犬用入浴剤を使ってみよう!効果や使用法、注意点は?

2022.07.09

犬用入浴剤を使ってみよう!効果や使用法、注意点は?

犬用の入浴剤があるのをご存知でしょうか?人間用の入浴剤には、炭酸の効果で血流がよくなってぽかぽかと温まるなどの効果がありますね。では、犬用の入浴剤には、どんな効果があるのでしょうか?また、入浴剤をどのように使うのが効果的なのかも、気になりますね。今回は、犬用の入浴剤の効果や使い方についてご紹介します。愛犬のケアに、入浴剤をうまく取り入れてみてくださいね。

【目次】
1.犬用入浴剤にはどんな効果がある?
 1-1.人間用の入浴剤は使える?
 1-2.犬用の入浴剤がある

2.犬用入浴剤にはどんな効果がある?
 2-1.皮脂や角質が落ちる
 2-2.血流促進
 2-3.新陳代謝を上げる
 2-4.毛並みの改善
 2-5.ニオイの軽減
 2-6.保温効果
 2-7.リラックス効果
 2-8.保湿効果

3.犬の入浴方法
 3-1.犬をお風呂に入れる手順
 3-2.炭酸泉もおすすめ

4.犬用の入浴剤
 4-1.様々なタイプがある
 4-2.酵素入浴
 4-3.炭酸入浴

5.おすすめの犬用入浴剤
 5-1.愛犬用炭酸入浴剤ぬくりん

6.入浴剤を使うときの注意点
 6-1.人間用はおすすめではない
 6-2.入浴の際には必須

7.入浴剤を手作りしてみよう

8.まとめ

犬用入浴剤にはどんな効果がある?

23122596_s

まず、犬に入浴剤を使えるかについて解説します。

◆人間用の入浴剤は使える?

赤ちゃんにも使える成分の入浴剤であれば、人間用の入浴剤も使うことができます。実際に赤ちゃんにも使える人用の商品を薄めて使っている飼い主さんも少なくないようです。
しかし、犬に人間用の入浴剤を使う際には、いくつか注意点があります。
濃い色が着いておらず、匂いはきつくないもの、赤ちゃんでも使える成分で、無添加のものを使いましょう。
また、犬が入浴剤を溶かしたお湯を飲まないように気をつけなければなりません。

◆犬用の入浴剤がある

実は、犬用に開発された入浴剤が市販されています。多いのは炭酸入浴剤で、界面活性剤を使用していないものが主流です。
犬用に開発されているので、わんちゃんに特有の被毛の汚れを取る、皮ふトラブルの予防などの効果が期待できます。
また、人用のものと異なり、洗浄成分が入っていて、シャンプーを使わずに皮膚や被毛の汚れを取ることができる商品もあります。
犬の皮膚は、人間の1/3ほどと薄いため、乾燥などによってバリア機能が壊れやすく、デリケートです。バリア機能が破壊されると、様々なダメージを受けやすく、皮膚が守れなくなり、アトピー性皮膚炎など皮膚トラブルが発症するリスクが高まります。
そのため、愛犬のお風呂に入浴剤を取り入れると、保湿効果や皮脂や古い角質を取ってくれる効果が期待でき、デリケートな犬の皮膚を守ることにつながります。


犬用入浴剤にはどんな効果がある?

ここでは、犬用入浴剤の効果について、具体的にご紹介していきます。

◆皮脂や角質が落ちる

炭酸入浴剤の細かい泡が皮膚や毛に付着して、一定の大きさになると皮膚や被毛から離れて浮き上がります。この時、皮脂や角質などを吸着して落としてくれるので、普通の入浴よりしっかりと汚れが落ちます。

◆血流促進

炭酸入浴剤の場合、毛穴などから二酸化炭素が吸収され、体内の血中二酸化炭素濃度が上昇します。このため、ちょっとした酸欠状態になり、体内でより多くの酸素を運ぼうと、血液の流れが速くなります。
この結果、血液の流れがよくなって、血行が良くなるのです。

◆新陳代謝を上げる

血流促進の結果、全身の細胞に栄養が行きわたります。このため、細胞の活動が活発になり、皮膚だけではなく全身の新陳代謝が上がります。

◆毛並みの改善

血流が促進されて、新陳代謝が上がり、さらに皮膚や被毛の汚れが落ちる効果があるので、毛並みがきれいになります。

◆ニオイの軽減

ワンちゃんには、特有のニオイがありますね。そのため、犬種などにもよりますが、1ヶ月に1回程度のシャンプーをすることが推奨されています。
炭酸入浴剤を使うと、炭酸ガスの細かな泡が皮膚の表面や毛穴にこびりついた汚れをきれいに落としてくれます。このため、通常のお湯で洗うより、こびりついた汚れを落とすことができます。
その結果、ニオイを軽減する効果が期待できるのです。

◆保温効果

炭酸入浴剤を溶かしたお湯にしっかり浸かると、体を温められます。その熱が体内に溜まり、冷えからくる体調不良を防ぐ効果もあります。

◆リラックス効果

血流がよくなり、老廃物を効率よく体外に出すことができます。これが脈拍数の低下など自律神経に直接作用し、リラックス効果が得られます。

◆保湿効果

入浴剤には保湿成分が含まれているので、皮膚や肉球の潤いがよみがえる効果も期待できます。


犬の入浴方法

23191441_s

次に、犬の入浴方法をご紹介します。

◆犬をお風呂に入れる手順

1. まずは、ブラッシングで、汚れを落として、毛玉を取っておきます。
2. シャワーは35℃前後のぬるめに設定し、水圧は緩めにします。
3. シャワーヘッドは、犬の体にできるだけ近づけます。
4. お尻の方から順に濡らしていき、最後に顔周りをそっと濡らしていきます。
5. 犬用シャンプーを手でしっかり泡立てて、マッサージするように優しく洗います。
6. 顔周りから、お尻へと順番にしっかり洗い流します。※
7. タオルドライ後、ドライヤーでしっかり乾かし、生乾きにならないようにします。

※顔周りを洗い流すときに怖がるようであれば、濡らしたガーゼなどでそっと拭いてあげてください。

●あわせて読みたい
犬を湯船に入れた方がいい?おすすめの理由と入浴手順・注意点

犬は月に1回~2回シャンプーした方が健康・衛生面から見ても良いのですが、犬を湯船に入れて良いのか?と思ったことはございませんか? 結論から申し上げて、湯船に入れる事は必須ではありませんが、嫌がらないのであれば、犬にとっては血行促進やリラックス効果が得られるので、飼い主さん無理のない範囲で入れてあげてはいかがでしょうか。 湯船に入れる事のメリットや、手順や注意点を詳しくまとめました。

記事はコチラボタン

◆炭酸泉もおすすめ

炭酸泉とは、炭酸ガスがお湯に溶け込んだものです。ヨーロッパでは、生活習慣病などのリハビリにも利用されています。
炭酸泉は、人工的に二酸化炭素をお湯に溶かして作ることもあります。このため、大きく二つに分類され、二酸化炭素が溶けた二酸化炭素泉炭酸塩や重炭酸塩が溶けた炭酸水素塩泉があります。
どちらもアルカリ性なので、入浴すると古い角質を溶かして、皮膚をツルツルにする効果が期待できるのです。


犬用の入浴剤

犬専用の入浴剤は、さまざまなメーカーから発売されています。

◆様々なタイプがある

人用と同様、タブレットタイプやパウダータイプがあります。
また、香りが選べる入浴剤もあるので、わんちゃんや飼い主さんの好みに合わせて選んでもいいですね。

◆酵素入浴

様々な効果が期待される酵素は、人間のスキンケアでも定番になっていますね。パパイアに含まれる酵素である「パパイン」は、聞いたことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
期待される効果としては、

◎体臭などニオイの原因物質を分解する消臭作用
◎菌の繁殖を抑えて肌のターンオーバーのサイクルの乱れを改善することによる肌トラブルの改善
◎発汗作用によるデトックス効果

などが挙げられます。
酵素入浴を愛犬に用いると、犬独特の体臭を和らげ、皮膚と被毛を清潔に保ち、毛並みもふわふわになることが期待できます。
また、酵素は皮膚に優しいため、子犬からシニア犬まで、全年齢で安心して使えることも魅力です。アトピー性皮膚炎や乾燥肌にも良いと言われています。

◆炭酸入浴

炭酸入浴は、上述の炭酸泉と同じような効果を得ることができます。
血行促進や美肌効果、老廃物の除去、新陳代謝の活性化などの効果が期待できるほか、足腰の弱ったわんちゃんにも効果的です。


おすすめの犬用入浴剤

ここでは、犬用のおすすめ商品をご紹介します。

◆愛犬用炭酸入浴剤ぬくりん

愛犬用 炭酸入浴剤 ぬくりん
購入

アース・ペットの犬用炭酸入浴剤「ぬくりん」は、アース製薬グループの株式会社バスクリンとの共同開発で生まれた商品です。主な成分としては、リンゴ酸、炭酸水素Na、炭酸Naなどが含まれます。
また、香りは森林の香りとバラの香りの2種類があるので、わんちゃんや飼い主さんの好みの香りを選ぶことができるのもポイントです。
ぬくりんには、以下のようなわんちゃんにも飼い主さんにも嬉しい特長があります。

●洗浄成分が配合されているので、汚れやニオイをキレイに洗い流せる
●約5分浸かってかけ湯をしながら撫でるだけでよく、ゴシゴシこすらなくてよい
●皮ふ・被毛の保護成分が、水切れもよくするため、乾くのが速い

洗面台やバスタブに35℃前後のぬるめのお湯を入れて、ぬくりんを溶かし、わんちゃんを入れてお湯をかけながら撫でます。お湯から出したら、軽くすすいで流して、あとは乾かすだけという手軽さが嬉しいですね。
入浴剤を使うと、愛犬が飲んでしまうことが心配になりますが、こちらの商品は、体重5㎏のワンちゃんが1回分(30g)を溶かしたお湯を1/3飲んでも体に影響がないことが確認されているので、安心です。


入浴剤を使うときの注意点

◆人間用はおすすめではない

冒頭で、赤ちゃんでも使えるような商品であれば、薄めて使用できるとお伝えしました。
しかし、主流となっている商品では、わんちゃんの薄い皮膚には刺激が強すぎ、香料や着色料が使われているため、使わない方がよいでしょう。

◆入浴の際には必須

沸かしたお湯そのままでは、犬の薄い皮膚には刺激が強く、皮膚にダメージを与えることもあります。
ワンちゃんを入浴させる(湯船に入れる)際には、入浴剤を使うようにしましょう。
お湯が柔らかくなって皮膚への負担が軽くなり、保湿成分でしっかり保湿することができます。


入浴剤を手作りしてみよう

最後に、手作り入浴剤の作り方をご紹介します。
用意するのは、食品用の重曹3カップ、クエン酸1カップ、水少々です。
重曹とクエン酸をボウルに入れて、霧吹きで水を少量ずつ吹きかけます。湿らせたものを、丸めたり、おにぎりなどの型に入れたりして、半日乾燥させると出来上がりです。
お湯に入れると泡が出て、浸かるだけで皮脂汚れがビックリするほど取れるそうですよ。
本来は人間用のものなので、飼い主さんも使えます。体が温まり、皮膚がしっとりするというのが嬉しいですね。
さらに嬉しいポイントは、お掃除にも使う重曹とクエン酸で作るので、お風呂掃除も楽ちんなところです。
簡単に作ることができるので、ぜひ試してみてくださいね。


まとめ

ワンちゃんには、1ヶ月に1度程度のシャンプーが必要ですが、その際、入浴剤を入れたお湯に浸からせてあげると、血行促進や皮脂などの汚れの除去など、さまざまな効果が期待できます。
お湯そのままでは、わんちゃんの薄くデリケートな皮膚には刺激が強いので、お湯に浸からせる場合には、必ず入浴剤を使ってあげてください。
赤ちゃんにも使えるものであれば薄めて使うこともできますが、おすすめは犬用に開発された入浴剤です。今は、さまざまな商品が市販されているので、ペット用品を扱うお店で探してみてくださいね。



– おすすめ記事 –

・犬のドライシャンプーのメリット・デメリット!そもそもドライシャンプーってなに?
・子犬のシャンプーはいつから始める?子犬に適した温度や頻度、必要なグッズをご紹介
・犬に炭酸水を与えてもいいの?炭酸を使ったシャンプーの種類や効果も
・お家で簡単!小型犬のシャンプーのやり方や注意点は?


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら