犬がリラックスしている時の仕草とは?音楽やアロマは犬に効果ある?

2024.06.09

犬がリラックスしている時の仕草とは?音楽やアロマは犬に効果ある?

家族の一員であるペットには、毎日を健やかに快適に過ごしてほしいものですよね。あなたの愛犬は、お家でリラックスして過ごせているでしょうか?そこで今回は、犬がリラックスしている時の仕草について注目していきます。犬にとって癒やしの効果があるといわれる、音楽やアロマについても紹介していきますので、是非チェックしてみてくださいね。

犬がリラックスしている仕草

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愛犬と共に幸せで健康的な日々を過ごす為には、愛犬がどんな状態なのかを把握し、それに対して適切な対応をすることが重要なポイントとなります。
愛犬が安心して過ごせているか見極めるためにも、犬がリラックスしているときに見せる行動や仕草について覚えておきましょう。
どんな様子が見られるとリラックス状態にあるのか、代表的なものをいくつか解説していきますので、しっかりチェックしてみてください。

◆笑顔のような顔になる

犬はリラックスしていると、口が少し開いたような状態になります。口角が上がり口が軽く開き、下の歯が見える様な表情であればリラックスしている可能性が高いでしょう。緊張が解けてふっと力が抜けた時に出やすい表情の一つで、この状態が人間からすると笑顔のように見えるのです。
ただし緊張や警戒から口が開く場合もあるので、愛犬の表情と合わせて、その時の環境や体勢・筋肉の動きなども参考にしながら判断してくださいね。

◆カラダをくっつける

愛犬が身体をくっつけてくるのは、甘えたいサインです。体を擦り付けたり押し当てたりするのは、飼い主さんが大好きな証拠だといえるでしょう。
また、愛犬が膝や腕にあごを乗せてくることもありますよね。これは体の力が抜けてリラックスしている無防備な状態です。信頼できる相手に身体を寄せることで、安心感を得ていると考えてよいでしょう。

◆へそ天をする

犬がお腹を見せて仰向けに寝ている様子は「へそ天」と呼ばれ、服従のポーズとしても知られていますよね。お腹は犬の急所の一つでもあるので、へそ天は最大の信頼の証といえるのです。
あなたに対して安心を感じていたり、甘えたい気持ちを表すサインでもありますので、優しく思いっきり撫でてあげましょう。

◆ゆっくりと尻尾を振る

床にお尻をつけて尻尾をゆっくり振っている様子は、喜びや相手に対して敬意を表した時の表現です。甘えたい、構って欲しい、といった気持ちからゆっくりと尻尾を振って飼い主さんをじーっと見てくるでしょう。これもリラックスしている時にみられることが多いので、覚えておいてください。

◆耳を伏せている

耳が後ろに下がっている時も、リラックスや安心を感じていたり、甘えたい時にみられる仕草の一つです。
ただし尻尾が一緒に下がっている場合は緊張・不安のサインでもあるので、様子をしっかり観察して気持ちを判断してあげてください。


犬がリラックスする音楽や音

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人間は、音楽から癒し効果を得ることができます。クラシックやヒーリングミュージックなどが、リラックスできる音楽のジャンルとして有名ですよね。それでは、犬の場合はどうでしょうか。
実は犬が音楽を理解しているかどうかは、今日までにさまざまな議論がなされてきました。そんな中、2002年サンフランシスコで行われたある研究結果では、4、5種類のジャンルの音楽を犬に聞かせたところ、ジャンルによって異なる反応があることが分かったのです。クラシックではリラックスした様子が、ヘビーメタルでは動揺したり吠える様子がみられたそうですよ。
このような反応は、人間が同ジャンルの音楽を聴いた時と近い反応だといえますよね。犬が音楽を理解できるとは断言できませんが、音楽の種類によってリラックス効果を得られる可能性はあるといえるしょう。
ただ犬の場合、飼い主さんが音楽を聴いてリラックスしている様子をみて、自分もほっとした気持ちになることがあります。このため、やはり音楽を理解しているかどうかは不明ですが、音楽を通じて愛犬と気持ちを一つにすることは可能だといえるのかもしれません。


犬がリラックスできるアロマ

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リラックスできるものといえば、アロマテラピーを思い浮かべる方も少なくないでしょう。このアロマ、近年では人間に限らず、ワンちゃんへの利用についても注目が集まっています。
ただ、犬へのアロマテラピーについては明確な研究報告がないため、使用に関して賛否両論あるのが事実です。しかし正しい知識をもって利用することができれば、人間同様、リラックス効果や病状への補助療法に活用できる可能性があるのです。
まずは、愛犬へ利用する場合の注意点をしっかり認識しておきましょう。アロマの種類によっては、犬にとって害を及ぼすタイプもあるため、事前にしっかり知識を得ておくことが重要です。それぞれ解説していきますので、上手に正しく利用するためにもチェックしてみてください。
 

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愛犬とアロマを楽しんでもいいの?正しい使い方と場面別おすすめアロマ

アロマには、ヒーリング効果だけでなく消炎や除菌など、有益な効果があることが分かっています。愛犬にも使用したいけれど、人と同じようにアロマを使ってもいいのでしょうか?この記事では、犬への安全なアロマの使用方法と、生活やしつけで役に立つアロマをご紹介します。

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◆使っても良いアロマ

使用を避けるべき種類のアロマもありますが、室内で焚く芳香浴の場合は、基本的に安全性に問題はないといわれています。
ただし、犬は人間の100万倍以上嗅覚が鋭いとされていることからも、濃度や香りの好みには配慮が必要でしょう。また、自然由来の純度100%のオイルを選ぶよう徹底してください。
次の項目で詳しく解説しますが、もちろん個体によっては体質に合わないオイルも存在します。初めて使用する際は、ごく少量から始めたり、パッチテストをすることが安全に使用するコツです。ペット用として販売されているアロマ用品を試すことから始めるのがおすすめですよ。
尚、愛犬が病気療養中の場合は使用を控えたほうがよいでしょう。子犬や妊娠中の犬、シニア犬などの場合も状態によっては使用しない方がよいかもしれません。不安を感じる場合は、アロマの専門家や獣医師に相談してみて下さい。
参考までに、犬におすすめとされるアロマの種類を紹介しておきましょう。

    ◎ワンちゃんにおすすめのアロマオイル
    ・ラベンダー
    ・カモミール
    ・クラリセージ
    ・マジョラム
    ・イランイラン
    ・スイートオレンジ
    ・ベルガモット
    ・ネロリ …など。

◆注意が必要・使ってはいけないアロマ

犬にアロマを使用する場合、合成香料が含まれるものは避けましょう。アロマの植物名・学術名や、原産地・製造ロットが明記されたものを使うようにしてください。また、誤飲や直接皮膚に触れるのを防ぐために、保管には十分注意が必要です。愛犬の手が届かない場所で、しっかり保管してくださいね。そしてアロマの種類ですが、犬にも匂いの好き嫌いがあったり、体質によって合わないものも存在します。一般的に避けるべきと考えられている種類を紹介していきますが、あくまで参考として、愛犬の様子を見ながら利用可否の判断をしてください。

    ◎使用を避けた方が良い種類
    ・アニス
    ・カラマス
    ・サッサフラス
    ・タイム 
    ・ヒソップ
    ・ル― 
    ・オレガノ
    ・カンファ― 
    ・サンタリナ
    ・タンジー
    ・マグワ―ト
    ・ヤロー
    ・ウィンターグリーン
    ・カシア
    ・ジュニバー
    ・バーチ
    ・マスタード
    ・ワームウッド
    ・ウォームシード
    ・クローブ
    ・セイボリー
    ・ビター
    ・アーモンド
    ・ラベンダーストエカス …など。
    ◎体質によっては避けた方が良い種類
    ・ティーツリー
    ・ユーカリ
    ・ローズマリー …など。

◆アロマの活用方法

アロマオイルの活用方法は、主に以下の3つとなります。

アロマポット・アロマディフューザーを使う

最も一般的な芳香欲で、ポットなどに水と混ぜたオイルを入れて温めることで気化させ香りを拡散させます。使用するオイルの量は1回に2~3滴程度とし、使用時間は30分以内に留めるようにしましょう。
さまざまな機能が内蔵されているタイプもありますので、安全に使用できる製品を選んでくださいね。

アロマオイルによるマッサージ

アロマを使用した愛犬へのマッサージも効果的です。ベースオイルに好みのアロマオイルを混ぜて、愛犬の被毛や皮膚をマッサージしましょう。
基本的なマッサージ方法は以下の通りです。

①手に少量のオイルをとる。
②手の平をこすりあわせ、体温でオイルを温める。
③愛犬の鼻部分に手を近付けて、香りを嫌がらないか確認する。(15~20cm程度は鼻先から離す)
④首から背中(背骨あたり)、尻尾までをゆっくり撫でる。
⑤首から肩の部位までを優しく揉む。
⑥手や足、付け根や肉球などを柔らかく揉む。

オイルの使用量は、ベースオイル10mlに2~3滴程度としましょう。尚、体長・体格に合わせて微調整してください。オイルの香りで体臭を抑えることもできますし、種類によっては防虫・防ダニにも効果的です。また、マッサージは愛犬とのスキンシップに繋がったり、体の異変に一早く気付くきっかけともなります。コミュニケーションを図るためにも、ぜひチャレンジしてみてください。

清掃に使う

殺菌力のある種類のオイルを使って、愛犬の過ごす場所(トイレやケージ)などの拭き掃除をすることができます。普段使っているおもちゃや毛布などを洗濯する際にも利用することができるでしょう。ニオイの元である雑菌の繁殖を防げるので、ニオイ対策として活用できるのです。豆知識として覚えておいてくださいね。

◆アロマ使用時の注意点

アロマオイルを使用する場合は愛犬の好きなニオイを選択することが大切です。好きな匂いであれば、興味を示して近づいたり、匂いを嗅ごうとします。ただこの時、舐めようとする子もいるので愛犬の動きには十分注意しましょう。
苦手な匂いの場合は、匂いを嗅いだ後にそっぽを向いたり、顔を背けてその場から離れるなどの行動をみせるので判断材料の一つとしてじっくり観察してください。嗅覚からの刺激である香りは、感情・本能にダイレクトに伝わります。苦手な香りは不快となり、ストレス解消とは真逆の結果をもたらす可能性があるので気を付けましょう。
尚、以下のしぐさや症状がみられた場合は、すぐにアロマの使用を中止してください。室内で芳香浴をしている場合はすぐに換気し、愛犬の体調が戻らないようであればすぐに動物病院を受診しましょう。

  • うろうろと歩き回る
  • よだれを過度に垂らす
  • クンクンなど哀れっぽい鳴き声をあげる
  • 転げまわったり床などに身体をこすりつける
  • くしゃみをしたり鼻息が荒くなる

ちなみに猫の場合、精油に対して中毒を起こす可能性が高いといわれています。愛猫のいる家庭では、同じ空間・環境でのアロマオイル使用は避けるようにしてください。


犬が甘えている時に出す鳴き声

犬の鳴き声にはさまざまな種類があり、鳴き声を出すタイミングや姿勢、声のトーンによって、それぞれ意味が違います。ワンちゃんのどんな行動にも、必ず理由があるのです。
もちろん個体差はありますが、「クンクン」という甲高く鼻にかかったような鳴き声の場合、それは甘えている証拠で、大好きな飼い主さんに注目して欲しい、構って欲しい、散歩に行きたい、お腹がすいた、など何かを要求する時のサインだと考えられます。
要求吠えが酷く生活に支障が出る場合は、しつけをし直すなどして改善する必要がありますし、か細く弱々しい鳴き声を繰り返す場合は緊張・不安やストレスを感じている可能性がありますので、日々の生活の中で常に愛犬の状態を把握し、行動の理由を判断できるようにしておきましょう。


まとめ

愛犬がリラックスした様子をみせてくれると、飼い主さんも嬉しい気持ちになりますよね。毎日の生活を見返してみて、安心して過ごせているか改めて考えてみてください。
音楽やアロマを利用して愛犬の好みやツボを押さえ、リラックス効果を得るのもおすすめです。
まずは愛犬の気持ちを上手にくみ取れるよう配慮し、家族みんなで心身ともに健康的な日々を送れるよう尽力していきましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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