1.こんにゃくは食べてもOK
1-1.こんにゃくを与えるメリット
2.こんにゃくを与える際の注意点
2-1.与える量に気を付ける
2-2.大きさに注意する
2-3.アク抜きを行う
2-4.味付けはしない
2-5.こんにゃくを与えてはダメなケース
3.こんにゃく以外にダイエットに向いている食材は?
3-1.豆腐
3-2.鳥のささみ
3-3.生野菜
3-4.寒天ゼリー
3-5.肥満用ドッグフード
犬はこんにゃくは食べてもOK
犬にこんにゃくを与えても大丈夫です。しかし、こんにゃくは栄養価が高い食材というわけではない為、栄養素をとるという観点ではあえて与える意味はありません。
犬がこんにゃくを食べること自体に問題はありませんが、食べることで一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
◆こんにゃくを与えるメリットは?
犬にこんにゃくを与えることで得られるメリットとしては、“ダイエット効果”があげられます。
こんにゃくの成分の約97%は水分で、カロリーがほぼありません。100gあたりで5~7キロカロリー程度といわれています。
また、栄養素は少ないですが、腸の動きを活発にする“食物繊維”がこんにゃくには多く含まれています。こんにゃくに含まれる食物繊維は「水溶性食物繊維」と呼ばれるもので、体内では消化されずに水分を吸収しつつカラダの中で膨張します。
この効果が満腹感を与えつつ、便を柔らかくするので便秘の改善効果が期待されます。
この「水溶性食物繊維」は最近人間用・犬用の腸活サプリメントの成分としても良く採用されており、「血糖値の上昇を抑える~」のようなキャッチフレーズで販売されたりもしています。このようにカロリーが少なく満腹感を得られ、なおかつ便秘も改善できるというメリットがあります。
ですので、こんにゃくは肥満気味な犬や運動不足でカロリー消費があまりできない犬にとってはオススメの食材になります。
その他にもこんにゃくにはカリウムが含まれるので余分に摂取した塩分を尿で排出することを促したり、カルシウムが含まれているので丈夫な骨や歯を作るのに役立ちます。
こんにゃくを与える際の注意点
犬にとってもこんにゃくがダイエット食材として適していることがわかりましたが、こんにゃくの与える際には、与える量や与え方などにおいて注意が必要です。
◆与える量に気を付ける
犬といっても小型犬から大型犬まで様々な体サイズがありますが、体重によって適切な量が変わってきます。
上記の数字はあくまでも目安ですが、最大でも食事総量の10%程度が目安数字となります
前述の通りこんにゃくだけでは栄養が不足しているので、主食として与えるのには向きません。あくまで普段食べているごはんのかさ増し程度に、フードに混ぜてあたえるようにしましょう。
◆大きさに注意する
人間にとってもこんにゃくは注意が必要な食材です。なぜならこんにゃくは喉につまりやすい食べ物だからです。
こんにゃくに含まれる「水溶性食物繊維」は水分を吸収し膨張することで便秘の改善効果があると話しましたが、こんにゃくがのどにつまったまま膨張すると窒息のおそれがあります。
ご存じのとおりこんにゃくは弾力がありツルツルしている特性上、咀嚼せずに飲み込みやすい食材でもあります。犬は基本的に咀嚼せずすぐに飲み込んでしまう為、喉につまらないよう、小さくしてから与えるようにしましょう。
子犬や老犬は、ごはんを上手に食べられない時期で喉に詰まらせやすい傾向があるので、無理にこんにゃくを与える必要はないかもしれません。
後ほど、他にダイエット向きの食材も紹介いたします。
◆アク抜きを行う
こんにゃくにはアクやエグミがあるので、食べさせる前にはさっとお湯でゆでてあげると食べやすくなります。下ゆでをしていないこんにゃくを食べさせることは下痢の原因にもなるので、下ゆでを忘れずに行いましょう。
すでにアクが抜かれているこんにゃくであればそのまま食べさせても良いでしょう。
また、こんにゃくには「生」のこんにゃくがありますが、こちらは犬に与えないようにしましょう。
◆味付けはしない
人間用は玉こんにゃくなど甘辛く味付けをしますが、犬に与える際はこんにゃくに味付けをしないでおきましょう。元々味付け加工されているものもありますので、買う際には素のこんにゃくかどうかを確認しましょう。
手作りごはんを与える際にも基本的に味付けは行いません。人間にとっては美味しいものでも、犬にとっては毒になることがあります。糖分・塩分の摂りすぎに繋がりますので、こんにゃくも味付けはしないよう注意しましょう。
◆こんにゃくを与えてはダメなケース
【アレルギーがある犬】
人間同様、犬にもアレルギーがあります。イモ類アレルギーを持つ場合、症状がでてしまうおそれがあります。
下痢・嘔吐、皮膚の異常など異変が見られた際は必ず獣医に相談をしましょう。
自分の愛犬にアレルギーがあるかは検査で確認することができます。
イモ類アレルギー以外にも多くのアレルギーが存在しておりますので、愛犬を苦しめないためにも一度病院などで検査をしておくと良いかもしれません。
アレルギー検査の有無にかかわらずですが、愛犬に初めての物を与える際は、まずは少量を試しに食べさせ、愛犬の体調に変化がないかを観察しましょう。
【胃が丈夫でない犬】
こんにゃくは消化をしにくい食材であり、与えすぎた場合は下痢などの症状がでてしまう食材です。胃があまり丈夫でない愛犬の場合、体調を崩すことで体力低下・悪化につながります。どうしても与えなければならない食材ではないので、胃が丈夫でない場合は無理に与えることはないでしょう。
【下痢や嘔吐などの症状がでている場合】
こんにゃくを食べることで便秘改善が期待されますが、消化不良がおき下痢になることもあります。愛犬に異変を感じたり下痢などの症状がみられた場合は、こんにゃくを与えることを止めましょう。また、そのような時は様子を見て必要そうであれば近くの動物病院につれていきましょう。
こんにゃく以外にダイエットに向いている食材は?
犬にこんにゃくを与える最大のメリットは。こんにゃくによるかさ増し効果がダイエットに繋がることですが、説明してきた通り気を付けなければいけないことが多々あります。
犬の食べられる食材で、ダイエット向きの食材というのはこんにゃく以外にもたくさんあります。
肥満は犬にとっても見過ごせない問題で、色々な病気の原因になりますし、糖尿病など特定の病気になる確率を上げてしまいます。
人間同様、犬のダイエットも基本は食事と運動で対処をしていく必要がありますが、運動を活発にできないこともありますので、食事の見直しも重要度が高いです。
では一体どのような食材がダイエット向きなのかご紹介しましょう。
◆豆腐
人間にとってもお馴染みのダイエット食材ですね。カロリーは低いですが高タンパクで栄養価が高く、犬も食べられる食材です。
豆腐が冷たい状態、また水分が多い状態ですと下痢の原因となるので、常温に戻しつつキッチンペーパーなどを活用し水気をしっかり切っておきましょう。
豆腐の原料は大豆なので、大豆アレルギーには注意してあげてください。
◆鳥のささみ
こちらもお馴染みのダイエット食材ですね。お肉の中で脂肪・カロリーが少なく、高タンパクな食材です。元々犬用のエサやおやつにも採用されている食材なので、好んで食べてくれるかもしれないダイエット食材です。
◆生野菜
人間にとってはお馴染みのダイエット食材ですが、犬にとって野菜は必ずしも食べなければいけない食材ではありません。野菜は低カロリーで栄養価も高いので、エサに混ぜてかさ増しさせるといった食べ方をさせても良いかもしれません。
レタス、キャベツなどの葉物野菜やニンジン、きゅうりなどは食べさせても良い野菜ですが、
ネギ類やニラなどは食べさせてはいけないので、事前に調べた上で食べさせるようにしましょう。
◆寒天ゼリー
こんにゃく同様、食物繊維たっぷりの食材です。クラッシュゼリーのようにしてエサに混ぜてあげるとかさ増しすることができます。
また、かさ増しとしてだけではなく、普段あまり水を飲まないワンちゃんの水分補給としても役立ちますので、覚えておくと便利です。
寒天ゼリーは簡単につくれるので、手作りでつくってあげやすい点も良い点です。自分で作る際は寒天ゼリーの固さを自分で調節することができるメリットもあります。
味はつけず、水と寒天のみで作りましょう。
寒天に対してもアレルギーをもつ犬がいますので、こちらも少量ずつ試したりあらかじめアレルギー検査をしておくと良いです。
◆肥満用ドッグフード
食材ではないですが、ドッグフード業界も進化が目覚ましく、人間同様「健康志向」が高い商品も増えております。低カロリー・肥満用のドッグフードが販売されていますので、これらをエサとして適切な量を与える方法もあります。
栄養素のバランスもしっかり考えられているので、必要な栄養素をとりつつダイエットすることができます。
肥満対策だけではなくこだわりのポイントとして無添加、グレイン・グルテンフリー、
涙やけ改善、免疫力アップなど+αを売りにしているドッグフードなども出ていますので、
色々調べつつ、愛犬の食いつきなどみながら試してみるのも良いかもしれません。
まとめ
こんにゃくが与えてくれる健康的な面で期待される効果は人間同様、満足感を維持しながらカロリーをカットしたり多くなっております
ただし、色々と注意しなければいけないことが非常に多い食材です。ダイエット食材としては特にメリットがあるので、愛犬の肥満に悩んでいる飼い主さんにとっては魅力的な食材であります。
ただダイエットの方法としては多くの手段がありますので、こんにゃくを活用したダイエットにこだわらず選択肢の一つとして考えておくと良いのかなと考えます。
大切なことは肥満に悩んでいたとしても愛犬になるべく無理をさせないことなので、
色々な方法を試してあげつつ、無理のない方法で健康的な生活をさせてあげてください。
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