愛犬にドッグフードを砕いて与えたい!砕く際の方法と注意点

2022.08.27

愛犬にドッグフードを砕いて与えたい!砕く際の方法と注意点

ドッグフードを与える時に、細かく砕いて与えたいという飼い主さんもいらっしゃいます。どのような方法が適しているのでしょうか。ドッグフードを砕く良い方法、また、その際に気をつけること、砕いたドッグフードを与える上で、知っておくべきことについてご紹介します。

ドッグフードの粒の大きさ

ドッグフード

ドッグフードの粒の大きさは、大まかに言えば大、中、小に分けられます。

一般的なドッグフードの粒は、明らかなルールはありませんが、目安として大粒が13~15mm、中粒が9~12mm、小粒が5mm~8mm程度の大きさとなっています。(10mm以上で大粒という見方もあります。)

さらに、ドッグフードの粒の形は、円筒形、円柱形、三角形、ドーナツ形、キューブ形、お煎餅形など様々で、骨の形や魚の形、ハート形をしたタイプなどもあります。一つのフードの中に、形や大きさの変わったフードが混ざっているものもあります。

ドッグフードの粒の大きさは、犬の食べやすさにつながりますので、とても大切なことだと言えるでしょう。

ただし、小型犬だから必ずしも小粒を好む、大型犬だから大型を好むというわけではないようです。味や匂いはもちろんですが、犬の好みの違いで、よく食べるドッグフードの粒の大きさも異なっています。

小型犬でもある程度の大きさの粒をかみ砕いて食べるのが好きな犬もいますし、大型犬でも小粒のドッグフードを好んで食べる犬もいます。

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毎日食べる物だからこそ、愛犬に適したドッグフードを選ぶ必要があるわけですが、たくさんのドッグフードの中から何を選べばいいのでしょうか。 ここではドッグフードについて、タイプ、種類別に説明していきますので、愛犬のドッグフード選びの参考にしてもらえれば幸いです。

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ドッグフードを砕く必要性

市販のドッグフードを砕く理由としては、以下の場合が考えられます。

◆粒が大きく身体の小さな犬

小型犬は、体格に合わせて口も小さいので、大きな粒のドッグフードだと食べにくくなります。

犬はあまり噛まずに丸呑みする食べ方をするので、小型犬が大粒のフードを食べると、喉につまってしまう可能性も高まります。

また、粒が大きいと、その分口を開けてフードを噛み砕く必要があり、小型犬は食べることにとても労力が必要となります。

◆吐き戻しや食いつきが悪い場合

愛犬がドッグフードを食べている途中や直後に吐き戻しをしたり、食べ始めても飽きてすぐ食べるのをやめたりする時には、フードの大きさが関係しているかも知れません。

味や匂いだけでなく、粒の大きさによる食べやすさは、犬によって好みが分かれます。同じフードでも、砕いて小粒にすると食べやすくなり、よく食べるようになったという場合もあります。

愛犬がドッグフードを食べていてお皿からこぼれてしまう時は、うまく口に入っていかずに、快適に食べられていないということになります。

また、口からフードがポロポロとこぼれたり、喉に詰まって吐き出していたりするような時にも、粒の大きさが合っていないと考えられます。

ドッグフードの大きさが原因で食べにくい場合、量を食べることができずに、食が細くなってしまうことにつながります。

◆子犬または老犬

体や口がまだ小さい子犬や、色が細くなってきて体力も衰えてきた老犬には、大粒のドッグフードを砕く必要性があるでしょう。

子犬は体が小さいのはもちろん、まだ歯が生えそろっておらず、噛む力も弱く、消化器官も発達途中なので、小粒の方が食べやすく体にも良いでしょう。そのため、子犬用のドッグフードは大抵が小粒で消化吸収の良いタイプになっています。

同様に、シニア犬は歯が弱ってきて噛む力も弱くなってきますし、内臓機能もだんだん弱ってきます。そう考えると、ドッグフードは小粒の方が食べやすく消化に良いと考えられます。

特に、今まで食べ慣れてきたドッグフードをシニア犬になっても食べたがる時、でも大粒で食べにくそうにしているという場合には、砕いてあげるとうまく食べられるようになります。

◆適した大きさの粒のドッグフードがない

様々な種類が販売されているドッグフードですが、粒の大きさ違いが大・中・小揃っている、という製品はほとんどありません。犬が好むドッグフードの種類が大粒しかないという時には、ドッグフードを砕いてあげることで、好き嫌いを気にせずフードを与えられます。

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ドッグフードを砕く方法

すり鉢

ドッグフードを砕くには様々な方法がありますが、普段の生活で使っている人間用の道具を使用することができますし、ペット専用の道具を使う方法もあります。犬の生活に直結する毎日のことなので、飼い主さんがやりやすく続けやすい方法を選ぶようにしましょう。

◆すり鉢や包丁を使う

すり鉢にドッグフードを入れて、すりこぎで上から押して砕きます。人間用のものを使いたくない場合には、ペット用のすり鉢とすりこぎセットなども販売されています。

フードの粒が大きく、細長いペレット状や平たい形状の時には、包丁でカットする方法もあります。ただし、表面が硬いものは包丁が滑りやすいので、気をつけて慎重に切るようにしてください。

安全なやり方としては、ビニール袋にドッグフードを入れてまな板の上に置き、包丁の歯の根元部分で押して、つぶすようにして砕く方法があります。

◆めん棒や金づちでたたく

ドッグフードが硬い場合には、めん棒や金づちを使って砕く方法も良いでしょう。

ジップロックなどのビニール袋や紙袋にドッグフードを入れて、飛び散らないようにしてから、少しずつ叩いて砕きます。ドッグフードをいれた袋の下にタオルを敷いて、木のまな板の上に置くなどして、怪我に気をつけて叩いてください。

◆ミキサーを使う

できるだけ小さく細かく砕く時には、ミキサーを使う方法もあります。犬に与えたい分量だけを入れて、使ったあとはしっかり洗うようにしましょう。

特に、人間用の調理器具でドッグフードを砕く場合には、使用後によく洗わないと匂いが移ってしまいますので気をつけてください。

また、熱を加えたドッグフードは傷みやすくなってしまうので、砕いたドッグフードはなるべく早く与えるようにしましょう

◆コーヒーミルを使う

コーヒーミルを使っても、ドッグフードを砕くことができます。豆の挽き方を変えられるように、ドッグフードも加減して大きさを決めて、砕くことができます。

◆ドッグフード専用のクラッシャーを使う

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ドッグフード専用のクラッシャーを使って、フードを砕くこともできます。充電式でボタンを押して動かすタイプと、手動で大きさを加減しながら砕くタイプがあります。

人間のものと共有するのが気になる人には、上記のようにペット専用を使うのがおすすめです。ペット用でも、必ず使ったあとは清潔に洗って、よく乾かすようにしてください。


砕かずにふやかすのもOK

犬とドッグフード

ドッグフードを食べやすく与えたい場合には、砕く以外にも、ぬるま湯をかけることでふやかす方法があります。

こちらは噛む力が弱った犬にはとても適していて、水分も同時に取れるフードの与え方です。

30〜40度くらいのお湯を、お皿に入れたドッグフードが浸るくらいにかけて、10〜15分ほど経ったら硬さをスプーンなどで確認し、柔らかさをみて与えます。ふやかす水を熱湯にすると栄養成分が変性してしまうので、ぬるま湯か、または常温の水を使ってください。

ふやかしたドッグフードは、一回で食べきる分だけ与えるようにしましょう。多く作りすぎて残っても保存しないようにして、愛犬がお皿に残した分は廃棄するようにしてください。

ふやかしたフードには細菌が繁殖しやすくなっていて、腐敗が起こりやすいのがその理由です。

ふやかして時間の経ったものを与えると、愛犬がお腹をこわしてしまうおそれもありますので、夏場や梅雨時期は特に注意して与えるようにしてください。

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砕いたドッグフードを与える際の注意点

砕いたドッグフードを与えるのは、メリットばかりではありません。以下のことに注意して与えるようにしてください。

◆歯石がつきやすくなる

ドッグフードを細かく砕くことで、歯の隙間に入り込みやすくなり、食べかすが残ることで、より歯石がつきやすくなることが考えられます。

歯の表面に付着した歯垢と歯石は、歯周病の原因となるので、つかないように予防するのがいちばんの対策です。

犬のデンタルケアは、常に気をつけるべきことですので、毎日の歯磨きケアをきちんとしてあげるようにしましょう。

◆粉々にしすぎない

あまりドッグフードを細かく粉状に砕くと、食べる時に鼻や器官に入ってむせてしまうかも知れません。

また、歯や口腔内に残りやすく、口の周りにもつきやすくなって衛生的ではありませんので、砕きすぎないように気をつけましょう。

粉状に砕いてしまったドッグフードは、粒のあるドライフードにかけたり、ウェットフードにかけたりして与えると良いでしょう。


まとめ

ドッグフードを砕く目的は、犬がフードを食べやすくするためです。小型犬であること、子犬や老犬であること、また犬が砕いたフードを好むなど、理由は様々です。

台所にあるもので砕くこともできますが、ドッグフード専用のフードクラッシャーを使うのも選択肢のひとつです。ドッグフードを砕いて与える食事が長期になるようであれば、犬専用のものを揃えたほうが、使いやすくて衛生的でしょう。

砕いたドッグフードを与える際には、メリットだけでなく注意点もあります。毎日のことなので、飼い主さんが続けやすい方法を選び、愛犬にとって快適な食生活になるように心がけましょう。



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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。

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