【ドッグトレーナー監修】首輪とハーネス、どっちが良いの?その違いやメリット・デメリットは?

2023.08.26

【ドッグトレーナー監修】首輪とハーネス、どっちが良いの?その違いやメリット・デメリットは?

首輪やハーネスは、犬との散歩や外出時に使用するペット用品の一つです。愛犬の安全を守るためにも欠かせないアイテムの一つですよね。今回は、そんな首輪やハーネスに注目していきましょう。それぞれのメリットやデメリットを知ることで、愛犬にぴったりのものを判断する助けとなるでしょう。ぜひ、チェックしてみてください。

犬に首輪とハーネスの何が違うの?

首輪 ハーネス

愛犬との散歩や外出に欠かせないリード。そのリードを繋げる先を首輪にするか、ハーネスにするかで迷っている飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
首輪は首の周囲に付けるもので、ハーネスは上半身を包むように付ける胴輪ですが、見た目の違い意外にもそれぞれ機能や良い点・悪い点が変わってきます。
まずは首輪とハーネスの違いを知るために、種類やメリット・デメリットを紹介していきましょう。

◆首輪

犬が付けているアイテムとして、一般的にイメージされやすいのが首輪でしょう。現代ではハーネスの利用者も多いですが、昔は首輪が定番アイテムでした。
首輪には以下のような種類があります。

・ベルトタイプ(人間が使うベルトと同じ構造で、最も一般的なタイプ)
・バックルタイプ(留め具によってワンタッチで装着できるタイプ)
・フルチョーク(引っ張ると首がしまうタイプで、主にトレーニングに使用する)
・ハーフチョーク(鎖でできたチェーンチョークの、肌に当たる部分のみが布素材でできているタイプ)
・マーティンゲール(ハーフチョークの鎖(金属)部分が布・ナイロンでできているタイプ)
・スパイクチェーン(首輪の内側にゴツゴツした突起が付いているタイプ)
・ジェントルリーダー(首・頭マズルに同時に巻き付けるタイプ)

タイプによっては日常使いに向いていないもの、トレーニングに特化したものがあります。サイズはもちろんですが、愛犬の状態や用途に合わせて選ぶことが大切です。
それでは次に、メリットとデメリットを紹介していきましょう。

◎メリット
●装着が簡単にできる。
●装着したまま生活できる。
●慣れさせることが比較的簡単。
●デザインが豊富で、選ぶ楽しさがある。高級ブランドもあり。
●指示が的確に伝わりやすく、トレーニングに向いている。

◎デメリット
●首や呼吸器への負担がかかりやすい。
●抜けてしまう恐れがある。

📌【おすすめ記事】犬に首輪の選び方。サイズの測り方から首輪の種類までまとめてご紹介します

◆ハーネス

首輪と比べて体への負担が少ないのが、ハーネス最大の特徴です。ハーネスにもいくつか形状には種類があります。主なタイプは以下の通りです。

・8の字型(8の字の二つの輪をそれぞれ首と胴に装着するタイプ。比較的、コントロールがしやすい)
・ショルダー型(頭を通してお腹のバックルを留めるタイプ。格子状の構造で壊れにくい)
・H型(二つの輪に二つのベルトが付いた形で、胴体に密着しているため抜けにくいタイプ)
・Y型(前部分がY字形状になっていて、胸部への圧迫を分散できるタイプ)

いずれのタイプも首輪よりは体への負担が軽減できますが、装着のしやすさは劣ります。形状によっても異なりますので、愛犬に向いているもの、装着のしやすいタイプを探してみてください。
それでは、ハーネスがもつメリット・デメリットについてみていきましょう。

◎メリット
●体にかかる力が分散するため、負担が少ない。
●気管支や呼吸器に疾患があっても使いやすい。
●体から抜けにくい。
●歩行に問題がある場合、補助具としても有効的に使用できる。
●ベストや洋服風のデザインがあり、おしゃれが楽しめる。

◎デメリット
●指示が伝わりにくい為、しつけには向いていない。
●つけっぱなしはNG(散歩・外出時のみに使用)
●装着するのに手間がかかる。

📌【おすすめ記事】【ドッグトレーナー監修】愛犬用ハーネスとは?選び方のポイントや抜けにくくなる使い方を紹介


子犬の時はどっちを付けるのが良い?

子犬の頃は、体の作りも未完成ですがしつけを始めるのも必要なことです。首輪とハーネスのそれぞれのメリットやデメリットを考えると、どちらが良いのか迷ってしまうでしょう。
子犬に限ったことではありませんが、その子の性格や状態によって判断することが最も大切です。
散歩中に引っ張るのを止めないなどの問題が気になる方は、首輪でしっかりしつけをしたいと思うでしょう。しかし、骨や筋肉がまだ弱いことを考えると、やはりハーネスの方が安心なのです。
初めの内は両タイプを購入してみてどちらも試し、愛犬の反応をみながら様子をみることをおすすめします。


小型犬で首輪とハーネスどっちを付けるのが良いの?

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小型犬の場合、中型犬や大型犬と比べて力は弱いです。そこまで引っ張られることがないなら、首輪が抜ける心配はないように感じますよね。
しかしこれもやはり、犬によって違いがでてきます。
首輪とハーネスそれぞれに向いているのはどんな犬なのかを、紹介していきましょう。もちろん個体差はありますので、あくまで目安として参考にしてみてください。
 

◆小型犬で首輪がおすすめの犬

◎しつけが必要な犬
◎足が短いタイプの犬

首輪はハーネスと比べて飼い主さんの意志を伝えやすく、しつけがしやすいため、訓練の必要な子に向いているといえます。
また、ハーネスの方が外れにくいのは確かなのですが、ダックスなどの足が短い犬種に限っては、ハーネスの方が外れやすい傾向にあるのです。これは、ハーネスの多くが前足に装着するタイプであるためです。
体型によってハーネスが向いていないと感じた場合は、首輪に切り替えた方が良いかもしれません。
 

◆小型犬でハーネスがおすすめの犬

◎シニア犬
◎呼吸器官が弱い犬
◎首にトラブルを抱えている犬
◎足腰が弱い犬
◎短頭種
◎臆病な犬
◎お散歩で歩かない犬

呼吸器や首、足腰の弱い子には、やはりハーネスの使用がすすめられます。ハーネスは歩行補助にも役立つアイテムなので、歩行に問題が出てきた際にも介護アイテムとして力を発揮できますよ。
そして短頭種も、呼吸がしにくい体つきであるという意味で、首輪よりハーネスを装着する方が安全だといえるでしょう。
ちなみに、中型犬ではありますが柴犬などの頭と首の大きさにあまり差がない体型をしている犬種も、首輪が抜けやすいといわれています。愛犬の身体付き、特に首回りを確認することも、大事な判断材料になると言えるでしょう。
臆病な子やお散歩で歩かない子は、首輪よりハーネスの方が体の自由が利くため、歩きやすくなります。


中型犬・大型犬はどれを付けるのが安全?

中型犬や大型犬の場合も、犬種や愛犬の性格によって首輪とハーネスのどちらを使用するのかを選ぶとよいでしょう。
力が強い子には首輪!というイメージがある方も少なくないと思いますが、首が締まって苦しいから言うことをきくというわけでは決してありません。
パワーがあり引っ張り癖のある子に首輪をする場合は、それなりの知識を持ってハンドリングする必要があるのです。
引っ張ってはいけないことを、しっかりと愛犬に教えることが大切です。引っ張ったら足を止めて動かないこと、決して引っ張り戻さないことがリードウォークを教える上での基本動作ですが、これを徹底してしつけを行いましょう。
性格が穏やかで引っ張り癖の無い子は、首輪でも問題ないかもしれませんが、力が強くて抜ける危険性が高いと感じた場合はハーネスの方が安全です。
ハーネスで散歩をすると引っ張り癖がつく、という話を聞いたことのある方もいると思いますが、首輪でも引っ張る子は引っ張ります。むしろそういう子は、ハーネスを使用して首にかかる負担を減らした方が良いでしょう。
いずれの場合もリードウォーキングができるように、しっかりしつけを行えばよいのです。
前述したように、首輪とハーネスにはそれぞれメリットとデメリットがあります。目的などに合わせて使い分けるのも良い方法でしょう。愛犬の性格を見極めた上で、適切なタイプを判断してくださいね。

◆どんな素材が良い?

首輪とハーネスのいずれにも、商品によって素材や機能、耐久性に違いがあります。
中型犬・大型犬となると、やはり抜けないこと、外れないことが最重要となりますが、頑丈さや耐久性も大切です。
首輪の場合はやはり、革素材でできたベルトタイプが一番耐久性に擦れており長持ちするでしょう。
ハーネスの場合は、ポリエステルやナイロンなどの耐久性が高く、洗濯をしてもへたりにくいものが大型犬用のハーネス素材として、適しているタイプだといえます。
メッシュ生地には通気性がよく蒸れにくい特徴がありますが、長時間使用すると破れてしまう危険性があります。
また、特に大型犬の場合は留め具の部分にも重点を置くべきです。ベルトやバックルでしっかり固定でき、外れにくいものがすすめられるでしょう。
マジックテープタイプの商品もありますが、着脱しやすい代わりに、接着部分が次第に弱まってくる難点があります。
首輪もハーネスも、定期的に状態をチェックすることが重要です。何よりも愛犬が安全に使用できるように、最適なタイプを、そして適切なお手入れを欠かさないようにしましょう。

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首輪やハーネスを付ける時に嫌がる場合はどうしたらいい?

首輪やハーネスの装着を嫌がる子は少なくありません。この問題にぶつかった経験のある飼い主さんも中にはいるでしょう。
しかし、これらは散歩や外出時に必ずと言っていいほど必要なペットグッズです。装着できるように、しっかりトレーニングした方がよいでしょう。おすすめの装着トレーニングを紹介しますので、悩んでいる飼い主さんは、ぜひ試してみてください。

◆おやつを利用してトレーニング

愛犬の好きなおやつと、装着する首輪もしくはハーネスを準備しましょう。
まずは、首輪・ハーネスを見せながら、愛犬におやつを与えます。これにより、首輪・ハーネスを見ると大好きなおやつを貰えると学習し、首輪・ハーネスへの警戒心が薄れていくのです。
もしここで逃げたり吠えたりする場合は、首輪・ハーネスからの距離を離して練習を始めましょう。
繰り返すことで、首輪・ハーネスに対して良い感情を抱くようになっていきます。
最初に装着する時は、タイミングが重要となります。愛犬が自分のテリトリー内でゆっくりしている時、おもちゃなどで遊んでいる時は避けましょう。飼い主さんに寄ってきて甘える瞬間が、一番装着しやすいチャンスなのです。
途中で唸るなどの反応が見られた場合は一旦中止し、別の機会を粘り強く待ってみてください。
そして装着ができた場合は、おやつを与えて沢山褒めてあげましょう。これを繰り返すと、装着すると良いことがあると覚えてくれます。
子犬の頃から、首輪・ハーネスに慣れさせておくことが大切です。早い段階で訓練しておくことをおすすめします。
もしも上手くいかなくても諦めてはいけません。飼い主さんでどうしようもない場合は、ドッグトレーナーなどのプロの力を借りるのも方法の一つですよ。何度やっても難しいと感じる方は、プロに相談してみましょう。


まとめ

犬用の首輪やハーネスは、現代では本当に様々な種類が販売されています。デザインやカラーはもちろん、XSからXLなどとサイズ展開も豊富です。特に小型犬用には、可愛らしいデザインが多く存在するので、選ぶ楽しみも感じられるでしょう。
しかしもちろん重要なポイントは、愛犬に適したタイプや、ぴったりのサイズを選ぶことです。丈夫さや調節可能域についてもしっかり併せて確認してくださいね。
個人的に一番おすすめなのは、リード・首輪・ハーネスの3種類を用意しておくことです。場面によって使い分けることで、しつけの面や身体への負担軽減を上手にすることができますし、愛犬も快適に散歩ができるようになるでしょう。
電話番号などを記載した迷子札の装着も忘れないでくださいね。万が一愛犬が逃げ出したり、行方不明となった際に必要なものとなります。
体型や犬種、健康面によって、首輪とハーネスのどちらが向いているかは変わってきます。どのタイプが愛犬に必要なのかをしっかりと見極めて、安全なお出掛けができるようにしましょう。

※こちらの記事は、ドッグトレーナー監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  ペットの専門店コジマ
 藤平ドッグトレーナー

ペットの専門店コジマではワンちゃんのしつけでお困りの方に、年齢や状況でコースが選べるマナー教室をご用意しています。経験豊富な講師が飼い主様のお悩みを解決します。

講師をつとめる藤平奈大之は、犬のテーマパークにてドッグパフォーマーとして活躍。他にも出張トレーナーや動物の専門学校の講師、テレビやラジオなどの活動も経験し、現在はペットの専門店コジマ ドッグトレーナーとして「飼い主さまとワンちゃんとのライフスタイルや性格、能力に合わせたトレーニング方法」をスタイルに活動中!

https://pets-kojima.com/manner/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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