愛犬の歯磨き!人間用歯ブラシは使用可?おすすめ商品は?

2022.09.10

愛犬の歯磨き!人間用歯ブラシは使用可?おすすめ商品は?

人間同様、犬にとっても歯磨きは、健康維持に繋がる大切なものです。飼い主の皆さんは、愛犬の歯磨きにどんなアイテムを使用していますか?今回は、犬の歯ブラシについて注目してみましょう。人間用の歯ブラシを使っても問題ないのか、そして、おすすめの犬用歯ブラシについても紹介していきます。正しくアイテムを使用して、愛犬の口内の健康を守っていきましょう!

犬に人間用の歯ブラシを使うことはできるのか

犬と歯ブラシ

現代では、犬にも歯磨きやデンタルケアが必要だといわれていますよね。
犬の歯磨きが必要な理由として、3歳以上の犬のおよそ80%に歯周病がある、歯周病が進行すると様々な弊害が出る、という点が挙げられます。
愛犬が辛い目に合うような状況は、飼い主さんとしても避けたい事態でしょう。そのため、歯周病を予防することが大切で、そのためにも歯磨きが最も効果的だと考えられているのです。
豊富に販売されているペットグッズの中には、犬用歯ブラシやデンタルケアアイテムが多数あります。
しかし中には、人間用の歯ブラシを使用したいと考える飼い主さんもいるでしょう。
まずは、人間用の歯ブラシを愛犬に使用しても問題ないのか、その点について解説していきます。

◆基本的には使って良い

結論から言うと、犬に人間用の歯ブラシを代用することは可能です。猫用の歯ブラシでも代用できるでしょう。
ただし、愛犬の歯・口のサイズ・歯の状況・目的・好み・使いやすさ、などによって、愛犬と飼い主さん両者に適した歯ブラシを選ぶ必要があります。
一般的な人用歯ブラシを使用することには、コストの面でも安価に済ませられるというメリットはあります。しかし、愛犬の口内にヘッドの大きさが合っていなかったり、ブラシがうまく歯垢や歯石部分に当たらない、という可能性も考えられるため、十分に歯磨き効果を得られないケースも起こりうるということを頭に入れておいてください。

◆人間の使い古しはNG

最も低コストに抑えたい場合、人間の使い古しの歯ブラシを使えば良いのでは?という考えが浮かぶでしょう。
しかし、これはおすすめできません。
古い歯ブラシは毛先が使えない状態になっている場合も多く、何より汚れています。
このため、愛犬の歯磨き用に使用済みの歯ブラシを使うことは避けた方がよいと考えられるのです。


犬用歯ブラシと人間用歯ブラシの違い

犬用、人間用の歯ブラシの違いは、サイズや形状にあります。歯ブラシ自体の材質には、あまり相違点はないのです。このことから、人間用歯ブラシが使用可能だといえるのです。
しかしやはり前述したように、人間用の歯ブラシを使用する場合には、サイズ・形状についても注目しなくてはいけません。
愛犬の口周りのサイズや、うまくブラッシングできる形状であるか、しっかりチェックしておく必要があります。


犬の歯ブラシを選ぶポイント

犬の歯ブラシ

愛犬にとって適切な歯ブラシの選び方をすることで、効率的・効果的に毎日のブラッシングを行うことができます。
選ぶポイントとして以下の点に注目し、歯ブラシ選びの参考にしてみてください。

◆毛について

歯ブラシの毛が硬いと刺激が強くなるため、犬も嫌がる場合があります。愛犬用の歯ブラシには毛が柔らかめのものを選ぶとよいでしょう。
毛先の形には以下の様な種類があり、それぞれ長所・短所があります。歯の状態や目的に合わせて、毛先のタイプを選びましょう。

ラウンドカット

  • フラットなカット面で、毛先は丸みをおびている。歯にあたる面積が広い為、歯垢除去効果を期待できる。
  • 歯肉には、あまり優しくないタイプ。

テーパード

  • 軟らかで先端にいくほど細くなっているため、歯と歯肉の間、歯周ポケットの汚れを落としやすい。
  • 歯肉のマッサージにも向いている。
  • ラウンドカットと比べると、歯垢除去効果はやや劣る。

スーパーテーパード

  • テーパードよりも更に細い極細毛。歯と歯肉の間、歯周ポケットの汚れを落とすのにより有利なタイプ。
  • ラウンドカットに比べると、歯垢除去効果がやや劣る。

次に毛の密度に注目してみましょう。歯ブラシの毛の密度によっても、若干差がでるのです。

密度がある

  • 歯垢除去効果が大きく期待できる。
  • 速乾性にやや劣るため、細菌繁殖の面でやや不利。

密度がない

  • 歯垢除去効果はやや劣るものの、歯間などの細かい部分を磨くのには適している。
  • 速乾性が高くなるため、細菌繁殖を招きにくい。

そして、毛の並び方です。これにも種類があり、効果やメリットに違いが出てきます。

◎毛束2~3列の直線状態…歯と歯肉の間の汚れを落とすのに、より効果を発揮する。
◎毛束が円形状態…奥歯や歯間、歯が重なりある部分に向いている。

最期に毛の材質もチェックしておきましょう。一般的な歯ブラシに多いのはナイロン製ですが、材質によっても特徴が変わってくるのです。

ナイロン

  • 耐久性は高い。
  • 水分を吸収にくいため速乾性があるので、細菌が繁殖しにくい。

飽和ポリエステル樹脂(PBT)

  • 耐久性は高いが、ナイロンよりも軟らかい。
  • ナイロン以上に水分を吸収しにくい。高い速乾性で細菌繁殖がしにくい。
  • 人間の歯科医院で販売されている、歯ブラシに多いタイプ。

天然毛

  • ブラシの硬さには軟~硬まで種類がある。軟らかすぎると歯肉のマッサージには良いが、歯垢除去効果が劣る。
  • 毛の密度が高いものが多いため、速乾性にはやや劣る。細菌繁殖の面では不利。

◆ヘッドについて

歯ブラシのヘッドが大きすぎると、歯・口に引っ掛かって愛犬が嫌がったり、動かしにくい、磨きにくい、といったデメリットを強く感じることとなるでしょう。
「小さめのヘッド」「唇の端からスッと入る程度のサイズ」、この二つを上手な歯ブラシ選びのコツとして覚えておいてください。
小型犬の場合は、人間の乳幼児用・部分磨き用の歯ブラシでも代用がきくでしょう。
また、形状についても注目です。四角形のヘッドよりは、丸みをおびた形の方が口に入りやすい場合が多いのです。

◆柄について

歯ブラシの柄の太さにも注意が必要です。柄が太すぎると犬によっては口に引っ掛かりやすく、愛犬が嫌がってしまう場合が考えられます。特にヘッドに近い柄の部分が、細めの物を選ぶと良いでしょう。併せて、飼い主さんが使う上での磨きやすさにも注目してください。
そしてさらに、柄の角度にも選ぶ上での注意点があります。歯ブラシの柄にも、直線的であったり、角度がついていたり、カーブしているなど、様々な特徴があります。使用してみて磨きにくい場合は、角度やカーブのあるタイプに替えてみると、意外と簡単に問題が解決するかもしれませんよ。


おすすめの犬用歯ブラシ

愛犬の歯を磨くには、何通りかの方法があります。
デンタルケアの効果をもつおもちゃや、歯磨きガムなど、愛犬に与えるタイプのアイテムを使用するのも一つのお手入れ方法です。
しかしやはりこれに加えて、飼い主さんが愛犬の歯を磨いてあげることも重要なポイント。数ある歯ブラシの中から、愛犬と飼い主さんにぴったりのアイテムを探して利用しなくてはいけません。
今回はおすすめの犬用歯ブラシを何点か紹介していきますので、選ぶ上で悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

◆ペットキッス 指サック歯ブラシ 1本

ペットキッス 指サック歯ブラシ 1本
購入

指にはめて使うタイプの、指サック型歯ブラシです。薄型のコンパクトヘッドなので、子犬や小さな口の愛犬でも、奥歯までブラシが届きます。柄は柔らかい素材であるエラストマーでできているので、指が自由に動きやすい上に、犬も嫌がりにくいのではないでしょうか。我が家でも実際に使用経験があるのですが、長さも問題なく使いやすいのでとても便利なアイテムだと思います。

◆ペットキッス デンタルブラシ レギュラー

ペットキッス デンタルブラシ レギュラー
購入

超極細毛が歯周ポケットまで届く!極薄ヘッドなので、お口の奥までしっかり届く。先端が0.02mmの超極細毛だから歯周ポケットまでみがける。やわらかい毛だから、やさしく歯みがきできる。Mダックス、柴、フレンチ・ブルドック、シーズー、パグ、キャバリアなどにおすすめ。

◆シグワン 超小型犬用歯ブラシ 1本

シグワン 超小型犬用歯ブラシ 1本
購入

ブラシ部分が円柱で360度型という大きな特徴をもつ歯ブラシです。毛の裏面のプラスチック部分が、歯・歯茎にカチカチ当たらないので、安心して使うことができるでしょう。約2万本の超極細毛でブラッシングできるので、口臭カットにも大きな効果をもたらします。


まとめ

人間にとって虫歯予防や口臭ケア、歯周病の対処法としても重要となる歯磨き。犬にとっても、散歩やシャンプーなど日常的なお世話と同じように、必用不可欠なものだといえます。
歯磨きを怠ったことが原因で、口内に何らかの症状や痛みが現れたり、病気の引き金になることも珍しくないのです。もちろん、異常や病気が疑われる場合は、危険を回避して早期治療に臨むためにも、一旦動物病院を受診し、獣医師に相談することがすすめられます。

そのような状況に陥らないためにも、毎日の生活の中に、歯ブラシの時間を取り入れることが大切なのです。
とはいえ、中には歯磨きが苦手な子も少なくありません。どうしても飼い主さんの手に負えない場合は、病院の院長先生やトリマーさんなど、プロにお願いするのも一つの方法です。無理に長い時間を掛けてしまうと、余計に愛犬が嫌がるようになってしまうケースもありますので、一度相談してみると良いかもしれませんね。

犬の歯ブラシの種類も色々ありますが、犬の歯の状況も個々にそれぞれです。何回程度必要なのか、頻度はどれくらいが良いのか、といった点についても個体ごとに差が出てきます。
プロの手を借りずに気軽に自宅で歯磨きをするためには、愛犬が小さな頃から歯磨き関連の練習をしておくことが大事なのです。

まずは適切なアイテム選びをしてみましょう。どうしても歯ブラシを嫌がる場合も、諦めないで大丈夫です。犬用歯磨き粉を駆使して愛犬の興味を引いたり、ガーゼタイプで歯の汚れを拭き取るなどの方法もあります。
商品一覧を見て、愛犬に合いそうなアイテムがないか確認したり、犬の歯磨きに関する解説記事なども参考にしてみましょう。
愛犬の健康な毎日を守るためにも、ぜひ、歯磨きに力をいれてみてください。



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