1.犬小屋の素材にはどんなものが使える?
2.初心者から上級者まで手作りができる!DIYで自由な発想の犬小屋づくりを!
2-1.シンプルな形状なら初心者でも手作り可能
2-2.上級者ならデザインを凝って本格的に
3.犬小屋を手作りするポイント
3-1.設計図面を書く
3-2.材料・道具を揃える
3-3.屋外設置の犬小屋は「地面」と「小屋」に隙間を設ける
3-4.設計が苦手な人は「キット」もおすすめ
4.犬小屋を手作りしたい!心得ておくべき注意点とは?
4-1.愛犬のサイズに応じた広さで作る
4-2.広い場所で作る
4-3.どこに置くか想定してから作る
4-4.屋根に隙間ができないように
4-5.塗料を塗ったら、乾燥するまで使わせない
4-6.木の切断面は滑らかに…。犬がケガをしない処理も施す
4-7.今後は定期的なメンテナンスを
5.まとめ
犬小屋の素材にはどんなものが使える?
犬小屋の材料としてのイメージが大きいのは木材ですよね。
そのほか、犬小屋を自作するときに使えるのは、
- コンパネ
- 段ボール
- アクリル板
などです。
コンパネとは「コンクリートパネル」を省略した名称で、建築現場でコンクリートを固めるときに使われている「薄い板を何枚も貼り合わせた強度の高い合板」です。耐水性に富んでいることから、「コンクリートの型枠」だけでなく、屋外の建築資材として重宝されています。
また、室内犬に犬小屋を作るときは、段ボールも使えます。カットや加工もしやすいのはもちろん、釘やビスも不要で初心者でも作りやすいかもしれませんね。
初心者から上級者まで手作りができる!DIYで自由な発想の犬小屋づくりを!
犬小屋のDIYと言うと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、シンプルなタイプならそれほど難しいことはありません。
既製品と違って、飼い主さんの愛情が詰まった犬小屋が出来上がります。「愛犬のために作ってみたい」という熱心な気持ちがあれば、DIYに慣れている上級者はもちろん、初心者の方でもポイントをおさえながら作ることができるでしょう。
◆シンプルな形状なら初心者でも手作り可能
四角形のスペースに三角形の屋根を取り付けるシンプルな犬小屋は、昔から定番です。丁寧に作っていけば、比較的作りやすいでしょう。
「屋根と壁をツートンカラーにする」「愛犬のイラストを飾ってみる」など、飼い主さんの独自の感性で作ることで、オリジナリティ溢れる犬小屋が完成するでしょう。
◆上級者ならデザインを凝って本格的に
本格的な犬小屋をDIYする飼い主さんもいらっしゃいます。DIYに慣れている方なら、本格的な犬小屋ができるのではないでしょうか。
- 屋根の形を多角形にする
- 小屋の壁に小窓をつける
- 入口上部に庇のようなものをつける
- 小屋内部を区切って2部屋の間取りにする
- ペンキでカラフルな印象に
など、まるで本物の家のように凝ったデザインにすることもできます。
ただ、やはり凝れば凝るほどに難易度は高まるでしょう。わんちゃんにとっては日々の暮らしの中心となる重要な犬小屋です。飼い主さんの可能な範囲内で、愛情を込めた犬小屋を作ってあげてくださいね。
犬小屋を手作りするポイント
それでは、犬小屋作成の具体的な流れとポイントを見ていきましょう。
◆設計図面を書く
作る前に必ずやっておくべきことは「設計図面の作成」です。“設計図”と聞くと何だか難しそうに感じるかもしれません。しかし、図面を作らず行き当たりばったりで手作りすると
- 壊れやすい
- ぐらぐらと不安定
- 隙間が目立つ
- 作っている途中で材料が不足した
などのトラブルがつきものです。
犬小屋を成功させるためには、イメージを掴むためにも図面を作っておきましょう。寸法や組み立て方、部品の数などを記しておくことで、作業が順調に行えます。大事な愛犬が「安全・快適」に過ごせる犬小屋を作るために、設計図面の作成は大切な工程です。
◆材料・道具を揃える
犬小屋の材料には、木材やコンパネ、段ボール、アクリル板などが使えます。
作る前に、必要な材料をまずは揃えておきましょう。
木材をカットするにはのこぎりなどが必要になります。カット部分が大きい場合、手動で切ると時間がかかります。そのため電動のこぎりを使った方がいいでしょう。ホームセンターによっては、購入した木材をカットしてくれる店舗もあるので、購入時に相談してみることをおすすめします。
また、材料同士を固定するための釘やビス、ネジを使います。ビスの場合、手回しでやると膨大な時間と労力が必要です。電動インパクトドライバーを準備しておけば、力のない人でも作業がスムーズにはかどります。
そのほか、作業用軍手ややすりなども揃えておきましょう。室内用で段ボールを素材にするときは、はさみやカッター、布テープなどが必要となります。道具の準備を万全に、ケガのないように作業していきましょう
◆屋外設置の犬小屋は「地面」と「小屋」に隙間を設ける
屋外に置く犬小屋の場合、床を地面に直につけると空気が通らず腐食が起こりやすくなります。水分を吸い込んだ小屋は強度も弱り危険ですし、何より衛生的にもよくありません。
犬小屋を手作りするなら、「床材の下に部分的に木材を取り付ける」、もしくは「ブロックやレンガを設置して犬小屋を置く」など、地面との隙間を設けて湿気対策をしましょう。
◆設計が苦手な人は「キット」もおすすめ
DIYが得意な飼い主さんの場合、設計図面を作ったり、資材を買いにいったりなども手慣れているのではないでしょうか。のこぎりや電動工具もすでに持っているかと思います。
ただ、初めての方は「設計なんて難し過ぎる」「考えているだけで時間がかかりそう」と自信が持てないかもしれません。そんなときにおすすめなのは組み立てキットです。
すでにカットされた材料が揃っていますから、最低限の道具があれば手作りが可能です。ご自身でアイデアを練るのと違い、オリジナリティはないかもしれません。
ですが、「ネームプレートだけ自作する」「ほかの色に塗装する」など、ワンポイントで何かをアレンジすることで手作り感がグッと増すでしょう。
犬小屋を手作りしたい!心得ておくべき注意点とは?
屋外で暮らす犬のために犬小屋を手作りする場合、太陽や雨風をしのげる工夫が必要です。犬にとっての「家」と言える大切な場所ですから、場当たり的に作れるものでもありません。また、室内で暮らす犬のために作るとしても、愛犬が安心して使えるようにしたいものです。
そこで、作る前に知っておきたい注意点をいくつかお伝えしていきます。
◆愛犬のサイズに応じた広さで作る
犬の大きさに適したサイズで犬小屋を作りましょう。
内部は、犬がゆっくりくつろげるスペースを確保することが大事です。窮屈過ぎると、せっかく作った犬小屋も愛犬にとって居心地が悪い環境となってしまいます。広さはもちろん、高さも重要です。犬小屋内部で犬が「座る・立つ」とスムーズに動けるサイズ感にしましょう。
また、出入り口の大きさにも工夫が必要です。入口が狭すぎて犬が無理な体勢になったり、身体が引っ掛かって素材に擦れたりなど、犬に負担がかからないように設計しましょう。
◆広い場所で作る
組み立てるときは、広い場所で作りましょう。
天気の良い日に短時間で一気に作りあげることができれば屋外でもいいですが、「雨が降りそうなとき」「小刻みな時間で数日かけて作成する」などの場合、屋根付きのガレージなどを使うことをおすすめします。ただし、塗料を使うときは換気をじゅうぶんにしなければ具合が悪くなるので注意しましょう。
また、広いスペースがあればガレージや屋内でも作成できるかもしれませんが、設置場所までの運びやすさも考えておくことが大事です。
完成品が大き過ぎて、出入り口から運び出すことが困難とならないようにしてくださいね。
◆どこに置くか想定してから作る
犬小屋と聞くと屋外犬のイメージが大きいですが、“犬のお部屋”と考えれば室内犬にも作ってあげたいものです。屋外に設置する場合、「雨風をしのげるところ」「雨が入り込みにくい出入り口」などを想定しながら設計図面を考えてみましょう。木材で犬小屋を作る場合、「雨風から保護するための塗装をする」「雨に強い素材を使う」などで防水対策は可能です。ただ、いくら防水対策をしても万全ではありません。ダイレクトに雨風があたるところに犬小屋を置くのは避けましょう。
一方で、屋内に置く犬小屋なら防水性を気にする必要もありません。雨風が入り込むことは絶対にないので、段ボールを使った犬小屋作りも可能です。段ボールなら布テープでも組み立てやすいですね。「三角屋根の犬小屋」という定番のイメージを覆す、屋根なしの犬小屋も独創性があっていいかもしれませんね。
◆屋根に隙間ができないように
屋外の犬小屋は、「屋根に水があたること」を意識して作りましょう。
何枚かの素材で屋根をつなぎ合わせる場合、隙間ができると水が浸入するかもしれません。水の流れ方もイメージしながら、部材同士をしっかりと固定していきます。釘やビス穴から雨が浸入する可能性もあるため、塗料で塗ってしっかりと塞ぎ防水性を高めましょう。また、ビスを何度もやり直すと穴が広がって隙間ができるので注意してくださいね。
◆塗料を塗ったら、乾燥するまで使わせない
赤や青、白などカラフルな塗料を塗ればとても個性的な犬小屋になります。塗料の種類にもよりますがニオイが強烈なものには注意しなければなりません。鼻がよいわんちゃんには、シンナー臭で気分が悪くなる可能性もあります。また、じゅうぶんに乾燥していないと、犬の身体に塗料が付着するかもしれません。
何日か期間をあけて、十分に乾燥してニオイがなくなったことを確認してから使わせましょう。
◆木の切断面は滑らかに…。犬がケガをしない処理も施す
犬小屋を手作りするときの素材には、段ボールや木材などを選ぶことができます。
キットを使えば組み立てるだけで「切る」作業はいりませんが、本格的にご自身で図面を作成して形に切り取る飼い主さんもいらっしゃるかと思います。木材はホームセンターで行ってもらうこともできますし、ご自宅でのこぎりなどを使って切ることもできます。ただ、注意したいのは「カットの部分の処理」です。
切断した面に“木のささくれ”があると、これが犬の身体に刺さってケガの原因になります。
やすりを使って、滑らかに整えましょう。
◆今後は定期的なメンテナンスを
屋外に設置している犬小屋は、防水性や衛生上の観点から定期的なお手入れが必要です。
人間の住まいと同じように、屋根からポタポタと雨が落ちてくると愛犬もくつろげませんよね。木材に塗料を施している場合、塗装をして木材を保護しましょう。
人間の住まいでもそうですが、塗料は外観のデザインだけでなく、木材を自然の刺激から守る役割があります。
塗装を施さず裸のままの木材は、「太陽の光を受ける」「雨が染み込む」をくり返し、いずれボロボロと崩れ落ちるかもしれません。
「犬を守っている建物だ」という意識を持ち、汚れや腐食、傷みを発見したら、状況に応じて補修しましょう。
まとめ
愛犬だけのためにゼロから作りあげる犬小屋は素敵ですよね。
わんちゃんの大きさや性格、置く場所なども考えながらデザインを設計していく過程も楽しくなりそうです。完成後に、愛犬が嬉しそうにくつろいでくれる姿を思い浮かべながら手作りすると、気持ちにも張り合いが出るのではないでしょうか。
犬小屋というと屋外のイメージがあるかもしれません。「愛犬がリラックスできる個室」と考えれば、屋内に作ってあげることもできます。雨風や太陽光の心配がない屋内用なら、比較的DIYもしやすいでしょう。
また、楽しみながら作ることはもちろん、「愛犬が安心して使えるように」を意識することも重要です。特に、屋外に設置するときは、わんちゃんを守る家となるため、組み立てるときの固定力や設置したときの安定性などもじゅうぶん配慮してくださいね。そして、木材を材料にしたときは、加工時のささくれやビスの頭でわんちゃんがケガをしないように、丁寧に仕上げましょう。
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