、出産といったライフステージの変化があり、犬にも年齢による変化が起こり、病気をすることもあります。高齢になれば、介護も必要です。
飼い主さんの生活スタイルが変わった、犬が高齢になり介護ができないなどという理由で飼育放棄をすることは、あってはならないことなのです。


犬を飼うのに向いている人

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ここでは、犬を飼うのに向いてる人はどんな人なのかについて、具体的にご紹介していきます。

◆犬と暮らす環境を整えられる

犬と暮らすには、まずペットの飼育が許可されている住宅に住んでいることが必須です。ペット不可の物件に住んでいる場合、犬を飼える住宅に引っ越す必要があります。
また、犬が過ごすスペースを確保しなければなりません。トイレやケージ、毛布やベッドなどを室内に置く余裕があることも必須です。十分な広さの住宅でなければ、やはり引っ越す必要も出てくるでしょう。
犬と暮らす住環境を整えられる人が、犬を飼うのに向いてる人と言えます。

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◆お金がかかることを理解している

犬を飼うには、食費や日用品にかかる費用のほか、狂犬病ワクチンや混合ワクチン、フィラリア・ノミ・ダニの予防といった医療費などが必要です。
犬を飼うのに向いてる人は、飼う前にこれらの費用が掛かることを理解していて、その支出を「惜しい」と考えない人です。
ちなみに、犬を迎えるためにかかる初期費用は約43,000円です。また、アニコム損保が発表した「家庭どうぶつ白書」(2021)によると、犬の飼い主が1年間にかけた費用は約34万円でした。体格別に比較すると、小型犬で約32万円、中型犬で約38万円、大型犬では約48万円となっています。

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◆外に出ることが好き(アウトドア)

インドア派よりアウトドア派の人の方が、犬を飼うのに向いてる人と言えます。
完全室内飼育が推奨される猫と異なり、犬には散歩が必要です。
犬は猫より比較的運動量が多いですし、におい嗅ぎなどをできる散歩は犬にとっては気分転換や社会化につながり、行かなければストレスが溜まってしまうという面があります。
犬種によっては、散歩だけでは運動量が足りない場合もあり、ドッグランや山、海や川などに出かける必要があることもあります。

◆感情的になりにくい

飼いはじめには、トイレトレーニングが必要ですし、「オスワリ」や「フセ」、「マテ」など安全のために必要なコマンドも教えなければなりません。
犬は、人間とは違う生き物なので、言葉は通じません。コミュニケーションを取りながら、気長に接する必要があります。
感情的に怒鳴ったり体罰を与えたりしても、トイレもコマンドも覚えてはくれません。むしろ、恐怖心から問題行動を起こすようになる可能性があります。
犬を飼うのに向いてる人は、気分や機嫌に左右されにくい人と言えるでしょう。

◆面倒をみるのが好き

犬と暮らすと、どうしても犬を中心とした生活になります。毎日の食事のお世話や排せつ物の片付け、お散歩などは基本的に犬に合わせる必要があるからです。また、毎日のブラッシングや定期的なお手入れも必要不可欠です。これらのお世話には、時間がかかります。
全ての時間を自分のために使っていた人でも、飼い始めると、その時間の一部を犬のために費やすことになります。
他者の面倒を見ることが好きで、犬のために十分に時間を割ける人は、犬を飼うのに向いてる人と言えるでしょう。

◆ライフステージがある程度進んでいる

犬とは、約15年程、生活を共にすることになります。その間に飼い主さんのライフステージの変化が多いと、対応しきれない場合が出てきます。
特に、進学や就職に伴う引っ越しや独立、結婚や出産による家族構成の変化は非常に大きな変化で、これをきっかけに飼育放棄される犬は少なくありません。

「引っ越し先がペット不可だから飼えなくなった」、「子供が生まれて、世話ができなくなった」などの理由で手放すことがあってはならないのです。

その点、子どもがある程度の年齢になっている、あるいは子育てが終わっているなど、ライフステージがある程度進んでいれば、生活の大きな変化が少なく、ライフステージによる飼育放棄につながりにくいと考えられます。
ライフステージがさらに進んで高齢化していると、飼い主さん自身の体力の衰えや病気、介護といった新たな変化が見込まれるため、あくまで「ある程度」進んでいる人が、犬を飼うのに向いてる人と言えるでしょう。

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犬を飼うのが難しい人

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では逆に、犬を飼うのが難しい人はどんな人なのでしょうか?

◆犬アレルギーがある

重度の犬アレルギーがあり、生活に支障が出る人もいます。
無理に飼い始めたものの、アレルギーのために生活に支障が出たら、「やっぱり無理だった」と飼育放棄できるでしょうか?これは、決してあってはならないことなのです。

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◆部屋の汚れやニオイが気になる

犬は、猫に比べて体臭が強いです。定期的にシャンプーをしてあげても、次のシャンプーまでにはどうしても体臭が強くなってきます。
また、おしっこやうんちなどのにおいは、避けて通ることができません。こまめに排せつ物を片付けても、においが染みついてしまって気になる場合もあります。
子犬から飼うと、トイレを覚えるまではあちこちで排せつしますし、家具や壁紙などを汚されることも覚悟しなければなりません。
多くの犬種はダブルコートで、換毛期には大量の抜け毛があります。こまめに掃除をしても、部屋の隅や家具の隙間に抜け毛が溜まってしまうことも。
これらの部屋の汚れやニオイが気になる人は、犬を飼うことは難しいでしょう。

◆生活リズムを変えたくない

犬と暮らすと、犬を中心とした生活に変えざるを得ません。犬を飼って、早寝早起き、規則正しい生活になったという人は少なくありません。
例えば、休みの日はゴロゴロしていたい、趣味のために夜更かししたいなどの生活リズムを変えたくない人は、犬を飼うことは難しいでしょう。旅行好きの人は、旅行に行くことが難しくなることも覚悟しなくてはなりません。

◆金銭的な余裕がない

金銭的な余裕がない人は、犬を飼うのは難しいでしょう。
前述の通り、犬を購入する費用だけではなく、食費、日用品費、予防医療を含む医療費などさまざまな費用が必要です。

動物医療は自由診療であり、人間のような「健康保険」はありません。このため、医療費は高額になりがちです。

犬はアクティブな動物なので、病気だけではなく、思わぬケガをすることもあります。
病気やケガをしたとき、高齢化して介護が必要になった時、その費用が出せずに手放したり放置したりするケースは、残念ながら少なくありません。

◆犬について勉強する気がない

犬は、飼っていれば自然と懐くものではありませんし、ただ一方的に人を癒してくれる存在でもありません。犬が本能的に持つ欲求を満たす飼い方をしなければ、吠えや攻撃性などの問題行動の原因となることもあります。
また、ひと口に犬といっても、犬種によって性格や必要な運動量などは大きく異なります。例えば、小型犬のトイプードルと大型犬のゴールデンレトリバーとでは、飼い方に大きな違いが出るのです。
さらに、犬の病気や起こしやすい事故について知識がなければ、異変や危険に気づくことができず、犬を苦しませることになりかねません。
信頼関係を築くためには、犬が嫌がることも知っておく必要があります。
これらのことを学ぶ気がない人は、犬と暮らすことは難しいでしょう。
実際に飼う前に、飼育書を数冊読んでおくくらいの心構えが必要です。


まとめ

犬を飼うのに向いてる人は、まず、少なくとも15年程度は共に暮らすことを覚悟できる人です。
その15年の間には、飼い主さんにも犬にも様々な変化が起こります。飼い始めるときの環境だけではなく、将来を見据えてあらかじめ対策をしておける人が犬を飼うのに向いてる人と言えるでしょう。
もちろん、覚悟や対策ができないまま犬を迎えても、愛犬かわいさから、生活リズムを変えたり献身的にお世話をしたりするようになる人もたくさんいます。
しかし、犬が大好き、飼いたいという気持ちだけで飼うことは、やはり難しいです。自分の性格や生活スタイルが犬を飼うのに向いているか、一度じっくりと振り返り、それらを変えることができるか、よく考えてみましょう。
どんなに犬が好きでも、あえて飼わないという選択も、愛情のひとつです。人も犬も幸せになる選択をしてくださいね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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