犬の笑顔の裏の本心とは?愛犬の気持ちを徹底解説!

2021.01.21

犬の笑顔の裏の本心とは?愛犬の気持ちを徹底解説!

愛犬と触れ合っているときに笑顔のような表情を見せること、よくありますよね。 なんとなく喜んでくれているような気がしてこちらまで嬉しくなってしまうという飼い主さんも多いと思います。 この表情はリラックスや嬉しさなど、ポジティブな感情の現れです。 この記事では、犬の笑顔にはどんな感情が隠れているのか、他の感情表現にはどのようなものがあるのかを解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

犬が笑顔の時の理由

レトリバー

愛犬と触れ合っているときに時折見せる笑顔のような表情。
この表情はいくつかのポジティブな気持ちの現れです。どのような気持ちが隠れているのか覗いてみましょう。
 

◆リラックスしていて、嬉しい

犬は、リラックスしているとき全身の力が抜けた状態になります。
そのため顔も力が抜け笑顔のような表情になると言われています。

また、嬉しい時も犬は笑顔になると言われています。
おもちゃで遊んでいるときやご飯を食べているときなど、覗いてみてください。
ニコニコしているかもしれませんよ!

◆敵意はなく、信頼していると伝えている

犬は敵意がない、警戒していないときに口角を後ろに引き笑顔のような表情になることがあります。
立ち耳の犬の場合は耳を伏せることもあります。

怒っているときにも似たような姿勢になるのですが、その時は牙をむき出しにします。
嬉しい時には犬は決して牙を見せることはありません。

◆カーミングシグナル

犬は相手を落ち着かせるためのしぐさ、通称カーミングシグナルとして笑顔を見せることがあります。

飼い主さんに叱られているときなどに犬が笑っているのは、「どうしたの?落ち着いて!」と伝える意味があるのかもしれませんね。

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犬は人間のように言葉は話しませんが、仕草で気持ちを伝えていることがあります。人間で言うボディーランゲージと似ていますが、犬がその仕草をすることで、自分や相手のことを落ち着かせようとしている時に行う合図を、「カーミングシグナル」と呼ぶそうです。 愛犬が飼い主さんに何かを伝えようとしているカーミングシグナルには、どんなものがあるのでしょうか?

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◆飼い主さんのマネをしている

犬というのは非常に社会性の高い動物で、周りと協調することで生き残ってきました。
そのため、群れのメンバーや飼い主さんの真似をすることがとても得意です。

飼い主さんの笑顔をよくみて真似をしているとも考えられます。

また余談ですが、犬は元々オオカミだったものが家畜化されたという話は非常に有名です。
あくまでも噂ですが、実はこの狼と犬との最も大きな違いは笑顔を作る筋肉の有無だと言われています。


犬の感情を判断する部位

笑う犬

さて、ここまで犬の笑顔がどのような感情の現れなのか説明してきましたが、ここからは犬の様々な部位に現れる感情について紹介していきたいと思います。

◆目

犬の目に現れる感情についてご紹介します。
目から犬の気持ちを読み取る際のポイントは、目の開きかた・目を合わせてくるかです。

開き方

まず目の開き方ですが、嬉しい時や信頼しているとき、リラックスしているときは大きく目を見開きます。
反対に怒っているときは目を細め、目元と鼻の間にしわが寄ります。

目の合わせ方

目の合わせ方ですが、基本的に犬は目を合わせてきます。
なので、目をそらしているときを何かしらの感情のサインとして受け取るといいでしょう。

犬が目をそらすときは、何かしらネガティブな感情を持っているときです。笑顔と逆ですね。
たとえば叱られたときやトイレを失敗してしまったときなどが挙げられます。

また関連して、相手を怒らせてしまい落ち着かせようとするときにも同様の表情が見られます。
 

◆耳

犬の耳から気持ちを読み取るときのポイントは、耳の倒れ方です。
またこれには倒れている方向も考慮に入れます。

まず、耳がまっすぐ立っているとき。
この状態の犬は周りのものに興味を持っています。散歩中などこの状態のことが多いですね。

犬の耳が前方に倒れているとき。このときは非常に警戒心が高まっています。
威嚇しているときなどもこのような状態になります。まずは刺激せずに犬の興奮を抑えさせましょう。

次に、耳が横に倒れているとき。
このとき犬はお腹がすいているときや寝起きなど、何か不満を持っていることが多いです。

最後に耳が後方に倒れているとき。
この行動の裏には2通りの感情が隠れています。

1つ目は飼い主さんへの愛情や服従の心。「私はあなたを信頼しています。」と伝えています。
2つ目は恐怖心です。怒られたり怖いものに出会うとこのように耳を倒すことがあります。
 

◆口元

口元にも犬の感情は現れます。主に開き方で読みとることが出来ます。
基本的に、口が緩んでいる、開いているときはポジティブな感情を表していることが多いです。
甘えたい、信頼している、嬉しいなどの気持ちが当てはまります。
反対に口を閉じているときや歯をむき出しにしているときは警戒や怒りの感情を表しています。
 

◆しっぽ

しっぽもまた犬の感情のバロメーターとして非常に重要ですよね。
基本的にしっぽを振っているときはポジティブな感情を抱いています。好奇心をもっているときや嬉しい時、わくわくしているときが当てはまります。

注意点として、少し警戒心を持っているときも尻尾を少し振ります。

しかしネガティブな感情も持っているときは基本的に犬のしっぽは下がり、足の間に挟むこともあります。
これは犬が恐怖や痛みなどの精神的あるいは肉体的なストレスを受けている証拠です。

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◆ひげ

犬のひげだけ見て気持ちを読み取ることは難しいです。
しかしヒゲは犬の表情筋とつながっているため、口や目の動きと合わせて観察することで犬の気持ちを読み取ることが出来ます。


犬にも笑い声はあるのか

犬も人が笑っているのかのような「へっへっ」という声を出すことがあります。
しかし、これがうれしい気持ちや楽しい気持ちの時に出す声なのかということは明らかにされていません。


犬の感情表現

犬の笑顔

ここまで犬の体ごとに気持ちをまとめてきましたが、ここからは気持ちごとにそれぞれどんな変化が犬の体にみられるかまとめました。ぜひ参考にしてみてください!

◆嬉しくて、楽しい時

嬉しい時や楽しい時、犬は目を大きく開いて笑顔のような表情になり、しっぽを激しく振ります。
また、顔や手をぺろぺろ舐めたり仰向けになって服従の姿勢をとったりします。
耳は後ろ向きに倒れることが多いです。

◆怒っている、威嚇している時

反対に怒っているときや威嚇しているとき、犬の目は鋭くなり、目元にしわが寄って歯をむき出しにします。
体毛を逆立て、唸り声をあげます。この状態の犬にはあまり近づかないほうが良いでしょう。

◆怖くて不安な時

怖くて不安な時、犬は尻尾を下げ後ろ足の間に挟みます。
震えていることもあります。恐怖から攻撃的になってしまうワンちゃんもいますので、あまり刺激しないようにしましょう。

◆緊張している時

緊張しているときや警戒しているとき、犬は耳をぴんと立て尻尾を少し振ります。
首をかしげていることもあります。また、吠えて様子をうかがうこともあります。

◆リラックスしているとき

リラックスしているとき、犬の目はとろんとした感じになり、全身の力が抜けるため表情も笑顔のような柔らかいものになります。眠い時なども同じようになりますね。


表情豊かで笑顔が多い犬

ここからは番外編です!表情豊かで笑顔が多い犬を紹介していきます!

◆ポメラニアン

ポメラニア地方原産で、ふわふわの体毛と可愛らしい笑顔がチャームポイントのポメラニアン。
ビー玉のような目と小さくて尖った口をいっぱいに開いた笑顔は非常に愛くるしいです!

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◆サモエド

白くてふわふわの体毛が印象的なサモエド。
この犬種も、穏やかな笑顔が非常に可愛らしいです。

なんとなくポメラニアンに似た印象を受けるサモエドですが、それもそのはず。サモエドはポメラニアンの祖先であるといわれています。

先祖と子孫どちらもが可愛いなんて、羨ましい一族ですね(笑)

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◆コーギー

短い足と長い胴体、プリプリのお尻がキュートなコーギー。
実は元々牧羊犬で牛や羊を追いかけていたため遊ぶのが大好きです!

ニコニコしながら駆けていく姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか!

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◆柴犬

我らが日本の代表的な犬種、柴犬もまた笑顔が可愛らしい犬種です。
温厚で忠誠心の高い犬として知られている柴犬ですが、実はかなり頭がいいと明らかになっています。

あのthe犬といった感じの笑顔も実は柴犬の策略なのかもしれません…

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◆ゴールデンレトリバー

知的で温厚な犬種の代名詞といえば、ゴールデンレトリバーですよね。
大きな体と優しい笑顔で、包容力ナンバーワンです!

また非常に活発な犬種でもあるので、相棒感もナンバーワンです!

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◆シベリアンハスキー

狼のような見た目のシベリアンハスキー。雪国では犬ぞりにも使われ、非常にパワフルな犬です。
ところがその外見に反して性格はかなり温厚。

非常に人懐っこく、常に笑顔と言っても過言ではありません。
狼の力強さと犬の可愛らしさをあわせ持った、ある意味最強の犬種かもしれませんね(笑)

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まとめ

いかがでしたか?愛犬の笑顔の意味、愛犬の気持ちについて知ることはできましたでしょうか?

ここまでを簡単にまとめると、
・犬の笑顔は、嬉しいやリラックスなどポジティブな感情の表れである。
・犬の感情は目、耳、しっぽ、ひげなどで判断することができる。
・行動からも犬の感情は推測できるので、注意深く観察することが大切である。

となります。しっかり犬の気持ちを理解して、よりよい飼い主を目指していきましょう!



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