ワンちゃん・ネコちゃんにとって明るい未来のために。遺伝子病検査でつなぐペットと家族の幸せ

2022.11.21

ワンちゃん・ネコちゃんにとって明るい未来のために。遺伝子病検査でつなぐペットと家族の幸せ

ペットの専門店コジマではご提供前に犬種・猫種によって遺伝子病の検査を行っています。今回はコジマが遺伝子病検査を依頼しているバイオアートの看護師、本田さんに遺伝子病についてお話を伺いました。

ペットの専門店コジマは「限りない安心をお客様へ」を理念にペットと暮らすすべてのみなさまへ最良のおもてなしをご提供し、笑顔溢れるペットとの幸せな暮らしをお届けします。

【掲載:2022.11.11  更新:2022.11.11】

ワンちゃん・ネコちゃんの遺伝子病について

多くのペットが幸せに暮らす一方で、ワンちゃん・ネコちゃんの中には生まれながらに病気に苦しむ子たちがいます。病気の原因の多くは遺伝子病ではないかといわれています。遺伝子病とは遺伝子の変異により引き起こされる病気で、変異した遺伝子は親から子へ引き継がれ、子も発症のリスクがあります。遺伝子病の症状は、運動障害、視覚障害、死に至るなどワンちゃん・ネコちゃんの種類によってもさまざまですが、どれも治療法がなく、遺伝子病は治すことのできない病気です。

遺伝子病が広まった理由

ワンちゃん・ネコちゃんは古くから人とともに生活をしてきました。愛玩動物としてだけでなく狩りや漁、食物を害虫から保護するなどの役割を持って暮らしていた犬種・猫種も多くいます。それらに特化した容姿や性格などの遺伝的特徴を際立たせるべく、人は交配(ブリ―ティング)を繰り返してきました。それに伴い病気の原因となる遺伝子が広まってしまったといわれています。

遺伝子病のリスク

検査風景
遺伝子の変異が確認された場合に100%発症するといわれている病気もあれば、発症の割合が確立しておらず発症するとは限らない病気もあります。発症の要因は生活環境なども関係し、複数の要因が重なって起きると考えられ、病気の原因となる遺伝子を持っていても発症せずに生涯を終える子もいます。しかし、発症する、しないに関わらず非常にリスクが高いことや、子への遺伝などもあることから根絶を目指したい病気です。

監修者

ワンちゃん・ネコちゃんにとって明るい未来のために。コジマでは2019年より遺伝子病検査を実施しています

コジマでは2019年より、遺伝子病に苦しむワンちゃん・ネコちゃんを1頭でも減らすことや、ペットと暮らすみなさまの幸せな未来を守るために遺伝子病の検査の実施をしています。
現在、獣医学の進歩によりワンちゃん・ネコちゃんの遺伝子病は、1,000種類※以上明らかにされています。変異が明らかで検査可能な遺伝子病は約400種類とされ、検査と計画的な繁殖で予防できるようになりました。そこでコジマでは、深刻な遺伝子病や多くのペットがかかる遺伝子病から取り組みをはじめていき、ペット社会から遺伝子病がなくなることを目指しています。
※被毛の色や巻き毛になるなどの病気以外の特徴に関わる変異も含まれます。

【主な実施内容】
1.重篤な遺伝子病(致死性の高い病気など)
2.発症した場合に飼育が困難となる遺伝子病(治療、完治できない病気など)
3.病気の遺伝子が広がっているもの
4.日本で飼育頭数の多い犬種・猫種
 ワンちゃん:プードルやチワワ、ダックスフンドなど18犬種
 ネコちゃん:ペルシャやマンチカンなど21猫種

遺伝子病の検査とは

遺伝子病の検査には、口腔粘膜(唾液)での検査と血液での検査の2種類があります。血液の検査は口腔粘膜に比べて高い精度で診断を行うことができます。
コジマでは専属獣医師による健康診断に加え、対象の犬種・猫種に対してご提供前に血液を採取し、PCRという手法を用いて病気の原因となる遺伝子を持っているか調べています。さらに、検査をする子犬・子猫の負担を軽減するために痛みを感じにくいパッド(肉球)からの採血を行っています。病気や犬種・猫種によって検査は異なり、手作業で一頭ずつ行っていきます。

検査によってわかること

検査によって「病気の原因となる遺伝子を持たない(ノーマル)」「病気※は発症しないが繁殖の際に注意が必要(キャリア)」「病気を発症する可能性がある(アフェクテッド)」の3つに分かれます。コジマでは、遺伝子病を発症しないワンちゃん・ネコちゃんのみをご提供しています。
遺伝子病検査によってこれらを事前に把握しておくことで、健康なワンちゃん・ネコちゃんの提供を可能とするだけでなく、病気を発症する可能性がある子(アフェクテッド・キャリア)の誕生を防ぎ遺伝子病の根絶へつなげることが可能となります。
※病気によってはキャリアでも発症するものがあります。コジマの検査対象ではネコちゃんのPKD(多発性嚢胞腎(のうほうじん))がこれにあたります。

遺伝子病検査の取り組みはコジマならず全国に拡大しています

日本初の取り組みとしてコジマが2019年にはじめた遺伝子病の検査は、現在ペットをご提供する多くの企業様に賛同をいただき、検査方法はさまざまですが拡大をしています。日本で暮らす全てのワンちゃん・ネコちゃんの幸せにつながっています。

また、取引ブリーダー様に対し遺伝子病の知識を深める活動を行い、重篤な遺伝子病の根絶を目指しています。リスクのある繁殖を行わないことで、遺伝子病を発症してしまうワンちゃん・ネコちゃんを誕生させないようにすることがコジマの目指す姿です。

――ペットとの幸せな暮らしをずっと――

コジマでお迎えされたすべてのワンちゃん・ネコちゃんが末永く健康で飼い主さんと一緒に幸せに暮らしていけるよう、私たちはこれからもさまざまな取り組みを実施し、サポートしてまいります。



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