犬に防寒着は必要?選び方や注意点も解説!

2024.11.24

犬に防寒着は必要?選び方や注意点も解説!

犬は全身を覆われている動物であり、人間よりも寒さに強い!というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかしそれは犬種や被毛のタイプによっても大きく左右されるため、寒さが苦手なワンちゃん達もいるのです。今回は犬にとっての防寒着の必要性や得られるメリット、また着用する上での注意点などを紹介していきます。

犬に防寒着は必要?

小型犬の防寒着

生物学的にも犬は人間よりも寒さに強いとされていますが、寒さに対する得意・不得意が実はあります。
主にそれは犬種ごとに異なり、やはり寒い地域が原産の犬は寒さに強いことが多いでしょう。
ただ個体差もあるので、どんなワンちゃんに対しても寒がる様子がみられた場合は防寒着などでの寒さ対策は必要となります。
まずは、特に寒さに弱いとされる犬種を紹介していくので参考にしてみて下さい。

子犬や老犬は免疫力が低く、体力がありません。寒さに適応できる体の仕組みになっていないことも多いため、比較的寒さに弱いといえます。
しっかりと防寒対策をして、飼い主さんが体感温度をコントロールしてあげる必要があるのです。

◆寒さに弱い犬種

多くの超小型犬や小型犬、シングルコートという保温力の高いアンダーコートの生えていない犬種、また皮下脂肪の少ない犬種や短毛種は、基本的に寒さに弱いことが多いです。熱帯・温暖地域が原産の犬種もこれにあたります。
見た目がフワフワだったりモコモコしている犬種でも、毛質が寒さに対応していない場合もあるため、見た目で判断せずに被毛の構造に注目しましょう。
特に小型犬は体高が低いため、寒さの伝わりやすい地面の近くを歩くこととなります。大型犬と比較すると、この点からも寒さを苦手とする理由が伺えるでしょう。
寒さに弱いとされる犬種をいくつか挙げていきますので、愛犬が該当する場合は特に注意してくださいね。

◎トイプードル
◎チワワ
◎マルチーズ
◎ミニチュアピンシャー
◎イタリアングレーハウンド
◎パグ
◎フレンチブルドッグ …など。

ちなみに寒さに強いといわれる犬種としては、シベリアンハスキー・秋田犬・サモエド・柴犬・ゴールデンレトリーバーなどが挙げられます。


犬用防寒着のメリット

防寒着を着て散歩する犬

寒い季節でもワンちゃんにとっては、散歩・外出などが運動できる大切な時間となります。
寒さを理由に運動不足になったり、ストレスをためないようにするためにも、防寒着の役割は重要だといえるでしょう。以下のように、防寒着を着ることで得られるメリットもいくつかあるのです。

◆体温の保持

寒い季節は特に、室内から屋外へ出ると体温保持が難しくなります。
防寒着を着ることで、暖かい部屋から外へ出ても体温に大きな差が生まれないようにすることができるのです。
急な体温変化は体に不調をきたす可能性があります。人間でも寒暖差によって体に異常が起こるケースがありますよね。
愛犬が体調を崩さないように、室内温度と外出時の体感温度にも気を配りましょう。
室内で既に部屋着を着ている場合は、さらにコートやダウンベストなどを重ね着するなどして対応するのもおすすめです。ただしこの場合は、重ね着しても問題のないサイズのアウターを用意しておくことが必要です。

◆散歩や外出時の快適さ

せっかく楽しい散歩に出かけても、寒すぎて震えが起こっては愛犬も嬉しさを感じられません。
防寒着によって寒さ対策をすれば、愛犬も凍えるような思いをしなくて済みます。
雪深い地域では雪対策として、防風・防水・防雪効果などのあるジャンパーなどを着用するとさらに快適なお散歩をすることができるでしょう。

◆乾燥や風邪の予防

寒い時期は空気も乾燥してきます。犬の肌はデリケートなので、冬場は特に皮膚炎などを起こしたり、被毛の生えが悪くなる子もいるようです。
保温性の高い防寒着などを着ていれば、外気によって体温が外へ逃げるのを予防できるため、適度な保湿効果や寒さがきっかけで体調を崩すのを防ぐ効果も期待できるでしょう。

また、肉球の乾燥が酷くなる場合もありますので、室内では加湿器を使ったり、保湿クリームなどを塗ってあげるなどの乾燥対策を行ってくださいね。
ワンちゃん用のシューズや靴下も販売されているので、愛犬が嫌がらないようであればそういったアイテムを利用してみるのもおすすめです。


犬用防寒着の選び方のポイント

現代ではペット用品の種類も多く、ドッグウェアなどの犬用品も多種多様に販売されています。
ペットショップなどの犬服コーナーを眺めると、季節に合わせたファッションアイテムが人間の洋服と同じように並んでいますよね。
子犬にぴったりのロンパースや、春夏用のタンクトップやトレーナー、秋冬用のコートやダウンジャケットなどのアウター、さらには高級ブランドのロゴ入り商品など、おしゃれなファッションを楽しめるアイテムが沢山あるのです。
これだけの種類があると、どんな商品を買えばよいか迷ってしまう飼い主さんも多いでしょう。
ここでは、愛犬にぴったりの秋服・冬服として使える防寒着を選ぶためのポイントを3つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

◆素材選び

愛犬が服を着用しながらも快適に過ごすためには、季節に合わせた素材を選ぶことが大切です。

また愛犬の着心地や肌触りにも留意する必要があるため、軽くて伸縮性のある素材が望ましいといえるでしょう。
服を着せて過ごす場所によっても適した素材は異なります。

室内で着用するなら負担にならない軽い生地がいいですし、屋外で着る冬服ならダウンなど中綿入りで保温性の高い素材が推奨されます。
暖かさを重要視する場合は、外側の生地の撥水効果や厚手であることも大切ですが、裏地にも着目しなくてはいけません。裏ボアタイプやセーターなどもおすすめです。

もちろん季節によっても左右されるので、暑い時期はメッシュ素材や綿服、寒い時期はニット・フリース素材、などといったように室内着でも素材の選び方は重要となるでしょう。

◆サイズの確認

愛犬の服を選ぶ時は、サイズを確認しておくことがとても大切です。

サイズ感がキツイと着心地も悪いですし、あまりにピッタリだと動きづらくなってしまいます。
反対にゆったりし過ぎても手脚が抜けてしまうでしょう。

販売されている商品には、小型犬用・中型犬用・大型犬用などの表記もされていますが、まずは愛犬の首周り・胴回り・着丈などのサイズをしっかり測って下さい。

さらに、着脱のしやすさにも注目すると良いでしょう。愛犬と飼い主さん双方の負担にならないよう、着脱しやすい服を選ぶのが意外と重要なポイントとなります。
着せにくい服だと時間がかかるため愛犬の方が嫌になり、服嫌いになってしまう可能性があるのです。
一番着脱が簡単なのは、マジックテープで留めるタイプでしょう。頭・足をくぐらせる必要がなく犬の負担も少ないです。

反対に難しいのは、4本足を入れるタイプの服です。

頭をくぐらせてから全ての脚を袖に通す必要があるため難易度が高いのです。
初めて冬服を購入する場合は、まず前足だけを通して着せられるタイプやケープのような形の服からチャレンジしてみるとよいでしょう。
愛犬が服に慣れ、脱着の問題がなければその他のタイプにも挑戦してみてください。

スナップボタンやジッパーで開け締めする服を選ぶ場合は、被毛を挟まないよう注意が必要です。
お腹側に開閉部分があるタイプよりは背中開きになっているタイプの方が、簡単に着脱できるのでおすすめです。

◆デザインと機能性

素材やサイズ選びに加えて重要なのは機能性です。保温効果も含まれますが、その他には耐久性やお手入れのしやすさも大事なポイントとなるでしょう。

着脱を繰り返すドッグウェアはどうしても生地を引っ張ることが多いため、耐久性の低いものだとすぐに型崩れしてダメになってしまいます。

また洗濯も必要となりますよね。散歩や屋外で着る服であれば、尚のこと汚れやすいです。
丸洗いできるタイプが一番便利なので、その点にも注目してみてください。
洗濯の方法は素材や綿入れの有無、デザインに使われているアイテムによっても変わってきますので、洋服ごとに適切な洗い方をするようにしましょう。

そしてもう一点重要なのが、リード穴付きかどうかです。
首輪・カラーやハーネスに繋がるリードが出る部分があると、首周りの余計な圧迫を防ぐことができますし、リードも付けやすいです。
リードを取り付けるリングなどの金具が付いている、ハーネス一体型のアウターもありますので、そういったタイプも検討してみると良いでしょう。

素材・サイズ・機能性に注目したあとは、いよいよ好みのデザイン探しです。
シンプルなものからチェックや迷彩柄などの柄物もあれば、大人し目のベージュやグレー、派手目なレッド・ピンク・ブルーなど生地の色合いも様々です。フード付きパーカーや大人気キャラクターとコラボしたいぬ服など、分類しきれない程の種類が販売されています。
ぜひ愛犬にぴったりのお気に入りのファッションを探してみてくださいね。


犬に防寒着を着せる際の注意点

体調不良の予防や快適な冬の散歩に効果的な犬の防寒着ですが、着用の際にはいくつか注意点があります。以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。

◆防寒着によるストレス

現代ではドッグウェアを身に着けているワンちゃんはとても多いですが、中には服を着ることをストレスだと感じる子もいます。
無理に着脱させると余計にマイナスイメージがついてしまうため、基本的には無理強いしないよう配慮しましょう。

しかし、寒さ・暑さ対策としてもウエアの着用は有効的です。子犬の頃から服に慣れさせるのが一番ですが、成犬であれば少しずつでも慣れていけるようチャレンジしてみて下さい。

初めからつなぎタイプでは難易度が高いので、体に負担の少ない軽量素材のベストなど、身体を覆う部分の少ないタイプから始めてみると良いかもしれません。
長袖を嫌がるなら半袖やノースリーブタイプの服を、ハイネックが嫌なら首回りが開放的なものを選ぶなどして、愛犬が無理なく着用できるものをゆっくり探していきましょう。

◆長時間の着用はNG

防寒着に限らず、愛犬に服を着せっぱなしにするのはよくありません。

同じ服を着用し続けることによって通気性が悪くなったり、服の素材によっては毛玉もできるでしょう。
これに加え、服の生地と皮膚が長時間に渡って擦れてしまうと、皮膚トラブルの原因となります。

定期的に使用しているドッグウェアを洗濯して衛生を保つことはもちろん、服を着せる時間を予め決めておくなどして、愛犬を皮膚トラブルから守るよう努めてください。

◆過度な保温によるリスク

愛犬が寒さを感じていないのにも関わらず服を着せ続けてしまうと、体温が上昇して体調不良となる危険性があります。

冬などの時期に水分摂取量が減退する子もいるため、脱水症状を起こしやすくなり、熱中症のリスクも上がるのです。
熱中症は暑い夏の季節に起きやすい、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが決してそうではありません。

愛犬に元気消失やパンティングなどの様子・行動が見られていないかを常に観察するよう心がけましょう。
誕生日・クリスマスやお出かけなどのイベント目的で、愛犬にオシャレな服を着せたい場合ももちろんあるでしょう。
そういう時も、まずは愛犬の体調を優先することを徹底し、短い時間での着用に留めるよう気をつけてください。


まとめ

防寒着などのペットウェアは、様々なメリットをもたらしてくれる犬用品です。
素材・サイズ・機能性に注目し、着用時の注意点に留意して、愛犬にぴったりの服を着せてあげてくださいね。

秋用のお出かけコーデ、雪遊び用ファッションなど、愛犬と一緒にドッグファッションを毎日楽しめるようになれるかもしれませんよ。

ペットショップなどでお目当ての服を探すのも良いですし、ネットショップで沢山の選択肢の中から良いものを検索して注文するのもおすすめです。

ネットショップの場合は実際に商品を手に取ることができないので、不明点があれば問い合わせをして必ず質問をしましょう。
今年は秋冬モデルのウェアを探して、愛犬にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。素敵なギフトを気に入ってくれたら、お散歩やお出かけ時の気分もさらに楽しくなるでしょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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