長いおヒゲが魅力!スコティッシュテリアってどんな犬?飼い方や注意点を紹介

2023.05.14

長いおヒゲが魅力!スコティッシュテリアってどんな犬?飼い方や注意点を紹介

スコティッシュテリアという犬種を知っていますか?国内で見掛ける機会は少ないかもしれませんが、海外ではペットとしての人気が高いワンちゃんです。特徴的な見た目がとても愛らしいのですが、飼育するには実は少しコツがいる犬種でもあります。今回は、そんなスコティッシュテリアに注目し、歴史や特徴・性格、飼い方や注意点について紹介していきましょう。

スコティッシュテリアはどんな犬?

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スコティッシュ・テリアは、スコットランド原産のテリア種に属する小型犬です。名前も原産国であるスコットランドに由来しており、英語では「Scottish Terrier」と表記され、スコッチ、スコッティといった相性でも親しまれています。
日本での飼育頭数はとても少なく、血統書を発行しているジャパンケネルクラブ(JKC)での登録頭数では2018年時点で136頭程だそうです。全犬種で考えると、スコティッシュテリアの飼育割合は0.05%。現在でも国内ではマイナーな犬種といえるでしょう。
珍しい種類の愛犬を迎え入れたい!と考えている方は、是非チェックしてみてください。どんな特徴があるのか、また上手に飼育するためにはどうしたらよいのか、詳しく解説していきます。

◆スコティッシュテリアの歴史

スコティッシュテリア誕生の歴史には、さまざまな説があるようですが、スコットランド土着の犬がルーツだと考えられています。イギリス北部のアバンディーン(スコットランド北東部の都市)で飼われていたことから、当初はアバンディーン・テリアと呼ばれていたそうです。
アナグマ・カワウソなどの猟をする狩猟犬として重宝されており、19世紀末にはアメリカで正式な犬種として認められます。その後20世紀に入ってから、イギリスのケネルクラブでも正式認定されました。
1940年頃には世界的な流行犬種となり、フランクリン・ルーズベルト、アイゼンハワー、ロナルド・レーガン、ジョージ・ブッシュなど、歴代大統領のペットとしても一躍有名になります。

◆スコティッシュテリアの性格

スコティッシュテリアは元狩猟犬尾ため、勇敢で独立心が強く、頑固で気難しい性格をしている個体が多いです。見知らぬ犬たちに怒ることもあるので、負けん気が強い、けんかっ早いなどとといわれる面もあります。
このような性格のため、しつけには根気が必要となりますが、きちんとしつけることができれば、飼い主さんや家族には友好的に、忠誠心を示してくれるようになるでしょう。
子犬の頃から過度な興奮をさせないように、しっかり訓練をしておくことが重要です。しつけに関しては詳しく後述しますので、そちらもチェックしてみてください。

◆スコティッシュテリアの特徴

JKCの分類によると、スコティッシュテリアはグループ3(テリア)に属するテリア犬です。
体高25.4~28cm、体重8.6~10.4kgがスタンダードなサイズであり、男の子も女の子も同じくらいの体格になるといわれています。大きくなっても10kg程度というわけですね。

太くて立派なまゆ毛、口周りから生えたヒゲが特徴的で、子どもの頃は短いですが、成長と共に立派な外見に整っていきます。生後7週目頃に立ち耳になるでしょう。
アナグマの掘った狭いトンネルを素早く移動できるよう改良・繁殖されてきたため短足で、首・背中・腰は筋肉質、後ろ足の太ももには厚みがあります。口も大きくて筋肉が発達しているので、捉えた獲物は逃しません。愛らしい見た目に反して、元猟犬らしいがっちりとした体つきをしているのです。

毛質は、荒く硬いオーバーコート(上毛)と、短くて柔らかいアンダーコート(下毛)をもつダブルコートの犬種で、胸下・お腹・お尻周りなどには、スカートと呼ばれる長さのある特徴的な被毛があります。
毛色は、ブラック・ウィートン(小麦色)・ブリンドルの3種類です。

◆スコティッシュテリアの寿命・病気

スコティッシュテリアの平均的な寿命は、13歳前後です。もちろん個体差はありますが、小型犬としては標準的な寿命だといえるでしょう。
この犬種が特に注意すべき病気をいくつか挙げておきますので、万が一に備えて覚えておきましょう。

◎悪性リンパ腫(体の中のリンパ球が、悪性腫瘍(がん)になってしまう病気)
◎フォン・ヴィレブランド病(粘膜・消化管から出血する病気)
◎肺動脈弁狭窄(心臓の右心室から肺へ血液を送る肺動脈の入り口にある肺動脈弁や、その周囲が先天的に狭くなっている症状)
◎スコッチ痙攣(6週齢頃から発症する全身性痙攣が引き起こされる症状で、ストレス等の刺激で誘発される)

他にも尿石症や皮膚炎など、全ての犬種に発症の可能性がある病気にももちろん注意が必要です。何らかの異常や普段と違う様子が見られた場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
病気が発見された場合は、獣医師の指示をしっかり受け止め、必要な検査・治療方法としっかり向き合って愛犬を支えてあげてくださいね。


スコティッシュテリアはどこで飼える?

愛犬の迎え入れ方は、ペットショップ・ブリーダーからの購入、保護犬の譲渡などさまざまです。ただし、前述したようにスコティッシュテリアは国内ではあまり見かけない犬種のため、ペットショップで目にすることは中々稀だといえるでしょう。ブリーダーを探して購入することが、一番の近道かもしれません。
2022年時点での価格相場は、38万円からとの情報がありますが、もちろん個体や月齢などによって差はあります。特に、ドッグショーでチャンピオンを獲得している親犬の子どもだと、価格が高くなる傾向にあるでしょう。
基本的には成犬へと成長していくごとに価格は低くなるので、大体20~40万円程度の価格帯だと頭に入れておいてください。
その時期の流行などにも、生態価格は左右されます。必ず事前に、購入先に確認するようにしましょう。


スコティッシュテリアに似ている種類

スコティッシュテリアは、意外と似ている犬種が沢山いるワンちゃんです。
ジャック・ラッセル・テリア、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア、ワイヤー・フォックス・テリア、ノーフォーク・テリア、などが代表的でしょう。名前を見れば分かるように、全てテリア犬ですね。
中でもペットとして人気の高い、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアのことを少し紹介していきます。
スコティッシュテリアと間違えないように、違いをしっかりと覚えておいてくださいね。

◆ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア

ホワイトテリア

スコットランド原産のテリアの中で、最も陽気で社交的だといわれているウエスト・ハイランド・ホワイトテリア。同時に独立心が強く、周りに媚びないマイペースな性格をしている個体が多いといわれています。
体高は26~28cm、体重は5~8kg程で、スコティッシュテリアよりも若干小さめの小型犬で、白一色の毛色をしています。
黒い目に鼻、小さくピンっと立った三角の耳など、大変可愛らしい外見をしていますが、体つきはやはり筋肉質です。体格や性格からも、しっかりとテリア因子を感じますね。
ちなみに、ウェスティーと呼ばれることも多いです。

📌【おすすめ記事】体型と純白の被毛が魅力!ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア


スコティッシュテリアの飼い方

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紹介してきたように、スコティッシュテリアの飼育方法は決して簡単なものではありません。特にしつけの面では、ポイントを抑える必要があるでしょう。
これからスコティッシュテリアを家族として迎える予定のある方は、まずは飼育方法や注意点について事前にしっかり確認しておいてくださいね。

◆環境

スコティッシュテリアは、警戒心が強い犬種です。小さな子供のいる家庭では、飼育を避けた方が無難でしょう。子供が誤って足を踏んだり、いたずらをしてしまった場合に、攻撃的になる可能性が高いからです。小学校低学年以下のお子さんがいる家庭にはすすめられません。
また、頑固でプライドが高い性格をしているので、飼い主初心者さんにも向いていません。できればテリア経験者で、リーダーシップがあり、冷静で忍耐力のある人におすすめのワンちゃんだといえるでしょう。

◆食事

主食には、総合栄養食であるドッグフードを与えましょう。水とフードのみで、栄養バランスがとれるように作られています。一般食は食いつきが栄養バランスよりも重視されています。フードのパッケージ裏に総合栄養食と記載のあるものを主食としてください。
また、犬は年齢によって必要とされる栄養素の量が変わってきます。子犬用・成犬用・シニア用とステージごとに種類がありますので、成長に合わせて適切なものを選んでください。さらに、皮膚・関節・心臓サポート用などといった、目的別のものも沢山販売されています。愛犬に必要な栄養素を見極めて与えるようにしましょう。
手作りフードは調理する楽しさが感じられますが、毎日の食事に用いるのはおすすめできません。手作りフードで適切な栄養バランスを摂取させるのは大変難しいのです。特別な日など時々手作りフードを与えて、基本的には総合栄養食を与えることを徹底してくださいね。
トッピングやサプリメントで栄養素を補う方法もありますので、どんなものが愛犬に合うのか調べてみましょう。

◆しつけ

スコティッシュテリアのしつけには、何より根気が必要です。幼犬期からしっかりしつけを行っておかないと、他の犬や人とトラブルを起こしてしまう可能性が高まります。
紹介してきたように独立心が強いため、べたべたするよりは適度な距離感をもつこと大切なのですが、飼い主さんとの信頼関係をきちんと築くことができれば、忠誠心を示してくれるようになるでしょう。
しつけには飼い主さんがしっかりとリーダーシップをとり、根気よく何度も毅然とした態度でトレーニングを重ねることが重要なのです。
トラブルを起こさないためにも、マテなどのコマンドを覚えさせてコントロールできるようになるのが理想です。

◆散歩

スコティッシュテリアは、とても元気で活発です。走ること、運動することが大好きなのです。
体力もありますので、1日30分間程度の散歩がすすめられます。その際には、ボール遊びなどオモチャを使用して一緒に遊ぶ時間も設けましょう。
尚、暑さが苦手な犬種なので、夏の時期は涼しい時間帯を選んで散歩し、温度管理を徹底してくださいね。
ドッグランでも楽しく遊ぶ子がほとんどですが、他の犬に対して攻撃的な面を見せる場合があるので、目を離さないように注意しましょう。

◆お手入れ

ポメラニアンの様なフワフワで柔らかい被毛とは対照的で、被毛が多く硬めのスコティッシュテリアには、少なくとも週3回のブラッシングやコーミング、定期的なトリミングが必要となります。子犬の頃から、身体のどこを触られても平気でいられるように慣れさせておくことも重要ですね。
また、口周りの被毛を長く残すカットスタイルのため、散歩・食事・飲水のあとはしっかりと口周りを拭くなどしてまめにお手入れしなくてはいけません。
ちなみに、スコティッシュテリア本来の硬いトップコートを保つために用いられる、プラッキングと呼ばれるトリミング技法があります。ハサミを被毛でカットするのではなく、トリミングナイフと呼ばれる特殊なクシを使い、古いトップコートを抜いていく手法です。
飼い主さん自身がプラッキングをするか、プラッキングのできるトリマーのいるサロンに通うなどして、お手入れを欠かさないようにしましょう。

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スコティッシュテリアを飼う際の注意点

スコティッシュテリアには、支配的になり、自分の優位な地位を確立したがる傾向があるようです。早い時期から飼い主さんがリーダーであることを、徹底的に覚えさせることが大切でしょう。
さらにスコティッシュテリアは、幼い頃から他人や外の刺激に慣れさせること、十分に社会性を身に付けておくことがとても重要な犬種です。これを怠ると、噛み付きなどの問題行動の多い子に育ってしまいます。他の犬・人とのトラブルを防止するためにも、しっかり社会化を目指しましょう。
そしてもう一点、スコティッシュテリアを飼う場合は、小動物にも注意が必要です。強い狩猟本能から、ウサギ・ハムスターなどの小動物を捕まえようとする可能性があるのです。小動物を飼育している家庭では、飼育環境などに十分注意してくださいね。


まとめ

飼育するには少々コツのいるスコティッシュテリアですが、しっかりとしつけを行い、信頼関係を築くことができれば、大変魅力的で安心できる人生のパートナーとなります。
見掛けることは少ないので、イメージが湧かない方は犬図鑑を開いたり、ネット上でスコティッシュテリアの飼い主さんが投稿している画像や動画を探してみてください。
他の犬種にもいえることですが、スコティッシュテリアを迎え入れる前には、しっかりと飼育方法を確認し、物理的・心理的・身体的にも飼えるかどうかをきちんと判断しましょう。
犬を飼うということには、その子の人生を最後まで共にするという意味があります。しつけや性格にてこずったとしても愛情を注ぎ続けて、毎日を一緒に過ごしていけるよう尽力してくださいね。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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